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みんなの前で求婚再び
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アイネ様を追いかけ、アイネ様がエドガー様の前で意を決している姿が見てとれた。
「エドガー様、私、学園の頃からエドガー様のことをお慕い申し上げておりました。婚約白紙になりキズモノの私ですが、エドガー様、私とお付き合いしてください。私のことを知ってください。お願いいたします」
周囲がザワザワした。みんなが動向を見つめていた。
エドガー様が一歩近づいた。
「私も学園の時からアイネ様のことを好いておりました。アイネ様には婚約者がいらっしゃるので諦めておりましたが、婚約白紙と聞いて、本日アイネ様に求愛をしようとしていたのですが、私がウジウジしている間にアイネ様から言われてしまいました。こんな大柄でウジウジした男でもいいのですか?」
「私は、大柄で筋肉隆々のエドガー様が好きです。細身の男は嫌いでしたのよ。この貴族社会は細身の人が好まれるという慣習が嫌いでしたのよ。今日ルイーザ様の言葉を聞いて、勇気が出ましたの。私は大柄の人の方が好きです」
そしてエドガー様はアイネ様の前で片膝をつき、求愛をしていた。キャー。周囲の女性たちも、ドキドキしながら見守っていた。
「うまくいって良かったわ。学園の時からお互い好きだったのね。みんなの前で片膝ついて求婚なんて恥ずかしいけどステキだわ」
その言葉にレオナルド様もまた片膝ついてますがー、ちょっと、今度はこちらにみんなの目が向いてますよ。
「ルイーザ嬢。私とすぐにでも結婚いたしましょう。婚約期間を待っていられない。愛しています」
私はレオナルド様の手を取り、レオナルド様が手の甲に口づけした。
「喜んで」
お父様に怒られるかしら。
そこに談笑していた国王陛下と王妃様がいらっしゃった。
「先ほどは嫌な思いだったけど、今は私の誕生祭にこんなに幸せな気分にさせる催しを考えていたなんてルイーザ、やるわね」
「王妃様、これは偶然です。催しとして考えたわけではないです。本当にたまたまです」
「それでも楽しかったわよ。あなた達の筋肉好きの話とレオナルド様のことを好きなのが溢れていたわよ。腹筋が割れているのね。すごいわね。国王陛下もすこし割れていましたわよね。少し。そして、レオナルド様の気持ちもね。あと1組もまた良かったわね。アイネ様とエドガー様。ふふふっ、大柄な筋肉質の男性が今度はモテるのかしらね。あなたも鍛えないとブヨブヨになるわよ」
王妃様、国王陛下に鍛えるように言っているわ。
「ナターシャ、私の腹筋は少し割れているのではなく、かなり割れているではないか。君も知っているだろう。ブヨブヨにはならないよう、レオナルド、鍛錬するぞ」
みんな国王陛下と王妃様の仲がよろしいことで、と思っているだろう。顔にも口にも出しません。でも、レオナルド様と鍛錬するの?見てみたい。
「はっ、国王陛下、鍛錬の時はよろしくお願いいたします」
周りのご夫婦も旦那様にブヨブヨにならないよう気をつけてくださいね、と言っている。健康的に鍛えるのはいいことだと思う。やり過ぎは騎士団の人たちかな。
あそこまで筋肉が盛り上がっているということはすごい鍛錬を皆さんしているのだろう。
王妃様の誕生晩餐会がお開きになり、母は私にあれほど筋肉のことを言ってはいけないと伝えたのにと怒られ、レオナルド様は父にどういうことだ!と詰め寄られていた。
2人してすみませんでした、と謝った。
結婚はその後、公爵家とうちで話し合いを設け、少し早めの結婚式を挙げることが決まった。そしてレオナルド様が公爵家の寄子となる伯爵の位を賜ることになった。
伯爵領は公爵領の隣。そしてアイネ様の伯爵家の隣ということが分かった。まさか隣の領地だったなんて。
隣と言っても、広大な土地なのですぐ行ける距離ではなかったけど、領地は広いわね。
アイネ様もとんとん拍子で話が進み、エドガー様は侯爵の三男。婿入りができるということだった。
カタクリーナ伯爵家ではエドガー様の婿入りを快く受け入れ、むしろ歓迎していたようだった。エドガー様は頭脳派なので領地経営もアイネ様と一緒におこなっていけるだろう。本当に二人がうまくいって良かった。
しかし、その婚約を聞きつけた元婚約者が婚約者だと乗り込んできたらしい。真実の愛は虚栄だったみたいだ。アイネ様の婚約者だった時は婿入りするのでお金を毎月与えていた。そのお金で真実の愛の女性と逢瀬を重ねていたという事実が判明。アイネ様との婚約を勝手に破棄してしまったことにより子爵家を真実の愛の女性共々追い出されてしまったらしい。女性は平民だ。元婚約者と女性は平民として生きていかなければならない。真実の愛と言ってもお金が無くなれば気持ちも離れていく。一緒に暮らし始めればお互いの醜さが露呈する。あんなに盛り上がっていた気持ちが急速に冷めていった。そんな状況でアイネ様の婚約発表。それも大柄で筋肉隆々の今まで非モテの部類の男性と結婚。自分の方がいい男だという自負で乗り込んできたらしい。
アイネ様はエドガー様の素晴らしいところを滾々と語ったらしい。糖度の高い語りだったと。
それから、元婚約者は実家の子爵家によって連れていかれた。二度と問題をおこさない様契約魔法を課せられた。
アイネ様も順調でよかった。
「エドガー様、私、学園の頃からエドガー様のことをお慕い申し上げておりました。婚約白紙になりキズモノの私ですが、エドガー様、私とお付き合いしてください。私のことを知ってください。お願いいたします」
周囲がザワザワした。みんなが動向を見つめていた。
エドガー様が一歩近づいた。
「私も学園の時からアイネ様のことを好いておりました。アイネ様には婚約者がいらっしゃるので諦めておりましたが、婚約白紙と聞いて、本日アイネ様に求愛をしようとしていたのですが、私がウジウジしている間にアイネ様から言われてしまいました。こんな大柄でウジウジした男でもいいのですか?」
「私は、大柄で筋肉隆々のエドガー様が好きです。細身の男は嫌いでしたのよ。この貴族社会は細身の人が好まれるという慣習が嫌いでしたのよ。今日ルイーザ様の言葉を聞いて、勇気が出ましたの。私は大柄の人の方が好きです」
そしてエドガー様はアイネ様の前で片膝をつき、求愛をしていた。キャー。周囲の女性たちも、ドキドキしながら見守っていた。
「うまくいって良かったわ。学園の時からお互い好きだったのね。みんなの前で片膝ついて求婚なんて恥ずかしいけどステキだわ」
その言葉にレオナルド様もまた片膝ついてますがー、ちょっと、今度はこちらにみんなの目が向いてますよ。
「ルイーザ嬢。私とすぐにでも結婚いたしましょう。婚約期間を待っていられない。愛しています」
私はレオナルド様の手を取り、レオナルド様が手の甲に口づけした。
「喜んで」
お父様に怒られるかしら。
そこに談笑していた国王陛下と王妃様がいらっしゃった。
「先ほどは嫌な思いだったけど、今は私の誕生祭にこんなに幸せな気分にさせる催しを考えていたなんてルイーザ、やるわね」
「王妃様、これは偶然です。催しとして考えたわけではないです。本当にたまたまです」
「それでも楽しかったわよ。あなた達の筋肉好きの話とレオナルド様のことを好きなのが溢れていたわよ。腹筋が割れているのね。すごいわね。国王陛下もすこし割れていましたわよね。少し。そして、レオナルド様の気持ちもね。あと1組もまた良かったわね。アイネ様とエドガー様。ふふふっ、大柄な筋肉質の男性が今度はモテるのかしらね。あなたも鍛えないとブヨブヨになるわよ」
王妃様、国王陛下に鍛えるように言っているわ。
「ナターシャ、私の腹筋は少し割れているのではなく、かなり割れているではないか。君も知っているだろう。ブヨブヨにはならないよう、レオナルド、鍛錬するぞ」
みんな国王陛下と王妃様の仲がよろしいことで、と思っているだろう。顔にも口にも出しません。でも、レオナルド様と鍛錬するの?見てみたい。
「はっ、国王陛下、鍛錬の時はよろしくお願いいたします」
周りのご夫婦も旦那様にブヨブヨにならないよう気をつけてくださいね、と言っている。健康的に鍛えるのはいいことだと思う。やり過ぎは騎士団の人たちかな。
あそこまで筋肉が盛り上がっているということはすごい鍛錬を皆さんしているのだろう。
王妃様の誕生晩餐会がお開きになり、母は私にあれほど筋肉のことを言ってはいけないと伝えたのにと怒られ、レオナルド様は父にどういうことだ!と詰め寄られていた。
2人してすみませんでした、と謝った。
結婚はその後、公爵家とうちで話し合いを設け、少し早めの結婚式を挙げることが決まった。そしてレオナルド様が公爵家の寄子となる伯爵の位を賜ることになった。
伯爵領は公爵領の隣。そしてアイネ様の伯爵家の隣ということが分かった。まさか隣の領地だったなんて。
隣と言っても、広大な土地なのですぐ行ける距離ではなかったけど、領地は広いわね。
アイネ様もとんとん拍子で話が進み、エドガー様は侯爵の三男。婿入りができるということだった。
カタクリーナ伯爵家ではエドガー様の婿入りを快く受け入れ、むしろ歓迎していたようだった。エドガー様は頭脳派なので領地経営もアイネ様と一緒におこなっていけるだろう。本当に二人がうまくいって良かった。
しかし、その婚約を聞きつけた元婚約者が婚約者だと乗り込んできたらしい。真実の愛は虚栄だったみたいだ。アイネ様の婚約者だった時は婿入りするのでお金を毎月与えていた。そのお金で真実の愛の女性と逢瀬を重ねていたという事実が判明。アイネ様との婚約を勝手に破棄してしまったことにより子爵家を真実の愛の女性共々追い出されてしまったらしい。女性は平民だ。元婚約者と女性は平民として生きていかなければならない。真実の愛と言ってもお金が無くなれば気持ちも離れていく。一緒に暮らし始めればお互いの醜さが露呈する。あんなに盛り上がっていた気持ちが急速に冷めていった。そんな状況でアイネ様の婚約発表。それも大柄で筋肉隆々の今まで非モテの部類の男性と結婚。自分の方がいい男だという自負で乗り込んできたらしい。
アイネ様はエドガー様の素晴らしいところを滾々と語ったらしい。糖度の高い語りだったと。
それから、元婚約者は実家の子爵家によって連れていかれた。二度と問題をおこさない様契約魔法を課せられた。
アイネ様も順調でよかった。
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