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74 肉まんとピザまんをみんなで作る
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俺が厨房で料理を作っている間、ジュリは思う存分剣を堪能したようだ。ニコニコ笑顔で帰ってきた。
「にぃに、なにをつくっているの?おいしそうなにおい」
「ジュリ、今回は新しい料理だよ。そうだ、今はこの肉まん食べてみないか?ほかほかで美味しいよ。手を洗っておいで」
「うん」
トコトコと手を洗いに行く姿はまだまだ子供だ。可愛いぞ。そして肉まんを半分にしてあげジュリに渡した。そのもう半分は後ろにいた父様に渡した。
「これはうまいな。ふわふわの生地にお肉か?お肉を包んでいるのか?」
「にぃに、こっちのあかいほうはチーズがはいっていておいしい。チーズが伸びるの!」
父様はピザまんの方にも手を伸ばした。
「父様、食べ過ぎではないですか?」
「いや、これらはうまいな。ペロリと食べられてしまう。ケビン、これはそんなに作っていないのか?」
「父様、とりあえず試作で作ってみたのでそんなには作っていないのです」
「そうなのか。本当にうまいぞ。母様も喜ぶのではないか?」
「母様と姉様にはすでに味見として渡してます。感想を聞くのが怖いですが」
「いやこれはうまいぞ、ケビン。母様達も気にいるのではないか?父様もたくさん食べたいな。騎士団員達のおやつにもいいな。ケビンこれをたくさん作れないか?」
「おやつですか?わかりました。今日のおやつに騎士団の食堂で作れるように伝授してきます」
「頼むぞ、ケビン。あいつらは食堂のメニューが改善されて喜んでいる。そして鍛錬にも身が入っているんだ。ありがとう、ケビン」
頭をワシャワシャとされた。もう、髪の毛がぐちゃぐちゃだよ。
そこに兄様達までやってきた。
「そうだよ、ケビン。食事改善でみんなの士気が上がっているのは確かだよ。今度は何を作ったのだ?母様達が食べていたが、少しも私たちにくれなかったんだよ。ひどいと思わないか?で、ここにもらいにきたのだがないのか?」
「もう、兄様方まで。昼に新料理を出すのですが、肉まんとピザまんをこれから作ります。パン生地と具は作ってあるので包んで蒸すだけですので、待っていてください」
「わたしも手伝っていいか?包むだけ?なのだろう?」
イーサン兄様はこのところ一緒に作ってくれる。クッキーはもう一人で作れるようになっている。物作りに関して手際がいいので料理もできるのか?できる男め!
男性陣がみんな肉まん、ピザまん作りをすることになった。包むだけだから簡単かな?ロナウド兄様、チーズ入れすぎたよ。チーズはうまいから、いっぱい入れたくなる気持ちはわかる。
「ではパン生地を伸ばします。伸ばした後肉まんの具がピザまんの具を入れて、包み込んでください。具を入れすぎると」
「なんでケビンはそんなに中央にきれいなヒダみたいものができるんだ?美味しそうだな」
父様が不器用ながら包み終わった。並べてみるとそれぞれ個性的な包みだった。
「ケビン、楽しいな。いろんな形ができたよ」
それから蒸してみんなで食べたが、一段と美味しく感じた。
「これにスイポテやアポーを混ぜて蒸せば蒸しパンにもなりますよ。甘めに作ってもいいです。あとはこの生地をバンズがわりにすればまた違った味わいになると思うのです」
料理人達がザワッとした。
「ケビン坊っちゃま、もう少しそれをおしえていただけますか?」
「チーズ、スイポテ、アポー、卵、コーンなどを入れても美味しいと思う。あとはグレープルの干したものを入れてもいい」
「ワインの元になっているグレープルですか?あれを干すのですか?」
「そうだよ、果物を干すと、栄養がギュッと濃縮して甘味が増すんだよ。あれ?教えてなかったっけ?あっ、やっていなかった」
トリニティが一瞬で俺の前に来て、そのことをもっと詳しく教えてください、用意しますのでと言ってメモをしていた。ごめん、ブドウやサツマイモを作った時に干しぶどう、干し芋になぜ気づかなかったのだ。ドライマンゴーが一番好きだが母様に種のお願いをしていないので、まだない。ドライマンゴーは作るぞ。
「父様達、もうすぐ昼食なのですから、食べ過ぎ注意です。パスタを作ったので感想を聞きたいのに。お腹いっぱいになったら半減してしまいます」
「ケビン、大丈夫だよ。このぐらいなら腹の足しにならないから。まだまだ食べられるよ。そのぱすた?と言うのが楽しみだ。この肉まんとピザまんをマジックバッグに入れ持ち帰りたいけどお願いできるか?王都で食べたい。早く引き継ぎを進めないと食料の在庫がなくなってしまう。友人が私が食べている時にちょうどくるから、配るとなくなってしまうんだよ」
イーサン兄様、まだ引き継ぎが終わっていないから、仕事場で食べる昼食と軽食をマジックバッグにしまって持って行っている。イーサン兄様は優しいから友人に分けてしまうのか。もっと多く作るべきか。
「イーサン兄様、まだ引き継ぎはかかりそうなら、多めに料理を入れておきますよ。あとは王都の屋敷の料理人に頼んだほうがいいですよ」
「うーん、味が違うんだよ。やっぱりレシピだけではなんとなくそれに近いかなって言う味なんだよ。今度ケビン王都に来ないか?一緒に王都に行こう。魔道列車に乗れるよ。楽しいよ。王都だって色々な食べ物や見るところが多いと思うんだ。興味ないか?」
「えー、どうしよう」
俺が悩んでいると、ロナウド兄様が一緒に王都に行くと言った。
「そうだよ、ケビンは王都がどんなところかわからないから、案内するよ。商会も王都に支店を作るから考え中なんだ。商会がうまくいけば王都に展開と考えて、支店をどこにするかなどを少しみたいなと思ったんだ。ケビン、一緒に見て回ろう。そしてケビンのスキルのおしゃれな店を展開できればと考えている」
「ロナウド兄様、まだ商会を作っていないのに王都に支店ですか?売れるかどうかわからないのですから気が早いのではないですか?」
「何言っているんだ、ケビン。早め早めの行動が商会の命綱だ。流行の先端を発信できる商会にするのだ」
ロナウド兄様の商会に賭ける思いすごいな。楽しそうだ。
「だから、ケビンも王都へ行こう!」
うーん、領地から出たくないなぁ。どうする?
「にぃに、なにをつくっているの?おいしそうなにおい」
「ジュリ、今回は新しい料理だよ。そうだ、今はこの肉まん食べてみないか?ほかほかで美味しいよ。手を洗っておいで」
「うん」
トコトコと手を洗いに行く姿はまだまだ子供だ。可愛いぞ。そして肉まんを半分にしてあげジュリに渡した。そのもう半分は後ろにいた父様に渡した。
「これはうまいな。ふわふわの生地にお肉か?お肉を包んでいるのか?」
「にぃに、こっちのあかいほうはチーズがはいっていておいしい。チーズが伸びるの!」
父様はピザまんの方にも手を伸ばした。
「父様、食べ過ぎではないですか?」
「いや、これらはうまいな。ペロリと食べられてしまう。ケビン、これはそんなに作っていないのか?」
「父様、とりあえず試作で作ってみたのでそんなには作っていないのです」
「そうなのか。本当にうまいぞ。母様も喜ぶのではないか?」
「母様と姉様にはすでに味見として渡してます。感想を聞くのが怖いですが」
「いやこれはうまいぞ、ケビン。母様達も気にいるのではないか?父様もたくさん食べたいな。騎士団員達のおやつにもいいな。ケビンこれをたくさん作れないか?」
「おやつですか?わかりました。今日のおやつに騎士団の食堂で作れるように伝授してきます」
「頼むぞ、ケビン。あいつらは食堂のメニューが改善されて喜んでいる。そして鍛錬にも身が入っているんだ。ありがとう、ケビン」
頭をワシャワシャとされた。もう、髪の毛がぐちゃぐちゃだよ。
そこに兄様達までやってきた。
「そうだよ、ケビン。食事改善でみんなの士気が上がっているのは確かだよ。今度は何を作ったのだ?母様達が食べていたが、少しも私たちにくれなかったんだよ。ひどいと思わないか?で、ここにもらいにきたのだがないのか?」
「もう、兄様方まで。昼に新料理を出すのですが、肉まんとピザまんをこれから作ります。パン生地と具は作ってあるので包んで蒸すだけですので、待っていてください」
「わたしも手伝っていいか?包むだけ?なのだろう?」
イーサン兄様はこのところ一緒に作ってくれる。クッキーはもう一人で作れるようになっている。物作りに関して手際がいいので料理もできるのか?できる男め!
男性陣がみんな肉まん、ピザまん作りをすることになった。包むだけだから簡単かな?ロナウド兄様、チーズ入れすぎたよ。チーズはうまいから、いっぱい入れたくなる気持ちはわかる。
「ではパン生地を伸ばします。伸ばした後肉まんの具がピザまんの具を入れて、包み込んでください。具を入れすぎると」
「なんでケビンはそんなに中央にきれいなヒダみたいものができるんだ?美味しそうだな」
父様が不器用ながら包み終わった。並べてみるとそれぞれ個性的な包みだった。
「ケビン、楽しいな。いろんな形ができたよ」
それから蒸してみんなで食べたが、一段と美味しく感じた。
「これにスイポテやアポーを混ぜて蒸せば蒸しパンにもなりますよ。甘めに作ってもいいです。あとはこの生地をバンズがわりにすればまた違った味わいになると思うのです」
料理人達がザワッとした。
「ケビン坊っちゃま、もう少しそれをおしえていただけますか?」
「チーズ、スイポテ、アポー、卵、コーンなどを入れても美味しいと思う。あとはグレープルの干したものを入れてもいい」
「ワインの元になっているグレープルですか?あれを干すのですか?」
「そうだよ、果物を干すと、栄養がギュッと濃縮して甘味が増すんだよ。あれ?教えてなかったっけ?あっ、やっていなかった」
トリニティが一瞬で俺の前に来て、そのことをもっと詳しく教えてください、用意しますのでと言ってメモをしていた。ごめん、ブドウやサツマイモを作った時に干しぶどう、干し芋になぜ気づかなかったのだ。ドライマンゴーが一番好きだが母様に種のお願いをしていないので、まだない。ドライマンゴーは作るぞ。
「父様達、もうすぐ昼食なのですから、食べ過ぎ注意です。パスタを作ったので感想を聞きたいのに。お腹いっぱいになったら半減してしまいます」
「ケビン、大丈夫だよ。このぐらいなら腹の足しにならないから。まだまだ食べられるよ。そのぱすた?と言うのが楽しみだ。この肉まんとピザまんをマジックバッグに入れ持ち帰りたいけどお願いできるか?王都で食べたい。早く引き継ぎを進めないと食料の在庫がなくなってしまう。友人が私が食べている時にちょうどくるから、配るとなくなってしまうんだよ」
イーサン兄様、まだ引き継ぎが終わっていないから、仕事場で食べる昼食と軽食をマジックバッグにしまって持って行っている。イーサン兄様は優しいから友人に分けてしまうのか。もっと多く作るべきか。
「イーサン兄様、まだ引き継ぎはかかりそうなら、多めに料理を入れておきますよ。あとは王都の屋敷の料理人に頼んだほうがいいですよ」
「うーん、味が違うんだよ。やっぱりレシピだけではなんとなくそれに近いかなって言う味なんだよ。今度ケビン王都に来ないか?一緒に王都に行こう。魔道列車に乗れるよ。楽しいよ。王都だって色々な食べ物や見るところが多いと思うんだ。興味ないか?」
「えー、どうしよう」
俺が悩んでいると、ロナウド兄様が一緒に王都に行くと言った。
「そうだよ、ケビンは王都がどんなところかわからないから、案内するよ。商会も王都に支店を作るから考え中なんだ。商会がうまくいけば王都に展開と考えて、支店をどこにするかなどを少しみたいなと思ったんだ。ケビン、一緒に見て回ろう。そしてケビンのスキルのおしゃれな店を展開できればと考えている」
「ロナウド兄様、まだ商会を作っていないのに王都に支店ですか?売れるかどうかわからないのですから気が早いのではないですか?」
「何言っているんだ、ケビン。早め早めの行動が商会の命綱だ。流行の先端を発信できる商会にするのだ」
ロナウド兄様の商会に賭ける思いすごいな。楽しそうだ。
「だから、ケビンも王都へ行こう!」
うーん、領地から出たくないなぁ。どうする?
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