1 / 8
1・始業前
しおりを挟む
静粛に。
皆さん、この度は『性奴隷養成学園男子部』への御入学おめでとうございます。
本校はその名の通り、政府公認性奴隷、人々へ性的奉仕を行う専門家を育成するための教育機関です。女子部とは違ってまだ歴史が浅い男子部ですが、昨年の四月に社会へ飛び立っていった一期生たちはすでに様々な方面で活躍しております。先月卒業したばかりの二期生も、これから良い結果を聞かせてくれることでしょう。
さて、ここに、そんな優秀な一期生たちが卒後どのような生活をしているのかを記録したPVがあります。卒業生及びそのご主人様の全面協力のもと撮影されたもので、プロの男子性奴隷のありのままの生活を記録した貴重な映像資料です。今後は図書室に置いて自由に貸し出し・閲覧できるようにする予定ですが、今回は入学後初めてのロングホームルームですので、ここで上映いたします。後で感想文を提出してもらいますので、集中してしっかりと見ましょうね。
【一期生・浅倉涼の場合 進路:社長秘書】
トーキョーシティ某所に、超高層オフィスビルが聳えている。全面ガラス張りの摩天楼は空を孕み、周囲のビル群をゆったりと睥睨している。世界トップシェアを誇る某電子機器メーカー本社ビルだ。
よく晴れた朝。この日、浅倉涼はいつもよりもやや早く出勤した。
浅倉の外見的特徴を一言で表すなら「無難」だろう。中肉中背の身体にダークグレーのスーツを纏い、まったく染めていない黒髪をビジネスショートカットにして軽く整えている。目鼻立ちはバランス良くすっきりと整っているものの、とりたてて美しいわけではない。首から下がっている社員証には、彼の顔写真と名前、そして『第二秘書課』という所属名が記されている。
どこからどう見ても、どこにでもいそうな、ごく一般的な若手サラリーマンだ。
ただ、ワイシャツの襟からちらりと覗く赤い首輪だけが、少しばかり異質な雰囲気を醸し出していた。細い革製の首輪で、首の後ろあたりにバーコードのような黒い線が数本刻印されている。これこそが、彼が売却済みの政府公認性奴隷である証だった。
浅倉は慣れた様子でエントランスを通り、専用の直通エレベーターを使って最上階に向かった。
目的階に到着するまでの間、浅倉はすっと背筋をのばしたまま沈黙していたのだが、ふいにエレベーターの監視カメラの方を振り仰いだ。
「……もしかして、もう撮ってたりします?」
無論、答える声はない。ただエレベーターの駆動音が静かに響いているだけである。
けれど浅倉は、少し照れ臭そうに笑った。
「はは……いつもの汎用監視カメラじゃなくて、収音マイク付きの高性能なやつに置き換わってますね。見えますか? 僕の姿。とても鮮明でしょう。それも我が社の製品なんですよ。……いやなんだか、一人でナレーションするの結構恥ずかしいな。大勢のスタッフに囲まれるタイプの撮影は在学中の実習でたくさん経験したから慣れているんだけど」
エレベーターが最上階に着く。浅倉は今まで話しかけていた監視カメラに背を向けて、さっさとフロアに出た。
清潔で近未来的なデザインの、広い廊下。両側の壁には扉が並び、それぞれ『第一応接室』だの『社長室』だの『第二秘書課』だのといったプレートが掲げられている。
このフロアが、浅倉の主な仕事場だった。
「ここは、社長が日常業務を行ったり、大切なお客様をおもてなししたりするためのフロアです」
浅倉は廊下の片隅に置いてある観葉植物に向かって言った。大きな葉の影に黒い小型カメラが潜んでおり、浅倉の姿をじっと追尾している。
このカメラだけではない。床に、天井に、壁に。ありとあらゆるところにカメラが仕込まれ、それらが全て浅倉の方を向いている。
「秘書課のオフィスやロッカーもこの階にあります。ええと、後輩の皆さん。多分、そちらの手元に届くのは色々と編集だとか修正だとかが加えられたデータになっていると思うんですけれど、僕の働きぶりはわかると思います。皆さんの進路選択の参考になれれば幸いです。今日は一日、どうぞよろしくお願いします」
浅倉はそう言って、観葉植物に向かって丁寧に頭を下げる。その姿を別のカメラがとらえている。
身請け先の了解と協力を得て設置した多数のカメラによって、ありとあらゆる角度から卒業生が働く姿を撮影する。無論、会社の機密情報や撮影の事実を知らない人間が映り込む危険性も大いにあるが、それは編集時に強めの「ぼかし」を入れるという契約になっている。その代わり、卒業生は余計なことには気を回さずいつも通りに……いや、いつも以上に一生懸命働く姿を見せなければならない。
栄えある性奴隷育成学園男子部出身の、性的奉仕の専門家として。
がんばろう、と、浅倉は気を引き締めた。
皆さん、この度は『性奴隷養成学園男子部』への御入学おめでとうございます。
本校はその名の通り、政府公認性奴隷、人々へ性的奉仕を行う専門家を育成するための教育機関です。女子部とは違ってまだ歴史が浅い男子部ですが、昨年の四月に社会へ飛び立っていった一期生たちはすでに様々な方面で活躍しております。先月卒業したばかりの二期生も、これから良い結果を聞かせてくれることでしょう。
さて、ここに、そんな優秀な一期生たちが卒後どのような生活をしているのかを記録したPVがあります。卒業生及びそのご主人様の全面協力のもと撮影されたもので、プロの男子性奴隷のありのままの生活を記録した貴重な映像資料です。今後は図書室に置いて自由に貸し出し・閲覧できるようにする予定ですが、今回は入学後初めてのロングホームルームですので、ここで上映いたします。後で感想文を提出してもらいますので、集中してしっかりと見ましょうね。
【一期生・浅倉涼の場合 進路:社長秘書】
トーキョーシティ某所に、超高層オフィスビルが聳えている。全面ガラス張りの摩天楼は空を孕み、周囲のビル群をゆったりと睥睨している。世界トップシェアを誇る某電子機器メーカー本社ビルだ。
よく晴れた朝。この日、浅倉涼はいつもよりもやや早く出勤した。
浅倉の外見的特徴を一言で表すなら「無難」だろう。中肉中背の身体にダークグレーのスーツを纏い、まったく染めていない黒髪をビジネスショートカットにして軽く整えている。目鼻立ちはバランス良くすっきりと整っているものの、とりたてて美しいわけではない。首から下がっている社員証には、彼の顔写真と名前、そして『第二秘書課』という所属名が記されている。
どこからどう見ても、どこにでもいそうな、ごく一般的な若手サラリーマンだ。
ただ、ワイシャツの襟からちらりと覗く赤い首輪だけが、少しばかり異質な雰囲気を醸し出していた。細い革製の首輪で、首の後ろあたりにバーコードのような黒い線が数本刻印されている。これこそが、彼が売却済みの政府公認性奴隷である証だった。
浅倉は慣れた様子でエントランスを通り、専用の直通エレベーターを使って最上階に向かった。
目的階に到着するまでの間、浅倉はすっと背筋をのばしたまま沈黙していたのだが、ふいにエレベーターの監視カメラの方を振り仰いだ。
「……もしかして、もう撮ってたりします?」
無論、答える声はない。ただエレベーターの駆動音が静かに響いているだけである。
けれど浅倉は、少し照れ臭そうに笑った。
「はは……いつもの汎用監視カメラじゃなくて、収音マイク付きの高性能なやつに置き換わってますね。見えますか? 僕の姿。とても鮮明でしょう。それも我が社の製品なんですよ。……いやなんだか、一人でナレーションするの結構恥ずかしいな。大勢のスタッフに囲まれるタイプの撮影は在学中の実習でたくさん経験したから慣れているんだけど」
エレベーターが最上階に着く。浅倉は今まで話しかけていた監視カメラに背を向けて、さっさとフロアに出た。
清潔で近未来的なデザインの、広い廊下。両側の壁には扉が並び、それぞれ『第一応接室』だの『社長室』だの『第二秘書課』だのといったプレートが掲げられている。
このフロアが、浅倉の主な仕事場だった。
「ここは、社長が日常業務を行ったり、大切なお客様をおもてなししたりするためのフロアです」
浅倉は廊下の片隅に置いてある観葉植物に向かって言った。大きな葉の影に黒い小型カメラが潜んでおり、浅倉の姿をじっと追尾している。
このカメラだけではない。床に、天井に、壁に。ありとあらゆるところにカメラが仕込まれ、それらが全て浅倉の方を向いている。
「秘書課のオフィスやロッカーもこの階にあります。ええと、後輩の皆さん。多分、そちらの手元に届くのは色々と編集だとか修正だとかが加えられたデータになっていると思うんですけれど、僕の働きぶりはわかると思います。皆さんの進路選択の参考になれれば幸いです。今日は一日、どうぞよろしくお願いします」
浅倉はそう言って、観葉植物に向かって丁寧に頭を下げる。その姿を別のカメラがとらえている。
身請け先の了解と協力を得て設置した多数のカメラによって、ありとあらゆる角度から卒業生が働く姿を撮影する。無論、会社の機密情報や撮影の事実を知らない人間が映り込む危険性も大いにあるが、それは編集時に強めの「ぼかし」を入れるという契約になっている。その代わり、卒業生は余計なことには気を回さずいつも通りに……いや、いつも以上に一生懸命働く姿を見せなければならない。
栄えある性奴隷育成学園男子部出身の、性的奉仕の専門家として。
がんばろう、と、浅倉は気を引き締めた。
65
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる