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刑務所の1日編
午前労役②
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俺は溜息をつきながら、自分の無駄にずっしりとデカい胸を見下ろした。
「母乳なぁ。いつになったら出るかねぇ」
「焦らなくていいよ。出る人は収監初日から出るけど、一ヶ月たっても出なかった人もいる。そういう人は一時的に隔離されて集中プログラムに入るんだけど、そうしたらみんな出るようになったよ?」
「ユウはいつぐらいから出るようになった?」
「あんまり覚えてないけど、僕も一週間ちょっとかかったかな」
「まじかー。そんなもんかぁ……」
この刑務所では、雄母乳量で刑期が規定されている。いくら模範的に振舞って看守たちからの評価が上がっても、一滴も搾りだせないことにはいつまで経っても娑婆には戻れない。
食堂にいた大勢の囚人たち。あいつらは全員、母乳が出る。現在この施設内で未射乳なのは俺だけだ。モノ自体はトップクラスにデカいのに。
「シコ、ちゃんと食事ごとに出されてる薬飲んでるよね?」
「飲んでる」
「マッサージはこまめにしてる?」
「毎日してるよ。今日もこれからマッサージ室にいくつもりだし」
「なら、近いうちに出るよ。こんなに立派なの持ってるんだから」
と言いながらユウは俺の胸に手をぽんっと置いて、にっこりと笑った。囚人服は胸のあたりの生地が特に薄いので、置かれている手の温かさがダイレクトに伝わってくる。
「じゃ、僕はこのまま作業室行くね。シコも母乳が出るようになったら、ちゃんと真面目に作業した方がいいよ」
「おう」
ここで、ユウとはしばらくのお別れだ。次に会うのは昼食だろう。
穏やかで面倒見が良い我らの部屋長様は、作業室に入っていった。俺はその背中を見送る。
本来ならば俺も作業室に行ったほうがいいのだが、いかんせん俺には『一刻もはやく雄母乳が出るようになる』という超重要な課題がある。
それに……ぶっちゃけ、毎日ある『作業時間』のたびにマジで作業室に向かうやつ、ユウくらいなんだよなぁ。
作業室では、簡単に言えば看守たちが斡旋する在宅バイトを行うための場所だ。どういう作業があるのかは日によってまちまちらしいが、働いた分だけポイントが加算される。ユウはそのポイント目当てで作業室に通っている。
ただこのポイントというのが、ものすっ……ごく渋いのだ。午前中フルに働いて、貰えるポイントは50~60くらい。ごくごくまれに100ポイント稼げる、みたいなレベル。そんなコスパ最悪なことするくらいなら、遊戯室や運動場などでまったり遊びつつ1mlでも多く搾乳したほうが良いってのが大多数の囚人たちの見解だ。搾った母乳を専用のボトルに詰めて提出すれば、刑期が消費されるだけじゃなくてポイントも加算される仕組みになっている。むしろこっちがポイント稼ぎ方法としては王道だ。
ユウ曰く「目先の欲に囚われずコツコツ頑張った子には秘密のご褒美があるんだよ」とのことだが、詳しくは教えてくれなかった。
なんなんだろうなぁ、秘密のご褒美って。興味あるけど、なんとなく嫌な予感がするというか……。まぁ、今の俺には関係ないんだけど。作業するくらいなら母乳出るようになれって看守にどやされるし。
俺は頭をぽりぽりかきながら、最上階の一角にあるマッサージ室に向かった。
「母乳なぁ。いつになったら出るかねぇ」
「焦らなくていいよ。出る人は収監初日から出るけど、一ヶ月たっても出なかった人もいる。そういう人は一時的に隔離されて集中プログラムに入るんだけど、そうしたらみんな出るようになったよ?」
「ユウはいつぐらいから出るようになった?」
「あんまり覚えてないけど、僕も一週間ちょっとかかったかな」
「まじかー。そんなもんかぁ……」
この刑務所では、雄母乳量で刑期が規定されている。いくら模範的に振舞って看守たちからの評価が上がっても、一滴も搾りだせないことにはいつまで経っても娑婆には戻れない。
食堂にいた大勢の囚人たち。あいつらは全員、母乳が出る。現在この施設内で未射乳なのは俺だけだ。モノ自体はトップクラスにデカいのに。
「シコ、ちゃんと食事ごとに出されてる薬飲んでるよね?」
「飲んでる」
「マッサージはこまめにしてる?」
「毎日してるよ。今日もこれからマッサージ室にいくつもりだし」
「なら、近いうちに出るよ。こんなに立派なの持ってるんだから」
と言いながらユウは俺の胸に手をぽんっと置いて、にっこりと笑った。囚人服は胸のあたりの生地が特に薄いので、置かれている手の温かさがダイレクトに伝わってくる。
「じゃ、僕はこのまま作業室行くね。シコも母乳が出るようになったら、ちゃんと真面目に作業した方がいいよ」
「おう」
ここで、ユウとはしばらくのお別れだ。次に会うのは昼食だろう。
穏やかで面倒見が良い我らの部屋長様は、作業室に入っていった。俺はその背中を見送る。
本来ならば俺も作業室に行ったほうがいいのだが、いかんせん俺には『一刻もはやく雄母乳が出るようになる』という超重要な課題がある。
それに……ぶっちゃけ、毎日ある『作業時間』のたびにマジで作業室に向かうやつ、ユウくらいなんだよなぁ。
作業室では、簡単に言えば看守たちが斡旋する在宅バイトを行うための場所だ。どういう作業があるのかは日によってまちまちらしいが、働いた分だけポイントが加算される。ユウはそのポイント目当てで作業室に通っている。
ただこのポイントというのが、ものすっ……ごく渋いのだ。午前中フルに働いて、貰えるポイントは50~60くらい。ごくごくまれに100ポイント稼げる、みたいなレベル。そんなコスパ最悪なことするくらいなら、遊戯室や運動場などでまったり遊びつつ1mlでも多く搾乳したほうが良いってのが大多数の囚人たちの見解だ。搾った母乳を専用のボトルに詰めて提出すれば、刑期が消費されるだけじゃなくてポイントも加算される仕組みになっている。むしろこっちがポイント稼ぎ方法としては王道だ。
ユウ曰く「目先の欲に囚われずコツコツ頑張った子には秘密のご褒美があるんだよ」とのことだが、詳しくは教えてくれなかった。
なんなんだろうなぁ、秘密のご褒美って。興味あるけど、なんとなく嫌な予感がするというか……。まぁ、今の俺には関係ないんだけど。作業するくらいなら母乳出るようになれって看守にどやされるし。
俺は頭をぽりぽりかきながら、最上階の一角にあるマッサージ室に向かった。
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