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刑務所の1日編
午前労役③ ~マッサージ室~
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生活棟最上階、南向きの角部屋がマッサージ室になっている。
ここは、所内でも有数の「刑務所っぽくない部屋」だ。
まず、ムーディーな間接照明ばっかりで全体的に薄暗い。広々とした部屋の至る所に布製のパーテーションが立てられており、その影が黒々と床に落ちている。俺は行ったことがないけれど、エステ店ってこういう感じだろうか。
母乳の出が悪い囚人たちをリラックスさせるために常にヒーリングミュージックが垂れ流しになっているのだが、耳を澄ますと、ほんの微かに機械音やら数人分の息遣いやらが聞こえてくる。この感じだと、もう半分くらいのブースが埋まっているな。
俺は急いでパーテーションの中をチェックして回り、空いているブースを見つけるや否やそこに入った。
ごく狭いブースの中には、黒革張りのゴツいマッサージチェアが一台、どんと鎮座している。いや、マッサージチェアというか、歯医者の椅子に近いかもしれない。
囚人服の上着を脱いでチェアに腰かけると、人間の重みを感知したチェアが勝手に起動した。ブゥン……と微かな駆動音がして、まず、コントロール用のタッチパネルが目の前に出てくる。左手首の金属カフスをかざせば、俺の搾乳情報が表示された。
燦然と輝く「総搾乳量:0ml」の文字。その真下にでっかい赤文字で
「搾乳成績に問題があります。速やかに推奨プログラムを受けてください。 詳細はこちら」
という警告文が書かれている。詳細ってところをタップすると、マッサージ室で受けるべき施術一覧がずらっと出て来た。
俺はいつもの通り、全ての施術にチェックを入れたまま実行ボタンを押す。すると、マッサージチェアが緩やかに動き始めた。
まず、背凭れがどんどん倒れていった。それと同時に、ジェットコースターの安全バーをうんと細くした金属棒みたいなやつが出てきて、俺の上半身をがっちり固定する。ちょうど下乳と腹筋の境目あたりにバーが通っていて、雄っぱい全体を持ちあげる形になった。
背凭れが完全に倒れきると、今度はチェアの下から何本ものアームが伸びて来た。そのうちの一つは先端にボトルがついており、俺の胸板全体に温感ローションを垂らしてきた。
「……んっ」
ローションの甘ったるい香りに小さく噎せた。この匂いが結構強烈で、一度掛けられたら風呂に入るまではずっとこの匂いをぷんぷんさせる羽目になる。
匂いだけではない。温感作用もなかなかのものだ。まるで胸だけ温泉に浸かっているような変な気分にさせられる。
腋から滴るほどのローションを掛けられたら、マッサージの始まりだ。
ここは、所内でも有数の「刑務所っぽくない部屋」だ。
まず、ムーディーな間接照明ばっかりで全体的に薄暗い。広々とした部屋の至る所に布製のパーテーションが立てられており、その影が黒々と床に落ちている。俺は行ったことがないけれど、エステ店ってこういう感じだろうか。
母乳の出が悪い囚人たちをリラックスさせるために常にヒーリングミュージックが垂れ流しになっているのだが、耳を澄ますと、ほんの微かに機械音やら数人分の息遣いやらが聞こえてくる。この感じだと、もう半分くらいのブースが埋まっているな。
俺は急いでパーテーションの中をチェックして回り、空いているブースを見つけるや否やそこに入った。
ごく狭いブースの中には、黒革張りのゴツいマッサージチェアが一台、どんと鎮座している。いや、マッサージチェアというか、歯医者の椅子に近いかもしれない。
囚人服の上着を脱いでチェアに腰かけると、人間の重みを感知したチェアが勝手に起動した。ブゥン……と微かな駆動音がして、まず、コントロール用のタッチパネルが目の前に出てくる。左手首の金属カフスをかざせば、俺の搾乳情報が表示された。
燦然と輝く「総搾乳量:0ml」の文字。その真下にでっかい赤文字で
「搾乳成績に問題があります。速やかに推奨プログラムを受けてください。 詳細はこちら」
という警告文が書かれている。詳細ってところをタップすると、マッサージ室で受けるべき施術一覧がずらっと出て来た。
俺はいつもの通り、全ての施術にチェックを入れたまま実行ボタンを押す。すると、マッサージチェアが緩やかに動き始めた。
まず、背凭れがどんどん倒れていった。それと同時に、ジェットコースターの安全バーをうんと細くした金属棒みたいなやつが出てきて、俺の上半身をがっちり固定する。ちょうど下乳と腹筋の境目あたりにバーが通っていて、雄っぱい全体を持ちあげる形になった。
背凭れが完全に倒れきると、今度はチェアの下から何本ものアームが伸びて来た。そのうちの一つは先端にボトルがついており、俺の胸板全体に温感ローションを垂らしてきた。
「……んっ」
ローションの甘ったるい香りに小さく噎せた。この匂いが結構強烈で、一度掛けられたら風呂に入るまではずっとこの匂いをぷんぷんさせる羽目になる。
匂いだけではない。温感作用もなかなかのものだ。まるで胸だけ温泉に浸かっているような変な気分にさせられる。
腋から滴るほどのローションを掛けられたら、マッサージの始まりだ。
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