耳から溶かして、声で愛して

えつこ

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5話

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 俺が返答する前に、犬飼は「ちょっと触るね」と言い、ふいに腹に温もりを感じる。Tシャツの上から、犬飼の体温を感じ、手のひらが腹に触れていることがわかった。布越しの体温が、じわりと俺の皮膚に伝わってくる。
「ここ、腹の中に俺のちんこが入ってるって、想像してみて」
 犬飼は俺の腹を撫で、ぐっと押した。俺は思わず「んっ……」と声を漏らす。きゅうっと腹の内側が疼き、俺は身体を揺らした。
「俺のちんこで、腹の中満たされて、すっごく熱くなってきた……」
 オナニーしている時の、ディルドが入っている感覚を思い出す。みっちりと腹の中が満たされると、たまらなく気持ちよくなってしまう。今は後孔に何も入っていないのに、想像だけで熱が渦巻く。
「カウントダウン、ゼロになったら千寿はイく。五……」
 突如始まったカウントダウンに、俺は首を横に振る。条件づけられた俺の身体は、犬飼の声に抗えない。ゼロになればイってしまうという期待と恐怖に「待って」と声を出す。
「だめ、待たない」
 俺の制止は、笑い混じりに拒否されてしまった。
「四……、ほら、どんどん身体が熱くなって、気持ちよくなってくる……」
 犬飼の手は、優しく俺の腹に触れる。ただ触れているだけなのに、直接腹の中を掻き回されている感覚に陥る。性器にも熱が集まり、ゆるく勃起する。
「三……、俺のちんこで、千寿の前立腺圧し潰してあげる……、こりこり……とんとん……こりこりって……、気持ちよくなっちゃうね……」
 ねっとりと低い声を吹きこまれる。触れられていない前立腺から生み出される快感に、俺はシーツに足を滑らせた。
「寂しがらないで、奥も突いてあげるから……、ゆっくり抜いて……、どちゅって一気に奥を突いて……、何度も俺のちんこが出たり、入ったりして……。二……」
 腹の奥がきゅうっと疼いて、切なくなる。想像だけで犯されて、俺ははふはふと熱い息を吐いた。犬飼によって、次々と快感が引き出されていき、身体は悦ぶ。先走りで下着が濡れる感覚もあった。
「奥も、前立腺も、気持ちよくなって、身体も熱くなってきて……、俺に全部委ねて……、千寿は気持ちよくなることだけ考えて……、一……」
 想像で犬飼とセックスをしている俺は、もう限界が近かった。後孔はきゅんきゅんと疼き、性器は下着の中で窮屈に主張している。頭の中は犬飼の声が響き、あとはカウントダウンが終わるのを待つのみだ。
「もうカウントダウンが終わるよ……、ゼロ……、千寿、イけ」
 待ちわびた声に、俺はぞわりと鳥肌が立つ。そして、一気に全身を快感が駆け巡った。
「んっ、……あ、ひっ、あ……あああっ……」
 快感に耐えきれず、俺の口からは嬌声が飛びだす。きゅうっと腹の奥が悦び、身体がびくびくと震えた。下着を履いたまま射精したせいで、下着の中に熱がこもる。
「奥、ちんこでこじ開けて、種付けしてあげる……。……ほら、俺の精液で、千寿の腹の中が、熱くなった ……」
 追い打ちをかけるように、犬飼が俺の耳元で囁く。同時に腹をぐっと押された。俺は中出しされる想像で、また達してしまい、身体がびくんと揺れた。快感の余韻に、呼吸は荒く、肌がひりつく。
「声だけでイっちゃったね。千寿、よくできました」
 犬飼が優しい声で褒めてくれた。それが嬉しくて、俺はきゅんと胸が高鳴る。声だけでイってしまったことは恥ずかしいが、それ以上に気持ちよくて、俺はさらに犬飼の虜になってしまう。
 俺は余韻に浸りながら、犬飼の言葉を待つ。しかし、犬飼は何も言わないので、不思議に思った。イベントとしては、もうこれで終わりなんだろうか。少し残念な気持ちもありながら、これ以上は危ないとも考えていた。
 しばらく沈黙が続いた後、犬飼が「じゃあ、次は……」と言葉を発した。
「どうやってオナニーしてるか、見せてもらおうかな」


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