耳から溶かして、声で愛して

えつこ

文字の大きさ
25 / 31
5話

6 *

しおりを挟む


 峰谷が手早く下着を脱ぐと、立派な性器がぼろんと飛びだした。太さも長さも俺以上で、俺はくぎ付けになってしまう。今からこれを挿れられるのだと思うと、きゅうんと腹の奥が切なくなる。
「川元、物欲しそうな顔になってる」
 峰谷にくすくすと笑われ、俺は慌てて表情を引き締める。「ちょっと待って」と言いながら、峰谷は性器にゴムを被せた。準備万端になった峰谷を見て、ついにセックスをしてしまうのだと緊張に襲われる。ディルドで経験したことがあるからと言っても、本番は本番だ。俺は緊張を和らげるために、深呼吸をした。
「大丈夫、痛くしないから。俺に任せて」
 俺の緊張に気づいた峰谷が、優しく声をかけてくれる。俺はそれだけで、少し安心した。
 峰谷は俺の腰の下に枕を置いて、体勢を整えてくれる。慣れた手つき、丁寧な準備に、経験値の差を思い知らされる。
「川元、入れるよ」
 俺が頷くと、峰谷は俺の後孔に先端を宛てがう。性器の熱さに腰が引けるが、峰谷に腰を固定されているので、逃げられなかった。
「力抜いて……、ゆっくり、深呼吸して……」
 いつもの音声のように、峰谷の低い声が俺の鼓膜を震わせる。俺は身体の力を抜き、峰谷を受け入れる。ディルドよりも太くて熱い性器が、縁を押し広げる感覚に、俺は首を横に振った。
「待って、むりっ……、入らない……」
「大丈夫、力抜いて……。息を吸って、吐いて……。俺に委ねて、そう……上手……」
 性器が突き刺さる感覚に、俺ははふはふと浅い息を繰り返した。結合部が焼けるように熱い。
「っあ……んんっ、……あ、はいって、くる……」
 カリの太いところがぐぷんと入ると、あとはゆっくりと性器が入ってくる。ディルドとは違う、熱くて弾力がある。性器を通じて、腹の中から峰谷の鼓動が伝わってくる。
「みね、や……っ、腹の中、あつい……」
「俺も、川元の中熱くて、ちんこ溶けそう….」
 峰谷は熱い息を吐きながら、少しずつ腰を進める。圧迫感はあるものの、痛みはない。峰谷のテクニックのおかげか、俺のオナニーの賜物かはわからない。
「川元、そのまま、力抜いて……。俺のちんこ受け入れて……」
 ずっ、ずっ、と峰谷の性器が押し入ってくる。力を抜こうとするが、前立腺を掠め、思わず締め付けてしまう。峰谷自身の形を腹の中で拾い上げ、ぞわりと肌がひりつく。
 峰谷自身はさらに奥に入ってくる。すでにディルドが届いたことない場所まで暴かれていて、腹の中はどうなってるんだろうと不思議になった。けど、とにかく身体の力を抜いて、峰谷に任せるしかない。俺は熱さに眩暈をしながら、深呼吸を繰り返した。
「川元、奥まで入ったの、わかる?」
 峰谷が動きを止め、尋ねてくる。腹の中に意識を集中させると、みっちりと詰まっている性器の存在を感じた。「ほら」と峰谷が腰を揺らすと、奥の肉壁をとんとんとノックされる感覚がわかった。
「俺のちんこ、川元のおまんこに入っちゃった」
 峰谷の言葉で、視線が下半身へと導かれる。枕を腰の下に置かれているせいで、俺の身体に峰谷の性器が突き刺さっている様が見えた。
「俺たち今セックスしてるんだよ」
 峰谷の手のひらが、俺の腹に置かれた。軽く押されると、内側と外側から、性器の存在を認識させられる。そして、にやりと妖艶に笑う峰谷に、俺は嫌な予感がした。
「峰谷、待って……」
「イけ」
「っ、ひっ……あ、あああぁっ……」
 突然の命令に、俺の身体は素直に従った。びくんと身体が跳ねた後、中イキの快感が全身を駆け抜けた。身体の熱が一気にあがり、思考が快感に支配される。俺自身は勃ったままで、射精はできなかった苦しさも渦巻く。
「っあ……はぁ……」
「メスイキしてるの、すごく可愛い……」
 峰谷は恍惚とした表情で、俺の頬を撫でた。敏感になった俺の身体は、それすら快感に変換し、身体が跳ねる。
「もっと気持ちよくなろうね」
「……みね、やっ……待って……」
 ずるりと性器が抜けていく。内側の喪失感があったのは一瞬で、次の瞬間にはばちゅんと中を穿たれた。
「川元、イって」
「ひああぁっ……あ、あっ……」
 あまりの衝撃に、俺の口からは悲鳴のような声が飛びだした。視界が一瞬ちかちかした後、腰から蕩けるように快感が広がる。腹に液体がかかったと思ったら、俺の精液だった。無意識に射精してしまったことに気づく。
「み、ねやっ、あ、イって、るからぁ……っあ、あ」
「川元、可愛い。ちんこもおまんこも、びしょびしょになってる」
 峰谷の腰の動きは止まらない。前も後ろも達した後のせいで、快感で身体が悲鳴を上げる。俺を見下ろす峰谷の表情は獰猛な肉食獣のようで、その視線で俺の身体の熱があがった。



しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】

彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』 高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。 その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。 そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?

オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?

中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」 そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。 しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は―― ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。 (……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ) ところが、初めての商談でその評価は一変する。 榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。 (仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな) ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり―― なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。 そして気づく。 「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」 煙草をくゆらせる仕草。 ネクタイを緩める無防備な姿。 そのたびに、陽翔の理性は削られていく。 「俺、もう待てないんで……」 ついに陽翔は榊を追い詰めるが―― 「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」 攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。 じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。 【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】 主任補佐として、ちゃんとせなあかん── そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。 春のすこし手前、まだ肌寒い季節。 新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。 風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。 何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。 拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。 年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。 これはまだ、恋になる“少し前”の物語。 関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。 (5月14日より連載開始)

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

どうせ全部、知ってるくせに。

楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】 親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。 飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。 ※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。

【本編完結】才色兼備の幼馴染♂に振り回されるくらいなら、いっそ赤い糸で縛って欲しい。

ホマレ
BL
才色兼備で『氷の王子』と呼ばれる幼なじみ、藍と俺は気づけばいつも一緒にいた。 その関係が当たり前すぎて、壊れるなんて思ってなかった——藍が「彼女作ってもいい?」なんて言い出すまでは。 胸の奥がざわつき、藍が他の誰かに取られる想像だけで苦しくなる。 それでも「友達」のままでいられるならと思っていたのに、藍の言葉に行動に振り回されていく。 運命の赤い糸が見えていれば、この関係を紐解けるのに。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました

あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」 穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン 攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?   攻め:深海霧矢 受け:清水奏 前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。 ハピエンです。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。 自己判断で消しますので、悪しからず。

処理中です...