52 / 100
第52話
しおりを挟む
【あらすじ】
火山が出来た、その火山から変な雄叫びが聞こえた。ビビりの広樹はその声の主を怖いもの見たさで確認する為にその火山を登ることにした。
◇◇◇◇◇
それは我がダンジョンにご立派な火山が出現した日の出来事であった。
火山だけが出てくるのであったら問題はなかったのだが、どうもそのとっても大きな山の方から何かとっても大きそうな生物の雄叫びのようなものが聞こえているぞ~?
ハルカとアヤメに聞くべきか…いやなんかニヤニヤニコニコとしてるので多分だけど実害のある存在ではないのだろうけどさ。
「ヒロキ君~~どうかしたのかしら~?」
「そうね、少し顔色が悪いわよヒロキさん?」
「……いや、なんでもないよ?」
そんな感じに言葉を濁すだけの私だ、ここはやはり直接あの火山に向かうしかないだろう。
念の為にハルカに登山みたいな格好をする必要があるのかと尋ねたところそんな格好をする必要はないと言われたので いつもの私服で私は山登りをすることにする。
さすがに1人だと怖いのでハルカとアヤメにも来てもらい3人で我がダンジョンに出現した火山を登る。
山の周囲にはモフリンベアーたちも住んでいるあの森林地帯がさらに拡張されたらしき森がぐるりと覆っていた。
富士山の樹海ですかと言いたい、磁石とかがおかしくなったりするのだろうか。
無論、私たちが通るための道には木々などが生えておらず問題なく山の方へ行くこともできる通路は確保されていた。
助かった、そう言う気が利く所はダンジョン様々である。
その道を進むとしばらくして森を抜けた。
先には小さな石が転がる灰色っぽい 岩肌の道が続いていく、そこからしばらく行くと足元の石がどんどん大きくなり 少し歩くの不便になってくる感じだ。
植物がなくなるの速くない?
実際に登山とかしたことないから分からないけど、なんか不毛の大地を歩いてる気分になってきた。
やがてその石とかも見えなくなり、代わりに地表の岩場が隆起して何というか……実にダンジョンっぽい感じが出て来た。
火山の中腹を越えて斜面が確実にキツくなってきたって感じと言えばいいのか、先へ行く道が限定されて始め本当にゲームとかにある何たら山のマップを進んでいるかの様になってきたのだ。
ってか予想以上にシンドイ。
結構歩いたし、進んだと思うけどこのペースでも件の声の主を見つける頃にはどれだけ時間がかかることやら…。
よしっ少し休憩を取ろう、疲れた。
「ハルカ、アヤメ。一度この辺りで休憩をしようと思うんだけどどうかな?」
「私はそれで構わないわ」
「ワタシも賛成~」
今日は早くこの山に向かいたくて朝食をかなり軽めに済ませてしまった。
だから念の為にハルカには携帯してそのまま食べれるパンとかペットボトル飲料などをキューブ化して持ってきて欲しいとお願いをしていたのだ。
それらを出してもらって少し休憩する。
お腹を満たし水分を補給すると一息ついた。
ついでに周囲の状況を確認する。
石などはちらほらするくらいで緑がない、生き物の気配というものを感じない。
……本当にこんなところに住んでる生物なんているんだろうか、いやあの声の主は除いての話だが。
「少し周りを見てくる、2人はちょっと待っててくれないか?」
そう言って私はもう少し周りの状況を確認しようと思い歩いてみた。
するとある物を発見する。
「あれは洞窟か?」
人が問題なく入れるくらいの大きな洞窟の入り口がぽっかり空いていた。
仮にも我がダンジョンにできた火山、そこに現れた洞窟というのなら何もないということはないだろう。
ちょっとした好奇心で私はその中を少し覗いてみようと思ったら。
「ヒロキ君~一体何を見ているの~?」
「アヤメ… ほらあそこを見てみなよ、洞窟があるだろ?」
「むむっ確かにいかにも怪しい洞窟ね。もしかしたら中には凶悪なモンスターがいるかもね~」
「えっ!? このダンジョンってその手のモンスターいないんじゃなかったの!?」
「ふふふふ~まあね、冗談よ冗談」
冗談でもそういう事を言うのは辞めてほしい。
ちょっと本気にしたじゃないか、人間を襲うモンスターとかが出てきたら私とか瞬殺だよ?
もうマジでそういったもんは出ない って聞いていてこちらもその気になってるんだから(あのスケルトンとかは別だけど)絶対に出てこないでほしい。
「少し行ってみましょうよ、やっぱりダンジョンにできた洞窟だし中に何かしら面白い何かがあるでしょ、多分」
「もうっダンジョンコアなんだからその辺りの情報とかって知ろうと思えば全部知れるんじゃないのかい?」
「ワタシはそこら辺全部シャットアウトしてるのよ。やっぱりこういうのは自分で直接見た方が面白いに決まってわ!」
「………確かにその意見には一理ある」
私も過去には探索者を志した身だ、そう言う冒険心はまだまだアラサーの胸の内に燻っている。
というわけで私とアヤメはその発見した洞窟へと足を運んだ。
洞窟は入り口近くまで行って気づいたのだが、その先の方は階段になっていた。
足を滑らしたりする心配とかはないが、 本当に地下へのダンジョンに潜る人みたいな気分になる。
……本当の本当にモンスターとか出てこないんだよね?
そんな心配をしながら階段をトコトコと歩いて降りて行った私たちである。
そしてその洞窟の先で、私たちはとんでもない発見をしてしまうのだ。
まず私が気づいたのは鼻にくるとある 匂いだ。
最初はちょっと臭いなと思ったのだが嗅ぐのに慣れると気づいた事がある。
「アヤメ、もしかしたらこれは…」
「ええっ急いで確認する必要があるかもしれないわね…」
どうやらアヤメも気づいたらしい。
私たちは早足で階段降りた、そしてその先に見つけたのは。
白い湯気。
暖かい空気と湿気。
そして硫黄の臭いと水音。
そうっそれは……。
「「温泉だーーー!」」
火山が出来た、その火山から変な雄叫びが聞こえた。ビビりの広樹はその声の主を怖いもの見たさで確認する為にその火山を登ることにした。
◇◇◇◇◇
それは我がダンジョンにご立派な火山が出現した日の出来事であった。
火山だけが出てくるのであったら問題はなかったのだが、どうもそのとっても大きな山の方から何かとっても大きそうな生物の雄叫びのようなものが聞こえているぞ~?
ハルカとアヤメに聞くべきか…いやなんかニヤニヤニコニコとしてるので多分だけど実害のある存在ではないのだろうけどさ。
「ヒロキ君~~どうかしたのかしら~?」
「そうね、少し顔色が悪いわよヒロキさん?」
「……いや、なんでもないよ?」
そんな感じに言葉を濁すだけの私だ、ここはやはり直接あの火山に向かうしかないだろう。
念の為にハルカに登山みたいな格好をする必要があるのかと尋ねたところそんな格好をする必要はないと言われたので いつもの私服で私は山登りをすることにする。
さすがに1人だと怖いのでハルカとアヤメにも来てもらい3人で我がダンジョンに出現した火山を登る。
山の周囲にはモフリンベアーたちも住んでいるあの森林地帯がさらに拡張されたらしき森がぐるりと覆っていた。
富士山の樹海ですかと言いたい、磁石とかがおかしくなったりするのだろうか。
無論、私たちが通るための道には木々などが生えておらず問題なく山の方へ行くこともできる通路は確保されていた。
助かった、そう言う気が利く所はダンジョン様々である。
その道を進むとしばらくして森を抜けた。
先には小さな石が転がる灰色っぽい 岩肌の道が続いていく、そこからしばらく行くと足元の石がどんどん大きくなり 少し歩くの不便になってくる感じだ。
植物がなくなるの速くない?
実際に登山とかしたことないから分からないけど、なんか不毛の大地を歩いてる気分になってきた。
やがてその石とかも見えなくなり、代わりに地表の岩場が隆起して何というか……実にダンジョンっぽい感じが出て来た。
火山の中腹を越えて斜面が確実にキツくなってきたって感じと言えばいいのか、先へ行く道が限定されて始め本当にゲームとかにある何たら山のマップを進んでいるかの様になってきたのだ。
ってか予想以上にシンドイ。
結構歩いたし、進んだと思うけどこのペースでも件の声の主を見つける頃にはどれだけ時間がかかることやら…。
よしっ少し休憩を取ろう、疲れた。
「ハルカ、アヤメ。一度この辺りで休憩をしようと思うんだけどどうかな?」
「私はそれで構わないわ」
「ワタシも賛成~」
今日は早くこの山に向かいたくて朝食をかなり軽めに済ませてしまった。
だから念の為にハルカには携帯してそのまま食べれるパンとかペットボトル飲料などをキューブ化して持ってきて欲しいとお願いをしていたのだ。
それらを出してもらって少し休憩する。
お腹を満たし水分を補給すると一息ついた。
ついでに周囲の状況を確認する。
石などはちらほらするくらいで緑がない、生き物の気配というものを感じない。
……本当にこんなところに住んでる生物なんているんだろうか、いやあの声の主は除いての話だが。
「少し周りを見てくる、2人はちょっと待っててくれないか?」
そう言って私はもう少し周りの状況を確認しようと思い歩いてみた。
するとある物を発見する。
「あれは洞窟か?」
人が問題なく入れるくらいの大きな洞窟の入り口がぽっかり空いていた。
仮にも我がダンジョンにできた火山、そこに現れた洞窟というのなら何もないということはないだろう。
ちょっとした好奇心で私はその中を少し覗いてみようと思ったら。
「ヒロキ君~一体何を見ているの~?」
「アヤメ… ほらあそこを見てみなよ、洞窟があるだろ?」
「むむっ確かにいかにも怪しい洞窟ね。もしかしたら中には凶悪なモンスターがいるかもね~」
「えっ!? このダンジョンってその手のモンスターいないんじゃなかったの!?」
「ふふふふ~まあね、冗談よ冗談」
冗談でもそういう事を言うのは辞めてほしい。
ちょっと本気にしたじゃないか、人間を襲うモンスターとかが出てきたら私とか瞬殺だよ?
もうマジでそういったもんは出ない って聞いていてこちらもその気になってるんだから(あのスケルトンとかは別だけど)絶対に出てこないでほしい。
「少し行ってみましょうよ、やっぱりダンジョンにできた洞窟だし中に何かしら面白い何かがあるでしょ、多分」
「もうっダンジョンコアなんだからその辺りの情報とかって知ろうと思えば全部知れるんじゃないのかい?」
「ワタシはそこら辺全部シャットアウトしてるのよ。やっぱりこういうのは自分で直接見た方が面白いに決まってわ!」
「………確かにその意見には一理ある」
私も過去には探索者を志した身だ、そう言う冒険心はまだまだアラサーの胸の内に燻っている。
というわけで私とアヤメはその発見した洞窟へと足を運んだ。
洞窟は入り口近くまで行って気づいたのだが、その先の方は階段になっていた。
足を滑らしたりする心配とかはないが、 本当に地下へのダンジョンに潜る人みたいな気分になる。
……本当の本当にモンスターとか出てこないんだよね?
そんな心配をしながら階段をトコトコと歩いて降りて行った私たちである。
そしてその洞窟の先で、私たちはとんでもない発見をしてしまうのだ。
まず私が気づいたのは鼻にくるとある 匂いだ。
最初はちょっと臭いなと思ったのだが嗅ぐのに慣れると気づいた事がある。
「アヤメ、もしかしたらこれは…」
「ええっ急いで確認する必要があるかもしれないわね…」
どうやらアヤメも気づいたらしい。
私たちは早足で階段降りた、そしてその先に見つけたのは。
白い湯気。
暖かい空気と湿気。
そして硫黄の臭いと水音。
そうっそれは……。
「「温泉だーーー!」」
1
あなたにおすすめの小説
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
無属性魔法しか使えない少年冒険者!!
藤城満定
ファンタジー
「祝福の儀式」で授かった属性魔法は無属性魔法だった。無属性と書いてハズレや役立たずと読まれている属性魔法を極めて馬鹿にしてきた奴らの常識を覆して見返す「ざまあ」系ストーリー。
不定期投稿作品です。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる