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6 通り雨
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花嫁衣装が仕上がった。
費用は全て久尾屋持ちで、ひとつひとつがいちいち豪華絢爛で目が眩む。
祭りからわずか二週間後の今日、あれから何回か蒼助さんと会う機会はあったがいつも誰かしらいて、ふたりきりで話す時間はなかった。
いや、なくて良かった。
祭りの帰り不意に口付けされ、してきた蒼助さん自身がなぜか驚いていた。
何事もなかったかのように少し早歩きで、私なんかいないみたいに無言で、挨拶もそこそこで帰路に着いた。
何だったのだろう。
口付けされる前に何か言っていたが、緊張と恥ずかしさと、塞がれた耳のせいで何を言ったのかわからない。
単語なのはわかるのだが、口があまり動いていなかったのでわからない。
もやもやしたまま祝言の日を迎えようとしている、十八歳の私。
なんか、思ってたのと違う。
なぜ自分からあんな事を…?
女に対して悩んだり考えたりなんかした事がないし、誰かに話を聞いて欲しいが言いたくない。仕事も集中できないし頭は痒いし最悪だ。頭を掻きむしりながら店と母屋を結ぶ渡り廊下を歩いていると、
「兄さん、頭洗ってないの?ちゃんと髪の毛撫で付けなさいよ、汚ったない。」
渡り廊下の突き当たりの客間から安記が出てきて、開口一番キツい言葉を吐く。
安記は蒼助のひとつ下の十八歳。あかりと同い年だが、三年前に米屋に嫁いで二歳になる娘がいる。嫁に行ったのに四ヶ月に一度は帰ってくる。
「なんだ、また具合悪いのか。来たの先月じゃなかったか。」
「馬鹿。兄さんの祝言あるから帰って来たんでしょ。」
「祝言までまだ半月もあるじゃないか。前日でいいだろ。」
「うっるさいな、いちいち。いいの、母さんが帰って来てって言ったの。」
「絢音は?」
「置いて来た。」
「なんで。」
「うっっるさい。」
相変わらずだ。
妹の安記は気が強くて跳ねっ返りでキツくて我儘。よく嫁の貰い手が付いたと思うが、俺と一緒で母親に似て見た目がいい。
女にしては背が高く一六二センチあって、今流行りの洋装(ドレス)なんか着たら似合う体型だ。
色が抜けるように白くて、茶色い髪で大きな猫目に薄茶の瞳。小顔で鼻筋が通っていて、左にある大きな八重歯が幼く見える。
手習いを始めた頃から城で働かないか、茶屋で働かないかなんて声を掛けられ始め、十歳も過ぎると縁談の話が山ほど来た。
美人なのを自負していて好き放題いろんな色男をちょろまかして、最終的に選りすぐった金持ちの二枚目次男と結婚した。
しかし、まさかの実家暮らしで不満たらたら。嫁いで一ヶ月で実家に戻るも妊娠が分かり婚家に戻った。
うちでは安記を夕立と呼んでいる。
俺からしたら台風だけどな。
「安記、また痩せたんじゃない?ごはんちゃんと食べてるの?」
「母さん、お腹空いたぁ。うどん、うどん食べに行こうよぉ。」
「そうね、黒村では食べられないわよね、お米屋さんだもの。息抜きも大切よ、さあ、行きましょう。」
呆れる。
安記がこうなったのは母さんのせいでもある。
生まれた時小さく病弱で、心配が変な愛情に変わり甘やかした結果、こうなった。
おやじは安記が苦手で、もっと落ち着け言う事を聞け、女らしく振る舞えと言い続け、ひとつも叶わず結局嫌われ今に至る。
安記がこの世でいちばん信頼し、唯一言う事を聞くのは母さんだけだ。
「安記、もう帰って来たのか。」
いつの間に隣で腕組みをして、母さんと安記の背中を見送りながら、同じく呆れるおやじも同じ思いだろう。
「麻記が甘やかすのもわかるがな…黒村の家も苦労してるだろうな。」
「まぁ、あいつも狐憑きだからな。」
「ほんの少しってのも厄介だが、恭亮と違ってこっちの世界で生活できるんだから、良いもんだよ。」
「狐憑きって辛いのか。」
「私はふつうだからね。まぁ、帰って来た時半月も飯も食わずに床に臥せって苦しんでるんだから、可哀想っちゃ可哀想だが。いやぁ、可愛くないのは変わらない。」
「…あぁ。」
「絢音は白で本当に良かったよ。女狐憑きからは生まれないって言っても、気が気じゃなかったしな。」
「二人目で生まれたりして。」
「馬鹿言うな、さっさと店に戻れ。って蒼助、頭。汚ねぇな。」
「あ、あぁ。」
…安記はおやじ似なのかも。
数年前にあった本家の招集。
狐憑きには会えないが、白(狐憑きではない者)も参加、可という異例の招集があった。
その時に、今まで一族の一部の者しか説明されなかった話を聞いた。
安森家の本家は西の国にあり、分家含めて十四家ある。
久尾屋のある東の国には他にも二家あるが、本家招集の集まり以外会わないため疎遠だ。
十四家全てが狐憑きの恩恵を受けて、莫大な財産、幸運、繁栄に恵まれ続けている。
しかし、おやじの祖父の代からぱったりと狐憑きが生まれなくなり、十四家全てが存続不能の危機に陥った。
そんな時、黒の狐憑きが一族の白同士の夫婦に生まれた。
狐憑きにも階級があり、男は黒から順に藍、碧、緑、女は紅、朱(しゅ)、桃色である。
そうでない者は白に分けられる。
緑、桃色はこちらの世界で暮らす事が許され、それ以上の黒、紅、碧は離れで白との接触は一切禁止の一生を送る。
朱だけは本家の審議でどちらか選ばれるので、一概には言えない。
話は戻り、黒の狐憑きが生まれたのをきっかけに安森十四家に次々と狐憑きが生まれ、最悪の状況から抜け出せたという。
狐憑きの一族は全体的に色素が薄く、背が高くなる傾向がある。美形もそうなのではという意見もあるが、狐憑き全員美形とは限らない。
実際白である俺は美形だし、紅の狐憑きは控えめに言って醜女と聞く。
また、女狐憑きからは狐憑きは生まれないというものもあり、こういったことから男の狐憑きが大切にされる傾向にある。
今現在は黒がひとり、藍がふたり、碧が五人、緑が七人。紅がひとり、朱が四人、桃色が十人いる。
安森家全体で、三十人である。
しかし数が多ければ幸せというわけでもない。
実際、黒、藍は結婚して妻を娶らない限り一生ひとりであり、紅、一部の朱は結婚も許されず一生ひとりである。
一族の繁栄の為と大切にされるが、人としては扱われないのだ。
なら白で生まれた一族は得?
いや、一族から見て白は最下級。狐憑きからみたら塵だ。狐憑きのために一生尽くさなければならない。
こんな事がこの先更に何十年、何百年続くなんて思うと吐き気がする。
…あかりは、どうなるのだろう。
費用は全て久尾屋持ちで、ひとつひとつがいちいち豪華絢爛で目が眩む。
祭りからわずか二週間後の今日、あれから何回か蒼助さんと会う機会はあったがいつも誰かしらいて、ふたりきりで話す時間はなかった。
いや、なくて良かった。
祭りの帰り不意に口付けされ、してきた蒼助さん自身がなぜか驚いていた。
何事もなかったかのように少し早歩きで、私なんかいないみたいに無言で、挨拶もそこそこで帰路に着いた。
何だったのだろう。
口付けされる前に何か言っていたが、緊張と恥ずかしさと、塞がれた耳のせいで何を言ったのかわからない。
単語なのはわかるのだが、口があまり動いていなかったのでわからない。
もやもやしたまま祝言の日を迎えようとしている、十八歳の私。
なんか、思ってたのと違う。
なぜ自分からあんな事を…?
女に対して悩んだり考えたりなんかした事がないし、誰かに話を聞いて欲しいが言いたくない。仕事も集中できないし頭は痒いし最悪だ。頭を掻きむしりながら店と母屋を結ぶ渡り廊下を歩いていると、
「兄さん、頭洗ってないの?ちゃんと髪の毛撫で付けなさいよ、汚ったない。」
渡り廊下の突き当たりの客間から安記が出てきて、開口一番キツい言葉を吐く。
安記は蒼助のひとつ下の十八歳。あかりと同い年だが、三年前に米屋に嫁いで二歳になる娘がいる。嫁に行ったのに四ヶ月に一度は帰ってくる。
「なんだ、また具合悪いのか。来たの先月じゃなかったか。」
「馬鹿。兄さんの祝言あるから帰って来たんでしょ。」
「祝言までまだ半月もあるじゃないか。前日でいいだろ。」
「うっるさいな、いちいち。いいの、母さんが帰って来てって言ったの。」
「絢音は?」
「置いて来た。」
「なんで。」
「うっっるさい。」
相変わらずだ。
妹の安記は気が強くて跳ねっ返りでキツくて我儘。よく嫁の貰い手が付いたと思うが、俺と一緒で母親に似て見た目がいい。
女にしては背が高く一六二センチあって、今流行りの洋装(ドレス)なんか着たら似合う体型だ。
色が抜けるように白くて、茶色い髪で大きな猫目に薄茶の瞳。小顔で鼻筋が通っていて、左にある大きな八重歯が幼く見える。
手習いを始めた頃から城で働かないか、茶屋で働かないかなんて声を掛けられ始め、十歳も過ぎると縁談の話が山ほど来た。
美人なのを自負していて好き放題いろんな色男をちょろまかして、最終的に選りすぐった金持ちの二枚目次男と結婚した。
しかし、まさかの実家暮らしで不満たらたら。嫁いで一ヶ月で実家に戻るも妊娠が分かり婚家に戻った。
うちでは安記を夕立と呼んでいる。
俺からしたら台風だけどな。
「安記、また痩せたんじゃない?ごはんちゃんと食べてるの?」
「母さん、お腹空いたぁ。うどん、うどん食べに行こうよぉ。」
「そうね、黒村では食べられないわよね、お米屋さんだもの。息抜きも大切よ、さあ、行きましょう。」
呆れる。
安記がこうなったのは母さんのせいでもある。
生まれた時小さく病弱で、心配が変な愛情に変わり甘やかした結果、こうなった。
おやじは安記が苦手で、もっと落ち着け言う事を聞け、女らしく振る舞えと言い続け、ひとつも叶わず結局嫌われ今に至る。
安記がこの世でいちばん信頼し、唯一言う事を聞くのは母さんだけだ。
「安記、もう帰って来たのか。」
いつの間に隣で腕組みをして、母さんと安記の背中を見送りながら、同じく呆れるおやじも同じ思いだろう。
「麻記が甘やかすのもわかるがな…黒村の家も苦労してるだろうな。」
「まぁ、あいつも狐憑きだからな。」
「ほんの少しってのも厄介だが、恭亮と違ってこっちの世界で生活できるんだから、良いもんだよ。」
「狐憑きって辛いのか。」
「私はふつうだからね。まぁ、帰って来た時半月も飯も食わずに床に臥せって苦しんでるんだから、可哀想っちゃ可哀想だが。いやぁ、可愛くないのは変わらない。」
「…あぁ。」
「絢音は白で本当に良かったよ。女狐憑きからは生まれないって言っても、気が気じゃなかったしな。」
「二人目で生まれたりして。」
「馬鹿言うな、さっさと店に戻れ。って蒼助、頭。汚ねぇな。」
「あ、あぁ。」
…安記はおやじ似なのかも。
数年前にあった本家の招集。
狐憑きには会えないが、白(狐憑きではない者)も参加、可という異例の招集があった。
その時に、今まで一族の一部の者しか説明されなかった話を聞いた。
安森家の本家は西の国にあり、分家含めて十四家ある。
久尾屋のある東の国には他にも二家あるが、本家招集の集まり以外会わないため疎遠だ。
十四家全てが狐憑きの恩恵を受けて、莫大な財産、幸運、繁栄に恵まれ続けている。
しかし、おやじの祖父の代からぱったりと狐憑きが生まれなくなり、十四家全てが存続不能の危機に陥った。
そんな時、黒の狐憑きが一族の白同士の夫婦に生まれた。
狐憑きにも階級があり、男は黒から順に藍、碧、緑、女は紅、朱(しゅ)、桃色である。
そうでない者は白に分けられる。
緑、桃色はこちらの世界で暮らす事が許され、それ以上の黒、紅、碧は離れで白との接触は一切禁止の一生を送る。
朱だけは本家の審議でどちらか選ばれるので、一概には言えない。
話は戻り、黒の狐憑きが生まれたのをきっかけに安森十四家に次々と狐憑きが生まれ、最悪の状況から抜け出せたという。
狐憑きの一族は全体的に色素が薄く、背が高くなる傾向がある。美形もそうなのではという意見もあるが、狐憑き全員美形とは限らない。
実際白である俺は美形だし、紅の狐憑きは控えめに言って醜女と聞く。
また、女狐憑きからは狐憑きは生まれないというものもあり、こういったことから男の狐憑きが大切にされる傾向にある。
今現在は黒がひとり、藍がふたり、碧が五人、緑が七人。紅がひとり、朱が四人、桃色が十人いる。
安森家全体で、三十人である。
しかし数が多ければ幸せというわけでもない。
実際、黒、藍は結婚して妻を娶らない限り一生ひとりであり、紅、一部の朱は結婚も許されず一生ひとりである。
一族の繁栄の為と大切にされるが、人としては扱われないのだ。
なら白で生まれた一族は得?
いや、一族から見て白は最下級。狐憑きからみたら塵だ。狐憑きのために一生尽くさなければならない。
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