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祝言当日は夏らしい、真っ青な青空の蒸し暑い日だった。
浴衣でも暑いのに、何枚も何枚も絹の着物を重ね着し、着付けが終わる前に襦袢が汗でびっしょりになった。
髪を結って簪を挿して、汗になるからと一般的な花嫁の化粧より薄く白粉を塗って貰った。そのため右頬の火傷跡がうっすら見えてしまったが、綿帽子を被るし大丈夫、と紅をさして化粧を終えた。
慣例通り、雪庵先生と花江さんに十年間の感謝の意を伝え、花江さんの手を貸りて外で待つ車(人力車)に乗る。
初めて乗るので案外高さがあってビックリしたが、花嫁が驚くわけにはいかない。
暑いのに涼しい顔して三十分。ゆっくり車に揺られながら、道で手を振ったり祝いの言葉を投げてくれる街の人に会釈しながら、嫁ぎ先、久尾屋へ向かう。
紋付袴のこのポンポンしたやつは何なんだろう、そんな事を考えながら玄関広間をうろついていると、
「落ち着きなさいよ、みっともない。」
出た。
嫁に行ったのになぜか振袖を着ている。紅色の大輪の華を基調に、金や銀の錦が施された派手な着物だ。
「安記、参列者が目立ってどうする。」
「だってこれ、嫁入り前に母さんに仕立てて貰ってたの忘れてて。勿体無いじゃない、それに似合うでしょ。まだ全然いける。」
全然、いけないだろう。
と言っても参列者は安記をよく知る身内と、あかり側は雪庵先生と花江さんだけだ。安記が場違いな格好をしていても、誰も何も思うまい。
総勢六人、俺達入れても十人いない。形だけの祝言だ。盛大にやる必要はない。
それでも兄さんの嫁になる人。花嫁衣装、花嫁道具、着物もろもろ最上級の物ばかり揃えた。もちろん俺には何もない、今着ている紋付袴だけだ。俺の祝言の時は友達連中も呼んで盛大にやってやる。いつになるかわからないが。
純白の花嫁衣装に身を包んだあかりが、安森家に到着した。ついてきた近所連中が拍手をし、祝いの言葉を投げる。ざっと四十、五十人はいる。暑いのに密集するから余計暑い。
子供達は久尾屋の女中が配るご祝儀目当てだ。みんな目をキラキラさせて今か今かと待っている。
雪庵先生、花江さん、花江さんに手を引かれるあかりの順に安森家に入る。
さあ、形ばかりの祝言が始まる。
祝言は滞りなく進み、昼から始まって夕方手前で終わった。式中暑くて暑くて頭がおかしくなりそうだったが、隣のあかりの方が俺より暑いに決まってる。お茶は何口か飲んではいたが、帯がきついのか緊張しているのか、祝い膳にはほとんど手を付けていなかった。
水菓子が出てお開きになると、雪庵先生と花江さんは赤飯と祝品を持って安森家を後にした。
祝言の片付けもあっという間に終わり、使った広間は花鳥風月が描かれた襖をはめて、ふたつの部屋に戻された。片付けをしていた女中や男衆達も奉公人部屋のある棟に戻り、母屋はしん、と静まり返った。
安森家の母屋は店と渡り廊下で繋がっている。店から見て渡り廊下右手に、奉公人達が休憩に使っている場所がある。左手には庭、と言うか、洗濯干場がある。
渡り廊下を渡り切ってすぐのところに玄関があり、草木が螺鈿細工で描かれた黒塗りの衝立と、大きい壺に季節の草花が生けてある。その左横に六畳の客間。ここはご贔屓さんの接客や商談に使っている。
客間の隣は、家族が飯を食べたり寛いだりする八畳の部屋、続いて襖で隔てた六畳の部屋がある。だいたい母さんはここにいて裁縫や生花をしている。
その隣に右へ曲がる廊下があり、突き当たりが厠、左手前に洗面所、脱衣所、風呂と続いた部屋の扉が付いている。
廊下を戻って奥に六畳の安記の部屋があり、療養時に使っていたが、これからはあかりの部屋になる。既に箪笥や化粧箱、姿見、裁縫箱、文机などが置いてある。
その隣は小さい中庭になっていて石灯籠があり、熊笹、南天などが植えられている。
ふだんは開け放たれているが、冬場や雨の日は障子を閉めたり雨戸を立てたりしている。そうしないと縁側が濡れて腐ってしまう。中庭の奥が風呂場になっているので、湿気が溜まって部屋として使えない、と中庭にしたようだ。中庭にしたお陰で風呂場の風通しは良く、夏場でもあまり黴る事はない。
その中庭の隣は祝言で使った大広間になり、八畳が横に二間続いている形になる。ふだんは真ん中を花鳥風月の描かれた四枚襖で仕切っている。ちなみに反対側はやわらかい色合いの草木が描かれており、両面全く違う趣向になっている。
左側、花鳥風月の方は身内の大切な話し合いや相談などの時に使い、中庭側、草木の方は来客時の客室として使う事が多い。今は安記が泊まりの際に使っている。
渡り廊下からここまで広く長い縁側があり、南向きで日当たりが良く、その分夏は暑い。
その縁側終わりに左に曲がって廊下が続くが、こちらは縁側ではなく板壁になっていて、等間隔で明かり取りの正方形の小さな窓が五つ付いている。
突き当たりに勝手口があり、奥から六畳、続き部屋の四畳の蒼助の部屋がある。
北側にあるので夏は涼しいが冬は寒い。あまりにも寒いので、部屋奥に4畳の部屋を増築してもらい、そこにストーブを作ってもらった。夏場は冬物の布団や読まない本などが積まれ、物置化している。使っているのは元々あった六畳の部屋だ。
蒼助の部屋の手前、六畳の部屋は鳳右衛門の書斎になっていて、更に手前六畳の部屋は夫婦の寝室だ。これで全てで恭亮の部屋は母屋には、ない。
台所も母屋にはないが、飯を作るのは女中で、台所は店側、奉公人部屋がある棟の近くに設置されている。そのため、鍋や焼き物などは冷めていることが多く、温かい物が食べたい時は大抵外食になる。
安森家の敷地は広く、母屋までとはいかないがそこそこ広い店建屋、その後ろに台所と奉公人部屋の棟がある。隣に奉公人用の厠、風呂まであり、庭がある。
その更に奥に、店用の薬種土蔵と家族用の土蔵、そして籠置き場や馬舎、鶏小屋がある。
井戸も奉公人用の風呂場のところにひとつ、母屋の風呂場のところにひとつ、馬舎のところにひとつと全部で三つあり水場は豊富だ。
そして、母屋縁側から遠くに見える竹藪。
あの藪の先に恭亮の住む離れがある。
行くには何個もの鍵付きの門を通らなければならず、易々とは行けない。
奉公人達は安森家とは関係ないものと思っているが、しっかり敷地内にある。小高い山になっていて、近所の者も管理者のいない裏山くらいに思っている。
びっしり竹が生えていて、竹といっても筍が生えてくる種類ではないので用はないし無理に入ったら怪我をする。
無理に入ったところで出られなくなるか、離れの管理者でもある清吉に怒られるだけだ。
狐憑きの恩恵で成り立っている安森家。
新参者には、どんな恩恵があるのだろうか。
浴衣でも暑いのに、何枚も何枚も絹の着物を重ね着し、着付けが終わる前に襦袢が汗でびっしょりになった。
髪を結って簪を挿して、汗になるからと一般的な花嫁の化粧より薄く白粉を塗って貰った。そのため右頬の火傷跡がうっすら見えてしまったが、綿帽子を被るし大丈夫、と紅をさして化粧を終えた。
慣例通り、雪庵先生と花江さんに十年間の感謝の意を伝え、花江さんの手を貸りて外で待つ車(人力車)に乗る。
初めて乗るので案外高さがあってビックリしたが、花嫁が驚くわけにはいかない。
暑いのに涼しい顔して三十分。ゆっくり車に揺られながら、道で手を振ったり祝いの言葉を投げてくれる街の人に会釈しながら、嫁ぎ先、久尾屋へ向かう。
紋付袴のこのポンポンしたやつは何なんだろう、そんな事を考えながら玄関広間をうろついていると、
「落ち着きなさいよ、みっともない。」
出た。
嫁に行ったのになぜか振袖を着ている。紅色の大輪の華を基調に、金や銀の錦が施された派手な着物だ。
「安記、参列者が目立ってどうする。」
「だってこれ、嫁入り前に母さんに仕立てて貰ってたの忘れてて。勿体無いじゃない、それに似合うでしょ。まだ全然いける。」
全然、いけないだろう。
と言っても参列者は安記をよく知る身内と、あかり側は雪庵先生と花江さんだけだ。安記が場違いな格好をしていても、誰も何も思うまい。
総勢六人、俺達入れても十人いない。形だけの祝言だ。盛大にやる必要はない。
それでも兄さんの嫁になる人。花嫁衣装、花嫁道具、着物もろもろ最上級の物ばかり揃えた。もちろん俺には何もない、今着ている紋付袴だけだ。俺の祝言の時は友達連中も呼んで盛大にやってやる。いつになるかわからないが。
純白の花嫁衣装に身を包んだあかりが、安森家に到着した。ついてきた近所連中が拍手をし、祝いの言葉を投げる。ざっと四十、五十人はいる。暑いのに密集するから余計暑い。
子供達は久尾屋の女中が配るご祝儀目当てだ。みんな目をキラキラさせて今か今かと待っている。
雪庵先生、花江さん、花江さんに手を引かれるあかりの順に安森家に入る。
さあ、形ばかりの祝言が始まる。
祝言は滞りなく進み、昼から始まって夕方手前で終わった。式中暑くて暑くて頭がおかしくなりそうだったが、隣のあかりの方が俺より暑いに決まってる。お茶は何口か飲んではいたが、帯がきついのか緊張しているのか、祝い膳にはほとんど手を付けていなかった。
水菓子が出てお開きになると、雪庵先生と花江さんは赤飯と祝品を持って安森家を後にした。
祝言の片付けもあっという間に終わり、使った広間は花鳥風月が描かれた襖をはめて、ふたつの部屋に戻された。片付けをしていた女中や男衆達も奉公人部屋のある棟に戻り、母屋はしん、と静まり返った。
安森家の母屋は店と渡り廊下で繋がっている。店から見て渡り廊下右手に、奉公人達が休憩に使っている場所がある。左手には庭、と言うか、洗濯干場がある。
渡り廊下を渡り切ってすぐのところに玄関があり、草木が螺鈿細工で描かれた黒塗りの衝立と、大きい壺に季節の草花が生けてある。その左横に六畳の客間。ここはご贔屓さんの接客や商談に使っている。
客間の隣は、家族が飯を食べたり寛いだりする八畳の部屋、続いて襖で隔てた六畳の部屋がある。だいたい母さんはここにいて裁縫や生花をしている。
その隣に右へ曲がる廊下があり、突き当たりが厠、左手前に洗面所、脱衣所、風呂と続いた部屋の扉が付いている。
廊下を戻って奥に六畳の安記の部屋があり、療養時に使っていたが、これからはあかりの部屋になる。既に箪笥や化粧箱、姿見、裁縫箱、文机などが置いてある。
その隣は小さい中庭になっていて石灯籠があり、熊笹、南天などが植えられている。
ふだんは開け放たれているが、冬場や雨の日は障子を閉めたり雨戸を立てたりしている。そうしないと縁側が濡れて腐ってしまう。中庭の奥が風呂場になっているので、湿気が溜まって部屋として使えない、と中庭にしたようだ。中庭にしたお陰で風呂場の風通しは良く、夏場でもあまり黴る事はない。
その中庭の隣は祝言で使った大広間になり、八畳が横に二間続いている形になる。ふだんは真ん中を花鳥風月の描かれた四枚襖で仕切っている。ちなみに反対側はやわらかい色合いの草木が描かれており、両面全く違う趣向になっている。
左側、花鳥風月の方は身内の大切な話し合いや相談などの時に使い、中庭側、草木の方は来客時の客室として使う事が多い。今は安記が泊まりの際に使っている。
渡り廊下からここまで広く長い縁側があり、南向きで日当たりが良く、その分夏は暑い。
その縁側終わりに左に曲がって廊下が続くが、こちらは縁側ではなく板壁になっていて、等間隔で明かり取りの正方形の小さな窓が五つ付いている。
突き当たりに勝手口があり、奥から六畳、続き部屋の四畳の蒼助の部屋がある。
北側にあるので夏は涼しいが冬は寒い。あまりにも寒いので、部屋奥に4畳の部屋を増築してもらい、そこにストーブを作ってもらった。夏場は冬物の布団や読まない本などが積まれ、物置化している。使っているのは元々あった六畳の部屋だ。
蒼助の部屋の手前、六畳の部屋は鳳右衛門の書斎になっていて、更に手前六畳の部屋は夫婦の寝室だ。これで全てで恭亮の部屋は母屋には、ない。
台所も母屋にはないが、飯を作るのは女中で、台所は店側、奉公人部屋がある棟の近くに設置されている。そのため、鍋や焼き物などは冷めていることが多く、温かい物が食べたい時は大抵外食になる。
安森家の敷地は広く、母屋までとはいかないがそこそこ広い店建屋、その後ろに台所と奉公人部屋の棟がある。隣に奉公人用の厠、風呂まであり、庭がある。
その更に奥に、店用の薬種土蔵と家族用の土蔵、そして籠置き場や馬舎、鶏小屋がある。
井戸も奉公人用の風呂場のところにひとつ、母屋の風呂場のところにひとつ、馬舎のところにひとつと全部で三つあり水場は豊富だ。
そして、母屋縁側から遠くに見える竹藪。
あの藪の先に恭亮の住む離れがある。
行くには何個もの鍵付きの門を通らなければならず、易々とは行けない。
奉公人達は安森家とは関係ないものと思っているが、しっかり敷地内にある。小高い山になっていて、近所の者も管理者のいない裏山くらいに思っている。
びっしり竹が生えていて、竹といっても筍が生えてくる種類ではないので用はないし無理に入ったら怪我をする。
無理に入ったところで出られなくなるか、離れの管理者でもある清吉に怒られるだけだ。
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