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3章
闇の女神爆誕
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第一ステージをクリアしたワタクシとクオンさんは続けて第二ステージ、第三ステージとクリアをした。
クリアするたびに奥の扉を開け進んでいく。
第二ステージは一つ目の大きな体の魔法生物で魔族はサイクロプスと呼んでおりましたわ。
目から魔法を出してくるのには驚きましたけど、ワタクシの弾丸で目をつぶした後、クオンさんが軽々と斬り裂いておりましたわね。
第三ステージは最悪でしたわ・・・。
ワタクシの大っ嫌いな、蜘蛛の化け物でしたわ。
あんなものが存在するのはこの世の罪ですわよ・・・。
まあ、余りのおぞましさに魔導銃をぶっ放しまくったのでいつの間にか消滅しておりましたが。
そして、今度は第四ステージである、一体いつまで続くのでしょう。
早くカモメさんを助けてさし上げたいですのに・・・、あの魔族は遊んでいらっしゃるようですわね。
ワタクシたちが扉を潜るとそこには赤い体で、人間の顔のような頭を持っており、体が獅子で出来ている化け物がいた。
「また、珍妙なものを出してきましたわね・・・」
「キャハハ!その子はね、マンティコアっていうんだよ。今度も倒せるかなー?」
低く唸る、マンティコアがこちらを認識した。
そして、その巨体からは信じられないほどのスピードでこちらに近づくと前足を振りぬいてきた。
ワタクシとクオンさんはそれを左右に飛び躱す。
ワタクシたちが扉から離れると、今までそこにあった扉がフッと消えてしまう。
それに気づき、ワタクシは退路を断たれたのかと奥の扉を探しますが、奥にも扉はなかった。
「どういうことですの?」
「キャハハ!ねーねー、おかしいと思わなかった?」
おかしい?何がでしょう?・・・この館に来ておかしくないことを探す方が難しいですわよ。
「ずっと、奥の扉を潜ってきてたけど私の館そんなに大きくないよー?」
おや、確かに言われてみれば館の大きさの割に奥行きがありますわね・・・。
いやいやいやいや、よくよく考えてみればおかしすぎますわ!
普通のちょっと大きい程度の館ですのに、玄関を入った後、大部屋が4つもの続けてありましたもの。
あっても、二つが限度でしょう。
ぬぅわんで、それに気づかなかったんですの!?
「キャハハ!やーっと気づいた、おねーちゃんたちバカだねー」
「ぬぅわんですってえええ!」
ムカつきますわ!あの魔族ムカつきますわ!!!
ワタクシもですけど、クオンさんも焦りすぎていて全然気づいていなかったみたいでわね。
ああ・・・これではもうカモメさんの事、おバカちゃんとは言えませんわね・・・多分。
「そこは異空間になっているんだよー、おにーちゃんたちはそこで永遠にマンティコアと遊んでいてねー」
「くそっ」
クオンさんが悪態をつく。
しかし、困りましたわね・・・出口がない以上、どうしようもないですわよ。
「とにかく、この化け物を倒そう」
「わかりましたわ!」
クオンさんの言う通り、なんにしてもこのマンティコアとかいう化け物を倒さないと本当に出口が無いのか探すこともできませんわ。
ワタクシは銃を取り、マンティコアと対峙した。
========================================
「ふぅっ、こんなもんかしらね」
目の前には目玉の付いた球体が体をボコボコにへこましながら転がっている。
悪魔の目にはすでに光が灯っておらず、何もかも諦めたような表情であった。
「さて、この悪魔を倒せばもとに戻れるのかしら?」
問題はこの悪魔を倒した後、どうなるのかである。
魂が解放されて肉体に戻ればいいのだが、もし、魔族のいるところに魂だけ解放されれば大変だ。
魔族に狙われるのも確かだが、そのまま肉体の無い魂として世界に成仏されてしまうかもしれない。
それに、他の人間は自分の体がある為、戻れる可能性もあるが、私はカモメの元に戻れるとは限らないのである。
「倒しちゃっていいものかしらね・・・」
私が悩んでいると、目の前の球体の悪魔がごろんと転がり、こちらを見た。
あら、まだ動けたのね・・・まだ、倒すかどうか決めていないというのにせっかちなやつね。
私がやれやれとしていると、球体がいきなり無数の触手のようにわかれて襲ってきた。
そして、私の体に巻き付いてくる。
「くっ、往生際の悪い・・・まだ、私を食べようというの・・・」
体に巻き付き、徐々に私を自分の方へと引き寄せる。
思ったよりも触手の力が強く、振りほどけない。
「くっ」
完全に引き寄せられた私は、黒い球体だったものがまるでスライムのようになり、私に襲い掛かってくる。
身動きが取れないでいた私はそのまま呑み込まれた。
辺りが再び完全な闇になる、私の体には先ほどのスライムのような黒い物体が覆っているのであろう。
肌の感触にまとわりつくものがある。
そして、その纏わりついているものが私から魂を奪おうとしているのか、全身に吸い付かれる感触を覚えた。
「乙女になんてことをするのよ・・・」
全身を吸われるような感触に寒気を覚えた私だが、どうやら、私から魂を奪う事が出来ないようだ。
肌を吸い付いているような感触はあるが、それだけである。
魂だけで出来た今の私の体から何かを奪われている感覚はなかった。
「とはいえ、動けないし・・・どうしたものかしら・・・あ、そうだわ」
私はひらめく、逆に相手から魔力を吸い上げてみようかしら。
肌に感じる吸われるような感覚を応用して、相手から魔力を奪うことってできるんじゃない?
そうすれば、この魔法生物に蓄えられている魔力を使って、もしこの悪魔を倒した後、捕らわれている人たちが自分の体に戻らなかったらその魔力を使って異空間に全員を逃がせるかもしれない。
私の魂にある魔力だけじゃ足りなかったのよね。
「そうと決まれば、やってみましょうか」
私は、悪魔が吸い付いてくる感覚を肌で覚え、それを逆流する形でやってみる。
うまい具合に、魔力を吸えるといいんだけど・・・。
「・・・お」
成功だ、私の体に相手から何かを奪う感覚がある。
後は、出力を調整して、魔力だけを奪うよ・・・う・・・に?
あら?・・・おかしいわね、なんか、立ち眩みをした時のような感覚が私を襲った。
なにかしら、体の感覚が先ほどよりはっきりとしてくる。
この暗闇の世界には空気なんてものはなかった筈なのに、肌に空気を感じるような、懐かしい感覚が戻ってきた。
そうそう、生きている時の体の感覚はこんな感じだったわね。
先ほどまで魂が再現していた体の感覚もまるで肉体があるような感覚だったのだけど、あくまでそれは私の魂が覚えている感覚に過ぎない。
私の魂とて生きている時の感覚を完全に再現していたわけではないようだった。
しかし、どうして、今その感覚を思い出したのだろう?
不思議に思っていると、眩しいほどの光が私の眼に入ってきた。
そして・・・気づくと私は見知らぬ部屋に立っていた。
一体どうなっているのかしら・・・もしかして、私を吸収できないと思ったあの悪魔が私を外に放り出した?
だとしたら、急いで異空間に逃げないとまずい、世界に見つかればそのまま浄化されてしまう。
そう思い、異空間へ逃げようとした私に、誰かが話しかけてきた。
「キャハハ!魔女のおねーちゃんの仲間も大したことないねー、魔王さま褒めてくれるかなー、ね、ソウルイーターちゃん」
「!」
こいつは、確か意識不明事件の黒幕にして魔族である少女だ。
そいつが私に話しかけてくる。
一体、どういうこと?
というか、この魔族ってこんなに大きかったかしら・・・私は見上げるほど巨体な魔族に驚きを隠せないでいた。
「どうしたの、ソウルイーターちゃん。あ、もしかして、魔女のおねーちゃんの魂にあたっちゃった?あんまりおいしそうじゃなかったもんねー」
そういうと、魔族は私を抱き上げた。
なっ、なんて馬鹿力なの、私はこれでも人間の男性と同じくらいの背丈がある。
そんな私を軽々・・・いや、ちょっと待って。
おかしい・・・大きいのは魔族だけではない、魔族の座っている椅子やテーブル。
いやそれだけならともかく、他のインテリアも異常にでかい。
わざわざ作ったの?その可能性もあるわね、自分のサイズに合わせてインテイリアを作るのは普通よ。
でも、この魔族は依然あった時、普通の少女の大きさであった、ならインテリアを大きくするより自分を小さくした方が楽な筈・・・。
私が戸惑っていると私の視界に不思議なものが見える。
黒い細長いもので先端にトランプのスペードのような形をしたものが付いており、それが私の視界に時折入ってくるのだ。
あれは何?私が魔族に持ち上げられると、それも一緒についてくる。
思わず手を伸ばしてそれを捕まえようとすると・・・信じられないものが目に飛び込んできた。
伸ばしたはずの私の手が黒い小っちゃいものなのだ・・・。
ちょっと待ちなさい・・・なんで!?えええええええええ!?
・・・ふう・・ちょっと落ち着こう。
落ち着いてもう一度それを確認する。
やっぱり変わらない・・・魔族が大きいのではなく私が小さいのだ・・・。
ああ・・・これ、あれだわ。
魔族と最初にあった時、魔族が抱えてたぬいぐるみ。
私の魂をカモメから盗った張本人でもあるソウルイーターとかいう魔法生物。
そうね・・・中にいた悪魔を私が吸収したものだから、魔法生物とも同化しちゃったとかそういうことかしらね・・・。
私が欲しかったのは魔力だけなのよ!
なんで、こんな体に同化しなくちゃいけないのよ!!
っていうか、出て行こうとしても出ていけないし!なにこれ!呪いの装備かなにかなの!?
うわああああああああん、カモメええええ、たすけてえええええ!
私は初めて心の底からカモメに助けを求めた。
こんな体いやだあああああ!
クリアするたびに奥の扉を開け進んでいく。
第二ステージは一つ目の大きな体の魔法生物で魔族はサイクロプスと呼んでおりましたわ。
目から魔法を出してくるのには驚きましたけど、ワタクシの弾丸で目をつぶした後、クオンさんが軽々と斬り裂いておりましたわね。
第三ステージは最悪でしたわ・・・。
ワタクシの大っ嫌いな、蜘蛛の化け物でしたわ。
あんなものが存在するのはこの世の罪ですわよ・・・。
まあ、余りのおぞましさに魔導銃をぶっ放しまくったのでいつの間にか消滅しておりましたが。
そして、今度は第四ステージである、一体いつまで続くのでしょう。
早くカモメさんを助けてさし上げたいですのに・・・、あの魔族は遊んでいらっしゃるようですわね。
ワタクシたちが扉を潜るとそこには赤い体で、人間の顔のような頭を持っており、体が獅子で出来ている化け物がいた。
「また、珍妙なものを出してきましたわね・・・」
「キャハハ!その子はね、マンティコアっていうんだよ。今度も倒せるかなー?」
低く唸る、マンティコアがこちらを認識した。
そして、その巨体からは信じられないほどのスピードでこちらに近づくと前足を振りぬいてきた。
ワタクシとクオンさんはそれを左右に飛び躱す。
ワタクシたちが扉から離れると、今までそこにあった扉がフッと消えてしまう。
それに気づき、ワタクシは退路を断たれたのかと奥の扉を探しますが、奥にも扉はなかった。
「どういうことですの?」
「キャハハ!ねーねー、おかしいと思わなかった?」
おかしい?何がでしょう?・・・この館に来ておかしくないことを探す方が難しいですわよ。
「ずっと、奥の扉を潜ってきてたけど私の館そんなに大きくないよー?」
おや、確かに言われてみれば館の大きさの割に奥行きがありますわね・・・。
いやいやいやいや、よくよく考えてみればおかしすぎますわ!
普通のちょっと大きい程度の館ですのに、玄関を入った後、大部屋が4つもの続けてありましたもの。
あっても、二つが限度でしょう。
ぬぅわんで、それに気づかなかったんですの!?
「キャハハ!やーっと気づいた、おねーちゃんたちバカだねー」
「ぬぅわんですってえええ!」
ムカつきますわ!あの魔族ムカつきますわ!!!
ワタクシもですけど、クオンさんも焦りすぎていて全然気づいていなかったみたいでわね。
ああ・・・これではもうカモメさんの事、おバカちゃんとは言えませんわね・・・多分。
「そこは異空間になっているんだよー、おにーちゃんたちはそこで永遠にマンティコアと遊んでいてねー」
「くそっ」
クオンさんが悪態をつく。
しかし、困りましたわね・・・出口がない以上、どうしようもないですわよ。
「とにかく、この化け物を倒そう」
「わかりましたわ!」
クオンさんの言う通り、なんにしてもこのマンティコアとかいう化け物を倒さないと本当に出口が無いのか探すこともできませんわ。
ワタクシは銃を取り、マンティコアと対峙した。
========================================
「ふぅっ、こんなもんかしらね」
目の前には目玉の付いた球体が体をボコボコにへこましながら転がっている。
悪魔の目にはすでに光が灯っておらず、何もかも諦めたような表情であった。
「さて、この悪魔を倒せばもとに戻れるのかしら?」
問題はこの悪魔を倒した後、どうなるのかである。
魂が解放されて肉体に戻ればいいのだが、もし、魔族のいるところに魂だけ解放されれば大変だ。
魔族に狙われるのも確かだが、そのまま肉体の無い魂として世界に成仏されてしまうかもしれない。
それに、他の人間は自分の体がある為、戻れる可能性もあるが、私はカモメの元に戻れるとは限らないのである。
「倒しちゃっていいものかしらね・・・」
私が悩んでいると、目の前の球体の悪魔がごろんと転がり、こちらを見た。
あら、まだ動けたのね・・・まだ、倒すかどうか決めていないというのにせっかちなやつね。
私がやれやれとしていると、球体がいきなり無数の触手のようにわかれて襲ってきた。
そして、私の体に巻き付いてくる。
「くっ、往生際の悪い・・・まだ、私を食べようというの・・・」
体に巻き付き、徐々に私を自分の方へと引き寄せる。
思ったよりも触手の力が強く、振りほどけない。
「くっ」
完全に引き寄せられた私は、黒い球体だったものがまるでスライムのようになり、私に襲い掛かってくる。
身動きが取れないでいた私はそのまま呑み込まれた。
辺りが再び完全な闇になる、私の体には先ほどのスライムのような黒い物体が覆っているのであろう。
肌の感触にまとわりつくものがある。
そして、その纏わりついているものが私から魂を奪おうとしているのか、全身に吸い付かれる感触を覚えた。
「乙女になんてことをするのよ・・・」
全身を吸われるような感触に寒気を覚えた私だが、どうやら、私から魂を奪う事が出来ないようだ。
肌を吸い付いているような感触はあるが、それだけである。
魂だけで出来た今の私の体から何かを奪われている感覚はなかった。
「とはいえ、動けないし・・・どうしたものかしら・・・あ、そうだわ」
私はひらめく、逆に相手から魔力を吸い上げてみようかしら。
肌に感じる吸われるような感覚を応用して、相手から魔力を奪うことってできるんじゃない?
そうすれば、この魔法生物に蓄えられている魔力を使って、もしこの悪魔を倒した後、捕らわれている人たちが自分の体に戻らなかったらその魔力を使って異空間に全員を逃がせるかもしれない。
私の魂にある魔力だけじゃ足りなかったのよね。
「そうと決まれば、やってみましょうか」
私は、悪魔が吸い付いてくる感覚を肌で覚え、それを逆流する形でやってみる。
うまい具合に、魔力を吸えるといいんだけど・・・。
「・・・お」
成功だ、私の体に相手から何かを奪う感覚がある。
後は、出力を調整して、魔力だけを奪うよ・・・う・・・に?
あら?・・・おかしいわね、なんか、立ち眩みをした時のような感覚が私を襲った。
なにかしら、体の感覚が先ほどよりはっきりとしてくる。
この暗闇の世界には空気なんてものはなかった筈なのに、肌に空気を感じるような、懐かしい感覚が戻ってきた。
そうそう、生きている時の体の感覚はこんな感じだったわね。
先ほどまで魂が再現していた体の感覚もまるで肉体があるような感覚だったのだけど、あくまでそれは私の魂が覚えている感覚に過ぎない。
私の魂とて生きている時の感覚を完全に再現していたわけではないようだった。
しかし、どうして、今その感覚を思い出したのだろう?
不思議に思っていると、眩しいほどの光が私の眼に入ってきた。
そして・・・気づくと私は見知らぬ部屋に立っていた。
一体どうなっているのかしら・・・もしかして、私を吸収できないと思ったあの悪魔が私を外に放り出した?
だとしたら、急いで異空間に逃げないとまずい、世界に見つかればそのまま浄化されてしまう。
そう思い、異空間へ逃げようとした私に、誰かが話しかけてきた。
「キャハハ!魔女のおねーちゃんの仲間も大したことないねー、魔王さま褒めてくれるかなー、ね、ソウルイーターちゃん」
「!」
こいつは、確か意識不明事件の黒幕にして魔族である少女だ。
そいつが私に話しかけてくる。
一体、どういうこと?
というか、この魔族ってこんなに大きかったかしら・・・私は見上げるほど巨体な魔族に驚きを隠せないでいた。
「どうしたの、ソウルイーターちゃん。あ、もしかして、魔女のおねーちゃんの魂にあたっちゃった?あんまりおいしそうじゃなかったもんねー」
そういうと、魔族は私を抱き上げた。
なっ、なんて馬鹿力なの、私はこれでも人間の男性と同じくらいの背丈がある。
そんな私を軽々・・・いや、ちょっと待って。
おかしい・・・大きいのは魔族だけではない、魔族の座っている椅子やテーブル。
いやそれだけならともかく、他のインテリアも異常にでかい。
わざわざ作ったの?その可能性もあるわね、自分のサイズに合わせてインテイリアを作るのは普通よ。
でも、この魔族は依然あった時、普通の少女の大きさであった、ならインテリアを大きくするより自分を小さくした方が楽な筈・・・。
私が戸惑っていると私の視界に不思議なものが見える。
黒い細長いもので先端にトランプのスペードのような形をしたものが付いており、それが私の視界に時折入ってくるのだ。
あれは何?私が魔族に持ち上げられると、それも一緒についてくる。
思わず手を伸ばしてそれを捕まえようとすると・・・信じられないものが目に飛び込んできた。
伸ばしたはずの私の手が黒い小っちゃいものなのだ・・・。
ちょっと待ちなさい・・・なんで!?えええええええええ!?
・・・ふう・・ちょっと落ち着こう。
落ち着いてもう一度それを確認する。
やっぱり変わらない・・・魔族が大きいのではなく私が小さいのだ・・・。
ああ・・・これ、あれだわ。
魔族と最初にあった時、魔族が抱えてたぬいぐるみ。
私の魂をカモメから盗った張本人でもあるソウルイーターとかいう魔法生物。
そうね・・・中にいた悪魔を私が吸収したものだから、魔法生物とも同化しちゃったとかそういうことかしらね・・・。
私が欲しかったのは魔力だけなのよ!
なんで、こんな体に同化しなくちゃいけないのよ!!
っていうか、出て行こうとしても出ていけないし!なにこれ!呪いの装備かなにかなの!?
うわああああああああん、カモメええええ、たすけてえええええ!
私は初めて心の底からカモメに助けを求めた。
こんな体いやだあああああ!
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