130 / 447
獣の祭り3
しおりを挟む
(……む。何だか眠く……)
レイは唐突にコテンと眠りについた。子猫の電池切れである。
琥珀がサッとレイに近寄ると、その首裏を優しく咥えて、ベッドまで運びだした。
「琥珀? それ、僕のベッドなんだけど……」
『ルーファス、床で寝る』
「いや、まだベッドは十分に空いてるでしょ!」
『レイ、寝てる。うるさくしない』
「……はい」
ルーファスは、琥珀の凄みに押されて、大人しく返事をした。
琥珀はレイを抱え込むと、くるりと丸くなって一緒に寝始めた。
「仕方ないね。あたしたちは夕飯にしようか。ダズはドッグフードかな?」
「ギャワン!!(そんなもの、食うかよ!!)」
カタリーナの発言に、またしてもダズはぴょんっと跳ねて、彼女から距離を取った。その毛も、ぶわりと逆立っていた。
***
「……ここは……どこ?」
レイが目を覚ますと、森の中の小さな広場のようだった。
広場には暖かな木漏れ日が差し込み、小さな花々が咲き乱れている。風が森の爽やかな香りを運んでいた。
「あれ? 人間に戻ってる」
レイは自分の手を見た。気づけば、肉球付きの前足は、元の人間の手に戻っていた。
「あ、かわいい!」
いつの間にか広場には、子うさぎたちがぴょこぴょこ飛び跳ねて遊んでいて、鹿の親子が草を食んでいた。広場の端の方では、狼が日向ぼっこをしながら、子供たちを遊ばせていた。
一匹の子うさぎが、レイの元にぴょこぴょこやって来た。
額からは小さな牡鹿の角が二本生えている。
(……もしかして、あの時の森の主様?)
鹿角を生やした子うさぎ——ジャッカロープは、その真っ黒な瞳で、レイをじっと見上げた。
「人の子よ。無限なる魔力の子。ユグドラの愛し子。よく来た」
その言葉の響きはとても古かったが、転移特典でこちらの言語が理解できるレイには、何を言われたのかが分かった。
「あなたは、この森の主様?」
ジャッカロープは、ぴょこんと跳ねた。どうやら、そのようだ。
「この森は、どうだ?」
森の主の問いかけに、レイは瞳を閉じて、この森を感じてみた。
ふくよかで豊かな木々や草花の香り。
柔らかく、爽やかな風。
そこかしこに感じられる、生き物たちの息吹。
(……魔力が豊富なんだけど、ユグドラみたいに魔力がとにかくたくさんあって圧倒されるような感じじゃなくて……)
「……とても豊かで、命に溢れてます。健やかで……魔力も、柔らかくて、優しくて、まるで命を育んでいるような感じがします」
ジャッカロープは、満足そうに、ぷりぷりとその小さな尻尾を振った。
「この森が豊かなのは、生き物と森とがバランスよく共存してるから……あらゆる命が互いに尊重し合い、己の必要以上に貪らずに生きている。殺すのは食べるため、または、身を守るために。自分が必要以上にとらないことで、その種の命が続いていく——引いては、自分の命を支える食べ物を守ることに繋がる……命の円環が回っているのだ」
(とてつもなく長生きだから、物凄く長い視点でこの森を見守ってきたんだ)
レイは小さなジャッカロープを見つめた。鼻先をふすふすと動かして話す姿はとてもかわいいのに、語る言葉は森の賢者のようだ。彼女の周りには、穏やかで濃密な魔力が流れている。
「あなたは、人も動物の視点に立って、この森と生き物のことを改めて見て欲しいのね?」
ぴょこんと嬉しそうにジャッカロープが飛び跳ねた。どうやら、正解のようだ。
「人は他の生き物とは違う。必要以上に貪ろうとする。それでは森全体が生きていけない。人もそのうち生きていけなくなる。人は、知恵は回るのに、愚かだ」
ジャッカロープの黒い瞳が、少しだけ憂うように伏せられた。
「人を森に近づけたくないとは思わないんですか?」
「私は森の末っ子を追い出したりはしない。ただ躾けてるだけだ」
ジャッカロープは「全く困った子たちだね」と言いたげに、首を傾げてレイを見上げた。
「ほら、そろそろ起きる時間だ」
森の主の柔らかい声の響きと共に、レイにはまた猛烈な眠気が襲ってきた。
(……これは、主様の夢だったの? なんてあたたかくて、優しい……)
レイは心地良くて、夢の中でまでうとうととし始めた。
***
「わっ!? ル 、ルーファス!? 何でここに!?」
レイはガバッと跳ね起きた。
隣で眠る白皙の美貌に、一気に現実に引き戻されたのだ。
彼の長い金色のまつ毛が、窓から差し込んだ朝日を浴びて、キラキラとしている。
「……う~ん、おはよう……何でって、レイの方から潜り込んできたんだよ。琥珀が僕のベッドにレイを寝かしつけたんだけど、レイが夜中に寝ぼけて、僕の毛布に入ってきたんだ」
「えぇっ!?」
『子猫、暖かい所好き。ルーファスの脇、暖かい』
「脇が暖かいとか、言わないでくれる? ちょっと恥ずかしいんだけど……」
『脇暖かいの、事実』
「琥珀もおはようです」
琥珀も、もぞもぞとルーファスの毛布から這い出てきた。
レイは琥珀の小さな頭を優しく撫でた。
『レイ、もっと子猫でいて欲しい。すごくかわいかった』
琥珀が少し寂しそうに念話で伝えてきた。
「……う~ん、しばらく子猫はいいです」
(子猫の姿は、いろいろ心臓に悪いよ!)
レイの頭の中は、子猫だった時のアレコレや、森の主様の夢、隣で眠るルーファスのことなどがぐるぐると巡って、パンク気味だった。
『えーっ! もっとお世話したかったのに……』
琥珀はちょっぴり拗ねて、ぺたんと腹這いになって、そっぽを向いた。
「ふふっ。ごめんね」
レイは、琥珀の愛らしさに苦笑して、優しくその背中を撫でてあげた。
***
「はぁーぁ。あのままで良かったのに……」
「俺はもう嫌だからな! ペットじゃねぇ!!」
カタリーナが残念そうに呟くと、ダズが大声で反論していた。
レイとダズが元の人間の姿に戻ってしまい、カタリーナとルーファスはとても残念そうにしていた。
子猫姿のレイも、大型犬姿のダズも、とてもかわいかったのだ。
さらにルーファスに至っては、レイに対してより過保護になっていた。
子猫のイメージがレイに重なって、ついついお世話をしたくなってしまうようだ。
(うぅ……そこまでお子様じゃないのに……)
レイはがっくりと肩を落とした。
ガレッソ村を出立する時、レイはぐるりと周辺の森を眺めた。
雪積もる森には、白い静寂の中に、小さな生き物たちが隠れていたり、うさぎや狐、鹿などの動物が雪の上を闊歩し、夢の中と同じように、そこかしこに生き物の息吹が見え隠れしていた。
そして何よりも、この森は優しく包み込むような魔力に溢れていた。
(森の主様は「躾け」って言ってたけど、獣の祭りは、主様なりの「人への愛」なのかな……)
この森や生き物や人をあたたかく見守るジャッカロープの優しさを想い、レイの心はほこほこと暖まった。
「レイー! もう行くよー!」
「はーい! すぐ行きます!」
カタリーナに呼ばれ、レイはガレッソ村を後にした。
レイは唐突にコテンと眠りについた。子猫の電池切れである。
琥珀がサッとレイに近寄ると、その首裏を優しく咥えて、ベッドまで運びだした。
「琥珀? それ、僕のベッドなんだけど……」
『ルーファス、床で寝る』
「いや、まだベッドは十分に空いてるでしょ!」
『レイ、寝てる。うるさくしない』
「……はい」
ルーファスは、琥珀の凄みに押されて、大人しく返事をした。
琥珀はレイを抱え込むと、くるりと丸くなって一緒に寝始めた。
「仕方ないね。あたしたちは夕飯にしようか。ダズはドッグフードかな?」
「ギャワン!!(そんなもの、食うかよ!!)」
カタリーナの発言に、またしてもダズはぴょんっと跳ねて、彼女から距離を取った。その毛も、ぶわりと逆立っていた。
***
「……ここは……どこ?」
レイが目を覚ますと、森の中の小さな広場のようだった。
広場には暖かな木漏れ日が差し込み、小さな花々が咲き乱れている。風が森の爽やかな香りを運んでいた。
「あれ? 人間に戻ってる」
レイは自分の手を見た。気づけば、肉球付きの前足は、元の人間の手に戻っていた。
「あ、かわいい!」
いつの間にか広場には、子うさぎたちがぴょこぴょこ飛び跳ねて遊んでいて、鹿の親子が草を食んでいた。広場の端の方では、狼が日向ぼっこをしながら、子供たちを遊ばせていた。
一匹の子うさぎが、レイの元にぴょこぴょこやって来た。
額からは小さな牡鹿の角が二本生えている。
(……もしかして、あの時の森の主様?)
鹿角を生やした子うさぎ——ジャッカロープは、その真っ黒な瞳で、レイをじっと見上げた。
「人の子よ。無限なる魔力の子。ユグドラの愛し子。よく来た」
その言葉の響きはとても古かったが、転移特典でこちらの言語が理解できるレイには、何を言われたのかが分かった。
「あなたは、この森の主様?」
ジャッカロープは、ぴょこんと跳ねた。どうやら、そのようだ。
「この森は、どうだ?」
森の主の問いかけに、レイは瞳を閉じて、この森を感じてみた。
ふくよかで豊かな木々や草花の香り。
柔らかく、爽やかな風。
そこかしこに感じられる、生き物たちの息吹。
(……魔力が豊富なんだけど、ユグドラみたいに魔力がとにかくたくさんあって圧倒されるような感じじゃなくて……)
「……とても豊かで、命に溢れてます。健やかで……魔力も、柔らかくて、優しくて、まるで命を育んでいるような感じがします」
ジャッカロープは、満足そうに、ぷりぷりとその小さな尻尾を振った。
「この森が豊かなのは、生き物と森とがバランスよく共存してるから……あらゆる命が互いに尊重し合い、己の必要以上に貪らずに生きている。殺すのは食べるため、または、身を守るために。自分が必要以上にとらないことで、その種の命が続いていく——引いては、自分の命を支える食べ物を守ることに繋がる……命の円環が回っているのだ」
(とてつもなく長生きだから、物凄く長い視点でこの森を見守ってきたんだ)
レイは小さなジャッカロープを見つめた。鼻先をふすふすと動かして話す姿はとてもかわいいのに、語る言葉は森の賢者のようだ。彼女の周りには、穏やかで濃密な魔力が流れている。
「あなたは、人も動物の視点に立って、この森と生き物のことを改めて見て欲しいのね?」
ぴょこんと嬉しそうにジャッカロープが飛び跳ねた。どうやら、正解のようだ。
「人は他の生き物とは違う。必要以上に貪ろうとする。それでは森全体が生きていけない。人もそのうち生きていけなくなる。人は、知恵は回るのに、愚かだ」
ジャッカロープの黒い瞳が、少しだけ憂うように伏せられた。
「人を森に近づけたくないとは思わないんですか?」
「私は森の末っ子を追い出したりはしない。ただ躾けてるだけだ」
ジャッカロープは「全く困った子たちだね」と言いたげに、首を傾げてレイを見上げた。
「ほら、そろそろ起きる時間だ」
森の主の柔らかい声の響きと共に、レイにはまた猛烈な眠気が襲ってきた。
(……これは、主様の夢だったの? なんてあたたかくて、優しい……)
レイは心地良くて、夢の中でまでうとうととし始めた。
***
「わっ!? ル 、ルーファス!? 何でここに!?」
レイはガバッと跳ね起きた。
隣で眠る白皙の美貌に、一気に現実に引き戻されたのだ。
彼の長い金色のまつ毛が、窓から差し込んだ朝日を浴びて、キラキラとしている。
「……う~ん、おはよう……何でって、レイの方から潜り込んできたんだよ。琥珀が僕のベッドにレイを寝かしつけたんだけど、レイが夜中に寝ぼけて、僕の毛布に入ってきたんだ」
「えぇっ!?」
『子猫、暖かい所好き。ルーファスの脇、暖かい』
「脇が暖かいとか、言わないでくれる? ちょっと恥ずかしいんだけど……」
『脇暖かいの、事実』
「琥珀もおはようです」
琥珀も、もぞもぞとルーファスの毛布から這い出てきた。
レイは琥珀の小さな頭を優しく撫でた。
『レイ、もっと子猫でいて欲しい。すごくかわいかった』
琥珀が少し寂しそうに念話で伝えてきた。
「……う~ん、しばらく子猫はいいです」
(子猫の姿は、いろいろ心臓に悪いよ!)
レイの頭の中は、子猫だった時のアレコレや、森の主様の夢、隣で眠るルーファスのことなどがぐるぐると巡って、パンク気味だった。
『えーっ! もっとお世話したかったのに……』
琥珀はちょっぴり拗ねて、ぺたんと腹這いになって、そっぽを向いた。
「ふふっ。ごめんね」
レイは、琥珀の愛らしさに苦笑して、優しくその背中を撫でてあげた。
***
「はぁーぁ。あのままで良かったのに……」
「俺はもう嫌だからな! ペットじゃねぇ!!」
カタリーナが残念そうに呟くと、ダズが大声で反論していた。
レイとダズが元の人間の姿に戻ってしまい、カタリーナとルーファスはとても残念そうにしていた。
子猫姿のレイも、大型犬姿のダズも、とてもかわいかったのだ。
さらにルーファスに至っては、レイに対してより過保護になっていた。
子猫のイメージがレイに重なって、ついついお世話をしたくなってしまうようだ。
(うぅ……そこまでお子様じゃないのに……)
レイはがっくりと肩を落とした。
ガレッソ村を出立する時、レイはぐるりと周辺の森を眺めた。
雪積もる森には、白い静寂の中に、小さな生き物たちが隠れていたり、うさぎや狐、鹿などの動物が雪の上を闊歩し、夢の中と同じように、そこかしこに生き物の息吹が見え隠れしていた。
そして何よりも、この森は優しく包み込むような魔力に溢れていた。
(森の主様は「躾け」って言ってたけど、獣の祭りは、主様なりの「人への愛」なのかな……)
この森や生き物や人をあたたかく見守るジャッカロープの優しさを想い、レイの心はほこほこと暖まった。
「レイー! もう行くよー!」
「はーい! すぐ行きます!」
カタリーナに呼ばれ、レイはガレッソ村を後にした。
30
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました
mabu
ファンタジー
聖女召喚に巻き込まれた普通のオバさんが無能なスキルと判断され追放されるが国から貰ったお金と隠されたスキルでお店を開き気ままにのんびりお気楽生活をしていくお話。
なるべく1日1話進めていたのですが仕事で不規則な時間になったり投稿も不規則になり週1や月1になるかもしれません。
不定期投稿になりますが宜しくお願いします🙇
感想、ご指摘もありがとうございます。
なるべく修正など対応していきたいと思っていますが皆様の広い心でスルーして頂きたくお願い致します。
読み進めて不快になる場合は履歴削除をして頂けると有り難いです。
お返事は何方様に対しても控えさせて頂きますのでご了承下さいます様、お願い致します。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
僕だけ入れちゃうステータス欄 ~追放された凄腕バッファーは、たまたま出会った新人冒険者たちと真の最強パーティーを作り上げる~
めでめで汰
ファンタジー
バッファーの少年カイトのバフスキルは「ステータス欄の中に入って直接数字を動かす」というもの。
しかし、その能力を信じなかった仲間からカイトは追放され迷宮に置き去りにされる。
そこで出会ったLUK(幸運)値の高い少女ハルと共にカイトは無事迷宮から生還。
その後、カイトはハルの両親を探すため地下迷宮の奥へと挑むことを決意する。
(スライム、もふもふ出てきます。女の子に囲まれるけどメインヒロインは一人です。「ざまぁ」もしっかりあります)
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる