37 / 44
第四章 ウォーグラフト領
慰問
しおりを挟む
挨拶が終わると、俺たちは早速ランケ司教に治癒院の方に案内された。
アンボス支部の治癒院は、二階建ての大きな建物だ。
一階には治療所や職員の控室があって、二階には病室があるらしい。
病室の方に入ると、患者さん用のベッドは既にいっぱいいっぱいで、床にまでシーツや毛布を敷いて寝転がったり、治療を受けている患者さんがいた。
王都の治癒院では見たことのないあまりに痛ましい状況に、俺は声も出せなかった。
「治癒院の方は、特に重症の患者さんを受け入れております。聖堂の方には、軽傷者向けの臨時の治療所を開いています。これでも、まだ落ち着いた方ではありますが……」
ランケ司教が、悲痛な表情を浮かべて説明してくれた。
どうやら、アンボスの街の近くを大きな川が流れているため、長雨で浸水した家や畑が多く、被害も大きかったそうだ。
あまりにも怪我人が多く、アンボス支部の神官や聖女も人数が限られているため、なかなか全員に治療を施せていない状況らしい。
俺は、患者さんがいる部屋の真ん中あたりまで進んで行った。
たぶんこの部屋の中までなら、俺のエリアヒールが届く範囲だと思う。
俺が魔力を練り始めると、グラントさんが気づいたようで、俺に近づかないように周りの人たちを誘導してくれた。
床の上に、この部屋いっぱいに大きな魔術陣が現れ、緑色の光を放ち始めた。
治癒院内は、急に現れた魔術陣に少しざわついたけど、それもだんだんと固唾を呑んで見守るように静かになっていった。
「エリアヒール!」
俺が呪文を唱えると、一際強く緑色の光が魔術陣から放たれて、この部屋の中一面が緑色に包まれた。
「おっと、大丈夫ですか?」
ふらついて倒れそうになった俺を、ウィリアムさんがすぐに受け止めてくれた。
やっぱり、エリアヒールはかなり魔力を消費するな。魔力切れで一気に体が怠くなって、こめかみの辺りがズキズキと痛んできた。
「い、痛くない!」
「治った、のか……?」
「骨折したはずの腕が、動くぞ!」
患者さんたちは皆、目を丸くして、怪我してた部分をさすったり、身体を動かして本当に治っているかどうか確認していた。一瞬で治ってしまったから、びっくりしたのかもしれない。
付き添いに来てた人たちも、患者さんが治って「良かった!」「助かった!」と感動したり、盛大に喜んでくれたりしていた。
「これ程広い範囲のエリアヒールを……それに、こんなにたくさんの患者さんを一度に癒せるなんて……これが聖者様……」
ランケ司教も、あんぐりと大きく口を開けて驚いていた。
「ノア! 魔力回復ポーションだ! これ飲んで少し休んどけ!」
グラントさんが、慌てて魔力回復ポーションを持って来てくれた。ポーションの瓶の蓋を空けて、手渡してくれる。
「ぷは~! ありがとうございます!」
俺はゴクゴクと一気に飲み干した。
魔力切れのせいか、ポーションは大しておいしいものでもないけど、ぐいぐい飲めた。
「今日はまだ初日だぞ。あまり無茶はするなよ」
「あはは、すみません……」
グラントさんにピシャリと言われ、俺は笑って誤魔化した。
でも、苦しんでる患者さんや、この治癒院で働く神官や聖女たちの疲れきった様子を見ていたら、何とかしなきゃって思えてきて……気付いたら体の方が動いてた。
「あまりにも怪我の具合が重い患者さんは、今のエリアヒールでは治りきらなかった可能性があります。きちんと治っているか、チェックをお願いします」
「「「「「「はい!」」」」」」
グラントさんが俺の代わりに、アンボス支部の神官や聖女たちに指示を出してくれた。
彼らは手分けして患者さんに声をかけて、手慣れたように怪我の治り具合を確かめていった。
「聖者様をどこかで休ませたいのですが」
ウィリアムさんが、ランケ司教に確認してくれた。
「おお! そうですね、失礼しました。あのような大魔術を使われた後では、さぞお疲れでしょう。教会職員の控え室にご案内しましょう」
ランケ司教は、すぐに俺たちを奥の部屋に案内してくれた。
奥の控え室は職員用の休憩スポットみたいで、広い木製テーブルと椅子が何脚か置かれていた。壁際には横長のベンチも二台あって、小さめの毛布が放り投げられたように置かれていた。
全体的に物が少なくて整ってはいるけど、アンボス支部の職員は本当に忙しいみたいで、テーブルの上にはほぼ手付かずの差し入れのサンドイッチがそのままになっていた。
「お見苦しい場所で申し訳ないのですが、他の場所は患者さんか避難されて来た方でいっぱいでして……」
「いえ、こちらで大丈夫です。少し休ませていただいたら、またお手伝いさせてください」
ランケ司教の非常に申し訳なさそうな様子に、俺は首を横に振った。
あれだけたくさんの患者さんたちの対応をしていたら、自分たちのことはどうしても疎かになってしまうはずだ。
労う言葉はかけられても、批難なんてできないよ。
その時、リリアンが「あの、すみません」とランケ司教に声をかけた。
「まだ聖堂の方にも、患者さんがいらっしゃるんですよね? 私たちにも手伝わせてください」
リリアンが提案すると、彼女の後ろでエラも大きく頷いていた。
「よ、よろしいのですか?」
ランケ司教が目を丸くした。
リリアンたちは俺のサポートだから、てっきりこのまま俺と一緒にこの部屋で待機するのかと思われてたのかな?
「もちろんです。私たちはまだ聖女見習いですが、治癒魔術を使えますし、何かしらお手伝いができるかと」
「それでは是非、お願いします。臨時の治療所の方にご案内します」
リリアンとエラはランケ司教に連れられて、控え室を出て行った。
三人が控え室を出て行くと、一気に部屋の中は静かになった。
王都から一緒にやって来た聖騎士たちは、支援物資を運んだり、配る手伝いの方に駆り出されたらしい。俺の護衛は、今はウィリアムさんだけが付いている。
光属性のドワーフ神官たちも、俺の挨拶が終わった後は、部品や工具類を持ってさっさと街の方へと行ってしまった。今頃、魔道電灯の修繕の手伝いをしてるのかも……
「少し眠りますか? あれ程のエリアヒールを放てば、結構負担が大きかったでしょう。私が見張りしてますよ」
「うっ、お願いできますか?」
「ええ」
俺はウィリアムさんの言葉に甘えて、少しだけ目をつむることにした。
魔力回復ポーションで魔力自体は回復できたけど、魔術って連発したり大きい魔術を使うと、やけに疲れるんだよな。気力とかも消費されてんのかな?
俺は「少しだけ」と思って目をつむったけど、いつの間にか眠りに落ちていた。
アンボス支部の治癒院は、二階建ての大きな建物だ。
一階には治療所や職員の控室があって、二階には病室があるらしい。
病室の方に入ると、患者さん用のベッドは既にいっぱいいっぱいで、床にまでシーツや毛布を敷いて寝転がったり、治療を受けている患者さんがいた。
王都の治癒院では見たことのないあまりに痛ましい状況に、俺は声も出せなかった。
「治癒院の方は、特に重症の患者さんを受け入れております。聖堂の方には、軽傷者向けの臨時の治療所を開いています。これでも、まだ落ち着いた方ではありますが……」
ランケ司教が、悲痛な表情を浮かべて説明してくれた。
どうやら、アンボスの街の近くを大きな川が流れているため、長雨で浸水した家や畑が多く、被害も大きかったそうだ。
あまりにも怪我人が多く、アンボス支部の神官や聖女も人数が限られているため、なかなか全員に治療を施せていない状況らしい。
俺は、患者さんがいる部屋の真ん中あたりまで進んで行った。
たぶんこの部屋の中までなら、俺のエリアヒールが届く範囲だと思う。
俺が魔力を練り始めると、グラントさんが気づいたようで、俺に近づかないように周りの人たちを誘導してくれた。
床の上に、この部屋いっぱいに大きな魔術陣が現れ、緑色の光を放ち始めた。
治癒院内は、急に現れた魔術陣に少しざわついたけど、それもだんだんと固唾を呑んで見守るように静かになっていった。
「エリアヒール!」
俺が呪文を唱えると、一際強く緑色の光が魔術陣から放たれて、この部屋の中一面が緑色に包まれた。
「おっと、大丈夫ですか?」
ふらついて倒れそうになった俺を、ウィリアムさんがすぐに受け止めてくれた。
やっぱり、エリアヒールはかなり魔力を消費するな。魔力切れで一気に体が怠くなって、こめかみの辺りがズキズキと痛んできた。
「い、痛くない!」
「治った、のか……?」
「骨折したはずの腕が、動くぞ!」
患者さんたちは皆、目を丸くして、怪我してた部分をさすったり、身体を動かして本当に治っているかどうか確認していた。一瞬で治ってしまったから、びっくりしたのかもしれない。
付き添いに来てた人たちも、患者さんが治って「良かった!」「助かった!」と感動したり、盛大に喜んでくれたりしていた。
「これ程広い範囲のエリアヒールを……それに、こんなにたくさんの患者さんを一度に癒せるなんて……これが聖者様……」
ランケ司教も、あんぐりと大きく口を開けて驚いていた。
「ノア! 魔力回復ポーションだ! これ飲んで少し休んどけ!」
グラントさんが、慌てて魔力回復ポーションを持って来てくれた。ポーションの瓶の蓋を空けて、手渡してくれる。
「ぷは~! ありがとうございます!」
俺はゴクゴクと一気に飲み干した。
魔力切れのせいか、ポーションは大しておいしいものでもないけど、ぐいぐい飲めた。
「今日はまだ初日だぞ。あまり無茶はするなよ」
「あはは、すみません……」
グラントさんにピシャリと言われ、俺は笑って誤魔化した。
でも、苦しんでる患者さんや、この治癒院で働く神官や聖女たちの疲れきった様子を見ていたら、何とかしなきゃって思えてきて……気付いたら体の方が動いてた。
「あまりにも怪我の具合が重い患者さんは、今のエリアヒールでは治りきらなかった可能性があります。きちんと治っているか、チェックをお願いします」
「「「「「「はい!」」」」」」
グラントさんが俺の代わりに、アンボス支部の神官や聖女たちに指示を出してくれた。
彼らは手分けして患者さんに声をかけて、手慣れたように怪我の治り具合を確かめていった。
「聖者様をどこかで休ませたいのですが」
ウィリアムさんが、ランケ司教に確認してくれた。
「おお! そうですね、失礼しました。あのような大魔術を使われた後では、さぞお疲れでしょう。教会職員の控え室にご案内しましょう」
ランケ司教は、すぐに俺たちを奥の部屋に案内してくれた。
奥の控え室は職員用の休憩スポットみたいで、広い木製テーブルと椅子が何脚か置かれていた。壁際には横長のベンチも二台あって、小さめの毛布が放り投げられたように置かれていた。
全体的に物が少なくて整ってはいるけど、アンボス支部の職員は本当に忙しいみたいで、テーブルの上にはほぼ手付かずの差し入れのサンドイッチがそのままになっていた。
「お見苦しい場所で申し訳ないのですが、他の場所は患者さんか避難されて来た方でいっぱいでして……」
「いえ、こちらで大丈夫です。少し休ませていただいたら、またお手伝いさせてください」
ランケ司教の非常に申し訳なさそうな様子に、俺は首を横に振った。
あれだけたくさんの患者さんたちの対応をしていたら、自分たちのことはどうしても疎かになってしまうはずだ。
労う言葉はかけられても、批難なんてできないよ。
その時、リリアンが「あの、すみません」とランケ司教に声をかけた。
「まだ聖堂の方にも、患者さんがいらっしゃるんですよね? 私たちにも手伝わせてください」
リリアンが提案すると、彼女の後ろでエラも大きく頷いていた。
「よ、よろしいのですか?」
ランケ司教が目を丸くした。
リリアンたちは俺のサポートだから、てっきりこのまま俺と一緒にこの部屋で待機するのかと思われてたのかな?
「もちろんです。私たちはまだ聖女見習いですが、治癒魔術を使えますし、何かしらお手伝いができるかと」
「それでは是非、お願いします。臨時の治療所の方にご案内します」
リリアンとエラはランケ司教に連れられて、控え室を出て行った。
三人が控え室を出て行くと、一気に部屋の中は静かになった。
王都から一緒にやって来た聖騎士たちは、支援物資を運んだり、配る手伝いの方に駆り出されたらしい。俺の護衛は、今はウィリアムさんだけが付いている。
光属性のドワーフ神官たちも、俺の挨拶が終わった後は、部品や工具類を持ってさっさと街の方へと行ってしまった。今頃、魔道電灯の修繕の手伝いをしてるのかも……
「少し眠りますか? あれ程のエリアヒールを放てば、結構負担が大きかったでしょう。私が見張りしてますよ」
「うっ、お願いできますか?」
「ええ」
俺はウィリアムさんの言葉に甘えて、少しだけ目をつむることにした。
魔力回復ポーションで魔力自体は回復できたけど、魔術って連発したり大きい魔術を使うと、やけに疲れるんだよな。気力とかも消費されてんのかな?
俺は「少しだけ」と思って目をつむったけど、いつの間にか眠りに落ちていた。
12
あなたにおすすめの小説
治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
冤罪で追放された令嬢〜周囲の人間達は追放した大国に激怒しました〜
影茸
恋愛
王国アレスターレが強国となった立役者とされる公爵令嬢マーセリア・ラスレリア。
けれどもマーセリアはその知名度を危険視され、国王に冤罪をかけられ王国から追放されることになってしまう。
そしてアレスターレを強国にするため、必死に動き回っていたマーセリアは休暇気分で抵抗せず王国を去る。
ーーー だが、マーセリアの追放を周囲の人間は許さなかった。
※一人称ですが、視点はころころ変わる予定です。視点が変わる時には題名にその人物の名前を書かせていただきます。
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?
タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。
白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。
しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。
王妃リディアの嫉妬。
王太子レオンの盲信。
そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。
「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」
そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。
彼女はただ一言だけ残した。
「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」
誰もそれを脅しとは受け取らなかった。
だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。
婚約破棄をされ、父に追放まで言われた私は、むしろ喜んで出て行きます! ~家を出る時に一緒に来てくれた執事の溺愛が始まりました~
ゆうき
恋愛
男爵家の次女として生まれたシエルは、姉と妹に比べて平凡だからという理由で、父親や姉妹からバカにされ、虐げられる生活を送っていた。
そんな生活に嫌気がさしたシエルは、とある計画を考えつく。それは、婚約者に社交界で婚約を破棄してもらい、その責任を取って家を出て、自由を手に入れるというものだった。
シエルの専属の執事であるラルフや、幼い頃から実の兄のように親しくしてくれていた婚約者の協力の元、シエルは無事に婚約を破棄され、父親に見捨てられて家を出ることになった。
ラルフも一緒に来てくれることとなり、これで念願の自由を手に入れたシエル。しかし、シエルにはどこにも行くあてはなかった。
それをラルフに伝えると、隣の国にあるラルフの故郷に行こうと提案される。
それを承諾したシエルは、これからの自由で幸せな日々を手に入れられると胸を躍らせていたが、その幸せは家族によって邪魔をされてしまう。
なんと、家族はシエルとラルフを広大な湖に捨て、自らの手を汚さずに二人を亡き者にしようとしていた――
☆誤字脱字が多いですが、見つけ次第直しますのでご了承ください☆
☆全文字はだいたい14万文字になっています☆
☆完結まで予約済みなので、エタることはありません!☆
城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる