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第三章 フェニックスの祝祭
調薬
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レスタリア領の遠征から戻って来てからは、いつも通りの平穏なお勤めの日々が続いていた。
最近は、教会はポーションや魔術薬の在庫を増やしたいらしく、ポーション作りをする日が増えた。
この日も、俺たちのチームは調薬室で、ポーション作りをしていた。
リリアンが薬草を水洗いし、俺が薬草を刻み、エラが魔術鍋に火をかけてポーションを作っていた。
グラントさんは、俺たち三人の作業の様子をチェックしたり、ポーションを入れる容器を用意したり、完成品の品質をチェックしたりなんかして、細々と俺たちの作業をサポートしてくれていた。
「痛っ!」
急にリリアンが、小さく悲鳴をあげた。
「大丈夫か、リリアン!?」
隣で作業していた俺は、びっくりしてリリアンの方を覗き込んだ。
「薬草の葉で、指先をちょっと切っただけだから、大丈夫よ」
リリアンは照れ笑いしながらそう言うと、軽く手を水で洗った。
「見せてみて」
リリアンの白い手をとると、指先にピッと薄く赤い線が走っていた。
軽く彼女の指先を撫でると、もう傷がどこにあったのか分からないくらい、跡形もなく消えていた。
ただ、俺は少し違和感を感じていた──
「……本当にびっくりするぐらい綺麗に治すわね。しかも、無詠唱だし……」
リリアンが、淡いラベンダー色の瞳を丸くして、感心していた。
「…………」
「どうかした?」
「……いや、何でもないよ。ずいぶん手が冷えてるなって思ってさ」
俺は少し誤魔化し笑いをした。
「仕方ないわよ。どうしてもポーション作りは水を使うし、薬草も採れたてを使うから、外に出ることも多いし」
リリアンは少し頬を赤らめて、細くて小さな手をさすっていた。
「ほら、さっさと手を動かさないと、今日の分のポーションが作り終わらないぞ」
「「はい」」
グラントさんに言われて、俺たちはまた作業に戻った。
俺は黙々と、まな板とナイフで薬草を刻んだ。
手先ではポーション作りの作業を進めていたけど、俺の頭の中はあることでいっぱいだった。
──俺は、治癒魔術の重大な欠点に気づいてしまったかもしれない……!!
***
「ねぇ、ノアは祝祭の日はどうするの?」
不意にエラが尋ねてきた。
ちょうどグラントさんとリリアンが、追加の薬草を採りに、裏口から薬草園に出ている時だった。
「祝祭?」
「そう、フェニックスの祝祭よ! クラーク司教と一緒に過ごすのか、それともリリアンとデートに行くのかなって」
「デッ……デェートッ!?」
エラに突拍子もないことを言われて、思わず大きな声が出た。
調薬室で作業していた他の聖女や神官たちが、一斉に俺の方を向いた。
……は、恥ずかしい……!!
「そ、その、デートってどういう……?」
俺は耳が熱くなっているのを感じながら、エラにこっそり小声で確認した。
「そのままの通りよ。祝祭日は恋人たちにとって大事な日よ! ……ノアって、結構抜けてるところがあるから、ちゃんと準備してるのか心配になっちゃって」
エラのペリドット色の大きな瞳に、まじまじと見つめられる。
「え、え~と、エラさん。王都の若者たちは祝祭日にそんな小洒落たことを……?」
俺は思わず背筋を伸ばして、おそらくそういった事情に詳しいであろうエラ先生に質問した。
俺が元いた田舎のグリーンフィスト領でも、確かにフェニックスの祝祭は祝われていた。
ただ、俺が冒険者時代に拠点にしていた街には教会が無かったし、さらに俺は孤児だったから家族行事には本当に疎い……
孤児院でもフェニックスの祝祭は祝われていたけど、孤児院におもちゃや服や食料なんかが寄付されて、いつもよりちょっと豪華な食事が出たりする程度だった。
もちろん、服はサイズが合って着れる子が、おもちゃは幼い子の方が優先された。
祝祭期間中は、仕事を休んで家族と一緒に過ごす人も多くなる。
俺がガキんちょの頃は、他の子に家族がいるってだけでも羨ましかったし、「自分にはなんでいないんだろう」って不思議に思ってたし、すごく寂しくも感じていた。
冒険者ギルドに登録して働き出すようになってからは、祝祭期間中は書き入れ時になった。
家族のいる冒険者は、実家に帰ったり、家族と一緒に過ごしたりするから、冒険者活動をする人自体が少なくなるからだ。
だから、俺は祝祭期間中にギルドの依頼をいっぱい入れて、仕事に明け暮れていた──今思うと、そうやって忙しくしていれば、祝祭で「楽しそうな人たち」とか「幸せそうな家族」とかを視界に入れなくて済んだからな……やっぱりどこか寂しく感じてたのかもしれないな……
──だから、正直、「祝祭日を楽しむ」っていう考え自体が自分の中に無かったし、今まであまりにも縁遠すぎて、何をどうすればいいのかよく分からなかった。
「やっぱり! 今訊いといて良かったわ! いーい? 祝祭日は大事な人に感謝する日でもあるの。恋人がいるなら、一緒に出かけたり、食事をしたりするのよ。それから、『今年一年ありがとう』って気持ちを込めて、ちょっとしたプレゼントをするのよ?」
エラ先生が少しだけ胸を張って、子供に説明するように丁寧に教えてくれた。
「えっ!? そうなの!?」
王都の人って、そうやって祝祭日を過ごすの……!?
「……ノアは今まで祝祭日はどう過ごしてたのよ?」
エラに、珍しくじと目で見つめられた。
「えーっと……祝祭期間中は仕事を休む人が多いから、ギルドが人手不足で……つまり……」
「つまり?」
「普通に働いてました」
俺は今まで祝祭日に仕事以外の何もしてこなかったことが、なんとなく恥ずかしく思えてきた。
「じゃあ、今年はリリアンとどこか食事にでも行って、ゆっくりするといいわよ。でも、プレゼントは忘れないこと! 絶対よ?」
「はい……」
エラにいつにもなく圧をかけて押され、俺はただこくりと頷いた。
エラはリスみたいに小柄だけど、こういう時だけはなぜかもの凄くパワフルで、俺はいつもこの言いようのない圧に押し負けてしまう……
でも、今年の俺は、去年の俺とは一味違う──神官になって、ちゃんと頼れる仲間ができたんだ──
助けて、アニキィイィィィッ!!!
***
本日の業務が終了した後、俺は兄貴分のグラントさんを捕まえた。
「グラントさん、相談したいことがあります」
「お、どうした? 今日はやけに真剣だな。いいぞ」
グラントさんは一瞬目を丸くしたけど、快諾してくれた。
もう夕方過ぎだったし、俺たちは宿舎の食堂で夕食をとりながら話すことにした。
今夜は、パン、ひき肉と豆のトマト煮込み、じゃがいもとキャベツのスープだ。
席に着くと、俺は防音結界の魔道具に魔力を流した──ウィリアムさんのアドバイスに従って、最近は食事の度に使うようにしてるんだ。
「実は今日、調薬中にリリアンが怪我をして、ヒールをかけたんです。傷は治せたんですけど、その……リリアンの手がカサついてるのが気になって……治癒魔術って、傷は治せるけど、状態を良くすることはできないんですか?」
俺は、まずは聞きやすい方の話から質問した。
グラントさんは聖鳳教会の上級神官でもあるけど、その正体は、実は癒しの精霊だ。普段は人間の振りをしている。そして、治癒魔術には詳しいはずだ。
「そうだな。傷を治すことは治癒魔術でできるが、肌の状態を『しっとりさせたい』みたいな状態を向上させることは難しいな。できなくはないが、かなり魔力を食うし、コツも必要だ。これができるのは、本当に上位の癒しの精霊ぐらいだろうな」
周囲に会話が漏れないおかげか、グラントさんが普通に答えてくれた。
「う~ん、やっぱりかぁ~……」
俺は自分の予想が当たって嬉しい反面、治癒魔術にも限界があって、自分には難しいことを残念に思った。
「なんだ、ノアはそんなレベルで治したいのか?」
「いえ。傷が治っても、手がカサついてたらヒリヒリして痛いし、また怪我しやすいじゃないですか。特に最近はポーション作りが多くて、水作業が多いですし……」
「そうだな」
「なんか、リリアンが傷つくのが嫌で……」
俺はカクリと肩を落として、残念な気持ちを伝えた。
「ははっ。ノアは優しいな」
グラントさんが慰めるように、ポンポンと軽く俺の肩を叩いてくれた。
「そういえば、フェニックスの祝祭って王都だと、恋人同士で食事に行ったり、プレゼントを贈りあったりするって聞いたんですが……」
少し場も温まってきたし、俺は本題を切り出した。
「おっ。ノアはどうするんだ?」
グラントさんが興味津々といった感じで、テーブルの方に少し身を乗り出した。
どうやら、こっちの話も真剣に聞いてもらえそうだ。
「グラントさん、どうしましょう!? 俺、王都に来てからほとんど教会から出てないから、気の利いた店なんて知らないし、プレゼントだって何にすればいいか……!!!」
急にプレゼントだ、食事だって言われても、普通はどんな物をプレゼントして、どんな店に行くものなのか、俺には全くデータが無かった。
「まぁ、落ち着け。それなら頼れる所があるぞ」
グラントさんが、ニンマリと笑った。
「えっ!? どこですか!?」
俺は「頼れる所」という言葉に少し違和感を感じつつも、尋ねた。
分からないことが多すぎて、藁にもすがる思いだった。
「バレット商会だ」
「へっ?」
俺は、グラントさんの予想外のアドバイスに、思わず固まった。
最近は、教会はポーションや魔術薬の在庫を増やしたいらしく、ポーション作りをする日が増えた。
この日も、俺たちのチームは調薬室で、ポーション作りをしていた。
リリアンが薬草を水洗いし、俺が薬草を刻み、エラが魔術鍋に火をかけてポーションを作っていた。
グラントさんは、俺たち三人の作業の様子をチェックしたり、ポーションを入れる容器を用意したり、完成品の品質をチェックしたりなんかして、細々と俺たちの作業をサポートしてくれていた。
「痛っ!」
急にリリアンが、小さく悲鳴をあげた。
「大丈夫か、リリアン!?」
隣で作業していた俺は、びっくりしてリリアンの方を覗き込んだ。
「薬草の葉で、指先をちょっと切っただけだから、大丈夫よ」
リリアンは照れ笑いしながらそう言うと、軽く手を水で洗った。
「見せてみて」
リリアンの白い手をとると、指先にピッと薄く赤い線が走っていた。
軽く彼女の指先を撫でると、もう傷がどこにあったのか分からないくらい、跡形もなく消えていた。
ただ、俺は少し違和感を感じていた──
「……本当にびっくりするぐらい綺麗に治すわね。しかも、無詠唱だし……」
リリアンが、淡いラベンダー色の瞳を丸くして、感心していた。
「…………」
「どうかした?」
「……いや、何でもないよ。ずいぶん手が冷えてるなって思ってさ」
俺は少し誤魔化し笑いをした。
「仕方ないわよ。どうしてもポーション作りは水を使うし、薬草も採れたてを使うから、外に出ることも多いし」
リリアンは少し頬を赤らめて、細くて小さな手をさすっていた。
「ほら、さっさと手を動かさないと、今日の分のポーションが作り終わらないぞ」
「「はい」」
グラントさんに言われて、俺たちはまた作業に戻った。
俺は黙々と、まな板とナイフで薬草を刻んだ。
手先ではポーション作りの作業を進めていたけど、俺の頭の中はあることでいっぱいだった。
──俺は、治癒魔術の重大な欠点に気づいてしまったかもしれない……!!
***
「ねぇ、ノアは祝祭の日はどうするの?」
不意にエラが尋ねてきた。
ちょうどグラントさんとリリアンが、追加の薬草を採りに、裏口から薬草園に出ている時だった。
「祝祭?」
「そう、フェニックスの祝祭よ! クラーク司教と一緒に過ごすのか、それともリリアンとデートに行くのかなって」
「デッ……デェートッ!?」
エラに突拍子もないことを言われて、思わず大きな声が出た。
調薬室で作業していた他の聖女や神官たちが、一斉に俺の方を向いた。
……は、恥ずかしい……!!
「そ、その、デートってどういう……?」
俺は耳が熱くなっているのを感じながら、エラにこっそり小声で確認した。
「そのままの通りよ。祝祭日は恋人たちにとって大事な日よ! ……ノアって、結構抜けてるところがあるから、ちゃんと準備してるのか心配になっちゃって」
エラのペリドット色の大きな瞳に、まじまじと見つめられる。
「え、え~と、エラさん。王都の若者たちは祝祭日にそんな小洒落たことを……?」
俺は思わず背筋を伸ばして、おそらくそういった事情に詳しいであろうエラ先生に質問した。
俺が元いた田舎のグリーンフィスト領でも、確かにフェニックスの祝祭は祝われていた。
ただ、俺が冒険者時代に拠点にしていた街には教会が無かったし、さらに俺は孤児だったから家族行事には本当に疎い……
孤児院でもフェニックスの祝祭は祝われていたけど、孤児院におもちゃや服や食料なんかが寄付されて、いつもよりちょっと豪華な食事が出たりする程度だった。
もちろん、服はサイズが合って着れる子が、おもちゃは幼い子の方が優先された。
祝祭期間中は、仕事を休んで家族と一緒に過ごす人も多くなる。
俺がガキんちょの頃は、他の子に家族がいるってだけでも羨ましかったし、「自分にはなんでいないんだろう」って不思議に思ってたし、すごく寂しくも感じていた。
冒険者ギルドに登録して働き出すようになってからは、祝祭期間中は書き入れ時になった。
家族のいる冒険者は、実家に帰ったり、家族と一緒に過ごしたりするから、冒険者活動をする人自体が少なくなるからだ。
だから、俺は祝祭期間中にギルドの依頼をいっぱい入れて、仕事に明け暮れていた──今思うと、そうやって忙しくしていれば、祝祭で「楽しそうな人たち」とか「幸せそうな家族」とかを視界に入れなくて済んだからな……やっぱりどこか寂しく感じてたのかもしれないな……
──だから、正直、「祝祭日を楽しむ」っていう考え自体が自分の中に無かったし、今まであまりにも縁遠すぎて、何をどうすればいいのかよく分からなかった。
「やっぱり! 今訊いといて良かったわ! いーい? 祝祭日は大事な人に感謝する日でもあるの。恋人がいるなら、一緒に出かけたり、食事をしたりするのよ。それから、『今年一年ありがとう』って気持ちを込めて、ちょっとしたプレゼントをするのよ?」
エラ先生が少しだけ胸を張って、子供に説明するように丁寧に教えてくれた。
「えっ!? そうなの!?」
王都の人って、そうやって祝祭日を過ごすの……!?
「……ノアは今まで祝祭日はどう過ごしてたのよ?」
エラに、珍しくじと目で見つめられた。
「えーっと……祝祭期間中は仕事を休む人が多いから、ギルドが人手不足で……つまり……」
「つまり?」
「普通に働いてました」
俺は今まで祝祭日に仕事以外の何もしてこなかったことが、なんとなく恥ずかしく思えてきた。
「じゃあ、今年はリリアンとどこか食事にでも行って、ゆっくりするといいわよ。でも、プレゼントは忘れないこと! 絶対よ?」
「はい……」
エラにいつにもなく圧をかけて押され、俺はただこくりと頷いた。
エラはリスみたいに小柄だけど、こういう時だけはなぜかもの凄くパワフルで、俺はいつもこの言いようのない圧に押し負けてしまう……
でも、今年の俺は、去年の俺とは一味違う──神官になって、ちゃんと頼れる仲間ができたんだ──
助けて、アニキィイィィィッ!!!
***
本日の業務が終了した後、俺は兄貴分のグラントさんを捕まえた。
「グラントさん、相談したいことがあります」
「お、どうした? 今日はやけに真剣だな。いいぞ」
グラントさんは一瞬目を丸くしたけど、快諾してくれた。
もう夕方過ぎだったし、俺たちは宿舎の食堂で夕食をとりながら話すことにした。
今夜は、パン、ひき肉と豆のトマト煮込み、じゃがいもとキャベツのスープだ。
席に着くと、俺は防音結界の魔道具に魔力を流した──ウィリアムさんのアドバイスに従って、最近は食事の度に使うようにしてるんだ。
「実は今日、調薬中にリリアンが怪我をして、ヒールをかけたんです。傷は治せたんですけど、その……リリアンの手がカサついてるのが気になって……治癒魔術って、傷は治せるけど、状態を良くすることはできないんですか?」
俺は、まずは聞きやすい方の話から質問した。
グラントさんは聖鳳教会の上級神官でもあるけど、その正体は、実は癒しの精霊だ。普段は人間の振りをしている。そして、治癒魔術には詳しいはずだ。
「そうだな。傷を治すことは治癒魔術でできるが、肌の状態を『しっとりさせたい』みたいな状態を向上させることは難しいな。できなくはないが、かなり魔力を食うし、コツも必要だ。これができるのは、本当に上位の癒しの精霊ぐらいだろうな」
周囲に会話が漏れないおかげか、グラントさんが普通に答えてくれた。
「う~ん、やっぱりかぁ~……」
俺は自分の予想が当たって嬉しい反面、治癒魔術にも限界があって、自分には難しいことを残念に思った。
「なんだ、ノアはそんなレベルで治したいのか?」
「いえ。傷が治っても、手がカサついてたらヒリヒリして痛いし、また怪我しやすいじゃないですか。特に最近はポーション作りが多くて、水作業が多いですし……」
「そうだな」
「なんか、リリアンが傷つくのが嫌で……」
俺はカクリと肩を落として、残念な気持ちを伝えた。
「ははっ。ノアは優しいな」
グラントさんが慰めるように、ポンポンと軽く俺の肩を叩いてくれた。
「そういえば、フェニックスの祝祭って王都だと、恋人同士で食事に行ったり、プレゼントを贈りあったりするって聞いたんですが……」
少し場も温まってきたし、俺は本題を切り出した。
「おっ。ノアはどうするんだ?」
グラントさんが興味津々といった感じで、テーブルの方に少し身を乗り出した。
どうやら、こっちの話も真剣に聞いてもらえそうだ。
「グラントさん、どうしましょう!? 俺、王都に来てからほとんど教会から出てないから、気の利いた店なんて知らないし、プレゼントだって何にすればいいか……!!!」
急にプレゼントだ、食事だって言われても、普通はどんな物をプレゼントして、どんな店に行くものなのか、俺には全くデータが無かった。
「まぁ、落ち着け。それなら頼れる所があるぞ」
グラントさんが、ニンマリと笑った。
「えっ!? どこですか!?」
俺は「頼れる所」という言葉に少し違和感を感じつつも、尋ねた。
分からないことが多すぎて、藁にもすがる思いだった。
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「へっ?」
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