31 / 151
予兆
しおりを挟む
起きたら、日が暮れていた。
「やってしまった」
「起きたか、ご主人」
「うん。クロありがとうね」
「いや、大丈夫だ」
周りを見ると、そこには数体の魔物が倒れていた。
「どうする?」
「そうだね。今から戻っても門を開けてもらえないと思うから、今日はここで野宿だね」
僕の膝の上にはまだウミがスヤスヤと寝ている。
「クロ、どうしたらいいかな?」
「あー、そうだな。夜だし起こしても大丈夫だと思うぞ」
「だね。ほら、ウミ起きて。もう夜だよ」
「ん、んん? 夜? あ、寝すぎたの」
「寝起きいいね」
「まぁの」
ウミに膝から起きてもらい、ご飯を作るために立ち上がろうとした時ーー
「う、動けない」
「だ、大丈夫か?」
「いや、足が痺れて動けない。助けて」
「すまん、ご主人。回復は分からん」
「ウミ~」
「すまん。妾も覚えてない」
「そんな~。ルル~?」
「出来ない!」
「ガーン。モフラ~」
「無理よ」
「だ、誰も回復魔法覚えてないのか……」
そこから、10分ほどして、やっと立ち上がることに成功した。
「や、やっとだー。よし、みんなお腹空いてるでしょ? 今から作るよ」
バッグからフライパンなどなどを取り出して、夜ご飯を作った。
「おまたせ。どうぞ」
みんな美味そうに食べてくれる。嬉しいね。
「そうだ、ご主人」
「どうしたの?」
「なんか、魔物が多い気がするんだ」
「魔物が?」
「そうだ。一応、ギルドに報告しておいた方がいいと思うぞ」
「うん。クロが言うならそうしとこうかな」
そして、次の日。朝になってから王都の中に戻った。
「それじゃ、僕はギルドに行ってくるよ」
「行ってらっしゃい」
クロ達に見送られてギルドに向かった。
「一人でギルドに来るのも久し振りだな」
ギルドの中に入ると、冒険者と受付嬢達が慌ただしく動いていた。
「なぁ、何かあったのか?」
「ん? なんだ、イサミか」
「なんだって事はないだろう」
近くにいた、ケイドに話しかけた。
「それで、なんでこんなに慌ててるんです?」
「あぁ、大量の魔物が王都に向けて進行中らしい」
「あぁ、やっぱりそうなんですね」
「やっぱりってなんだよ」
「僕も、魔物がいつより多いって報告しようと思って来たんですよ」
「そうだったのか」
僕とケイドが話していると、ギルドの扉が勢いよく開けられた。
「はぁ、はぁ、ほ、報告します。はぁ、はぁ、魔物の数がおおよそ分かりました。その数、10万です」
その数に、ギルド内にいる全員の動きが止まった。
「やってしまった」
「起きたか、ご主人」
「うん。クロありがとうね」
「いや、大丈夫だ」
周りを見ると、そこには数体の魔物が倒れていた。
「どうする?」
「そうだね。今から戻っても門を開けてもらえないと思うから、今日はここで野宿だね」
僕の膝の上にはまだウミがスヤスヤと寝ている。
「クロ、どうしたらいいかな?」
「あー、そうだな。夜だし起こしても大丈夫だと思うぞ」
「だね。ほら、ウミ起きて。もう夜だよ」
「ん、んん? 夜? あ、寝すぎたの」
「寝起きいいね」
「まぁの」
ウミに膝から起きてもらい、ご飯を作るために立ち上がろうとした時ーー
「う、動けない」
「だ、大丈夫か?」
「いや、足が痺れて動けない。助けて」
「すまん、ご主人。回復は分からん」
「ウミ~」
「すまん。妾も覚えてない」
「そんな~。ルル~?」
「出来ない!」
「ガーン。モフラ~」
「無理よ」
「だ、誰も回復魔法覚えてないのか……」
そこから、10分ほどして、やっと立ち上がることに成功した。
「や、やっとだー。よし、みんなお腹空いてるでしょ? 今から作るよ」
バッグからフライパンなどなどを取り出して、夜ご飯を作った。
「おまたせ。どうぞ」
みんな美味そうに食べてくれる。嬉しいね。
「そうだ、ご主人」
「どうしたの?」
「なんか、魔物が多い気がするんだ」
「魔物が?」
「そうだ。一応、ギルドに報告しておいた方がいいと思うぞ」
「うん。クロが言うならそうしとこうかな」
そして、次の日。朝になってから王都の中に戻った。
「それじゃ、僕はギルドに行ってくるよ」
「行ってらっしゃい」
クロ達に見送られてギルドに向かった。
「一人でギルドに来るのも久し振りだな」
ギルドの中に入ると、冒険者と受付嬢達が慌ただしく動いていた。
「なぁ、何かあったのか?」
「ん? なんだ、イサミか」
「なんだって事はないだろう」
近くにいた、ケイドに話しかけた。
「それで、なんでこんなに慌ててるんです?」
「あぁ、大量の魔物が王都に向けて進行中らしい」
「あぁ、やっぱりそうなんですね」
「やっぱりってなんだよ」
「僕も、魔物がいつより多いって報告しようと思って来たんですよ」
「そうだったのか」
僕とケイドが話していると、ギルドの扉が勢いよく開けられた。
「はぁ、はぁ、ほ、報告します。はぁ、はぁ、魔物の数がおおよそ分かりました。その数、10万です」
その数に、ギルド内にいる全員の動きが止まった。
10
あなたにおすすめの小説
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari@七柚カリン
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】お父様の再婚相手は美人様
すみ 小桜(sumitan)
恋愛
シャルルの父親が子連れと再婚した!
二人は美人親子で、当主であるシャルルをあざ笑う。
でもこの国では、美人だけではどうにもなりませんよ。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる