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噂の広がり
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本日2話目です。
ーーーーー
超超高級魚の脂のノリは凄かった。
口に入れた瞬間に溶けるかのようだった。
「……鮮度が良いのか、めちゃくちゃ美味い」
「……初めて食べた」
ケダンさんも、メーデルさんも、その高級魚に夢中になっている。
魚好きのクロも、ただただ美味しそうに食べている。
「ご馳走様でした」
それから、数十分後にはすべてのお皿が綺麗に完食されていた。
「イサミさん。ありがとうございました」
「っ!? え、えぇ? な、なんですか、いきなり?」
メーデルさんが、いきなり僕に土下座の形で感謝を述べて来た。
「漁師の妻をやって来て、15年。ここまで美味しい魚は初めて食べました。もう、ほんとに感謝しかありません」
「そ、それは、どういたしまして」
「きっと、もう二度と食べることの出来ない魚を今日。この日に食べられた事に私は、感動しました」
「……」
「イサミさんは、まだ旅を続けると思いますが、この街にいる間は、この家でゆっくりと過ごして行ってください。それが、私に出来る貴方への恩返しです」
「はい。ありがとうございます」
メーデルさんからの感謝を頂いた次の日。
僕は、1人街の散策をするために外に出たのだが、僕はそこから一歩も前に進む事が出来ていない。
「貴方が、ポセイドンを捕縛したんですか!?」
「イサミ様!!」
「……どうしてこうなった」
僕は今、大勢の人に囲まれている。
少し時間は遡り、家を出る前。
「それじゃ、行ってくるよ」
「イサミさん。気を付けて」
「はい」
日が昇り始め、まだ肌寒い中僕はこの街を散策するためにケダンさんの家を出発した。
クロ達はまだ寝ているので、今日は僕1人だ。
「朝の散歩はいい物だな」
僕は、この街がよく見える高台を目指していたのだが、それは、1人の少年に見つかってからだった。
「おはよう!!」
その少年は朝早くなのに、元気に挨拶をしてくる。
「おはよう」
「お兄さんは、何してるの?」
「この街が見渡せる高台に行こうかなって」
「ふーん。旅人さん?」
「そうだよ」
「へー、じゃあ、昨日の話って知ってる?」
「昨日の?」
「うん! 海の悪い人が捕まったって」
「あー、ポセイドンの事?」
「うん! 凄いよねー、僕もあんな英雄になりたいんだ!」
「なれるよ。きっと、僕でもなれたんだし」
そう。この一言さえ言わなければ。
「へー、じゃあ、お兄さんが海の悪い人を捕まえたんだ!!!」
子供の声は少し高くて、遠くまで良く聞こえる。
その声を聞いた、お店を開ける準備をしていた人たちが一斉に僕の方に走って来た。
それはもう、恐怖でしか無かったので、僕は逃げた。
それはもう全力で。
しかし、まだ9歳の僕は大人から逃げる事も出来ず、囲まれて、今に至る。
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超超高級魚の脂のノリは凄かった。
口に入れた瞬間に溶けるかのようだった。
「……鮮度が良いのか、めちゃくちゃ美味い」
「……初めて食べた」
ケダンさんも、メーデルさんも、その高級魚に夢中になっている。
魚好きのクロも、ただただ美味しそうに食べている。
「ご馳走様でした」
それから、数十分後にはすべてのお皿が綺麗に完食されていた。
「イサミさん。ありがとうございました」
「っ!? え、えぇ? な、なんですか、いきなり?」
メーデルさんが、いきなり僕に土下座の形で感謝を述べて来た。
「漁師の妻をやって来て、15年。ここまで美味しい魚は初めて食べました。もう、ほんとに感謝しかありません」
「そ、それは、どういたしまして」
「きっと、もう二度と食べることの出来ない魚を今日。この日に食べられた事に私は、感動しました」
「……」
「イサミさんは、まだ旅を続けると思いますが、この街にいる間は、この家でゆっくりと過ごして行ってください。それが、私に出来る貴方への恩返しです」
「はい。ありがとうございます」
メーデルさんからの感謝を頂いた次の日。
僕は、1人街の散策をするために外に出たのだが、僕はそこから一歩も前に進む事が出来ていない。
「貴方が、ポセイドンを捕縛したんですか!?」
「イサミ様!!」
「……どうしてこうなった」
僕は今、大勢の人に囲まれている。
少し時間は遡り、家を出る前。
「それじゃ、行ってくるよ」
「イサミさん。気を付けて」
「はい」
日が昇り始め、まだ肌寒い中僕はこの街を散策するためにケダンさんの家を出発した。
クロ達はまだ寝ているので、今日は僕1人だ。
「朝の散歩はいい物だな」
僕は、この街がよく見える高台を目指していたのだが、それは、1人の少年に見つかってからだった。
「おはよう!!」
その少年は朝早くなのに、元気に挨拶をしてくる。
「おはよう」
「お兄さんは、何してるの?」
「この街が見渡せる高台に行こうかなって」
「ふーん。旅人さん?」
「そうだよ」
「へー、じゃあ、昨日の話って知ってる?」
「昨日の?」
「うん! 海の悪い人が捕まったって」
「あー、ポセイドンの事?」
「うん! 凄いよねー、僕もあんな英雄になりたいんだ!」
「なれるよ。きっと、僕でもなれたんだし」
そう。この一言さえ言わなければ。
「へー、じゃあ、お兄さんが海の悪い人を捕まえたんだ!!!」
子供の声は少し高くて、遠くまで良く聞こえる。
その声を聞いた、お店を開ける準備をしていた人たちが一斉に僕の方に走って来た。
それはもう、恐怖でしか無かったので、僕は逃げた。
それはもう全力で。
しかし、まだ9歳の僕は大人から逃げる事も出来ず、囲まれて、今に至る。
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