もふもふ好きの異世界召喚士

海月 結城

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エルフ長宅

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 エルフの森は想像していた通り、背の高い木が立ち並び奥には滝が流れている。その水が川となってエルフの森の中心を流れている。その川自体小さめな為、かかっている石橋も小さい。が、橋の装飾も凝っている。

「幻想的だ」
「綺麗だな」
「クロもそう思う?」
「うむ」
「ルルは……もう馴染んでる」

 ルルは、まだ入って数秒だというのに、エルフの子供たちに囲まれて遊んでいた。

「あー、ルルはあのままにしてようか」

 エルフの人たちは地面に家を建てているのではなく、木々の周りに階段を作り枝の上に家を建ててそこに暮らしている。それほどに、背の高い木がどれだけ大きいかが分かる。

「さぁ、こちらです」

 ネイルによって案内されたのは、背の高い木が立ち並ぶ中でも更に一回りも二回りも大きい木だった。

「この上にエルフ長がいますので一度会って頂きます。ウミ様にも会いたいとエルフ長が仰っていましたよ」
「そうか。では、この階段を昇るか」
「え? これ昇るの?」
「当たり前だ」
「エルフって魔法得意?」
「今それを聞くか? まぁ、得意だが」
「だったら、魔法で昇ったり……」
「そう言った事はしてないぞ。そんなので堕落などしたらダメだからな。階段を昇るもの人力だ」
「そっかー。魔法が元からある世界でもそんな考えあるのか」

 俺が何故そんなに階段を昇る事を渋っているのかと言うと、階段がめちゃくちゃ長い。木自体が他の木よりも太く長い事もあり、階段で一周するのも約1、2分掛かるのだ。
 結局エルフ長の家に着いたのが40分後だった。

「はぁ、はぁ。階段を昇っただけなのにこんなに疲れたの初めてだよ」
「エルフ長がここでお待ちです」
「さすが、エルフの門番。余裕だね」

 エルフ長の家は階段を昇って直ぐだった。

「エルフ長。お客様がお見えになりました」
「入って良いぞ」
「失礼します」

 家は木で出来たログハウスで、入り口はカーテンの様なものだった。
 それを捲り上げて中に入る。そこには座布団に胡座をして座っている杖を持った老人とその脇には2人のエルフが立っていた。

「……あの人……何処かで……」
「お待ちしてましたよ。イサミ様。ウミ様。クロ様。モフラ様。ルル様は……下にいるのですね。それに、セイラ様までお越し頂けるとは、ありがとうございます」

 エルフ長はそう言って、綺麗に頭を下げた。
 色々と気になる事はあるが、エルフ長が頭を下げて来たので、こちらも頭を下げた。
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