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方法と覚悟
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「試したい方法はいくつかあるんですけど、説明してもいいですか?」
結城くんがノートを取り出して白紙のページを開いた。
書き出した方法は3つ。
1、記憶がなくなる直前まで話し続ける
2、結城くんの未来の記憶を使って記憶の接続を図る
3、発症当時の再現をする
どれも若干難しそうで絶対に治るとは言い切れないものが多かった。
2番は特に非現実的だと思う。
「この3パターンを試したくて、3ヶ月かかってしまうのは確定なんですけど…」
25日にしか試せないってなると3パターンある時点で3ヶ月かかる。
ん~と項垂れていたら会長が口を開いた。
「発症当時の再現は今でいいならできるよ。俺しか覚えてないから頼りないかもだけど。」
「もしかしたら25日以外でも特定のタイミングで記憶が消えるとかもありそうなので試したいです。白石先輩、やりますか?」
「私も、はやく治る可能性があるならやりたいです。」
「じゃあ決定だな。旧校舎に行こうか。」
会長は立ち上がって旧校舎の鍵をとった。
私も立ちあがろうとしたけれどうまく力が入らないし手が震えている。
「白石先輩、旧校舎は嫌ですか?」
「えっと…」
「しろちゃんの記憶が消えるようになったのは旧校舎に出入りした後なんだよ。だから極力しろちゃんには近づかないようにしてもらってるの。でも今回は流石に行かないことはできないから…」
確かにその通りなのだ。
旧校舎で記憶が消えてからずっと治っていない。
それ以来、旧校舎には近付いていないし生徒会の役員たちからも行かないように止められている。
「白石先輩、やめましょうか。」
「え……」
「嫌な状態で行っても体に負担をかけるだけです。試せるものが減るのは少し痛いですが、僕は無理をしてまで行く必要はないと思っています。」
結城くんは無理をしてまで本人を連れて行かなくてもいいと考えているんだと思う。
ただ私は行きたい。
自分のことだから知りたい。
ただ体が動かない。
どうするべきか考えて、無言の時間が過ぎていった。
「行きます…」
「大丈夫ですか?」
「行かないと変わらない気がするので。変わるためにも。」
「しろちゃんのそばには俺がつくよ。」
「助かります。僕の背だとすぐに抱えることはできないので。」
会長がついていてくれたらなんでも大丈夫な気がするのはこれまでの信頼の証なんだろう。
私は会長に連れられて旧校舎に向かった。
結城くんがノートを取り出して白紙のページを開いた。
書き出した方法は3つ。
1、記憶がなくなる直前まで話し続ける
2、結城くんの未来の記憶を使って記憶の接続を図る
3、発症当時の再現をする
どれも若干難しそうで絶対に治るとは言い切れないものが多かった。
2番は特に非現実的だと思う。
「この3パターンを試したくて、3ヶ月かかってしまうのは確定なんですけど…」
25日にしか試せないってなると3パターンある時点で3ヶ月かかる。
ん~と項垂れていたら会長が口を開いた。
「発症当時の再現は今でいいならできるよ。俺しか覚えてないから頼りないかもだけど。」
「もしかしたら25日以外でも特定のタイミングで記憶が消えるとかもありそうなので試したいです。白石先輩、やりますか?」
「私も、はやく治る可能性があるならやりたいです。」
「じゃあ決定だな。旧校舎に行こうか。」
会長は立ち上がって旧校舎の鍵をとった。
私も立ちあがろうとしたけれどうまく力が入らないし手が震えている。
「白石先輩、旧校舎は嫌ですか?」
「えっと…」
「しろちゃんの記憶が消えるようになったのは旧校舎に出入りした後なんだよ。だから極力しろちゃんには近づかないようにしてもらってるの。でも今回は流石に行かないことはできないから…」
確かにその通りなのだ。
旧校舎で記憶が消えてからずっと治っていない。
それ以来、旧校舎には近付いていないし生徒会の役員たちからも行かないように止められている。
「白石先輩、やめましょうか。」
「え……」
「嫌な状態で行っても体に負担をかけるだけです。試せるものが減るのは少し痛いですが、僕は無理をしてまで行く必要はないと思っています。」
結城くんは無理をしてまで本人を連れて行かなくてもいいと考えているんだと思う。
ただ私は行きたい。
自分のことだから知りたい。
ただ体が動かない。
どうするべきか考えて、無言の時間が過ぎていった。
「行きます…」
「大丈夫ですか?」
「行かないと変わらない気がするので。変わるためにも。」
「しろちゃんのそばには俺がつくよ。」
「助かります。僕の背だとすぐに抱えることはできないので。」
会長がついていてくれたらなんでも大丈夫な気がするのはこれまでの信頼の証なんだろう。
私は会長に連れられて旧校舎に向かった。
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