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2話 魔女は愛を囁いて2
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「ここで舞踏会が開かれているのね」
季節は初夏で社交界のシーズン真っ只中だ。バルコニーの窓から人々の熱気と光とワルツの音楽が流れてくる。猫に化けて舞踏会に潜り込もうかとシエナは考え込んでいた。だが、見つかったら大騒ぎになる。
「舞踏会ってどんなものかしら? 私の姿は人には見えないし。入ってみましょう!」
箒を結界に入れて、シエナは舞踏会が行われている屋敷へと入った。玄関ホールは荘厳な印象だ。建物の一階をぶちぬいて螺旋階段が設置されている。天井には王国の建築家の形式の柱列で支えられ、床は白の大理石が敷き詰められている。噴水が設置されていて、流れる水が爽やかさを醸し出していた。
舞踏会の会場は二階に設けられていた。男性は黒い燕尾服を女性は、美しい色とりどりのドレスを身に纏っている。まるで蝶々が集っているようだ。二階は舞踏会の会場で、男性と女性が申し込み合い、ワルツを踊っていた。後ろにはオーケストラが生演奏をしている。シエナは、うろうろしていた。
「はあ、疲れた。舞踏会ってキラキラして楽しいのね」
シエナは給仕が持っているお盆からお酒を取った。
「ひいっ! 酒が浮いた!」
給仕が悲鳴を上げた。
「あら。このお酒甘くてジュースみたい。飲みやすいわ」
フルーティなお酒を飲んでご機嫌なシエナだが、対照的に給仕は腰を抜かすほど驚いている。シエナはふとワルツを踊る男女の中で目立つ一組を見つけた。可憐なピンクのドレスを身に纏った銀色の髪に水色の瞳の女性と燕尾服を身に纏った純金の髪に新緑の瞳の男性のカップルに引き寄せられる。
「銀色の髪に純金の髪の美男美女! 素敵! 近寄ってみよう!」
まるで完璧な一対の組み合わせだ。何を話しているのかとシエナはわくわくした。
「ハリー様、あなたのお仕事は何ですか?」
銀髪の髪の女性は、釣書につけられていたハリーの理知的な美貌の絵姿に魅了されて、婚約を内々に申し込んだ。今更ハリーの職業について気になったようだ。
「ナタリー=アスコット嬢、私の仕事は大学の助教授で、魔女や妖精についての民間説話の収集と研究です」
ハリーはナタリーに自分の職業について説明を始めた。ナタリーは、魔女いう単語を耳にして、その愛くるしい顔を歪ませた。魔女とは、人間たちにとっては魔術というものを扱う呪われた存在なのだ。魔女を悪魔に例える輩もいる。ハリーはうんざりした表情をした。近年、魔女の存在は薬草を取り扱う薬師的な存在として見直されている動きがある。だが、貴族たちのような保守的な身分は、魔女をいまだに差別している。
シエナはハリーの言葉を聞いて、金色の目を瞬かせた。そして、興味深そうにハリーを凝視する。人間たちには嫌われている魔女や妖精たちを研究しているなんて!
(魔女の研究! 私たちを研究してどうするのかしら?)
「ハリー様は、珍しい研究をなさっているのですね。でも、ダドリー商会はどうなさるの?」
ナタリーは、先ほどの歪んだ醜い顔を一転、可愛らしく小首を傾げて見せる。彼女は、貴族の令嬢として、かしづかれ大事に育てられた世間知らずの少女だ。
「私は、魔女も妖精も存在すると思っています。彼らも人間と同じ尊重されるべき存在です」
ナタリーは、まあと嫌悪した声を出す。
「魔女と妖精は、悪魔と同じ存在ですわ。ですから魔女は狩られていますもの」
ハリーは唖然とした顔をしていた。これ以上この会話を続けても良くないと思ったのか、別の話題を探したようだ。
「……ナタリー嬢、あなたの趣味はなんですか?」
神経質そうに眼鏡の弦を押しながら訊ねる。
「私の趣味ですか? 刺繍とお友達とお茶会をすることですわ」
ナタリーは話題が変わったことにあからさまにほっとした表情をしていた。また、貴族令嬢としては模範的な回答である。だが、ハリーは軽くため息を吐いた。
「まあ! 今年はピンクが流行なのよ! 今日の舞踏会もピンクのドレスが多いわ! 王太子妃のアリス様のピンクの瞳に合わせて作られたドレスが本当に綺麗だったわ! あれから社交界ではピンクのドレスが流行っているのよ! 今日の私のドレスもピンクよ。あら、このピンクのドレス、私に似合うかしら?」
ナタリーは、ハリーを前にわざとらしくドレスの裾をふわりと回転して見せる。
「……あなたなら青の瞳に合わせた水色のドレスが似合うのでは?」
ハリーは、神経質そうに眼鏡の弦を押しながら答えた。
「嫌だわ。流行のドレスを着こなせないと」
ナタリーは、ふふふと可憐に微笑んだ。
「そうですか。ですが、流行を追うのではなく、自分に似合うものを着た方がいいのではないかと私は思います」
「ハリー様、あなたってお堅いのね。でも、そういう所もいいわ」
瞳をきらきらさせて、ナタリーは呟く。
「あら。音楽が変わったわ。バルコニーに出ませんこと?」
「飲み物を取ってきます。ここで待っていてください」
ナタリーは、ワルツを踊る人々を遠くから見て、嬉しそうに声を上げた。
「ナタリーは、模範的なお嬢様ね。面白みがないわ。ハリーは中身を見ようとしているような気がするのに」
「はあ、そうなんですよ。ナタリー嬢はどうも……。ん?」
声の方向を見て、ハリーはきょろきょろする。首を振り、給仕から飲み物を貰った。
(やばい! 声出しちゃった! 時々、私たちまじょの姿は見えなくても声が聞こえる人間が居るのよね)
シエナはひやひやするが、ハリーに視線を向けていた。
「ハリー様! こっちです!」
疲れて椅子に座っているナタリーにハリーは飲み物を手渡す。貰った飲み物を喉が渇いていたナタリーはくいっと飲み干した。
「何よ、これ! ジュースじゃない!」
「ナタリー嬢、あなたにはまだお酒は早いです。あなたは、まだ17歳だ」
生真面目なのであろうハリーはずばっと言い切った。
「ま、真面目なのね。まあ、いいわ。さっきも言ったけど、バルコニーへ行かない?」
「はい」
ダンスを踊ったので身体が暑い二人は、外の風に涼もうとバルコニーへ向かう。
バルコニーに出た二人は、顔を見合わせる。ナタリーはハリーの秀麗な顔に熱い視線を送る。ハリーはナタリーと目が合わないようにしていた。ハリーは自分の顔とダドリー商会にしか興味のないナタリーにうんざりしたようだ。はあと嘆息する。
「……。あなたとの婚約のお話はお断りします。あなたと私は合わない」
「何ですってえ!」
ハリーとナタリーの言い合いにシエナは興奮する。
「すごい! 痴話喧嘩よ!」
「ハリー=ラッセル男爵! あなたなんて、こっちからお断りよ!」
ばっちーんとナタリーにハリーは派手に頬をはたかれた。ナタリーは、舞踏会会場に戻って行った。
「興ざめだわ……。帰ろう」
シエナは、バルコニーから箒に乗った。ふわりと夜空に箒が舞う。
「……はあ。また私の外見にしか興味のない女性だった」
ハリーはため息をついて、夜空に視線を向けた。彼の新緑色の瞳はシエナを映しているように見える。実際は、魔女であるシエナは人間の瞳には映らない。
金色の星々が瞬いている。
美しい星空の下、シエナは呆然としていた。
ハリーが眼鏡を外す。
新緑の瞳がシエナに向けられる。
ハリーの瞳は夜空を見ていた。
シエナはごくりと息を呑み、ハリーの瞳を凝視する。
魔女には人間の瞳を視ることで、相手の本性が分かる。
森の息吹を感じさせるどこまでも澄んだ瞳。
どこまでも澄んだ心と魔女に興味を持つ性格。
「ハリー!」
誰かがハリーの名を呼んだ。
ハリーは、声の主に振り返ると舞踏会の会場に戻っていった。
「綺麗な瞳……。見つけた、私だけの素敵な人」
新緑の瞳は透き通った美しい瞳だった。
(あの瞳に自分を映して欲しい……)
それは魔女のシエナが人間のハリーに恋をした瞬間だった。
季節は初夏で社交界のシーズン真っ只中だ。バルコニーの窓から人々の熱気と光とワルツの音楽が流れてくる。猫に化けて舞踏会に潜り込もうかとシエナは考え込んでいた。だが、見つかったら大騒ぎになる。
「舞踏会ってどんなものかしら? 私の姿は人には見えないし。入ってみましょう!」
箒を結界に入れて、シエナは舞踏会が行われている屋敷へと入った。玄関ホールは荘厳な印象だ。建物の一階をぶちぬいて螺旋階段が設置されている。天井には王国の建築家の形式の柱列で支えられ、床は白の大理石が敷き詰められている。噴水が設置されていて、流れる水が爽やかさを醸し出していた。
舞踏会の会場は二階に設けられていた。男性は黒い燕尾服を女性は、美しい色とりどりのドレスを身に纏っている。まるで蝶々が集っているようだ。二階は舞踏会の会場で、男性と女性が申し込み合い、ワルツを踊っていた。後ろにはオーケストラが生演奏をしている。シエナは、うろうろしていた。
「はあ、疲れた。舞踏会ってキラキラして楽しいのね」
シエナは給仕が持っているお盆からお酒を取った。
「ひいっ! 酒が浮いた!」
給仕が悲鳴を上げた。
「あら。このお酒甘くてジュースみたい。飲みやすいわ」
フルーティなお酒を飲んでご機嫌なシエナだが、対照的に給仕は腰を抜かすほど驚いている。シエナはふとワルツを踊る男女の中で目立つ一組を見つけた。可憐なピンクのドレスを身に纏った銀色の髪に水色の瞳の女性と燕尾服を身に纏った純金の髪に新緑の瞳の男性のカップルに引き寄せられる。
「銀色の髪に純金の髪の美男美女! 素敵! 近寄ってみよう!」
まるで完璧な一対の組み合わせだ。何を話しているのかとシエナはわくわくした。
「ハリー様、あなたのお仕事は何ですか?」
銀髪の髪の女性は、釣書につけられていたハリーの理知的な美貌の絵姿に魅了されて、婚約を内々に申し込んだ。今更ハリーの職業について気になったようだ。
「ナタリー=アスコット嬢、私の仕事は大学の助教授で、魔女や妖精についての民間説話の収集と研究です」
ハリーはナタリーに自分の職業について説明を始めた。ナタリーは、魔女いう単語を耳にして、その愛くるしい顔を歪ませた。魔女とは、人間たちにとっては魔術というものを扱う呪われた存在なのだ。魔女を悪魔に例える輩もいる。ハリーはうんざりした表情をした。近年、魔女の存在は薬草を取り扱う薬師的な存在として見直されている動きがある。だが、貴族たちのような保守的な身分は、魔女をいまだに差別している。
シエナはハリーの言葉を聞いて、金色の目を瞬かせた。そして、興味深そうにハリーを凝視する。人間たちには嫌われている魔女や妖精たちを研究しているなんて!
(魔女の研究! 私たちを研究してどうするのかしら?)
「ハリー様は、珍しい研究をなさっているのですね。でも、ダドリー商会はどうなさるの?」
ナタリーは、先ほどの歪んだ醜い顔を一転、可愛らしく小首を傾げて見せる。彼女は、貴族の令嬢として、かしづかれ大事に育てられた世間知らずの少女だ。
「私は、魔女も妖精も存在すると思っています。彼らも人間と同じ尊重されるべき存在です」
ナタリーは、まあと嫌悪した声を出す。
「魔女と妖精は、悪魔と同じ存在ですわ。ですから魔女は狩られていますもの」
ハリーは唖然とした顔をしていた。これ以上この会話を続けても良くないと思ったのか、別の話題を探したようだ。
「……ナタリー嬢、あなたの趣味はなんですか?」
神経質そうに眼鏡の弦を押しながら訊ねる。
「私の趣味ですか? 刺繍とお友達とお茶会をすることですわ」
ナタリーは話題が変わったことにあからさまにほっとした表情をしていた。また、貴族令嬢としては模範的な回答である。だが、ハリーは軽くため息を吐いた。
「まあ! 今年はピンクが流行なのよ! 今日の舞踏会もピンクのドレスが多いわ! 王太子妃のアリス様のピンクの瞳に合わせて作られたドレスが本当に綺麗だったわ! あれから社交界ではピンクのドレスが流行っているのよ! 今日の私のドレスもピンクよ。あら、このピンクのドレス、私に似合うかしら?」
ナタリーは、ハリーを前にわざとらしくドレスの裾をふわりと回転して見せる。
「……あなたなら青の瞳に合わせた水色のドレスが似合うのでは?」
ハリーは、神経質そうに眼鏡の弦を押しながら答えた。
「嫌だわ。流行のドレスを着こなせないと」
ナタリーは、ふふふと可憐に微笑んだ。
「そうですか。ですが、流行を追うのではなく、自分に似合うものを着た方がいいのではないかと私は思います」
「ハリー様、あなたってお堅いのね。でも、そういう所もいいわ」
瞳をきらきらさせて、ナタリーは呟く。
「あら。音楽が変わったわ。バルコニーに出ませんこと?」
「飲み物を取ってきます。ここで待っていてください」
ナタリーは、ワルツを踊る人々を遠くから見て、嬉しそうに声を上げた。
「ナタリーは、模範的なお嬢様ね。面白みがないわ。ハリーは中身を見ようとしているような気がするのに」
「はあ、そうなんですよ。ナタリー嬢はどうも……。ん?」
声の方向を見て、ハリーはきょろきょろする。首を振り、給仕から飲み物を貰った。
(やばい! 声出しちゃった! 時々、私たちまじょの姿は見えなくても声が聞こえる人間が居るのよね)
シエナはひやひやするが、ハリーに視線を向けていた。
「ハリー様! こっちです!」
疲れて椅子に座っているナタリーにハリーは飲み物を手渡す。貰った飲み物を喉が渇いていたナタリーはくいっと飲み干した。
「何よ、これ! ジュースじゃない!」
「ナタリー嬢、あなたにはまだお酒は早いです。あなたは、まだ17歳だ」
生真面目なのであろうハリーはずばっと言い切った。
「ま、真面目なのね。まあ、いいわ。さっきも言ったけど、バルコニーへ行かない?」
「はい」
ダンスを踊ったので身体が暑い二人は、外の風に涼もうとバルコニーへ向かう。
バルコニーに出た二人は、顔を見合わせる。ナタリーはハリーの秀麗な顔に熱い視線を送る。ハリーはナタリーと目が合わないようにしていた。ハリーは自分の顔とダドリー商会にしか興味のないナタリーにうんざりしたようだ。はあと嘆息する。
「……。あなたとの婚約のお話はお断りします。あなたと私は合わない」
「何ですってえ!」
ハリーとナタリーの言い合いにシエナは興奮する。
「すごい! 痴話喧嘩よ!」
「ハリー=ラッセル男爵! あなたなんて、こっちからお断りよ!」
ばっちーんとナタリーにハリーは派手に頬をはたかれた。ナタリーは、舞踏会会場に戻って行った。
「興ざめだわ……。帰ろう」
シエナは、バルコニーから箒に乗った。ふわりと夜空に箒が舞う。
「……はあ。また私の外見にしか興味のない女性だった」
ハリーはため息をついて、夜空に視線を向けた。彼の新緑色の瞳はシエナを映しているように見える。実際は、魔女であるシエナは人間の瞳には映らない。
金色の星々が瞬いている。
美しい星空の下、シエナは呆然としていた。
ハリーが眼鏡を外す。
新緑の瞳がシエナに向けられる。
ハリーの瞳は夜空を見ていた。
シエナはごくりと息を呑み、ハリーの瞳を凝視する。
魔女には人間の瞳を視ることで、相手の本性が分かる。
森の息吹を感じさせるどこまでも澄んだ瞳。
どこまでも澄んだ心と魔女に興味を持つ性格。
「ハリー!」
誰かがハリーの名を呼んだ。
ハリーは、声の主に振り返ると舞踏会の会場に戻っていった。
「綺麗な瞳……。見つけた、私だけの素敵な人」
新緑の瞳は透き通った美しい瞳だった。
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