13 / 105
1章
5話「仔羊仮面」
しおりを挟む
「あんな雑魚私一人でも十分よ!」
まぁ、多分ルッカさん一人でも十分だっただろうな。
「あら? カイルさんは皆さんご考慮なされたのに貴女は自分一人でって言っちゃうんですかぁ」
リンカさんがすげー嫌味ったらしくいう。
俺からしたらちょっとした言葉のあやとしか思っていないが。
「うっさいわね、細かい事なんてどうでも良いでしょ! そんなんだからフラれるのよ!」
売り言葉に買い言葉だろうな。
まぁ、嫌味言ったリンカさんが悪い。
「ごめんなさいね。 男すら満足出来なさそうなお嬢ちゃんなんかを相手にしちゃって」
リンカさんがルッカさんの胸元を見てクスクスと笑ながら、俺の手を自分の胸元に近付ける。
「ちょ!?」
俺がとっさの反応で手を引っ込めようとするのと同時に、
「カイルの馬鹿ぁっ!」
ルッカさんが顔を真っ赤にしながら物凄い勢いで俺の足を踏みつけた。
「いってぇっ! 俺は関係無いだろっ!」
「ご、ごめん、ついてっきりあのまま行っちゃうかなってその、反射的にさ、あはは」
「それなら別に良いけどさぁ」
「あら? 私は良かったのよ? 何なら最後まで」
リンカさんが冗談か冗談じゃないか分からない言い回しをで言いかけた所で、またしても上司らしき人から肩をポンと叩かれた。
リンカさんは目を丸くし「すみません」と謝ると咳払いをした。
「では、今回の依頼の清算に移ります」
俺は冒険者カードをリンカさんに手渡した。
冒険者カードを受け取ったリンカさんは、近くにある道具にカードを刺し操作を始めた。
その操作が終わると、冒険者カードを俺に返した。
「きゃー、凄い☆ 見習いオークの討伐は10体で良かったんですけど、その2倍も倒しちゃったんですか!? それに加えてオークまで、凄いですよ」
大袈裟にはしゃぐリンカさんだ。
俺からしたら別に大した事無い訳で、そこまではしゃがれると逆に違和感を覚えてしまう。
「折角沢山討伐して頂いたんですけど、今回の依頼として出せる報奨金は見習いオーク10体分だけです」
「うん、問題無いよ」
「わー、カイルさん、優しいですね☆」
「カイルは優しくありませんからっ」
俺の代わりにルッカさんが答えた。
上司から注意されたリンカさんは、ルッカさんを無視し清算作業を進める。
「オークの討伐ですが、残念ながら地元の人達に認知されていないのか依頼自体が発生していません」
「良いよ、別に」
「優しいですね」
改めてリンカさんが言う、今度は少しだけ真面目に。
「冒険者の方は自己中心的な方が多いんですよ、同じ件でも文句をつけて来る人達のが多いです」
「それは意外な話ですね」
リンカさんは身を乗り出し小声で、
「はい、冒険者は、分かり易く言えば学校にすら行く事の出来ない貧しい家庭か、成績を出せなかった不真面目な人達がなるものですから」
「確かにそう言われてみればそうですね」
リンカさんの言う通りだ。
他にも安定した労働者の道もあるけど、それらの道が全てダメだった人が冒険者になるケースが多い。
セザールタウンの平和を守る為冒険社になる人も居るが、やはり稀だと思う。
「それでは、これが今回の報奨金です。 超過した分の魔石は単純な換金処理とさせて頂きました」
「有難うございます」
依頼の報奨金だけで、今日手に入れた魔石を換金した分と大体同じ位になるみたいだ。
俺は受け取った報奨金を3等分し、ルッカさんとルミリナさんに渡した。
これで、普通の人なら大体2週間位は生活出来る位のお金だ。
リンカさんが、身を乗り出し俺に耳打ちをした。
「カイルさん、新人プリーストにまで等分するなんてお人よし過ぎですよ。奴等はあっさり裏切りますから。地力がついて、高ランクの冒険者から誘われる様になったらあっけなく見捨てるの、私何度も見て来ましたから」
「いや、俺はそう言うつもりで誘った訳じゃないですから」
プリーストに彼氏を奪い取られたリンカさんが言うに説得力自体はあるが。
「私も気にしないよ、また困った事があったらカイルなんかじゃなくって私に相談してね」
どうも、リンカさんの耳打ちは二人に聞こえていたらしく、うつむき加減のルミリナさんに対しルッカさんが励ましていた。
「す、すみません」
「あはは、気にしない、気にしないの」
清算も終わり冒険者ギルドを後にしようとしたところで、リンカさんから「騙されないように気を付けて」と真剣な眼差しで忠告を受けた。
俺は適切な返事をし、冒険者ギルドを後にした。
冒険者ギルドの外に出た俺達は、主に今日の事について談笑しながら帰宅を始めた。
しばらく歩いた所で何やらおっさんの歌声が聞えて来た。
「こっこっこーこひつじ♪」
歌声に釣られ見上げると、そこには青い羊の着ぐるみを着たおっさんの姿が!
3等身で身長は1M程、なんともおにぎりが似合いそうな顔をしているおっさんの姿がっ!
オペラ仮面を身に付け空中に突如現れたッ!
「ひっひっひーこひつじ♪」
「仔羊先生!」
間違いない、これはセザール学園に居る先生、仔羊先生だ。
俺とルッカさんが同時に叫んだ。
仔羊先生は、チッチッチッと人差し指を左右に振ると、膝を抱え縦方向に空中回転を見せる。
「じっじっじーこひつじ♪」
仔羊先生は、くるくるくるっっと鮮やかな回転を見せた後に態勢を戻し、ストンと鮮やかな着地を見せる。
「だ~れが呼んだかせ~いぎのか・め・ん♪」
子羊仮面は、ザッと音を立て疾走。
「あ~くを倒せ、子羊パ~ンチ」
口から涎を零しながら、近くを歩いていた女冒険者のお尻目掛け手を伸ばす!
子羊仮面にお尻を触られた女冒険者は、クルリと振り返ると子羊仮面に目掛けてアッパーカットを放つ。
打ちあがった所に合わせ女冒険者が跳躍、タイミングを合わせ子羊仮面の腹にローキックを入れた!
「子羊仮面!」
俺とルッカさんが叫ぶ。
子羊仮面は空中でクルリと受け身を取ると鮮やかに着地しポーズを決める。
「せ~いぎのい~ちげき、子羊アタック!」
今度は、二人組の女冒険者の下腹部目掛けて頭から突進をした。
それに気付いた女冒険者は、子羊仮面を下段から蹴りを入れる。
「変わり身の術だ!」
俺が叫んだ。
ぼふん、と音を立て俺の目の前に仔羊仮面が現れた。
子羊仮面は空中で女冒険者から格闘コンボを食らっている変わり身人形を俺達と一緒に眺めている。
女冒険者の空中コンボ、最終段のかかと落としが子羊仮面の人形に炸裂!
物凄い勢いで地面に叩き付けられ、轟音と共にクレーターを発生させた!
「ね、ねぇ、カイルさん? これ、変わり身人形じゃありませんか?」
俺のそばにいる子羊仮面を指差しながら、ルミリナさんが恐る恐る言った。
微動だにすらしない子羊仮面。
そして砂煙が収まったクレーターからヨロヨロと現れる子羊仮面。
女冒険者からボコボコにされ全身あざだらけの子羊仮面。
あ、これ、ルミリナさんの言う通りだ。
しかし子羊仮面は諦めないッ!
「あ~いの一撃、こひつじすまああっしゅぅぅぅ♪」
子羊仮面は次の女冒険者の胸元目掛けて、手を伸ばした。
「あの、カイルさん? あの人うっすらと髭が生えてませんか?」
ルミリナさんが気付いてはいけない事実に気付いた様だ。
しかし、こひつじすまっしゅは止まらない!
「あ~いとせーいぎとへーいわの子羊か~めん♪」
子羊仮面の右手は無事女?冒険者の胸を捉え、子羊仮面は涎を垂らしながら胸を揉んでいる!
「あらぁん、あたしの好みだわぁ★」
響く男の声。
凍り付く子羊仮面。
そして何かを確かめる子羊仮面。
そして何かを確信した子羊仮面。
そして後方45度に吹っ飛ぶ子羊仮面。
パァァァァァァン!!!!
子羊仮面は大きな音を立て空中で破裂した。
カランカラン、と身に付けていたオペラ仮面が地面に落ちる音が虚しく周囲に響いたのである。
「子羊かめーーーん!」
俺とルッカさんが叫ぶ。
「やぁやぁボクは仔羊先生なんだなぁ」
転移魔法を使ったのだろうか? 何処からともなくトコトコと仔羊先生が歩いて来た。
「お久しぶりです、仔羊先生!」
俺とルッカさんがお辞儀をすると、ルミリナさんがきょとんとした表情を見せた。
「ふっふっふ、ぼぉくは憎きカオス学長の命令でしかたなぁーく君達に伝令をしにきたんだな」
仔羊先生の言う通り、在学中の時も仔羊先生はカオス学長の事を嫌っている言動をしていた。
「伝令とはなんでありますか?」
「聞いておどろいちゃダメなんだなぁ? き~み達3人は、ヴァイスリッターと言うギルドに入るんだなぁ?」
「ヴァイスリッターですか?」
聞きなれない名前だけど。
「え? 3人?」
ルッカさんが目を丸くして、
「はわわ、お、お姉ちゃんが」
どうやらヴァイス・リッターにはルミリナさんのお姉さんが居る様だ。
「そうなんだなぁ、君達はギルドマスタールッセル君の元でびしばし鍛えてもらうんだなぁ~」
「はい! 分かりました!」
元気よく返事をする俺だが、ルッカさんとルミリナさんは不服そうにしている。
「プリーストとの連携は大事なんだなぁ、ルミリナ君はヴァイスリッターの加護下でアリア君の傍に置くのが一番なんだな~、文句はカオス学長に言うんだなぁ~」
仔羊先生は、くるりんぱをすると、転移魔法を発動させこの場から消え去った。
突然の指令に対し戸惑いながらも、俺達はそれぞれの帰路に着いたのであった。
まぁ、多分ルッカさん一人でも十分だっただろうな。
「あら? カイルさんは皆さんご考慮なされたのに貴女は自分一人でって言っちゃうんですかぁ」
リンカさんがすげー嫌味ったらしくいう。
俺からしたらちょっとした言葉のあやとしか思っていないが。
「うっさいわね、細かい事なんてどうでも良いでしょ! そんなんだからフラれるのよ!」
売り言葉に買い言葉だろうな。
まぁ、嫌味言ったリンカさんが悪い。
「ごめんなさいね。 男すら満足出来なさそうなお嬢ちゃんなんかを相手にしちゃって」
リンカさんがルッカさんの胸元を見てクスクスと笑ながら、俺の手を自分の胸元に近付ける。
「ちょ!?」
俺がとっさの反応で手を引っ込めようとするのと同時に、
「カイルの馬鹿ぁっ!」
ルッカさんが顔を真っ赤にしながら物凄い勢いで俺の足を踏みつけた。
「いってぇっ! 俺は関係無いだろっ!」
「ご、ごめん、ついてっきりあのまま行っちゃうかなってその、反射的にさ、あはは」
「それなら別に良いけどさぁ」
「あら? 私は良かったのよ? 何なら最後まで」
リンカさんが冗談か冗談じゃないか分からない言い回しをで言いかけた所で、またしても上司らしき人から肩をポンと叩かれた。
リンカさんは目を丸くし「すみません」と謝ると咳払いをした。
「では、今回の依頼の清算に移ります」
俺は冒険者カードをリンカさんに手渡した。
冒険者カードを受け取ったリンカさんは、近くにある道具にカードを刺し操作を始めた。
その操作が終わると、冒険者カードを俺に返した。
「きゃー、凄い☆ 見習いオークの討伐は10体で良かったんですけど、その2倍も倒しちゃったんですか!? それに加えてオークまで、凄いですよ」
大袈裟にはしゃぐリンカさんだ。
俺からしたら別に大した事無い訳で、そこまではしゃがれると逆に違和感を覚えてしまう。
「折角沢山討伐して頂いたんですけど、今回の依頼として出せる報奨金は見習いオーク10体分だけです」
「うん、問題無いよ」
「わー、カイルさん、優しいですね☆」
「カイルは優しくありませんからっ」
俺の代わりにルッカさんが答えた。
上司から注意されたリンカさんは、ルッカさんを無視し清算作業を進める。
「オークの討伐ですが、残念ながら地元の人達に認知されていないのか依頼自体が発生していません」
「良いよ、別に」
「優しいですね」
改めてリンカさんが言う、今度は少しだけ真面目に。
「冒険者の方は自己中心的な方が多いんですよ、同じ件でも文句をつけて来る人達のが多いです」
「それは意外な話ですね」
リンカさんは身を乗り出し小声で、
「はい、冒険者は、分かり易く言えば学校にすら行く事の出来ない貧しい家庭か、成績を出せなかった不真面目な人達がなるものですから」
「確かにそう言われてみればそうですね」
リンカさんの言う通りだ。
他にも安定した労働者の道もあるけど、それらの道が全てダメだった人が冒険者になるケースが多い。
セザールタウンの平和を守る為冒険社になる人も居るが、やはり稀だと思う。
「それでは、これが今回の報奨金です。 超過した分の魔石は単純な換金処理とさせて頂きました」
「有難うございます」
依頼の報奨金だけで、今日手に入れた魔石を換金した分と大体同じ位になるみたいだ。
俺は受け取った報奨金を3等分し、ルッカさんとルミリナさんに渡した。
これで、普通の人なら大体2週間位は生活出来る位のお金だ。
リンカさんが、身を乗り出し俺に耳打ちをした。
「カイルさん、新人プリーストにまで等分するなんてお人よし過ぎですよ。奴等はあっさり裏切りますから。地力がついて、高ランクの冒険者から誘われる様になったらあっけなく見捨てるの、私何度も見て来ましたから」
「いや、俺はそう言うつもりで誘った訳じゃないですから」
プリーストに彼氏を奪い取られたリンカさんが言うに説得力自体はあるが。
「私も気にしないよ、また困った事があったらカイルなんかじゃなくって私に相談してね」
どうも、リンカさんの耳打ちは二人に聞こえていたらしく、うつむき加減のルミリナさんに対しルッカさんが励ましていた。
「す、すみません」
「あはは、気にしない、気にしないの」
清算も終わり冒険者ギルドを後にしようとしたところで、リンカさんから「騙されないように気を付けて」と真剣な眼差しで忠告を受けた。
俺は適切な返事をし、冒険者ギルドを後にした。
冒険者ギルドの外に出た俺達は、主に今日の事について談笑しながら帰宅を始めた。
しばらく歩いた所で何やらおっさんの歌声が聞えて来た。
「こっこっこーこひつじ♪」
歌声に釣られ見上げると、そこには青い羊の着ぐるみを着たおっさんの姿が!
3等身で身長は1M程、なんともおにぎりが似合いそうな顔をしているおっさんの姿がっ!
オペラ仮面を身に付け空中に突如現れたッ!
「ひっひっひーこひつじ♪」
「仔羊先生!」
間違いない、これはセザール学園に居る先生、仔羊先生だ。
俺とルッカさんが同時に叫んだ。
仔羊先生は、チッチッチッと人差し指を左右に振ると、膝を抱え縦方向に空中回転を見せる。
「じっじっじーこひつじ♪」
仔羊先生は、くるくるくるっっと鮮やかな回転を見せた後に態勢を戻し、ストンと鮮やかな着地を見せる。
「だ~れが呼んだかせ~いぎのか・め・ん♪」
子羊仮面は、ザッと音を立て疾走。
「あ~くを倒せ、子羊パ~ンチ」
口から涎を零しながら、近くを歩いていた女冒険者のお尻目掛け手を伸ばす!
子羊仮面にお尻を触られた女冒険者は、クルリと振り返ると子羊仮面に目掛けてアッパーカットを放つ。
打ちあがった所に合わせ女冒険者が跳躍、タイミングを合わせ子羊仮面の腹にローキックを入れた!
「子羊仮面!」
俺とルッカさんが叫ぶ。
子羊仮面は空中でクルリと受け身を取ると鮮やかに着地しポーズを決める。
「せ~いぎのい~ちげき、子羊アタック!」
今度は、二人組の女冒険者の下腹部目掛けて頭から突進をした。
それに気付いた女冒険者は、子羊仮面を下段から蹴りを入れる。
「変わり身の術だ!」
俺が叫んだ。
ぼふん、と音を立て俺の目の前に仔羊仮面が現れた。
子羊仮面は空中で女冒険者から格闘コンボを食らっている変わり身人形を俺達と一緒に眺めている。
女冒険者の空中コンボ、最終段のかかと落としが子羊仮面の人形に炸裂!
物凄い勢いで地面に叩き付けられ、轟音と共にクレーターを発生させた!
「ね、ねぇ、カイルさん? これ、変わり身人形じゃありませんか?」
俺のそばにいる子羊仮面を指差しながら、ルミリナさんが恐る恐る言った。
微動だにすらしない子羊仮面。
そして砂煙が収まったクレーターからヨロヨロと現れる子羊仮面。
女冒険者からボコボコにされ全身あざだらけの子羊仮面。
あ、これ、ルミリナさんの言う通りだ。
しかし子羊仮面は諦めないッ!
「あ~いの一撃、こひつじすまああっしゅぅぅぅ♪」
子羊仮面は次の女冒険者の胸元目掛けて、手を伸ばした。
「あの、カイルさん? あの人うっすらと髭が生えてませんか?」
ルミリナさんが気付いてはいけない事実に気付いた様だ。
しかし、こひつじすまっしゅは止まらない!
「あ~いとせーいぎとへーいわの子羊か~めん♪」
子羊仮面の右手は無事女?冒険者の胸を捉え、子羊仮面は涎を垂らしながら胸を揉んでいる!
「あらぁん、あたしの好みだわぁ★」
響く男の声。
凍り付く子羊仮面。
そして何かを確かめる子羊仮面。
そして何かを確信した子羊仮面。
そして後方45度に吹っ飛ぶ子羊仮面。
パァァァァァァン!!!!
子羊仮面は大きな音を立て空中で破裂した。
カランカラン、と身に付けていたオペラ仮面が地面に落ちる音が虚しく周囲に響いたのである。
「子羊かめーーーん!」
俺とルッカさんが叫ぶ。
「やぁやぁボクは仔羊先生なんだなぁ」
転移魔法を使ったのだろうか? 何処からともなくトコトコと仔羊先生が歩いて来た。
「お久しぶりです、仔羊先生!」
俺とルッカさんがお辞儀をすると、ルミリナさんがきょとんとした表情を見せた。
「ふっふっふ、ぼぉくは憎きカオス学長の命令でしかたなぁーく君達に伝令をしにきたんだな」
仔羊先生の言う通り、在学中の時も仔羊先生はカオス学長の事を嫌っている言動をしていた。
「伝令とはなんでありますか?」
「聞いておどろいちゃダメなんだなぁ? き~み達3人は、ヴァイスリッターと言うギルドに入るんだなぁ?」
「ヴァイスリッターですか?」
聞きなれない名前だけど。
「え? 3人?」
ルッカさんが目を丸くして、
「はわわ、お、お姉ちゃんが」
どうやらヴァイス・リッターにはルミリナさんのお姉さんが居る様だ。
「そうなんだなぁ、君達はギルドマスタールッセル君の元でびしばし鍛えてもらうんだなぁ~」
「はい! 分かりました!」
元気よく返事をする俺だが、ルッカさんとルミリナさんは不服そうにしている。
「プリーストとの連携は大事なんだなぁ、ルミリナ君はヴァイスリッターの加護下でアリア君の傍に置くのが一番なんだな~、文句はカオス学長に言うんだなぁ~」
仔羊先生は、くるりんぱをすると、転移魔法を発動させこの場から消え去った。
突然の指令に対し戸惑いながらも、俺達はそれぞれの帰路に着いたのであった。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
お好きになさって下さい、私は一切気にしませんわ
Kouei
恋愛
婚約者のクレマンド様は、いつも私との約束を破ってばかり。
理由は決まって『従妹ライラ様との用事』
誕生日会にすら来なかった彼に、私はついに告げた。
「どうぞ、私以外のご令嬢をエスコートするなり、お出かけするなり、関係を持つなり、お好きになさって下さい。私は一切気にしませんわ」
二人の想いは、重なり合えるのだろうか ……
※他のサイトにも公開しています。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
【完結】悪役令嬢ですが、断罪した側が先に壊れました
あめとおと
恋愛
三日後、私は断罪される。
そう理解したうえで、悪役令嬢アリアンナは今日も王国のために働いていた。
平民出身のヒロインの「善意」、
王太子の「優しさ」、
そしてそれらが生み出す無数の歪み。
感情論で壊されていく現実を、誰にも知られず修正してきたのは――“悪役”と呼ばれる彼女だった。
やがて訪れる断罪。婚約破棄。国外追放。
それでも彼女は泣かず、縋らず、弁明もしない。
なぜなら、間違っていたつもりは一度もないから。
これは、
「断罪される側」が最後まで正しかった物語。
そして、悪役令嬢が舞台を降りた“その後”に始まる、静かで確かな人生の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる