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2章
77話「決着、魔闘将ルカン」
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「ルッセルさん!!!!!」
突然聞こえたカイルの声。
「こっちに来るな!」
思わずルッセルは声のする方を振り返り叫んだ。
「貴様? 俺に隙を見せて良いのか?」
再度闘気を集め終えようとするルカンが鋭く言い放つ。
「しまっ!」
突然自分の命令を無視し飛び出して来たカイルに気を取られたルッセルは僅かながらも闘気を集めがおろそかになってしまった。
「ルッセルさん! 俺を、闘神の斧を信じて下さい!」
カイルは闘神の斧を構え、ルカンに向け突撃した。
「死ぬ気か! 馬鹿野郎!」
無謀な突撃をするカイルに対し、ルッセルは一瞬だけ見覚えの無い斧を持つ事に戸惑うが全力でカイルの元へ向かった。
「フン、俺は弱い奴をなぶる趣味は無い。 だが、俺に挑むならば相手になってやる」
ルカンは溜めた闘気の矛先をカイルに向けた。
「上等だっ! 俺の闘気を貴様にぶつけてやるっ!」
闘神の斧の助力によりカイルに闘気が集まり出した。
ここでカイルに追い付いたルッセルが、ルカンが放つ攻撃の射線からカイルをずらそうと飛び込むが、
「なっ!」
カイルに集まった闘気にルッセルは弾き飛ばされてしまった。
このままでは、自分に対して致命打を与えたルカンの技を受けてしまう。
防具の性能だって身体能力だって自分に比べてはるかに乏しい新人冒険者のカイルがそれを受けてしまったら間違いなく即死だ。
だが、今この状況で自分は何も出来ない。 後は、ルカンが言葉通り手加減をしてくれる事を祈るしかない。
ルッセルは、目を閉じ数秒後の結末を神に祈った。
「うおおおおおお!」
カイルはルカンが放った技に対し、闘神の斧を突き出し正面で受ける事で打ち消した。
「ほう、やるな、人間」
ルカンの言葉通り、ルッセルの時よりも加減をしていたらしく自分の技を打ち破ったカイルに対して関心している。
「今度は俺の番だッ!」
カイルは再度ルカンに向け突進、懐近くまで接近した所で地面を蹴り大きな跳躍を見せ闘気を集中させた闘神の斧を振りかぶった。
それに対し、ルカンは手にする斧で迎撃を図る。
「なん、だ、と?」
カイルの放った一撃はルカンの斧を粉砕し、ルカンの右肩を襲った。
相手を舐めて掛かったのが悪かったのだろうか、予想外の一撃を放たれたルカンは上手く反応する事が出来ずカイルが放つ一撃をその身に許してしまい、ルカンの右腕は切断され無残にも宙に舞った。
「どうだ! 次はそっちの番だぞ!」
闘気は殺意ではない。
カイルは追撃を選択せず、再度闘気を集めだした。
「クッ、抜かったわ、どうやら闘神の斧を見くびっていた。 ここは一旦引くぞ! 部下の恨み、いつか晴らさせて貰うぞ!」
右手を失ったルカンは、残った部下に撤退の合図を出し頃合いを図り転移アイテムを使った。
「カイルさん」
自分の指示を無視した事、しかしそうでなければ今頃自分がどうなっていたか分からない事。
ルッセルは、複雑な心境を抱えながらカイルの元へ近付いた。
「すみません、勝手な事をしてしまって」
ルカン撃退に成功し、闘神の斧を収めたカイルが申し訳無さそうな返事をした。
「それが闘神の斧ですか、駆け付けて来たのは何か理由があったのでしょう、ならば仕方がありません」
「有難うございます」
「見付けて頂いた事に感謝致します。 闘神の斧は一度ギルドが預かります」
「はい」
カイルは闘神の斧をルッセルに手渡した。
『線の細い男じゃのぉ、お主の闘気はワシの闘気と属性が違うわい、お主じゃワシを使いこなせんぞい、もっともワシ好みのむきむきまっちょまんになれば別じゃがのぉ』
ルッセルは闘神の斧に語り掛けられ一瞬戸惑うが、
「それは仕方がありません、アーティファクトに選ばれるか否かは人それぞれですから」
「マスター無事だったのね」
「カイルさん! 凄かったじゃないですか!」
ルカンを撃退した事を確認したエリクとセフィアがルッセルの元へ駆け付けて来た。
『ウィザードかのぉ、漢気が足りぬのは仕方ないわい、お主もむきむきまっちょまんになればワシを扱っても良いんじゃがのぉ~』
「カイルさん? 幾ら女性に興味が無いからと言ってその世界に入ってしまうのは僕はお勧めしませんよ、中には好きな人も居るみたいですけど」
エリクは、闘神の斧が語り掛けた事をカイルがしゃべったと思っているみたいだ。
「流石にそんな趣味は無いから大丈夫ですよ」
「ならマスターですか? 人の趣味は千差万別ですから僕は止めません」
真顔で言うエリクに対しカイルは、貴方の趣味も凄いですけどと言いたそうな顔をしている。
『ワシじゃよワシ』
「え? まさか、その斧が僕の脳裏に語掛けてるんですか!?」
斧がしゃべる事が予想外だったのか、エリクは目を丸くしキョトンとしている。
『ワシはあーちぃふぁくとじゃからのぉ~それ位朝飯前じゃぞい!』
「そういう事みたいです、さぁ、アリアさんと合流した後にヴァイス・リッターへ戻りましょう、ここは何があるかわかりませんし私も闘気を使い果たしてしんどかったりします」
俺達は、溶岩の川の中で待機しているアリアさんと合流し、エリクさんの転移魔法によりヴァイスリッターへ帰った。
突然聞こえたカイルの声。
「こっちに来るな!」
思わずルッセルは声のする方を振り返り叫んだ。
「貴様? 俺に隙を見せて良いのか?」
再度闘気を集め終えようとするルカンが鋭く言い放つ。
「しまっ!」
突然自分の命令を無視し飛び出して来たカイルに気を取られたルッセルは僅かながらも闘気を集めがおろそかになってしまった。
「ルッセルさん! 俺を、闘神の斧を信じて下さい!」
カイルは闘神の斧を構え、ルカンに向け突撃した。
「死ぬ気か! 馬鹿野郎!」
無謀な突撃をするカイルに対し、ルッセルは一瞬だけ見覚えの無い斧を持つ事に戸惑うが全力でカイルの元へ向かった。
「フン、俺は弱い奴をなぶる趣味は無い。 だが、俺に挑むならば相手になってやる」
ルカンは溜めた闘気の矛先をカイルに向けた。
「上等だっ! 俺の闘気を貴様にぶつけてやるっ!」
闘神の斧の助力によりカイルに闘気が集まり出した。
ここでカイルに追い付いたルッセルが、ルカンが放つ攻撃の射線からカイルをずらそうと飛び込むが、
「なっ!」
カイルに集まった闘気にルッセルは弾き飛ばされてしまった。
このままでは、自分に対して致命打を与えたルカンの技を受けてしまう。
防具の性能だって身体能力だって自分に比べてはるかに乏しい新人冒険者のカイルがそれを受けてしまったら間違いなく即死だ。
だが、今この状況で自分は何も出来ない。 後は、ルカンが言葉通り手加減をしてくれる事を祈るしかない。
ルッセルは、目を閉じ数秒後の結末を神に祈った。
「うおおおおおお!」
カイルはルカンが放った技に対し、闘神の斧を突き出し正面で受ける事で打ち消した。
「ほう、やるな、人間」
ルカンの言葉通り、ルッセルの時よりも加減をしていたらしく自分の技を打ち破ったカイルに対して関心している。
「今度は俺の番だッ!」
カイルは再度ルカンに向け突進、懐近くまで接近した所で地面を蹴り大きな跳躍を見せ闘気を集中させた闘神の斧を振りかぶった。
それに対し、ルカンは手にする斧で迎撃を図る。
「なん、だ、と?」
カイルの放った一撃はルカンの斧を粉砕し、ルカンの右肩を襲った。
相手を舐めて掛かったのが悪かったのだろうか、予想外の一撃を放たれたルカンは上手く反応する事が出来ずカイルが放つ一撃をその身に許してしまい、ルカンの右腕は切断され無残にも宙に舞った。
「どうだ! 次はそっちの番だぞ!」
闘気は殺意ではない。
カイルは追撃を選択せず、再度闘気を集めだした。
「クッ、抜かったわ、どうやら闘神の斧を見くびっていた。 ここは一旦引くぞ! 部下の恨み、いつか晴らさせて貰うぞ!」
右手を失ったルカンは、残った部下に撤退の合図を出し頃合いを図り転移アイテムを使った。
「カイルさん」
自分の指示を無視した事、しかしそうでなければ今頃自分がどうなっていたか分からない事。
ルッセルは、複雑な心境を抱えながらカイルの元へ近付いた。
「すみません、勝手な事をしてしまって」
ルカン撃退に成功し、闘神の斧を収めたカイルが申し訳無さそうな返事をした。
「それが闘神の斧ですか、駆け付けて来たのは何か理由があったのでしょう、ならば仕方がありません」
「有難うございます」
「見付けて頂いた事に感謝致します。 闘神の斧は一度ギルドが預かります」
「はい」
カイルは闘神の斧をルッセルに手渡した。
『線の細い男じゃのぉ、お主の闘気はワシの闘気と属性が違うわい、お主じゃワシを使いこなせんぞい、もっともワシ好みのむきむきまっちょまんになれば別じゃがのぉ』
ルッセルは闘神の斧に語り掛けられ一瞬戸惑うが、
「それは仕方がありません、アーティファクトに選ばれるか否かは人それぞれですから」
「マスター無事だったのね」
「カイルさん! 凄かったじゃないですか!」
ルカンを撃退した事を確認したエリクとセフィアがルッセルの元へ駆け付けて来た。
『ウィザードかのぉ、漢気が足りぬのは仕方ないわい、お主もむきむきまっちょまんになればワシを扱っても良いんじゃがのぉ~』
「カイルさん? 幾ら女性に興味が無いからと言ってその世界に入ってしまうのは僕はお勧めしませんよ、中には好きな人も居るみたいですけど」
エリクは、闘神の斧が語り掛けた事をカイルがしゃべったと思っているみたいだ。
「流石にそんな趣味は無いから大丈夫ですよ」
「ならマスターですか? 人の趣味は千差万別ですから僕は止めません」
真顔で言うエリクに対しカイルは、貴方の趣味も凄いですけどと言いたそうな顔をしている。
『ワシじゃよワシ』
「え? まさか、その斧が僕の脳裏に語掛けてるんですか!?」
斧がしゃべる事が予想外だったのか、エリクは目を丸くしキョトンとしている。
『ワシはあーちぃふぁくとじゃからのぉ~それ位朝飯前じゃぞい!』
「そういう事みたいです、さぁ、アリアさんと合流した後にヴァイス・リッターへ戻りましょう、ここは何があるかわかりませんし私も闘気を使い果たしてしんどかったりします」
俺達は、溶岩の川の中で待機しているアリアさんと合流し、エリクさんの転移魔法によりヴァイスリッターへ帰った。
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