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2章
95話
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―仔羊の間―
勇神の剣奪取に失敗したルッセルは、カオス学長に報告を行った。
「そうなんだなぁ~それは仕方が無いんだなぁ。ぼぉくの予測の範囲内何だなぁ」
仔羊モードのカオス学長は、銀色に美しい輝きを放つオペラマスクを丁寧に拭いている。
「申し訳ありません」
「仕方が無いんだなぁ。アーティファクトの使用者はアーティファクトが決めるんだなぁ。勇神の剣は昔からああいう奴なんだなぁ。ぼぉくの力があっても聞く耳持たないんだなぁ」
仔羊様はオペラマスクを身に付けドヤ顔をする。
「せめて私に勇気の力があれば」
「結果論なんだなぁ。つるっつるのはげっはげになるんだなぁ」
仔羊様は酒おにぎりを頬張りだした。
「それは嫌ですね」
「そんな事よりルッセル君。次のアーティファクト、武人の拳の在りかが分かったんだなぁ」
仔羊様はしゃっくりをした。
「次はそのアーティファクトを我々が入手すれば良い訳ですね?」
「そうなんだなぁ。うへへへ。武人の拳ならルッセル君達に手を貸すハズなんだなぁ、でへへへへ」
酒おにぎりのせいで酔いが回った仔羊様がルッセルの臀部に手を伸ばす。
「了解致しました。これにて失礼致します」
ルッセルは、仔羊様の魔の手を0.1ミリ動く事で回避、何事も無かったかの様に部屋を後にした。
―魔王城―
勇神の剣を手にし、賢神の石の力より魔聖ルッカを連れ去った魔族軍。
ダストはルッカを訓練が可能な部屋に軟禁し、皆が集まる中庭へ向かった。
「やったなぜ、スルーフ!」
ダストが犬型獣人スルーフに飛びつき頭をモフモフした。
「ぬぅ」
スルーフは少々困った顔をしながらもダストのモフモフ攻撃を受け入れる。
「これでルミナスも浮かばれるだろう」
狼型獣人のルカンが不敵な笑みを浮かべながら言うが。
「なーに言ってんだよルカン? ルミナスの魂はちゃんと生きてっぞ」
ダストはひょいっとルカンの肩に乗り今度は彼の頭をモフモフし始めた。
「うむ。そうだったな」
「してダスト殿。次のアーティファクトでござるが」
「ああ、そうだな。賢神の石によると、武人の拳って奴らしいぜ?」
「拳にござるか。 拙者は勇神の剣殿がいるでござるが」
「俺は格闘術は得意では無いな」
ルカンが顔を小さく横に振る。
「俺様も格闘術はダメだな。ハハッウィザードだから当たりめぇか!」
ダストの冗談に対し二人も軽く笑って見せる。
「あんだよ? 格闘術ならルミナスが得意であの小娘も適性があるだぁ?」
賢神の石の言葉に対しダストは不服そうな顔を見せる。
「ふむ。少なくとも拙者は他に格闘術が得意な魔族は浮かばないでござる」
「言われてみればそうだな」
だが、他の2人はその意見がまんざら間違いでは無いと思える反応を示した。
「なら、準備が整ったら取りに行こうぜ」
「承知した」
「ああ」
その後も暫く3人での対話が続いたのであった。
―ヴァイスリッター近郊―
ウィザード3人娘の妄想癖担当、エリザがゴミ捨てをやっていた。
「えへへへ~ルッセル様と~噂に聞く子羊仮面様があんな事やこんな事~でへっでへへへ」
きっと彼女が抱く仔羊仮面とは白馬に乗る王子様と同じ様なイケメンヒーローなのだろう。
彼女の頭の中ではイケメン仔羊仮面とルッセルがあられもない事になってる様でにへにへしながら涎が垂れそうになっている。
「おやおや~? 今何か動きましたか?」
ゴミ捨て場についたエリザは、そこで何かが動いている事に気が付いた。
「ははーん、帽子さんですかー? お腹が空いてるんですね~」
その何かは、エリク達が被っている様な帽子だった。
ただ、普通の帽子と違いその帽子はつばの少し上に口があり左右には手が付いていた。
帽子は自分の手でゴミを掴みそれを食べていたのであった。
「へへへ~、ヴァイスリッターにはもっと美味しいモノがありますよ~一緒に行きましょうね~」
エリザは謎の帽子を拾い上げ、ヴァイスリッターへ持ち帰った。
―ヴァイスリッター―
ヴァイスリッター内の10人程が集まれる部屋に俺はみんなと一緒に居た。
勇神の剣を奪われた事もそうだが、ルッカさんが魔族に連れ去られたショックから立ち直るのは結構しんどい。
『サラが攫われてオーノー』
この状況でそれを言うのか?
『斧が攫われてオーノー』
もはやおやじギャグとして成り立ってすらいないが。
俺は心の中で深い溜息をついた。
そう言えば朝ごはん食べてないな。
ふと、今まで当たり前だった日常の一つが消えた事に対し、ぽっかりと大きな穴が開いた様な気がした。
『ふぉっふぉっふぉ、だからこそいうのも時としては大事じゃぞい!』
感謝はするよ。
『失ってから気付く大切な物、はよくある事じゃ。なぁに、永遠の別れじゃあるまいて、取り返せば良いだけじゃ!』
闘神の斧はそう言うが、あれはルッカさんの意思も入ってたんだよな?
『ふぉっふぉっふぉ、簡単じゃ! 強い思いには強い想いをぶつけるのじゃ!』
強い想いね。
『そうじゃ、むほっでウッキーでウホウホなぱわーぢゃ!』
ドヤ顔で語る闘神の斧だが。
『そんな訳あるかい! ちったぁ乙女心位理解したらどうじゃ!』
闘神にツッコミを入れたのは聖神の杖だ。
勇神の剣奪取に失敗したルッセルは、カオス学長に報告を行った。
「そうなんだなぁ~それは仕方が無いんだなぁ。ぼぉくの予測の範囲内何だなぁ」
仔羊モードのカオス学長は、銀色に美しい輝きを放つオペラマスクを丁寧に拭いている。
「申し訳ありません」
「仕方が無いんだなぁ。アーティファクトの使用者はアーティファクトが決めるんだなぁ。勇神の剣は昔からああいう奴なんだなぁ。ぼぉくの力があっても聞く耳持たないんだなぁ」
仔羊様はオペラマスクを身に付けドヤ顔をする。
「せめて私に勇気の力があれば」
「結果論なんだなぁ。つるっつるのはげっはげになるんだなぁ」
仔羊様は酒おにぎりを頬張りだした。
「それは嫌ですね」
「そんな事よりルッセル君。次のアーティファクト、武人の拳の在りかが分かったんだなぁ」
仔羊様はしゃっくりをした。
「次はそのアーティファクトを我々が入手すれば良い訳ですね?」
「そうなんだなぁ。うへへへ。武人の拳ならルッセル君達に手を貸すハズなんだなぁ、でへへへへ」
酒おにぎりのせいで酔いが回った仔羊様がルッセルの臀部に手を伸ばす。
「了解致しました。これにて失礼致します」
ルッセルは、仔羊様の魔の手を0.1ミリ動く事で回避、何事も無かったかの様に部屋を後にした。
―魔王城―
勇神の剣を手にし、賢神の石の力より魔聖ルッカを連れ去った魔族軍。
ダストはルッカを訓練が可能な部屋に軟禁し、皆が集まる中庭へ向かった。
「やったなぜ、スルーフ!」
ダストが犬型獣人スルーフに飛びつき頭をモフモフした。
「ぬぅ」
スルーフは少々困った顔をしながらもダストのモフモフ攻撃を受け入れる。
「これでルミナスも浮かばれるだろう」
狼型獣人のルカンが不敵な笑みを浮かべながら言うが。
「なーに言ってんだよルカン? ルミナスの魂はちゃんと生きてっぞ」
ダストはひょいっとルカンの肩に乗り今度は彼の頭をモフモフし始めた。
「うむ。そうだったな」
「してダスト殿。次のアーティファクトでござるが」
「ああ、そうだな。賢神の石によると、武人の拳って奴らしいぜ?」
「拳にござるか。 拙者は勇神の剣殿がいるでござるが」
「俺は格闘術は得意では無いな」
ルカンが顔を小さく横に振る。
「俺様も格闘術はダメだな。ハハッウィザードだから当たりめぇか!」
ダストの冗談に対し二人も軽く笑って見せる。
「あんだよ? 格闘術ならルミナスが得意であの小娘も適性があるだぁ?」
賢神の石の言葉に対しダストは不服そうな顔を見せる。
「ふむ。少なくとも拙者は他に格闘術が得意な魔族は浮かばないでござる」
「言われてみればそうだな」
だが、他の2人はその意見がまんざら間違いでは無いと思える反応を示した。
「なら、準備が整ったら取りに行こうぜ」
「承知した」
「ああ」
その後も暫く3人での対話が続いたのであった。
―ヴァイスリッター近郊―
ウィザード3人娘の妄想癖担当、エリザがゴミ捨てをやっていた。
「えへへへ~ルッセル様と~噂に聞く子羊仮面様があんな事やこんな事~でへっでへへへ」
きっと彼女が抱く仔羊仮面とは白馬に乗る王子様と同じ様なイケメンヒーローなのだろう。
彼女の頭の中ではイケメン仔羊仮面とルッセルがあられもない事になってる様でにへにへしながら涎が垂れそうになっている。
「おやおや~? 今何か動きましたか?」
ゴミ捨て場についたエリザは、そこで何かが動いている事に気が付いた。
「ははーん、帽子さんですかー? お腹が空いてるんですね~」
その何かは、エリク達が被っている様な帽子だった。
ただ、普通の帽子と違いその帽子はつばの少し上に口があり左右には手が付いていた。
帽子は自分の手でゴミを掴みそれを食べていたのであった。
「へへへ~、ヴァイスリッターにはもっと美味しいモノがありますよ~一緒に行きましょうね~」
エリザは謎の帽子を拾い上げ、ヴァイスリッターへ持ち帰った。
―ヴァイスリッター―
ヴァイスリッター内の10人程が集まれる部屋に俺はみんなと一緒に居た。
勇神の剣を奪われた事もそうだが、ルッカさんが魔族に連れ去られたショックから立ち直るのは結構しんどい。
『サラが攫われてオーノー』
この状況でそれを言うのか?
『斧が攫われてオーノー』
もはやおやじギャグとして成り立ってすらいないが。
俺は心の中で深い溜息をついた。
そう言えば朝ごはん食べてないな。
ふと、今まで当たり前だった日常の一つが消えた事に対し、ぽっかりと大きな穴が開いた様な気がした。
『ふぉっふぉっふぉ、だからこそいうのも時としては大事じゃぞい!』
感謝はするよ。
『失ってから気付く大切な物、はよくある事じゃ。なぁに、永遠の別れじゃあるまいて、取り返せば良いだけじゃ!』
闘神の斧はそう言うが、あれはルッカさんの意思も入ってたんだよな?
『ふぉっふぉっふぉ、簡単じゃ! 強い思いには強い想いをぶつけるのじゃ!』
強い想いね。
『そうじゃ、むほっでウッキーでウホウホなぱわーぢゃ!』
ドヤ顔で語る闘神の斧だが。
『そんな訳あるかい! ちったぁ乙女心位理解したらどうじゃ!』
闘神にツッコミを入れたのは聖神の杖だ。
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