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2章
96話
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『なにをっ!? ワシだってヲトメ心位分かっておるわい!』
『アンタの言うヲトメはアレが付いてるじゃろうが!』
『想いの強さにアレの有無は関係無いわい!』
『オトメに対してヲトメにぶつける想いをぶつけても意味が無いといっておるんじゃ!』
『フン! やってみなきゃ分からんぞい』
『やらんでもわかるわ! このピーがピーでピーめ!』
『なっ、何故それを知っておるのじゃあああああっ』
『ふぁっふぁっふぁ、長く旅をしておれば興味は湧くもんじゃ! こっそり覗かせて貰ったわ!』
得意気に言う聖神の杖だ。
この後も闘神の斧と聖神の杖の痴話喧嘩が俺の脳内で繰り広げられる事になった。
「強い想いか」
「はっはっは、カイルさん! 落ち込んで居ても前に進めませんよ!」
と、カッコ良く俺を励ますのはエリクさん。
ただし、犬の付け鼻犬耳カチューシャを身に付けお座りをした状態でだが。
「あら?カイル様で御座いませんか?この駄犬がどうしても犬になりきりたいとおっしゃいましたからわたくしは手を貸しただけで御座います」
知っている。
俺がこの部屋に居る中堂々、エリクさんの臀部に向けそれ用の鞭を振るいながら犬の付け鼻と犬耳カチューシャを付けさせた事。
毎度の如くエリクさんがニコニコ笑顔で「ワン」と吠えながら喜んで身に着けた事も。
「ははは、それなら仕方ないよね」
「カイル様は何とお優しき事で御座いましょうかそのお気持ちにわたくしもお答え致さなければなりませぬ」
セリカさんは、またしても着ているローブを脱ぎ始める。
確かにこれは俺に対して好意的な事と言われはしたが、この皆が集まる中と言うのは如何な、いや二人きりとしても如何と思うが。
「クスクス、相変わらず大胆ねぇ?私はそう言うの好きよ?」
とセフィアさん。
ルミリナさんは顔を赤くし、あわあわしながら、セリカさんの胸と自分の胸を見比べている。
ウィザード3人娘で何故かルッカさんとべったりしていたエリザさんが親の仇のような目で俺を睨みつけている。
同じく3人娘の1人のマリアンさんは何故か下腹部辺りを抑えながら、恥ずかしそうにモジモジしている。
と思いきや、ヒュンと一陣の風がセリカさん目掛け放たれる。
術者は、いつに無く冷淡で敵意の目をセリカさんに向けるアリアさんだ。
残念ながら、アリアさんの放った魔法はセリカさんの魔法防御力を前にかすり傷一つ付ける事は出来なかったが。
「いや、その、セリカさん? 周りの目もあるし?」
俺がそれとなく止めるが、セリカさんは前回と同じく俺の話を聞かず身に付けているブラのホックに手を掛ける。
「えへっ、えへっ、セリカさまぁ~面白いモノ見付けましたよ~」
ゴミ捨てから戻って来たエリザさんが空気を読まず? 割り込んできた。
いや、この流れを断ち切れるならある意味救世主か?
しかし、変な帽子を持っているな。
大きな口があって手もあって、なんじゃこりゃ?
「エリザ? 丁度良いわその駄犬に被せなさい」
下着姿のセリカさんが一旦脱ぐのを止め、エリザさんに指示を出す。
下着姿のセリカさんを見たのか、エリザさんは改めて妄想をし、にへにへしながら怪しい帽子をエリクさんに被せた。
「あら? 面白い帽子じゃない?」
怪しい帽子を被りワン、と返事をしたエリクさんにセフィアさんが近付いた。
刹那、帽子の手がセフィアさんの胸元に伸び。
シュン。
風を切る音がした。
続いて、怪しげな帽子からはモッシャモッシャと何かを食べる音が聞こえた。
「へぇ?この子器用じゃない?」
何事も無かったかの様に平然としているセフィアさんだが。
何故だか知らないが怪しい帽子はセフィアさんの下着をスティールしたらしく、服の中が僅かながらに透けて見えた。
「セフィアさん!? 胸元!?!?」
「そうね?風通しが良いわ?折角だしボウヤ、触ってみる?」
クスクスと笑いながらセフィアさんが俺を茶化す。
「ウィンドカッター!」
アリアさんの声だ。
それも3回程聞えて来た。
「あらやだ? アリアちゃん? アリアちゃんも真似すれば良いのよ?」
セフィアさんが火に油を注ぐ。
「お断りします」
アリアさんは、大きく深呼吸をし冷たく冷徹な一言を放った。
「今の若い娘はシャイなのね~」
セフィアさんが茶化したところで、セリカさんがエリクさんに耳打ちした。
「分かったワン」
エリクさんが俺に近付いて来た。
うん? この帽子、下着をスティールしたよな? もしかしなくてもこれ、俺も対象になるのでは?
身の危険を感じた俺は、それとなくルッド君に教えてもらった変わり身の術を発動し自分自身は天井に張り付いた。
怪しい帽子はそれが、俺の身代わり人形と知らずにもしゃもしゃと下着を食べ始める。
「まぁ、カイル様。本当はその様にお想いでしたのね。後日わたくしに暇なお時間をお伝えくださいませ、全身全霊を持ってお勤めさせていただきます」
そう仕向けたのはセリカさんと思うが。
俺は天井から身代わり人形の衣服が食われていく様子を傍観している。
身代わり人形が履いている衣服が食われ尽くそうとしたところで、
「ふえぇ、カイルさぁぁん」
ルミリナさんが身代わり人形の身に付けている最後の衣服を守りに来たが、
『アンタの言うヲトメはアレが付いてるじゃろうが!』
『想いの強さにアレの有無は関係無いわい!』
『オトメに対してヲトメにぶつける想いをぶつけても意味が無いといっておるんじゃ!』
『フン! やってみなきゃ分からんぞい』
『やらんでもわかるわ! このピーがピーでピーめ!』
『なっ、何故それを知っておるのじゃあああああっ』
『ふぁっふぁっふぁ、長く旅をしておれば興味は湧くもんじゃ! こっそり覗かせて貰ったわ!』
得意気に言う聖神の杖だ。
この後も闘神の斧と聖神の杖の痴話喧嘩が俺の脳内で繰り広げられる事になった。
「強い想いか」
「はっはっは、カイルさん! 落ち込んで居ても前に進めませんよ!」
と、カッコ良く俺を励ますのはエリクさん。
ただし、犬の付け鼻犬耳カチューシャを身に付けお座りをした状態でだが。
「あら?カイル様で御座いませんか?この駄犬がどうしても犬になりきりたいとおっしゃいましたからわたくしは手を貸しただけで御座います」
知っている。
俺がこの部屋に居る中堂々、エリクさんの臀部に向けそれ用の鞭を振るいながら犬の付け鼻と犬耳カチューシャを付けさせた事。
毎度の如くエリクさんがニコニコ笑顔で「ワン」と吠えながら喜んで身に着けた事も。
「ははは、それなら仕方ないよね」
「カイル様は何とお優しき事で御座いましょうかそのお気持ちにわたくしもお答え致さなければなりませぬ」
セリカさんは、またしても着ているローブを脱ぎ始める。
確かにこれは俺に対して好意的な事と言われはしたが、この皆が集まる中と言うのは如何な、いや二人きりとしても如何と思うが。
「クスクス、相変わらず大胆ねぇ?私はそう言うの好きよ?」
とセフィアさん。
ルミリナさんは顔を赤くし、あわあわしながら、セリカさんの胸と自分の胸を見比べている。
ウィザード3人娘で何故かルッカさんとべったりしていたエリザさんが親の仇のような目で俺を睨みつけている。
同じく3人娘の1人のマリアンさんは何故か下腹部辺りを抑えながら、恥ずかしそうにモジモジしている。
と思いきや、ヒュンと一陣の風がセリカさん目掛け放たれる。
術者は、いつに無く冷淡で敵意の目をセリカさんに向けるアリアさんだ。
残念ながら、アリアさんの放った魔法はセリカさんの魔法防御力を前にかすり傷一つ付ける事は出来なかったが。
「いや、その、セリカさん? 周りの目もあるし?」
俺がそれとなく止めるが、セリカさんは前回と同じく俺の話を聞かず身に付けているブラのホックに手を掛ける。
「えへっ、えへっ、セリカさまぁ~面白いモノ見付けましたよ~」
ゴミ捨てから戻って来たエリザさんが空気を読まず? 割り込んできた。
いや、この流れを断ち切れるならある意味救世主か?
しかし、変な帽子を持っているな。
大きな口があって手もあって、なんじゃこりゃ?
「エリザ? 丁度良いわその駄犬に被せなさい」
下着姿のセリカさんが一旦脱ぐのを止め、エリザさんに指示を出す。
下着姿のセリカさんを見たのか、エリザさんは改めて妄想をし、にへにへしながら怪しい帽子をエリクさんに被せた。
「あら? 面白い帽子じゃない?」
怪しい帽子を被りワン、と返事をしたエリクさんにセフィアさんが近付いた。
刹那、帽子の手がセフィアさんの胸元に伸び。
シュン。
風を切る音がした。
続いて、怪しげな帽子からはモッシャモッシャと何かを食べる音が聞こえた。
「へぇ?この子器用じゃない?」
何事も無かったかの様に平然としているセフィアさんだが。
何故だか知らないが怪しい帽子はセフィアさんの下着をスティールしたらしく、服の中が僅かながらに透けて見えた。
「セフィアさん!? 胸元!?!?」
「そうね?風通しが良いわ?折角だしボウヤ、触ってみる?」
クスクスと笑いながらセフィアさんが俺を茶化す。
「ウィンドカッター!」
アリアさんの声だ。
それも3回程聞えて来た。
「あらやだ? アリアちゃん? アリアちゃんも真似すれば良いのよ?」
セフィアさんが火に油を注ぐ。
「お断りします」
アリアさんは、大きく深呼吸をし冷たく冷徹な一言を放った。
「今の若い娘はシャイなのね~」
セフィアさんが茶化したところで、セリカさんがエリクさんに耳打ちした。
「分かったワン」
エリクさんが俺に近付いて来た。
うん? この帽子、下着をスティールしたよな? もしかしなくてもこれ、俺も対象になるのでは?
身の危険を感じた俺は、それとなくルッド君に教えてもらった変わり身の術を発動し自分自身は天井に張り付いた。
怪しい帽子はそれが、俺の身代わり人形と知らずにもしゃもしゃと下着を食べ始める。
「まぁ、カイル様。本当はその様にお想いでしたのね。後日わたくしに暇なお時間をお伝えくださいませ、全身全霊を持ってお勤めさせていただきます」
そう仕向けたのはセリカさんと思うが。
俺は天井から身代わり人形の衣服が食われていく様子を傍観している。
身代わり人形が履いている衣服が食われ尽くそうとしたところで、
「ふえぇ、カイルさぁぁん」
ルミリナさんが身代わり人形の身に付けている最後の衣服を守りに来たが、
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