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2章「ゲームで悪行?」
25話
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3日間と言う十分過ぎる睡眠を取り無事目を覚ましたエリウッド。
身に着けていたふんどしを新しいものに着替え、その様子を待っていましたと言わんばかりに瞳を輝かせ、涎を垂らしながら見るサナリス。
と、野郎の着替えを見せつけられげんなりする俺。
着替えが大事なのは分かっちゃ居るが、だからと言って見たくない物は見たくないわけで。
どこからともなく取り出した朝食を済ませ、鎧を身に着け準備完了。
携帯食料もってるなら腐った豆腐をわざわざ食わなくてもいいと思うのだが、それも2回も。
「ステラ王女の部屋にやってきましたね」
「お、ステラ王女を見付けたみたいだな、なんかエリウッドらしいセリフをステラ王女に言ってやがる」
「ステラ王女、ドラゴンさんと遊んでいてエリウッド様の言葉聞いてないみたいですよ?」
「何その龍の冒険ってタイトルだけど、ドラゴンが全く出てこなかったからどうしよう? とりあえずそこに出しておけば良いってノリは」
「良いじゃないですかぁ? ドラゴンさん可愛いですよ?」
「いや、可愛い可愛くないの問題じゃないっつーか、どっちかってとドラゴンはカッコイイに分類されると思うが」
俺がサナリスに指摘している通り、ステラと仲よく遊んでるドラゴンはカッコイイに属する。
つーかおい、なんでドラゴン、テメーは器用にトランプなんかやってやがる!?
しかも大富豪か? ステラの2に対してドヤ顔でジョーカー出して。
あ、スペードの3出されたぞ? ドラゴンの奴、顔面蒼白になって口から魂抜けた顔しやがった。
「ドラゴンさん、エリウッド様に気付いたみたいですね?」
「ドラゴンの奴、すげー機嫌悪そうだな、あっ、エリウッドに向けて炎吐いたぞ?」
「分子化して避けましたよ? 再構築失敗しましたね」
「だな。ステラ王女が汚物を見るような眼をしてるな、まぁ汚物なんやけど」
「詠唱始めましたね」
「エリウッドの奴は再構築失敗した姿でステラ王女に飛びついたな」
「炎の魔法が発動されましたね、エリウッド様、分子化して回避したみたいです」
「まぁ、チートすぎる回避技だな」
「あれれ? ステラ王女の魔法を受けたエリウッド様、全く復元されませんね? まさか分子ごと燃やし尽くされたんでしょうか?」
「ははは、まさか、有り得る訳」
『勇者エリウッドの分子達は合計3000ポイントのダメージを受けた! 勇者エリウッドは死んでしまった!』
「有り得るのかよ、分子化ってチート回避技すら無視出来るってステラ王女もよっぽどチートじゃないか?」
「でも、範囲魔法なら分子ごとどうにかできませんか?」
「言われてみたらそうだな。けど、ドラゴンの炎は避けたんよなぁ、俺、エリウッドの事訳が分からなくなって来たで」
ここから3回、エリウッドがステラ王女の元に辿り着き魔法でシバかれる事となった。
「助けに向かった王女にシバかれる勇者か。まぁ、自業自得っちゃ自業自得なんやけど」
「エリウッド様、諦めて2階に向かいましたね」
「せやな、しかし意外やな。魔王城に配備されてる魔物はしっかり倒してんねん」
「分子化があるからでしょうね」
「間違いあらへん。おや? 遂に俺が居る部屋までやってきおったな。よっしゃ、俺が相手したるで!」
意気揚々になってみたはいいが、しょーじきエリウッドの分子化を突破する方法は分からない。
突破できなくても、俺が討伐されればゲームが終わるだろうしそれはそれで悪くは無いか。
「HAHAHA、愛しき姫君ルチーナYO。勇者エリウッド助けに参ったZO」
助けに来たってなんだよ、お前は勇者だろ。
「勇者エリウッドよ、よくぞ我が元まで訪れたモノよ、ここを貴様の墓場にしてやろうぞ」
だからと言って俺のセリフは棒読みで、これはこれで酷いものがある。
「HUHUHU、遠慮は要らないSA」
エリウッドは着ている鎧をパージし、俺に向かって飛びかかって来た。
お前はそれしかやる事がないのか、って意外と痛いんだけどお前の鎧ッ!
「寄るな! 気持ち悪いッ!」
俺に向け飛びかかるエリウッドの下に潜り込み、ふんどし目掛けてアッパーカットを放った。
「NOOOOOOO!!!!!」
俺の攻撃はエリウッドの金に直撃、股間を押さえながら天井に向け派手に吹っ飛ばされ頭を殴打、落下し口から泡を吹きながら悶絶しだした。
「アホか、鎧を脱ぐなんて舐めプするからそうなるんじゃ!」
まぁ、流石に金的食らった程度では死なんじゃろ。
『勇者エリウッドは魔王ルチーナよりクリティカルヒットを受けた。 男に対して絶対やってはいけないレベルで卑怯な攻撃を受けたエリウッドはあえなく死んでしまった! 卑怯だぞ、魔王ルチーナ!』
「おい、なんでテロップまで俺を卑怯呼ばわりするんや! 俺は魔王やで!? 魔王が卑怯な手使わんといて誰が使うっちゅうねん!!!!」
「うぅ、なんだか痛そうです」
エリウッドの痛みを想像したのか、下腹部を押さえながらモジモジしているサナリスだ。
「そら、痛いのは否定せーんで、それも滅茶苦茶な。しっかし幾らラスボスの攻撃とは言えワンパンで沈む勇者なんて知らへんで?」
とある、攻撃力500のラスボスですらワンパン200ダメージ弱で、勇者のHPは大体400弱ある訳で。
そら、低レベル攻略すれば話は変わるんやけど。
身に着けていたふんどしを新しいものに着替え、その様子を待っていましたと言わんばかりに瞳を輝かせ、涎を垂らしながら見るサナリス。
と、野郎の着替えを見せつけられげんなりする俺。
着替えが大事なのは分かっちゃ居るが、だからと言って見たくない物は見たくないわけで。
どこからともなく取り出した朝食を済ませ、鎧を身に着け準備完了。
携帯食料もってるなら腐った豆腐をわざわざ食わなくてもいいと思うのだが、それも2回も。
「ステラ王女の部屋にやってきましたね」
「お、ステラ王女を見付けたみたいだな、なんかエリウッドらしいセリフをステラ王女に言ってやがる」
「ステラ王女、ドラゴンさんと遊んでいてエリウッド様の言葉聞いてないみたいですよ?」
「何その龍の冒険ってタイトルだけど、ドラゴンが全く出てこなかったからどうしよう? とりあえずそこに出しておけば良いってノリは」
「良いじゃないですかぁ? ドラゴンさん可愛いですよ?」
「いや、可愛い可愛くないの問題じゃないっつーか、どっちかってとドラゴンはカッコイイに分類されると思うが」
俺がサナリスに指摘している通り、ステラと仲よく遊んでるドラゴンはカッコイイに属する。
つーかおい、なんでドラゴン、テメーは器用にトランプなんかやってやがる!?
しかも大富豪か? ステラの2に対してドヤ顔でジョーカー出して。
あ、スペードの3出されたぞ? ドラゴンの奴、顔面蒼白になって口から魂抜けた顔しやがった。
「ドラゴンさん、エリウッド様に気付いたみたいですね?」
「ドラゴンの奴、すげー機嫌悪そうだな、あっ、エリウッドに向けて炎吐いたぞ?」
「分子化して避けましたよ? 再構築失敗しましたね」
「だな。ステラ王女が汚物を見るような眼をしてるな、まぁ汚物なんやけど」
「詠唱始めましたね」
「エリウッドの奴は再構築失敗した姿でステラ王女に飛びついたな」
「炎の魔法が発動されましたね、エリウッド様、分子化して回避したみたいです」
「まぁ、チートすぎる回避技だな」
「あれれ? ステラ王女の魔法を受けたエリウッド様、全く復元されませんね? まさか分子ごと燃やし尽くされたんでしょうか?」
「ははは、まさか、有り得る訳」
『勇者エリウッドの分子達は合計3000ポイントのダメージを受けた! 勇者エリウッドは死んでしまった!』
「有り得るのかよ、分子化ってチート回避技すら無視出来るってステラ王女もよっぽどチートじゃないか?」
「でも、範囲魔法なら分子ごとどうにかできませんか?」
「言われてみたらそうだな。けど、ドラゴンの炎は避けたんよなぁ、俺、エリウッドの事訳が分からなくなって来たで」
ここから3回、エリウッドがステラ王女の元に辿り着き魔法でシバかれる事となった。
「助けに向かった王女にシバかれる勇者か。まぁ、自業自得っちゃ自業自得なんやけど」
「エリウッド様、諦めて2階に向かいましたね」
「せやな、しかし意外やな。魔王城に配備されてる魔物はしっかり倒してんねん」
「分子化があるからでしょうね」
「間違いあらへん。おや? 遂に俺が居る部屋までやってきおったな。よっしゃ、俺が相手したるで!」
意気揚々になってみたはいいが、しょーじきエリウッドの分子化を突破する方法は分からない。
突破できなくても、俺が討伐されればゲームが終わるだろうしそれはそれで悪くは無いか。
「HAHAHA、愛しき姫君ルチーナYO。勇者エリウッド助けに参ったZO」
助けに来たってなんだよ、お前は勇者だろ。
「勇者エリウッドよ、よくぞ我が元まで訪れたモノよ、ここを貴様の墓場にしてやろうぞ」
だからと言って俺のセリフは棒読みで、これはこれで酷いものがある。
「HUHUHU、遠慮は要らないSA」
エリウッドは着ている鎧をパージし、俺に向かって飛びかかって来た。
お前はそれしかやる事がないのか、って意外と痛いんだけどお前の鎧ッ!
「寄るな! 気持ち悪いッ!」
俺に向け飛びかかるエリウッドの下に潜り込み、ふんどし目掛けてアッパーカットを放った。
「NOOOOOOO!!!!!」
俺の攻撃はエリウッドの金に直撃、股間を押さえながら天井に向け派手に吹っ飛ばされ頭を殴打、落下し口から泡を吹きながら悶絶しだした。
「アホか、鎧を脱ぐなんて舐めプするからそうなるんじゃ!」
まぁ、流石に金的食らった程度では死なんじゃろ。
『勇者エリウッドは魔王ルチーナよりクリティカルヒットを受けた。 男に対して絶対やってはいけないレベルで卑怯な攻撃を受けたエリウッドはあえなく死んでしまった! 卑怯だぞ、魔王ルチーナ!』
「おい、なんでテロップまで俺を卑怯呼ばわりするんや! 俺は魔王やで!? 魔王が卑怯な手使わんといて誰が使うっちゅうねん!!!!」
「うぅ、なんだか痛そうです」
エリウッドの痛みを想像したのか、下腹部を押さえながらモジモジしているサナリスだ。
「そら、痛いのは否定せーんで、それも滅茶苦茶な。しっかし幾らラスボスの攻撃とは言えワンパンで沈む勇者なんて知らへんで?」
とある、攻撃力500のラスボスですらワンパン200ダメージ弱で、勇者のHPは大体400弱ある訳で。
そら、低レベル攻略すれば話は変わるんやけど。
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