25 / 46
2章「ゲームで悪行?」
24話
しおりを挟む
「って罠の位置位覚えろや!!!!」
「ちゃんとチョークの色変えておきましたよ☆」
エリウッドにツッコミを入れる俺に、チョークの粉の色を変えた事をドヤるサナリス。
頭を抱えていると、案の定エリウッドは身体に塗れた腐った豆腐を食し、すぐさま腹痛用の薬を飲みキメ顔をしやがった。
気のせいか、なんだか頭痛が痛くなって来た、もとい頭が痛くなってきた気がするのだが。
「お、エリウッドの奴俺の罠を踏んだで!」
エリウッドが罠を踏む音が確かに聞こえた。
はっはっは、エリウッドよ、俺が仕掛けた罠は貴様を四方八方から毒矢が襲う仕組みになっている!
どう避けても。
どう避け?
「なぁ、サナリス? エリウッドの関節、どうなってるってか、肉体パージしてる様に見えるんですがそれは。いや、僕の目には量子化とかそういう類に近い何かをしてる様に見えるんですが」
思わず目が点になった訳で。
そりゃー、四方八方から攻め立てられても分子とかそういうレベルになれば避けれますよ?
でもさー、そんなチート染みた回避方法想定しますか? フツー。
「っておいエリウッド! お前手足の位置滅茶苦茶やんけ! 分子化して回避したのはええねんけど、元に戻れないってどうなってん! ってお前そのままの格好で歩くな、手で歩くなお前はゴキブリかなにかか!」
「エリウッド様ぁ、頭にぴーですか? 大胆です☆」
顔を赤らめるサナリス。
「っておい、なんちゅーモンをなんちゅー所に配置してんねん! せめて隠せ、堂々とすんな、ちったぁ恥じらえや!!!!」
ちゅーか、この五体等の配置が滅茶苦茶になった勇者どーなんねん。
あれか? ステラはんに頼んでもう一回跡形も無く消して貰えば元に戻るんかいな?
俺やって嫌やで、こんな頭にピー付けたってか全身モザイク掛けなきゃやばいような勇者と戦うんわ。
「あれれ? エリウッド様元に戻っちゃいましたよ? 折角ぴーが見れたのに残念です」
「どないな考えしてんねん、てか、どないな構造してんや、エリウッドはん」
なんだか、頭痛が痛みを堪えられず叫んでいる様な気になって来た。
「ったく、エリウッドの野郎、俺の罠は神回避しやがる癖にサナリスの罠は食らうってどういう事やねん」
いや、致死性考えたら仕方ないのか。
俺達の罠を超えたエリウッドは地下へ続く階段を見付けた。
「ステラ王女のところに行くんですかね?」
「さぁ? エリウッドはステラ王女の居場所までは分からないと思うんやけど」
とは言え、ステラ王女が囚われている場所は王道である以上勘を頼りに動いても偶然辿り着ける可能性は十分ある。
今エリウッドが居るエリアは、地下だけあって多数の牢獄もある。
厳罰の為、魔族が放り込まれている部屋もあれば他の魔将軍がさらって来た人間を放り込んでいる部屋もある。
「ほう、あの牢獄に居る人間は東の国出身なのか。エリウッドの奴、東の国でも有名なのだな」
「ルチーナ様? 感心していいのですか?」
「あの人間さらったの俺じゃないし。担当してる将軍がどうにかしたらええねん」
我ながら随分といい加減な話であるが、俺がエリウッドを監視していたら偶々見つけただけの話なので上官なら兎も角、わざわざ部下に教えるのは面倒以外何者でもなかろう。
「エリウッド様、開錠魔法使ってますよ? あ、囚われている人達に転移魔法使いました」
「へぇ、腐った豆腐を食って死ぬ割には意外とやるんやな、あの勇者」
「あれ? エリウッド様、牢屋の中に入って魔法使って入り口の鍵閉めちゃいましたよ?」
「まさかあの野郎、そこで寝るんじゃないだろうな?」
「わっ、あくびして全身伸ばしましたよ!? 鎧脱いじゃいました! えへへ、このままエリウッド様、全部御脱ぎになって下さいよ」
妄想モードに突入しだしたサナリスだ。
幾ら何でも全裸になるとは思わないが。
「ふんどし一丁で止まったな」
おかしい。牢屋の中で鎧脱いでふんどし一丁になる勇者に対してツッコミを入れない自分が居るのだが。
「うぅぅ、残念です」
「ってあの野郎! どこからともなく布団と枕出しやがった! お前マジで人ん家の牢獄で寝るんかい! だーーーーお前の布団吹っ飛ばしてやろうじゃねぇかあああああっ!!!!!」
だがしかし、結局エリウッドに対してツッコミを入れてしまったのであった。
2行前の自分、安心するが良い、俺はしっかりと勇者エリウッドに対しツッコミを入れた、と。
「いびき立て始めましたよ?」
「せやな、まぁしゃーない、起きるまで待つしかあらへんわ」
俺は、エリウッドが起きたら鳴り出すアラームを設置し、別の事を始めた。
―3日後―
「って、なんで3日後ってテロップがでてんねん! 日付飛んだっちゅー事はアラーム鳴ってへんかいな!?」
「ルチーナ様? エリウッド様はまだお休みになられてます。その牢屋に人間を捕えた魔将軍様が牢を開けようとしたのですけど、開け方が分からないって嘆いてましたよ」
「そういえばそやったな、エリウッドを起こそうとも全く起きないとも言ってたな」
「ルチーナ様、知らんわと一蹴してましたね」
「めんどうやからな、まぁ、わざわざテロップ出したんやから、そろそろ起きるんとちゃうんか?」
俺がメタ発言をしたところで、ピッピッピーとアラーム音が鳴りだした。
残念ながらボケのボの字もない至って極々フツーのアラーム音が鳴りだした。
何の捻りもない、聞いてもまったくもってつまらないアラーム音が鳴りだ。
もうええっちゅうねん!
「ちゃんとチョークの色変えておきましたよ☆」
エリウッドにツッコミを入れる俺に、チョークの粉の色を変えた事をドヤるサナリス。
頭を抱えていると、案の定エリウッドは身体に塗れた腐った豆腐を食し、すぐさま腹痛用の薬を飲みキメ顔をしやがった。
気のせいか、なんだか頭痛が痛くなって来た、もとい頭が痛くなってきた気がするのだが。
「お、エリウッドの奴俺の罠を踏んだで!」
エリウッドが罠を踏む音が確かに聞こえた。
はっはっは、エリウッドよ、俺が仕掛けた罠は貴様を四方八方から毒矢が襲う仕組みになっている!
どう避けても。
どう避け?
「なぁ、サナリス? エリウッドの関節、どうなってるってか、肉体パージしてる様に見えるんですがそれは。いや、僕の目には量子化とかそういう類に近い何かをしてる様に見えるんですが」
思わず目が点になった訳で。
そりゃー、四方八方から攻め立てられても分子とかそういうレベルになれば避けれますよ?
でもさー、そんなチート染みた回避方法想定しますか? フツー。
「っておいエリウッド! お前手足の位置滅茶苦茶やんけ! 分子化して回避したのはええねんけど、元に戻れないってどうなってん! ってお前そのままの格好で歩くな、手で歩くなお前はゴキブリかなにかか!」
「エリウッド様ぁ、頭にぴーですか? 大胆です☆」
顔を赤らめるサナリス。
「っておい、なんちゅーモンをなんちゅー所に配置してんねん! せめて隠せ、堂々とすんな、ちったぁ恥じらえや!!!!」
ちゅーか、この五体等の配置が滅茶苦茶になった勇者どーなんねん。
あれか? ステラはんに頼んでもう一回跡形も無く消して貰えば元に戻るんかいな?
俺やって嫌やで、こんな頭にピー付けたってか全身モザイク掛けなきゃやばいような勇者と戦うんわ。
「あれれ? エリウッド様元に戻っちゃいましたよ? 折角ぴーが見れたのに残念です」
「どないな考えしてんねん、てか、どないな構造してんや、エリウッドはん」
なんだか、頭痛が痛みを堪えられず叫んでいる様な気になって来た。
「ったく、エリウッドの野郎、俺の罠は神回避しやがる癖にサナリスの罠は食らうってどういう事やねん」
いや、致死性考えたら仕方ないのか。
俺達の罠を超えたエリウッドは地下へ続く階段を見付けた。
「ステラ王女のところに行くんですかね?」
「さぁ? エリウッドはステラ王女の居場所までは分からないと思うんやけど」
とは言え、ステラ王女が囚われている場所は王道である以上勘を頼りに動いても偶然辿り着ける可能性は十分ある。
今エリウッドが居るエリアは、地下だけあって多数の牢獄もある。
厳罰の為、魔族が放り込まれている部屋もあれば他の魔将軍がさらって来た人間を放り込んでいる部屋もある。
「ほう、あの牢獄に居る人間は東の国出身なのか。エリウッドの奴、東の国でも有名なのだな」
「ルチーナ様? 感心していいのですか?」
「あの人間さらったの俺じゃないし。担当してる将軍がどうにかしたらええねん」
我ながら随分といい加減な話であるが、俺がエリウッドを監視していたら偶々見つけただけの話なので上官なら兎も角、わざわざ部下に教えるのは面倒以外何者でもなかろう。
「エリウッド様、開錠魔法使ってますよ? あ、囚われている人達に転移魔法使いました」
「へぇ、腐った豆腐を食って死ぬ割には意外とやるんやな、あの勇者」
「あれ? エリウッド様、牢屋の中に入って魔法使って入り口の鍵閉めちゃいましたよ?」
「まさかあの野郎、そこで寝るんじゃないだろうな?」
「わっ、あくびして全身伸ばしましたよ!? 鎧脱いじゃいました! えへへ、このままエリウッド様、全部御脱ぎになって下さいよ」
妄想モードに突入しだしたサナリスだ。
幾ら何でも全裸になるとは思わないが。
「ふんどし一丁で止まったな」
おかしい。牢屋の中で鎧脱いでふんどし一丁になる勇者に対してツッコミを入れない自分が居るのだが。
「うぅぅ、残念です」
「ってあの野郎! どこからともなく布団と枕出しやがった! お前マジで人ん家の牢獄で寝るんかい! だーーーーお前の布団吹っ飛ばしてやろうじゃねぇかあああああっ!!!!!」
だがしかし、結局エリウッドに対してツッコミを入れてしまったのであった。
2行前の自分、安心するが良い、俺はしっかりと勇者エリウッドに対しツッコミを入れた、と。
「いびき立て始めましたよ?」
「せやな、まぁしゃーない、起きるまで待つしかあらへんわ」
俺は、エリウッドが起きたら鳴り出すアラームを設置し、別の事を始めた。
―3日後―
「って、なんで3日後ってテロップがでてんねん! 日付飛んだっちゅー事はアラーム鳴ってへんかいな!?」
「ルチーナ様? エリウッド様はまだお休みになられてます。その牢屋に人間を捕えた魔将軍様が牢を開けようとしたのですけど、開け方が分からないって嘆いてましたよ」
「そういえばそやったな、エリウッドを起こそうとも全く起きないとも言ってたな」
「ルチーナ様、知らんわと一蹴してましたね」
「めんどうやからな、まぁ、わざわざテロップ出したんやから、そろそろ起きるんとちゃうんか?」
俺がメタ発言をしたところで、ピッピッピーとアラーム音が鳴りだした。
残念ながらボケのボの字もない至って極々フツーのアラーム音が鳴りだした。
何の捻りもない、聞いてもまったくもってつまらないアラーム音が鳴りだ。
もうええっちゅうねん!
0
あなたにおすすめの小説
メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
悪役令嬢の慟哭
浜柔
ファンタジー
前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。
だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。
※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。
※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。
「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。
「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる