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3章「こんなはずでは?」
43話
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隊長の命令を受けた、弓を持つ騎士達が一斉にカボッチャム向け矢を放つ。
が、カボッチャムの防御力の前に放たれた矢は虚しい音を立て地に落ちるだけだった。
それでも尚騎士達は矢を射る事を止めない。
全弾撃ち尽くすつもりなのだろうか?
やられっぱなしも面白くないので、俺はカボッチャムに原付のヘルメットを持たせ騎士達の目の前目掛け投げる。
「な、なんだ!?」
カボッチャムが投げたヘルメットは、騎士の前に着弾し小さなクレーターを作ると同時に粉々に砕け散った。
その破片が間近にいた騎士を襲い、身に着けていた鎧に無数の傷を付ける。
「当たらなければ問題無い! 続け!」
大した損害は無いと判断した隊長が攻撃を続けさせる。
牽制の弾は効果なしか。さって、どうするか。頭部に直撃させた日には恐らく即死しそうなんだよな。
俺は先程よりも威力を押さえヘルメットを投げつけた。
地面にワンバウンドさせ、ある程度威力を押さえてから当てる為だ。
「う、うわああああ!?!?!?!?」
俺の狙い通り、ワンバウンドしたヘルメットが騎士の肩に直撃、衝撃に耐えきれず軽く吹っ飛ばされ乗っていた馬から落馬した。
騎士は、直撃した肩部を手で押さえうずくまっている。
この様子だと骨折したのだろうか?
隊長は、他の騎士に指示を出しこの騎士を安全な場所まで退避させた。
隊長に緊張の色が見えると同時に、他の騎士達の戦意が下がっている様に見える。
「クッ! 我らアーデルハム騎士団、日和る訳にはいかぬ! いけ、行くのだ皆のモノッ!」
これでは脳筋に片足突っ込んでると言いたくなったが、彼等にとっては美しき騎士道精神なのだろう。
理由はともあれ下がる意思を見せない以上、俺は次々にヘルメットを投げつけ、一人、また一人と骨折させ戦意を奪っていく。
20人程の騎士を怪我により離脱させたところで、隊長に迷いの色が生じる。
「何を迷っておる! 貴様ら騎士は命を賭してでも戦わなければならんぞ!」
隊の後方、安全な場所にいるだけのアーデルハム卿らしきおっさんが隊長に命令を下した。
よくいる無能上司と言われれば間違いなくそれだろう。
「いけっ、敵を打ち倒せ!」
アーデルハム卿らしきおっさんより命令を受けた隊長が仕方なく部下に命令を下し、カボッチャムには全く効果の無い矢が無数に放たれる。
段々とこの隊長に同情したくなって来るな。
さって、どうするか? あのおっさんを戦闘不能に持ち込む手もあるが。
ここで、ペガサスにまたがり滞空しているエリウッドがモニターに映りこむ。
何か通信手段は? 精々拡声位しか無いか? 騎士達に聞かれてしまうが仕方ないな。
「エリウッド様。アーデルハム卿の処遇を如何致しましょうか?」
俺の声はエリウッドに届いた様で、彼は何か言っているが残念ながら聞こえない。
それに気付いたのか、エリウッドがジェスチャーをしだす。
ふむ、出来れば捕えたい、か。
で、捕縛する為の道具が欲しいと。
俺はアイテムボックスを開きそれっぽいものを探すと、ロープを発見した。
これをエリウッドに渡せばいいだろう。
俺は、ロープをカボッチャムの弾薬パックに入れ、それをカボッチャムの指先で摘むとエリウッド目掛けて放り投げると、エリウッドはペガサスを巧みに操りロープをキャッチした。
この状況なら、適当にヘルメットをばら撒いて意識を集中させておけば後はエリウッドが背後からアーデルハム卿を捕縛してくれるだろう。
俺は、ヘルメットを適当に投げ適当に兵士達を負傷させ退場させながらエリウッドの動きを見守る。
「くそっ! ええい、敵はたったの1人じゃないか! どうにかせい!」
部下達に対し悪態をつくアーデルハム卿。
その上空背後よりエリウッドがロープを振り回し、アーデルハム卿に狙いを定め放つ。
「な、何事!?」
ロープにより、不意に身体を絞められたアーデルハム卿が周囲を確かめるが、エリウッドはそんなことお構いなしにロープを引き上げ彼を宙に浮かせる。
エリウッドはアーデルハム卿を捕縛したロープをペガサスの胴に結び付け、手を放す。
「HAHAHA。アーデルハム卿。王子監禁の罪で捕縛させてもらったYO。このまま貴公をタルティア国まで輸送するSA」
エリウッドは陽気な声で意外ときつい事を言う。
これが当然なのだろうが、違和感を覚えてしまうのは恐らくそのギャップからだろう。
「くっ、貴様らッ撃ち落とせ、エリウッド諸共この空飛ぶ馬を撃ち落とせ!」
アーデルハム卿が叫ぶも、王子に逆らう事はありえないと判断したのか、彼に人望が無いのか。
誰一人としてエリウッドに向け矢を放つものは居なかった。
「全軍撤退せよ」
アーデルハム卿がこのままタルティア国に輸送される事を知った隊長が、冷淡な声で部下に命令を下した。
「きっ、貴様らッ! 領主を見捨てるなどっ! ワシが戻ってきたら貴様ら一人残らず極刑にしてやるからな! 覚えておけよ!」
自らを見捨て、撤退する部下達に対しアーデルハム卿が叫び散らすが、
「FUFUFU。極刑になるのは貴公の方SA。あくまで僕の予想だけどさ。最終的には父上が決める事だからもしかしたら助かるかもNE」
ここでエリウッドが俺にジェスチャーを送った。
こいつを国に送るから僕は一足先に国に帰る、と。
「分かりましたわ、エリウッド様。 また後でお会い致しましょう」
俺はエリウッドに告げると、カボッチャムに乗り帰路についた。
が、カボッチャムの防御力の前に放たれた矢は虚しい音を立て地に落ちるだけだった。
それでも尚騎士達は矢を射る事を止めない。
全弾撃ち尽くすつもりなのだろうか?
やられっぱなしも面白くないので、俺はカボッチャムに原付のヘルメットを持たせ騎士達の目の前目掛け投げる。
「な、なんだ!?」
カボッチャムが投げたヘルメットは、騎士の前に着弾し小さなクレーターを作ると同時に粉々に砕け散った。
その破片が間近にいた騎士を襲い、身に着けていた鎧に無数の傷を付ける。
「当たらなければ問題無い! 続け!」
大した損害は無いと判断した隊長が攻撃を続けさせる。
牽制の弾は効果なしか。さって、どうするか。頭部に直撃させた日には恐らく即死しそうなんだよな。
俺は先程よりも威力を押さえヘルメットを投げつけた。
地面にワンバウンドさせ、ある程度威力を押さえてから当てる為だ。
「う、うわああああ!?!?!?!?」
俺の狙い通り、ワンバウンドしたヘルメットが騎士の肩に直撃、衝撃に耐えきれず軽く吹っ飛ばされ乗っていた馬から落馬した。
騎士は、直撃した肩部を手で押さえうずくまっている。
この様子だと骨折したのだろうか?
隊長は、他の騎士に指示を出しこの騎士を安全な場所まで退避させた。
隊長に緊張の色が見えると同時に、他の騎士達の戦意が下がっている様に見える。
「クッ! 我らアーデルハム騎士団、日和る訳にはいかぬ! いけ、行くのだ皆のモノッ!」
これでは脳筋に片足突っ込んでると言いたくなったが、彼等にとっては美しき騎士道精神なのだろう。
理由はともあれ下がる意思を見せない以上、俺は次々にヘルメットを投げつけ、一人、また一人と骨折させ戦意を奪っていく。
20人程の騎士を怪我により離脱させたところで、隊長に迷いの色が生じる。
「何を迷っておる! 貴様ら騎士は命を賭してでも戦わなければならんぞ!」
隊の後方、安全な場所にいるだけのアーデルハム卿らしきおっさんが隊長に命令を下した。
よくいる無能上司と言われれば間違いなくそれだろう。
「いけっ、敵を打ち倒せ!」
アーデルハム卿らしきおっさんより命令を受けた隊長が仕方なく部下に命令を下し、カボッチャムには全く効果の無い矢が無数に放たれる。
段々とこの隊長に同情したくなって来るな。
さって、どうするか? あのおっさんを戦闘不能に持ち込む手もあるが。
ここで、ペガサスにまたがり滞空しているエリウッドがモニターに映りこむ。
何か通信手段は? 精々拡声位しか無いか? 騎士達に聞かれてしまうが仕方ないな。
「エリウッド様。アーデルハム卿の処遇を如何致しましょうか?」
俺の声はエリウッドに届いた様で、彼は何か言っているが残念ながら聞こえない。
それに気付いたのか、エリウッドがジェスチャーをしだす。
ふむ、出来れば捕えたい、か。
で、捕縛する為の道具が欲しいと。
俺はアイテムボックスを開きそれっぽいものを探すと、ロープを発見した。
これをエリウッドに渡せばいいだろう。
俺は、ロープをカボッチャムの弾薬パックに入れ、それをカボッチャムの指先で摘むとエリウッド目掛けて放り投げると、エリウッドはペガサスを巧みに操りロープをキャッチした。
この状況なら、適当にヘルメットをばら撒いて意識を集中させておけば後はエリウッドが背後からアーデルハム卿を捕縛してくれるだろう。
俺は、ヘルメットを適当に投げ適当に兵士達を負傷させ退場させながらエリウッドの動きを見守る。
「くそっ! ええい、敵はたったの1人じゃないか! どうにかせい!」
部下達に対し悪態をつくアーデルハム卿。
その上空背後よりエリウッドがロープを振り回し、アーデルハム卿に狙いを定め放つ。
「な、何事!?」
ロープにより、不意に身体を絞められたアーデルハム卿が周囲を確かめるが、エリウッドはそんなことお構いなしにロープを引き上げ彼を宙に浮かせる。
エリウッドはアーデルハム卿を捕縛したロープをペガサスの胴に結び付け、手を放す。
「HAHAHA。アーデルハム卿。王子監禁の罪で捕縛させてもらったYO。このまま貴公をタルティア国まで輸送するSA」
エリウッドは陽気な声で意外ときつい事を言う。
これが当然なのだろうが、違和感を覚えてしまうのは恐らくそのギャップからだろう。
「くっ、貴様らッ撃ち落とせ、エリウッド諸共この空飛ぶ馬を撃ち落とせ!」
アーデルハム卿が叫ぶも、王子に逆らう事はありえないと判断したのか、彼に人望が無いのか。
誰一人としてエリウッドに向け矢を放つものは居なかった。
「全軍撤退せよ」
アーデルハム卿がこのままタルティア国に輸送される事を知った隊長が、冷淡な声で部下に命令を下した。
「きっ、貴様らッ! 領主を見捨てるなどっ! ワシが戻ってきたら貴様ら一人残らず極刑にしてやるからな! 覚えておけよ!」
自らを見捨て、撤退する部下達に対しアーデルハム卿が叫び散らすが、
「FUFUFU。極刑になるのは貴公の方SA。あくまで僕の予想だけどさ。最終的には父上が決める事だからもしかしたら助かるかもNE」
ここでエリウッドが俺にジェスチャーを送った。
こいつを国に送るから僕は一足先に国に帰る、と。
「分かりましたわ、エリウッド様。 また後でお会い致しましょう」
俺はエリウッドに告げると、カボッチャムに乗り帰路についた。
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