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1章「魔剣オルクストート」
11話「ちなみとの遭遇」
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「ブレイブタウンの蛮族共! 覚悟するですぅ!」
地上から3m程の高度まで降下したちなみは、フィルリーク目掛けて『ストーン・アロー』の魔法を放った。
低級魔法を使った所から恐らく牽制だろう。
「ちょっと待て!」
フィルリークは自分目掛けて放たれた岩石の矢をレーヴェンヴォールで切り払った。
「問答無用です!」
続いてちなみは『ウィンド・アロー』の魔法を放った。
風の矢なら切り払う事が出来ないと思ったのだろう。
「俺はブレイブタウンの人間じゃないぞ!」
切り払う事が出来ないと判断したフィルリークは、レーヴェンヴォールを使いそれを受け止める。
風の矢は聖剣の力の前に虚しく消滅した。
「むむむ、幾ら弱い魔法でも私の魔法が通じないんですか!」
「だから俺は異世界から来た勇者でブレイブタウンとは関係ない!」
「……」
フィアは、初対面の人間にそーゆー事言いますかフツーと言いたげなジト目をフィルリークに送った。
「はにゃぁ~? 異世界からのゆーしゃさまですかぁ?」
「そうだ」
「……あの娘、異世界の勇者って言葉信じてますよ、そりゃーアタシ達は召喚してるから別ですけどー」
異世界の勇者と聞いて疑う事をしないちなみに対して、炎の精霊が小声でツッコミを入れた。
「にゃう~、えへへへ、カッコイイ勇者様ですねぇ~☆」
「そ、そうか?」
「……」
フィルリークを見たちなみが、まるで白馬の王子様と出会ったかの様にデレデレとしだした。
「いてぇ!」
それに対して少しばかり鼻の下が伸びたフィルリークが気に入らないのか、フィアがフィルリークの足をしれっと踏みつけた。
「にゃはは~私勇者様待ってたんですよぉ~☆」
「おっと!?」
そう言ってちなみは地面に着地し、そのまま地面を蹴ってフィルリークに抱きついた。
「はにゃ☆!?」
「……」
その刹那、フィアが懐の中からハリセンを取り出しフィルリークに抱き着く不届きな女の頭部目掛けて鋭い一閃を放った。
「はうぅぅぅぅ……頭がくらくらしますぅ……」
スパーン! と非常に爽快な音がたったかと思うと、痛みのあまりちなみは頭部を両手で抑えその場にうずくまった。
「お、おい、大丈夫か!?」
「だ、大丈夫ですよぅ……」
「そうか」
「むぅぅぅ~貴女は一体何なんですか! ゆーしゃ様の恋人さんですか!」
フィアから受けた一撃の痛みがある程度引いたちなみがフィアに抗議の声を上げた。
「……」
「にゃふん☆」
フィアは、下らない事を聞くなと言わんばかりに再びちなみに対してハリセンの一撃を与えた。
「ますたぁ? それでは話が進まないと思いますよー」
「そう」
見かねた炎の精霊が静止したところでようやくフィアはハリセンを懐の中にしまった。
「俺はフィルリーク、別の世界で勇者をやっている」
「にゃふ~私は天才魔導師ちなみちゃんですよぅ~☆」
「……」
両手を腰に当てえっへんと胸を反らすちなみに対し、それは自慢か? と言わんばかりに冷ややかな視線を送るフィア。
「えっと、アタシは炎の精霊で、マスターはプリーストタウンにいるしがなき召喚士で御座います」
「ぐるるる……」
「彼は風の精霊なんです」
妙な気配を探知した炎の精霊が間髪入れずにフィアを含めた自己紹介をした。
マジックタウンの、しかも初対面の人間に対してにここで王女と言わなかった事は賢明な判断だろう。
「はにゃ? 召喚士さんですか? 凄いんですねぇ~?」
「別に」
「そうですかぁ~? 私が知る限りプリーストタウンでも召喚術を扱える人は稀だと聞きますけどぉ~」
「そう」
フィアは、本人の性格か機密情報を流したくないのか判断に悩む素っ気無さで返事をした。
「それで、ちなみちゃんはどうしてここに?」
「え~っとですねぇ~最近この山にブレイブタウンの人間が現れる様になったんですよぉ~それでその不届き物の駆除をしていますぅ~☆」
「そうか」
「え゙駆除って……」
ちなみは可愛い顔をしてきつい事を言う、とその事に反応したのは炎の精霊だけで、フィルリークもフィアも動じすらしてなかった。
「フィルリークさん達はここに何しに来たんですかぁ~?」
「えーっと」
「魔剣オルクストートの調査よ」
ちなみの質問に対して言葉を選んだフィルリークに対してフィアは単刀直入に言った。
「はにゃにゃ? 負けん、オルクストートさんですかぁ?」
「いや、掛け声じゃないぞ」
「はにゃにゃー?」
「そういう事」
わざとらしくとぼけているちなみだが、フィアはそれを完全に無視し、フィルリークの腕を引っ張り洞窟の中へ向かって歩き出した。
「にゃにゃにゃ? 洞窟の中入っちゃうんですかぁ~?」
「調査」
「はにゃ~?」
「えっと、暗いのが怖いのでしたら、ブレイブタウンの人間が来た時の護衛をお願い……」
それでもとぼけ続けている様に見えるちなみに対して炎の精霊がお願いをするが……。
地上から3m程の高度まで降下したちなみは、フィルリーク目掛けて『ストーン・アロー』の魔法を放った。
低級魔法を使った所から恐らく牽制だろう。
「ちょっと待て!」
フィルリークは自分目掛けて放たれた岩石の矢をレーヴェンヴォールで切り払った。
「問答無用です!」
続いてちなみは『ウィンド・アロー』の魔法を放った。
風の矢なら切り払う事が出来ないと思ったのだろう。
「俺はブレイブタウンの人間じゃないぞ!」
切り払う事が出来ないと判断したフィルリークは、レーヴェンヴォールを使いそれを受け止める。
風の矢は聖剣の力の前に虚しく消滅した。
「むむむ、幾ら弱い魔法でも私の魔法が通じないんですか!」
「だから俺は異世界から来た勇者でブレイブタウンとは関係ない!」
「……」
フィアは、初対面の人間にそーゆー事言いますかフツーと言いたげなジト目をフィルリークに送った。
「はにゃぁ~? 異世界からのゆーしゃさまですかぁ?」
「そうだ」
「……あの娘、異世界の勇者って言葉信じてますよ、そりゃーアタシ達は召喚してるから別ですけどー」
異世界の勇者と聞いて疑う事をしないちなみに対して、炎の精霊が小声でツッコミを入れた。
「にゃう~、えへへへ、カッコイイ勇者様ですねぇ~☆」
「そ、そうか?」
「……」
フィルリークを見たちなみが、まるで白馬の王子様と出会ったかの様にデレデレとしだした。
「いてぇ!」
それに対して少しばかり鼻の下が伸びたフィルリークが気に入らないのか、フィアがフィルリークの足をしれっと踏みつけた。
「にゃはは~私勇者様待ってたんですよぉ~☆」
「おっと!?」
そう言ってちなみは地面に着地し、そのまま地面を蹴ってフィルリークに抱きついた。
「はにゃ☆!?」
「……」
その刹那、フィアが懐の中からハリセンを取り出しフィルリークに抱き着く不届きな女の頭部目掛けて鋭い一閃を放った。
「はうぅぅぅぅ……頭がくらくらしますぅ……」
スパーン! と非常に爽快な音がたったかと思うと、痛みのあまりちなみは頭部を両手で抑えその場にうずくまった。
「お、おい、大丈夫か!?」
「だ、大丈夫ですよぅ……」
「そうか」
「むぅぅぅ~貴女は一体何なんですか! ゆーしゃ様の恋人さんですか!」
フィアから受けた一撃の痛みがある程度引いたちなみがフィアに抗議の声を上げた。
「……」
「にゃふん☆」
フィアは、下らない事を聞くなと言わんばかりに再びちなみに対してハリセンの一撃を与えた。
「ますたぁ? それでは話が進まないと思いますよー」
「そう」
見かねた炎の精霊が静止したところでようやくフィアはハリセンを懐の中にしまった。
「俺はフィルリーク、別の世界で勇者をやっている」
「にゃふ~私は天才魔導師ちなみちゃんですよぅ~☆」
「……」
両手を腰に当てえっへんと胸を反らすちなみに対し、それは自慢か? と言わんばかりに冷ややかな視線を送るフィア。
「えっと、アタシは炎の精霊で、マスターはプリーストタウンにいるしがなき召喚士で御座います」
「ぐるるる……」
「彼は風の精霊なんです」
妙な気配を探知した炎の精霊が間髪入れずにフィアを含めた自己紹介をした。
マジックタウンの、しかも初対面の人間に対してにここで王女と言わなかった事は賢明な判断だろう。
「はにゃ? 召喚士さんですか? 凄いんですねぇ~?」
「別に」
「そうですかぁ~? 私が知る限りプリーストタウンでも召喚術を扱える人は稀だと聞きますけどぉ~」
「そう」
フィアは、本人の性格か機密情報を流したくないのか判断に悩む素っ気無さで返事をした。
「それで、ちなみちゃんはどうしてここに?」
「え~っとですねぇ~最近この山にブレイブタウンの人間が現れる様になったんですよぉ~それでその不届き物の駆除をしていますぅ~☆」
「そうか」
「え゙駆除って……」
ちなみは可愛い顔をしてきつい事を言う、とその事に反応したのは炎の精霊だけで、フィルリークもフィアも動じすらしてなかった。
「フィルリークさん達はここに何しに来たんですかぁ~?」
「えーっと」
「魔剣オルクストートの調査よ」
ちなみの質問に対して言葉を選んだフィルリークに対してフィアは単刀直入に言った。
「はにゃにゃ? 負けん、オルクストートさんですかぁ?」
「いや、掛け声じゃないぞ」
「はにゃにゃー?」
「そういう事」
わざとらしくとぼけているちなみだが、フィアはそれを完全に無視し、フィルリークの腕を引っ張り洞窟の中へ向かって歩き出した。
「にゃにゃにゃ? 洞窟の中入っちゃうんですかぁ~?」
「調査」
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