ダブル・ミッション 【女は秘密の香りで獣になる2

深冬 芽以

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Mission 11*ハニートラップ

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「伊織?」

「圭……抱いて……?」

 重なる伊織の唇はしょっぱかった。

 涙で顔をぐしゃぐしゃに濡らして、俺を欲しがる伊織が愛おしくて、とにかくトロトロに蕩けさせたかった。

「圭……好き……」

 伊織の甘い囁きが、俺の理性をゆっくりと溶かしてゆく。

「圭……」

 伊織の不安を拭うように、全身を丹念に愛撫する。

「圭……」

 ゆっくり時間をかけて撫でて、揉んで、舐めていく。あんまり時間をかけ過ぎて、伊織のイく間隔がどんどん短くなっていく。

「もう……ダメ……」

「ダメ?」

「ん……」

「やめる……?」

 硬くなった胸の先端をキュッとつまむと、伊織が恍惚として目を細める。舌を這わせると、はぁと吐息を漏らす。チュウッと吸い付いて、同時に脚の間を指で擦ると、彼女の腰がグイッと仰け反った。

「んんんっ……」

 入り口の雫を指に絡め、ゆっくりと挿し込む。

「あっ――!」

 さっきよりもきつくなっているように感じた。

 人差し指と中指を抜き差しし、入り口の上を親指で擦ると、伊織の息が浅く早くなり、雫が溢れる。

「やっ……ダメッ――」

「もう一度イッたら挿れてさせて……な?」

「あっ……ああっ……ふうっ――!」

 胸を揉みながら、親指の代わりに舌で刺激すると、伊織の全身が強張り、痙攣し、膣内《なか》の指をキュウキュウと締め付けた。

 ぐったりと脱力し、胸を上下させながら必死で呼吸する伊織の足を肩に乗せ、雫で吸い付くような入り口に硬く勃ち上がったモノを押し付けた。

「伊織……」

「ん……あっ――」

 ぐちゅっと卑猥な水音と共に、俺は伊織の奥深くまで身を沈めた。

「圭……」

 伊織の目に涙が浮かぶ。

「ホントは……わた……し以外の女は……見て欲しくない……の……」

「うん……」

「圭……」

 伊織が両手を伸ばして俺の頬に触れた。

「いっぱい……愛して……」

 プチンと糸が切れるような音が、頭の中に響いた。



 壊れるほど突き上げて、俺の腕の中に閉じ込めてしまいたい――。



 深く激しく伊織を揺さぶる。

「もうとっくに……」



 狂おしいほど愛してる――――。
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