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Mission 17*浮気?
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しおりを挟む大吾の言葉に、部屋の空気が凍り付く。
圭が私を見て、私は目を逸らした。
頭が冴えていく。
どうしてこんな朝早くに圭が来たのか、どうして大吾は圭を入れたのかはわからなかったけれど、今日が祝日であることはわかった。というか、思い出した。
「大吾、マジで帰れ」
「ヤダね。二人になったら伊織が不利じゃん」
「何だよ、それ」
「浮気の言い訳をして、甘い言葉で言いくるめて、仲直りのセックスに持ち込む気だろ。伊織は優しいから信じて許しちゃうんだよ。そんなん、納得いかないね」
コポコポと水が沸騰する音が響く。ポタッポタッとコーヒーが抽出され、香りが漂う。
「これは俺と伊織の問題だ」
「残念でした! 伊織は生理中だから、仲直りセックスは出来ないんだぞ」
「知ってるよ! てか、そういう問題じゃないだろ」
「は? 何、お前、生理中でもヤッちゃう派?」
「ヤんねーよ!! つーか、お前こそ生理痛で弱ってる伊織に手ぇ出してないだろうな」
「お前と違って卑怯な真似はしねぇよ!」
聞いていて、馬鹿馬鹿しくなってきた。
大の男がセックスだの、生理だのって。
ため息をつきながらカップを三つ、用意する。
「だから! 浮気なんかしてないって!」
「女とホテルに入ってくの、見たんだからな」
そうだ。
昨日の石川さんはわかっているけど、その前に大吾が見た女性のことは知らない。
「あれはっ! 具合が悪いって言うから、泊まってるホテルに送って行ったんだよ」
「誰を?」
私は聞いた。
圭がハッとして私を見る。今度は目を逸らさなかった。
「笠原紗耶」
え――――?
「笠原……さん?」
「そう。一昨日、偶然彼女を見つけて話をしたんだよ。そしたら、途中で具合が悪くなって、ホテルに戻りたいって言うから送って行ったんだ」
「笠原紗耶って、悟之さんの恋人の?」と、大吾が聞く。
圭が頷いた。
「何で、ホテル暮らし?」
「伊織と木島が会った後すぐに、別れたらしい」
「マジか……」
悟之さんと笠原さんが別れた……。
カチッとコーヒーメーカーのスイッチが切れて、私はカップに注いだ。
圭が紙袋を破いて、中身を広げた。ハンバーガー三つとサンドイッチ三つ、フライドポテト、オニオンリング。
散々言っていたけれど、圭は大吾の分も買って来ていた。
「ほら」
圭にサンドイッチを差し出されて、私は受け取った。
「ありがと」
指先が少しだけ触れた。たったそれだけで、泣きそうになった。
「で、昨日あづみに会った理由だけど――」
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