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Mission 21*作戦
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しおりを挟む「しっかし……、まさかもう一人の適任者が長谷川とはねぇ」
「まだ言ってるの?」
木島に噂話を聞かせる役を長谷川くんに頼むと言うと、圭はあからさまにムッとした。
咲さんと蒼さんも、それに気がついたはず。
「気に入らないなら一緒に来なきゃ良かったじゃない」
「お前と長谷川を二人だけで会わせるわけないだろ!」
長谷川くんに頼みがあると電話をすると、すぐに会ってくれると言われた。
明日の月曜日、蒼さんが満井さんに話をしてくれて、それから満井さんと長谷川くんを引き合わせることになっている。
満井さんと長谷川くんは、学部は違うけれど同じ大学に通っていた。そして、長谷川くんはこれからT&Nに入社する。
この状況は、使える。
咲さんと蒼さんも、二人が適任者だと認めてくれた。
認めていないのは、圭だけ。
今日も、長谷川くんに会うのについて来た。
「仕事なんだから……」
「だから? お前が長谷川と二人で会うのに、理由なんかどうでもいいんだよ」
昨夜も嫉妬を隠そうとせず、なかなか寝かせてもらえなかった。
「圭、どうしちゃったの?」
「何が?」
「どうして結婚前より結婚してからの方が不安そうなの?」
「別に……? ただのヤキモチだよ」
私が気づかないと思っているのだろうか?
圭が私のそばを離れようとしないのは、ただの独占欲や嫉妬なんかじゃない。
二人の時、やたら私に触れたがるのも、触れて欲しがるのも、不安を拭うため。
けど、何が不安なの……?
「仕事なのはわかってるし、余計な口出しはしないから」
圭の視線の先には、長谷川くんがいた。
「古賀と二人かと思ったのに、旦那同伴かよ」
早々に圭を挑発するようなことを言われ、頭が痛くなる。
「もう、古賀じゃないし」と、圭が不機嫌そうに言う。
「ふーん。じゃあ、伊織って呼んでいーい?」
「ダメに決まってんだろ!」
「二人とも芹沢なんだから、紛らわしいだろ」と、長谷川くんが蒼さんと同じことを言う。
「芹沢って呼んだら、いちいち圭を連想するから嫌だし」
「じゃ、呼ぶな」
「無理だろ。一緒に仕事するのに」
「なら、T&Nにくんな!」
面白いほどに圭は長谷川くんの挑発に乗ってしまった。
ホント、どうしちゃったのよ……。
「呼び方なんてどうでもいいから!」
長谷川くんのメニューを聞きに来た店員が、騒がしい客に冷ややかな視線を向けた。
「ホットコーヒー」と、長谷川くんが言った。
「で? 頼みって?」
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