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2章 夢渡り
2-17 最凶の味方
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子供の頃は限りなく小さく世界がまわっている。
子供にとっては家族がすべてであることも多い。
シルコット前公爵家にとって、家族、使用人、親戚、少々の知り合いといったところか。
領地にいる間、ルーシェにとって姉たちと一緒にいる時間は長かった。
「どうして私の言う通りにしないのっ」
三女にルーシェは突き飛ばされる。
叩かれる。蹴られる。
幼いからといって怪我をしないわけではない。
怪我してもバレないような場所を執拗に攻める。
一度怒られた経験からか、表面上は繕うように成長してしまった。
親にバレなければ大丈夫だと勘違いしてしまった。
誰にも間違いを指摘されない。
姉二人は彼女の行いを助長する。
「こんな汚い、かわいくないペットいらないっ。アンタが世話しなさいっ」
サンテス王国では権力の象徴である飛竜。
子竜であったときに領地に連れてこられた。
兄二人には世話する時間はなく、三姉妹に世話を割り振ったが、飛竜を見るなり放棄した。
飛竜は可愛いから飼うものではないと父親から説明されたにもかかわらず、まだ幼いルーシェ一人に世話を押し付けた。
彼女たちは可愛いペットを過剰に可愛がり、惨たらしく殺す。
使用人が顔をしかめるほどに。
彼女らにとってルーシェもペットの一員だったのかもしれない。
ルーシェは飛竜ボボの世話をしたため、ボボが守ってくれた。
飛竜に普通の人間は太刀打ちできない。
多少魔法が使えたからといってどうにもできない存在。
飛竜は人のように恩を仇で返すことはしない。
飛竜を美しく立派に育てることは、サンテス王国の貴族の嗜み。
権力を持っているということを如実に示す。
飛竜に手間暇をかけるお金を持っている、つまりは国の中枢に力を及ぼすことができる家、ということだ。
子爵家、男爵家では金銭的に手に入れることすらできない。
伯爵家では美しい個体にするほどの人を雇うお金をかけることができない、と言われている。
サンテス王国では伯爵家以上は飛竜を一頭以上飼っていないと、その存在を非常に軽んじられる。
飛竜を飼うこともできない家、とレッテルを貼られ、高位貴族の間では子の縁談も来なくなるとさえ言われている。
今でこそこの文化は下火になっており、昔の風習だと若い者から揶揄する声も聞こえるが、飛竜を飼っているかどうかを結婚相手の調査の一項目としている家は多い。
実は、その飛竜が懐いているのが当主か跡継ぎかそれ以外か等のチェックまでされている。
飛竜を世話する時間をとれない当主は、時間や部下の使い方がなっていないのではないかと評価される。
調教師や使用人任せにするようでは飛竜を飼っていても二流。
懐いているのが家族ならばギリギリ及第点というところだが、シルコット前公爵家ではそれが三男であり、評価がわかれるところだ。
娘たちにお金をかけすぎてあまり積極的には社交していなかったシルコット前公爵夫妻。
だから、知らない。
ルーシェの世話している飛竜の高い評価を。
あの白さはサンテス王国の自分の飛竜大好き貴族さえ魅了する。
ルーシェが王都の貴族学校に入学するために領地から乗ってきた飛竜ボボの評判は非常に恐ろしいものだった。
だから、権力を握る飛竜愛好家たちから遠くの隣国ではあるが皇族であるセリア姫との縁談話を紹介されたのだ。
何もなく、ただ貴族学校首席だったから、公爵家の生まれだからとかという理由で話が進んだわけではない。そんな者だったら掃いて捨てるほどいる。
確かにルーシェは成長して、姉たちの攻撃から逃れるために褒め言葉を覚えた。
令嬢たちにチヤホヤされてモテない貴族男性たちのヤッカミだけで他国へ送られたわけでもない。
ルーシェ・シルコットを自分の娘の婿に入れたい貴族は少なくなかった。
高位貴族たちが裏で取り合っていた。
あの美しい白き飛竜とともに、あのシルコット公爵家では稀な優良物件。
そう、飛竜ボボとルーシェはワンセット。
ルーシェも手に入れなければ、あの飛竜の美しさは維持できないし懐きもしないだろうことは、飛竜を愛する者ならば誰もが即座に悟った。
あの綺麗な飛竜が欲しいわ、と飛竜のことを良く知らない馬鹿が発言したら最後、高位貴族の令息だろうと令嬢だろうと親や国の重鎮に、泣くほどまで長時間のお説教をされることになったのである。
ルーシェ・シルコットはサンテス王国でも高く評価されている。
だが、実家があのシルコット公爵家だったために、他家同士が牽制し合っていたために、必要なときに手をこまねいてしまった家が多い。
だからこそ、今までの歴史ではルーシェに必要な手が伸ばされてこなかった。
何度も繰り返す歴史の中で彼らの利害が一致し、唯一できたことは、早い段階でルーシェをあの家から遠ざけること。
それがクエド帝国皇族への婿入り。
他国ならば、おいそれと手を出しにくい。
他国ならば、あの白く美しい飛竜を同国の他家に取られて悔しがることもない。
それが叶うことが、本来ならばルーシェにとっても唯一の救いだった。
「貴方に従う者など誰一人としていないっ」
ルーシェは大声で叫んだ。
正しい答えを。
自分が正しいと思い込んでいる者に対して、ようやく本当の気持ちを叫ぶことができた。
物事を荒立てないように、逃げる、褒めて話を逸らす、等々することなく、本気の気持ちをぶつけることを。
「それを言うなら、貴方にだっていないじゃないっ。貴方は親にも愛されないクセにっ。貴方のそばにも誰もいないじゃないっ」
大声で叫び返す三女。
けれど、親にも愛されていないのは三女も同じ。
親が可愛く思っているのは、最初に生まれた女の子である長女。
次女、三女は惰性である。
口には言えないので、同じように金をかけただけである。
だから、あのような三姉妹が出来上がる。
使用人が従っているのはもちろん雇い主である。
親と三女の命令が異なるのならば、優先されるは親の命令だ。
「ふっ、ルーシェ、ここにお前を慕う者ならいる。最強の皇帝がお前の味方だ」
「クフィール、」
嬉しそうな顔で皇帝さんを見るルーシュ。
おいおい、最強じゃなくて最凶だろ?
皇帝さんに睨まれたら、この世界で息がしづらくなること請け合いだ。地獄への案内人だから。
おおっとぉ、語り部さんが皇帝さんに睨まれているぞ。
息がしづらい、、、こともないな。
うん、国家権力が届かない地にいるから、語り部さんには関係ない。良かった、良かった。
「皆の者っ、やっておしまいっ」
三女がさらに叫ぶ。
だが、三女の声に誰も応じない。
目に見える位置にいる雑兵は、皇帝さんがすべて切り捨てた後だ。
「くっ」
悔しそうな表情を浮かべる三女。
だが、すぐに嫌な笑顔に戻る。
「後ろを見なさいっ。その者がどうなってもいいのかしら」
高らかに笑う。
ルーシェも皇帝さんも振り返る。
その視線の先には、クルリンが騎士に短剣を突きつけられている。
フラグ回収。
世の中ってそんなものだよね。
「クルリン、死んでくれ」
「そんな殺生なっ」
いい笑顔で従者に死ねという鬼畜皇帝さん。いいねっ。
クルリンは超泣きそうな顔になっているけど。迫真の演技かな。
毎日繰り返す姉たちによる呪縛。
一番は姉たちの元から離れること。物理的な距離を置くこと。
それでも、心は蝕まれる。
産まれたときからの刷り込みは残酷だ。
それは彼の行動に現れる。
だからこそ、お別れを。
決別を。
再び会うことがあったとしても、決して折れない心を手に入れるために。
彼女たちに遭っても、ルーシェにとって彼女たちには怯える価値もないことに気づくように。
「さよなら、姉さん」
ルーシェは三女に剣を向けた。
子供にとっては家族がすべてであることも多い。
シルコット前公爵家にとって、家族、使用人、親戚、少々の知り合いといったところか。
領地にいる間、ルーシェにとって姉たちと一緒にいる時間は長かった。
「どうして私の言う通りにしないのっ」
三女にルーシェは突き飛ばされる。
叩かれる。蹴られる。
幼いからといって怪我をしないわけではない。
怪我してもバレないような場所を執拗に攻める。
一度怒られた経験からか、表面上は繕うように成長してしまった。
親にバレなければ大丈夫だと勘違いしてしまった。
誰にも間違いを指摘されない。
姉二人は彼女の行いを助長する。
「こんな汚い、かわいくないペットいらないっ。アンタが世話しなさいっ」
サンテス王国では権力の象徴である飛竜。
子竜であったときに領地に連れてこられた。
兄二人には世話する時間はなく、三姉妹に世話を割り振ったが、飛竜を見るなり放棄した。
飛竜は可愛いから飼うものではないと父親から説明されたにもかかわらず、まだ幼いルーシェ一人に世話を押し付けた。
彼女たちは可愛いペットを過剰に可愛がり、惨たらしく殺す。
使用人が顔をしかめるほどに。
彼女らにとってルーシェもペットの一員だったのかもしれない。
ルーシェは飛竜ボボの世話をしたため、ボボが守ってくれた。
飛竜に普通の人間は太刀打ちできない。
多少魔法が使えたからといってどうにもできない存在。
飛竜は人のように恩を仇で返すことはしない。
飛竜を美しく立派に育てることは、サンテス王国の貴族の嗜み。
権力を持っているということを如実に示す。
飛竜に手間暇をかけるお金を持っている、つまりは国の中枢に力を及ぼすことができる家、ということだ。
子爵家、男爵家では金銭的に手に入れることすらできない。
伯爵家では美しい個体にするほどの人を雇うお金をかけることができない、と言われている。
サンテス王国では伯爵家以上は飛竜を一頭以上飼っていないと、その存在を非常に軽んじられる。
飛竜を飼うこともできない家、とレッテルを貼られ、高位貴族の間では子の縁談も来なくなるとさえ言われている。
今でこそこの文化は下火になっており、昔の風習だと若い者から揶揄する声も聞こえるが、飛竜を飼っているかどうかを結婚相手の調査の一項目としている家は多い。
実は、その飛竜が懐いているのが当主か跡継ぎかそれ以外か等のチェックまでされている。
飛竜を世話する時間をとれない当主は、時間や部下の使い方がなっていないのではないかと評価される。
調教師や使用人任せにするようでは飛竜を飼っていても二流。
懐いているのが家族ならばギリギリ及第点というところだが、シルコット前公爵家ではそれが三男であり、評価がわかれるところだ。
娘たちにお金をかけすぎてあまり積極的には社交していなかったシルコット前公爵夫妻。
だから、知らない。
ルーシェの世話している飛竜の高い評価を。
あの白さはサンテス王国の自分の飛竜大好き貴族さえ魅了する。
ルーシェが王都の貴族学校に入学するために領地から乗ってきた飛竜ボボの評判は非常に恐ろしいものだった。
だから、権力を握る飛竜愛好家たちから遠くの隣国ではあるが皇族であるセリア姫との縁談話を紹介されたのだ。
何もなく、ただ貴族学校首席だったから、公爵家の生まれだからとかという理由で話が進んだわけではない。そんな者だったら掃いて捨てるほどいる。
確かにルーシェは成長して、姉たちの攻撃から逃れるために褒め言葉を覚えた。
令嬢たちにチヤホヤされてモテない貴族男性たちのヤッカミだけで他国へ送られたわけでもない。
ルーシェ・シルコットを自分の娘の婿に入れたい貴族は少なくなかった。
高位貴族たちが裏で取り合っていた。
あの美しい白き飛竜とともに、あのシルコット公爵家では稀な優良物件。
そう、飛竜ボボとルーシェはワンセット。
ルーシェも手に入れなければ、あの飛竜の美しさは維持できないし懐きもしないだろうことは、飛竜を愛する者ならば誰もが即座に悟った。
あの綺麗な飛竜が欲しいわ、と飛竜のことを良く知らない馬鹿が発言したら最後、高位貴族の令息だろうと令嬢だろうと親や国の重鎮に、泣くほどまで長時間のお説教をされることになったのである。
ルーシェ・シルコットはサンテス王国でも高く評価されている。
だが、実家があのシルコット公爵家だったために、他家同士が牽制し合っていたために、必要なときに手をこまねいてしまった家が多い。
だからこそ、今までの歴史ではルーシェに必要な手が伸ばされてこなかった。
何度も繰り返す歴史の中で彼らの利害が一致し、唯一できたことは、早い段階でルーシェをあの家から遠ざけること。
それがクエド帝国皇族への婿入り。
他国ならば、おいそれと手を出しにくい。
他国ならば、あの白く美しい飛竜を同国の他家に取られて悔しがることもない。
それが叶うことが、本来ならばルーシェにとっても唯一の救いだった。
「貴方に従う者など誰一人としていないっ」
ルーシェは大声で叫んだ。
正しい答えを。
自分が正しいと思い込んでいる者に対して、ようやく本当の気持ちを叫ぶことができた。
物事を荒立てないように、逃げる、褒めて話を逸らす、等々することなく、本気の気持ちをぶつけることを。
「それを言うなら、貴方にだっていないじゃないっ。貴方は親にも愛されないクセにっ。貴方のそばにも誰もいないじゃないっ」
大声で叫び返す三女。
けれど、親にも愛されていないのは三女も同じ。
親が可愛く思っているのは、最初に生まれた女の子である長女。
次女、三女は惰性である。
口には言えないので、同じように金をかけただけである。
だから、あのような三姉妹が出来上がる。
使用人が従っているのはもちろん雇い主である。
親と三女の命令が異なるのならば、優先されるは親の命令だ。
「ふっ、ルーシェ、ここにお前を慕う者ならいる。最強の皇帝がお前の味方だ」
「クフィール、」
嬉しそうな顔で皇帝さんを見るルーシュ。
おいおい、最強じゃなくて最凶だろ?
皇帝さんに睨まれたら、この世界で息がしづらくなること請け合いだ。地獄への案内人だから。
おおっとぉ、語り部さんが皇帝さんに睨まれているぞ。
息がしづらい、、、こともないな。
うん、国家権力が届かない地にいるから、語り部さんには関係ない。良かった、良かった。
「皆の者っ、やっておしまいっ」
三女がさらに叫ぶ。
だが、三女の声に誰も応じない。
目に見える位置にいる雑兵は、皇帝さんがすべて切り捨てた後だ。
「くっ」
悔しそうな表情を浮かべる三女。
だが、すぐに嫌な笑顔に戻る。
「後ろを見なさいっ。その者がどうなってもいいのかしら」
高らかに笑う。
ルーシェも皇帝さんも振り返る。
その視線の先には、クルリンが騎士に短剣を突きつけられている。
フラグ回収。
世の中ってそんなものだよね。
「クルリン、死んでくれ」
「そんな殺生なっ」
いい笑顔で従者に死ねという鬼畜皇帝さん。いいねっ。
クルリンは超泣きそうな顔になっているけど。迫真の演技かな。
毎日繰り返す姉たちによる呪縛。
一番は姉たちの元から離れること。物理的な距離を置くこと。
それでも、心は蝕まれる。
産まれたときからの刷り込みは残酷だ。
それは彼の行動に現れる。
だからこそ、お別れを。
決別を。
再び会うことがあったとしても、決して折れない心を手に入れるために。
彼女たちに遭っても、ルーシェにとって彼女たちには怯える価値もないことに気づくように。
「さよなら、姉さん」
ルーシェは三女に剣を向けた。
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