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2章 帝国の呪い
2-46 淡い感情は知らぬフリをするに限るって
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「メーデ的には別にいいんだろ?」
一応確認。
「そりゃ、俺は」
顔を背けたが、小麦色の肌でも赤くなっているのはわかる。
たとえ皇帝に許されなくても、メーデはポシュに婚約申請書を提出されたのが嬉しかったのだろう。
「幸せそうで良かった良かった」
「いやっ、そういうのじゃなくって、仲間を守るためだっ。婚約してれば、おいそれと俺を未亡人にするような無体な命令がされにくくなるだろ」
ポシュ理論が湧き出ました。
まだ結婚してないし、婚約申請書を出しただけではまだ婚約も認められていないから未亡人にはならないけど。
あえて、誰も突っ込まない。
ポシュが耳まで真っ赤にしている。
うんうん。
自覚したのか、自覚するまで秒読み段階になったのか判断はつかないが、まあ、幸せになってね。
大切な人を守るためだとはいえ、そういう相手でなければ婚約申請書という手段を取らない。
普通に他の手段を取れるからね。思いつかなかったという言い訳は聞かないぞー。
ポシュも素直になればいいのに。
ニヨニヨニヨ。
後ろのエセルたちもニヨニヨ笑顔を浮かべているぞ。液体エセルも。
生温かく見守ってやるぞ。
「あのさあ、シエルド」
「何だ、クーリミオン」
「クロウに隠し事ってできない気がするんだけど、」
「ああ、私もそう思う」
「だよなあ」
複雑そうな顔をして、二人して黙り込むな。
皆まで言わずとも何でもわかり合うような双子か、お前らっ。
あ、双子だった。
思いっきり相手の想いなどわかり合えない双子だが。
俺はお前たちが何も言わなければ、知らないフリを続けるのだから。
絶対に言うな。
一生、自分たちの胸に隠し続けていればいい。
いや、表に出したいのなら二人だけで話し合えばいい。
俺を挟もうとするな。
俺は通訳ではない。
エセルたちはニヤニヤ笑顔にならなくていい。
断固拒否。
「、、、増えたのは、クーリミオン看守とメーデの二人なのに、なぜかこの部屋の人口密度が急激に上がった気がするなあ。作業しやすいはずの広い部屋なのに。二人とも体格が大きいからか?」
シエルドと同じ感想を漏らしたのは、本日護衛当番のナーズ隊長。
リーウセンも一緒に薬部屋に戻ってきた。
そりゃ珍しく、エセル五匹と液体エセルもこの部屋で蠢いているからじゃないですかね?
ちょろちょろと黒ワンコちゃんたちも走り回っているからね。
さすがは隊長、人外の気配も察知するとは。
「今日はもう明日の資材確認にあたるから、作業員の修繕作業は終了した」
「報告ありがとうございます、ナーズ隊長」
リーウセンがキョロキョロと薬部屋を見渡す。
「、、、シエルド様はもう帰ったぞ」
「えっ、あっ、いや、別に、私は、」
はいはい、わかりやすい人がここにもおったぞ。
「ライバル感情剥き出しにしたところで、今のお前に何か勝てるところあるのか?」
ふと疑問を口に出してしまった。
「うわっ、ひどっ、クロウ、そんなこと思ってたのかっ」
「え?だって、金、地位、名誉、商才、体型、魔法どれをとってもリーウセンが勝てるものがないぞ?顔や性格はまあ、好みによると思うが」
体術や剣技等はそもそもリーウセンが勝てる余地が一切ないので言葉にもしないが。
シエルドは自他ともに認めるハイスペックな男である。
俺が勝てるのは魔法だけかなあ。けど、勝てても嬉しくないのだけど。
俺にとってはどうでもいいというのが正直なところだ。
シエルド様ってなんか残念なんだよなあ。
「くっ、わかってるけどっ、言われると自分が情けないっ」
「いやー、俺が言いたいことは、シエルド様と競い合っても得るものは何もないということなんだけど、」
「わかってるっ、強大な敵に勝ってこそ、真実の愛を手に入れられるということはっ」
何もわかってねえじゃねえか。
人の話は素直に聞けよ。
お前も耳が悪いのか?
同じ人物を想い合っているのなら、手を取り合って協力しろよ。
その方が幸せだよ。
ほら、教会長のように。
お前らは複数と愛し合えるからこそ言ってるのに。
「リーウセン、一応言っておくけど、シエルド様には本命がいるからな。本命が難攻不落だから手当たり次第他に手を出しているだけだからな」
忠告してやるから、間違った方向に努力しようとするな。
一生を無駄にするな。
それに答えたのはリーウセンじゃなかった。
「え、そうなのか、シエルドにそんな相手がいたのか」
クーリミオンが意外そうに呟く。
その相手はお前だよっ。
難攻不落にしているのはお前自身だよっ。
お前らがきちんとお互いに向き合えば、すべてが丸く収まる話だよっ。
周囲に犠牲が生まれないよ。
ホント二人でどうにかしろよ。
じー。
「え、何、クロウ、そんなに見つめて。俺に惚れた?」
だらーんとしているが、色っぽい仕草はクーリミオンに軍配が上がるなあ。なぜか。
シエルドがいなくなった途端に襟を崩しやがった。
だらしなさが色っぽさになるわけではないが、隙があるように見える方がエロいのか。それとも、演技だからなのか。勉強になるなー。
コイツ、結局一日中看守の仕事をサボリやがった。
クーリミオンの発言に、セリムが間に入ってきた。
「クロウ、他の男を見ていると目が腐るよ」
「それもそうかー」
「クロウっ、セリムの言葉を鵜呑みにしないでっ。わかっていて頷いているでしょっ」
「あー、なんかお前にムカついてー、八つ当たりー?」
「看守に八つ当たりしないでっ?そんなことできるのはクロウだけだよっ」
怠惰を演じるクーリミオンがツッコミにまわるとは。
俺のボケも磨きがかかってきたか?
お前、キャラ崩れしまくっているよ。
「さて、他の皆も片づけを始めながら聞いてくれ。シエルド様からの話が聞こえていたと思うけど、この薬部屋で作られた薬は上級薬の位置づけとなっている。見習だけで作った薬も上級の下だが、見習の時点でそこまで作れるのだから、薬師になれたらどれだけの腕前になるか」
「はーい、クロウ先生ー、何でー、見習でも上級薬が作れるんですかー。見習で作れるのなら薬師なんて資格必要ないでしょー」
クーリミオンが挙手して質問しやがった。だらりんこと座ったままだが。
「あー、それは魔導士見習のギノくんが魔力の質や流れを調整してくれたからでーす。薬というのは一般薬でも体内に影響を与えるものなので、薬に含有されている魔力が重要な働きをしてくれるのです」
「それはもう魔法薬に分類されるのでは?」
ポシュもなぜか挙手した。
いつから質問は挙手制になったの?
「アッシェン大商会で販売される最上級、上級薬はわりと高価だから、魔導士が作っても元が取れるかもねえ。魔法薬の方が高価だけど、どちらにしても薬を専門に作っている魔導士は少ないから。まあ、ギノのように魔導士見習が魔力の流れをつかみ感度を上げるための訓練としては最適なんじゃないかなあ」
薬作りは種類を選べば儲かるかもしれないが、魔導士を目指す者たちが薬作りをやりたい、やり続けたいと思うかというと別である。薬作りがやりたいのなら最初から薬師を目指しているだろう。
魔導士になりたい者は魔法らしい魔法が使いたいのである。
それに、基本的に周囲が魔導士に頼みたいのは薬作りではない。
「、、、クロウ先生ー、何でシエルドがいるとき、それを言わなかったんだ?」
「え、お前らがムカつくからに決まってるだろ」
「うわっ、感情論だった。しかも、ら、だ。複数ってことは俺も入っているのか」
「当たり前だろ、お前らというのは双子の二人だっ。ふざけんな」
お前は帰りにこのことをシエルドへ報告してこい。そして、二人で話し合ってこい。
俺を巻き込もうとするな。
一応確認。
「そりゃ、俺は」
顔を背けたが、小麦色の肌でも赤くなっているのはわかる。
たとえ皇帝に許されなくても、メーデはポシュに婚約申請書を提出されたのが嬉しかったのだろう。
「幸せそうで良かった良かった」
「いやっ、そういうのじゃなくって、仲間を守るためだっ。婚約してれば、おいそれと俺を未亡人にするような無体な命令がされにくくなるだろ」
ポシュ理論が湧き出ました。
まだ結婚してないし、婚約申請書を出しただけではまだ婚約も認められていないから未亡人にはならないけど。
あえて、誰も突っ込まない。
ポシュが耳まで真っ赤にしている。
うんうん。
自覚したのか、自覚するまで秒読み段階になったのか判断はつかないが、まあ、幸せになってね。
大切な人を守るためだとはいえ、そういう相手でなければ婚約申請書という手段を取らない。
普通に他の手段を取れるからね。思いつかなかったという言い訳は聞かないぞー。
ポシュも素直になればいいのに。
ニヨニヨニヨ。
後ろのエセルたちもニヨニヨ笑顔を浮かべているぞ。液体エセルも。
生温かく見守ってやるぞ。
「あのさあ、シエルド」
「何だ、クーリミオン」
「クロウに隠し事ってできない気がするんだけど、」
「ああ、私もそう思う」
「だよなあ」
複雑そうな顔をして、二人して黙り込むな。
皆まで言わずとも何でもわかり合うような双子か、お前らっ。
あ、双子だった。
思いっきり相手の想いなどわかり合えない双子だが。
俺はお前たちが何も言わなければ、知らないフリを続けるのだから。
絶対に言うな。
一生、自分たちの胸に隠し続けていればいい。
いや、表に出したいのなら二人だけで話し合えばいい。
俺を挟もうとするな。
俺は通訳ではない。
エセルたちはニヤニヤ笑顔にならなくていい。
断固拒否。
「、、、増えたのは、クーリミオン看守とメーデの二人なのに、なぜかこの部屋の人口密度が急激に上がった気がするなあ。作業しやすいはずの広い部屋なのに。二人とも体格が大きいからか?」
シエルドと同じ感想を漏らしたのは、本日護衛当番のナーズ隊長。
リーウセンも一緒に薬部屋に戻ってきた。
そりゃ珍しく、エセル五匹と液体エセルもこの部屋で蠢いているからじゃないですかね?
ちょろちょろと黒ワンコちゃんたちも走り回っているからね。
さすがは隊長、人外の気配も察知するとは。
「今日はもう明日の資材確認にあたるから、作業員の修繕作業は終了した」
「報告ありがとうございます、ナーズ隊長」
リーウセンがキョロキョロと薬部屋を見渡す。
「、、、シエルド様はもう帰ったぞ」
「えっ、あっ、いや、別に、私は、」
はいはい、わかりやすい人がここにもおったぞ。
「ライバル感情剥き出しにしたところで、今のお前に何か勝てるところあるのか?」
ふと疑問を口に出してしまった。
「うわっ、ひどっ、クロウ、そんなこと思ってたのかっ」
「え?だって、金、地位、名誉、商才、体型、魔法どれをとってもリーウセンが勝てるものがないぞ?顔や性格はまあ、好みによると思うが」
体術や剣技等はそもそもリーウセンが勝てる余地が一切ないので言葉にもしないが。
シエルドは自他ともに認めるハイスペックな男である。
俺が勝てるのは魔法だけかなあ。けど、勝てても嬉しくないのだけど。
俺にとってはどうでもいいというのが正直なところだ。
シエルド様ってなんか残念なんだよなあ。
「くっ、わかってるけどっ、言われると自分が情けないっ」
「いやー、俺が言いたいことは、シエルド様と競い合っても得るものは何もないということなんだけど、」
「わかってるっ、強大な敵に勝ってこそ、真実の愛を手に入れられるということはっ」
何もわかってねえじゃねえか。
人の話は素直に聞けよ。
お前も耳が悪いのか?
同じ人物を想い合っているのなら、手を取り合って協力しろよ。
その方が幸せだよ。
ほら、教会長のように。
お前らは複数と愛し合えるからこそ言ってるのに。
「リーウセン、一応言っておくけど、シエルド様には本命がいるからな。本命が難攻不落だから手当たり次第他に手を出しているだけだからな」
忠告してやるから、間違った方向に努力しようとするな。
一生を無駄にするな。
それに答えたのはリーウセンじゃなかった。
「え、そうなのか、シエルドにそんな相手がいたのか」
クーリミオンが意外そうに呟く。
その相手はお前だよっ。
難攻不落にしているのはお前自身だよっ。
お前らがきちんとお互いに向き合えば、すべてが丸く収まる話だよっ。
周囲に犠牲が生まれないよ。
ホント二人でどうにかしろよ。
じー。
「え、何、クロウ、そんなに見つめて。俺に惚れた?」
だらーんとしているが、色っぽい仕草はクーリミオンに軍配が上がるなあ。なぜか。
シエルドがいなくなった途端に襟を崩しやがった。
だらしなさが色っぽさになるわけではないが、隙があるように見える方がエロいのか。それとも、演技だからなのか。勉強になるなー。
コイツ、結局一日中看守の仕事をサボリやがった。
クーリミオンの発言に、セリムが間に入ってきた。
「クロウ、他の男を見ていると目が腐るよ」
「それもそうかー」
「クロウっ、セリムの言葉を鵜呑みにしないでっ。わかっていて頷いているでしょっ」
「あー、なんかお前にムカついてー、八つ当たりー?」
「看守に八つ当たりしないでっ?そんなことできるのはクロウだけだよっ」
怠惰を演じるクーリミオンがツッコミにまわるとは。
俺のボケも磨きがかかってきたか?
お前、キャラ崩れしまくっているよ。
「さて、他の皆も片づけを始めながら聞いてくれ。シエルド様からの話が聞こえていたと思うけど、この薬部屋で作られた薬は上級薬の位置づけとなっている。見習だけで作った薬も上級の下だが、見習の時点でそこまで作れるのだから、薬師になれたらどれだけの腕前になるか」
「はーい、クロウ先生ー、何でー、見習でも上級薬が作れるんですかー。見習で作れるのなら薬師なんて資格必要ないでしょー」
クーリミオンが挙手して質問しやがった。だらりんこと座ったままだが。
「あー、それは魔導士見習のギノくんが魔力の質や流れを調整してくれたからでーす。薬というのは一般薬でも体内に影響を与えるものなので、薬に含有されている魔力が重要な働きをしてくれるのです」
「それはもう魔法薬に分類されるのでは?」
ポシュもなぜか挙手した。
いつから質問は挙手制になったの?
「アッシェン大商会で販売される最上級、上級薬はわりと高価だから、魔導士が作っても元が取れるかもねえ。魔法薬の方が高価だけど、どちらにしても薬を専門に作っている魔導士は少ないから。まあ、ギノのように魔導士見習が魔力の流れをつかみ感度を上げるための訓練としては最適なんじゃないかなあ」
薬作りは種類を選べば儲かるかもしれないが、魔導士を目指す者たちが薬作りをやりたい、やり続けたいと思うかというと別である。薬作りがやりたいのなら最初から薬師を目指しているだろう。
魔導士になりたい者は魔法らしい魔法が使いたいのである。
それに、基本的に周囲が魔導士に頼みたいのは薬作りではない。
「、、、クロウ先生ー、何でシエルドがいるとき、それを言わなかったんだ?」
「え、お前らがムカつくからに決まってるだろ」
「うわっ、感情論だった。しかも、ら、だ。複数ってことは俺も入っているのか」
「当たり前だろ、お前らというのは双子の二人だっ。ふざけんな」
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