【完結】異世界に来たっぽいんだけど、好きな人と一緒に居れるなら問題ありません。(加筆版)

永倉伊織

文字の大きさ
16 / 52
第1章 無人島篇

第16話 シャワータイム その2

しおりを挟む
side:桜井美智瑠



『パシュシュシュシュ、パシュシュシュシュシュシュシュシュシュシュ、パシュシュシュシュ』

「うーん、連射は出来るようになったけど威力がなぁ、みっちゃんの魔法は火やから威力弱くても攻撃に使えそうで良いなぁ」

「なっちゃんの水も鼻とか口に当て続けたらけっこうダメージあると思うけど」


私となっちゃんはベランダで魔法の練習をしている

とりあえず食事にも寝る場所にも困らなくなったのは良かったけど、そうすると一気にやる事が無くなってしまった

外に出て探索するにしても自衛の手段が無いのに、危険を犯してまでする事じゃないっていう事で

下手に歩きまわるよりはベランダで誰かが通るのを待ちながら、魔法の練習をしている方が良いだろうと判断した。

    
しかし

なかなか魔法の威力が上がらない

私もなっちゃんも連射速度や1度に出せる数は増えたけど、威力だけは魔法を初めて使った時からほとんど変わっていない

やっぱり魔物を倒さないと経験値が入らなくてレベルが上がらないって事なのかな?


「日も暮れて来たしそろそろ練習も終わろうか?お腹空いたわ」

「せやね、晩御飯は親子丼で良い?」

「全然ええよ、おっやこ丼~♪おっやこ丼~♪」


ふふっ、なっちゃん嬉しそうやなぁ(笑)

親子丼は簡単なんよね、『親子丼の素』っていうのがあるから

フライパンに水、親子丼の素、タマネギ、鶏肉を入れて少し煮てから卵でとじれば完成♪

卵はフワッとしつつもちゃんと火を通す方が好きなんよね


「お待たせ~、親子丼出来たよ」

「めっちゃ美味しそうやん♪」

「卵はもっと半熟の方が良かったかな?」

「これくらいで全然ええよ、初めて行くお店で親子丼頼んだら卵がトロトロっていうか、半熟過ぎてドロッとしてる時があってテンション下がんねん」

「あはは、半熟っていうかほぼ生の時あるもんね」

「そうそう!親子丼もオムライスもトロトロ卵ブームのせいで固めの卵を出すお店が少ななったから

まっ、そんなんどうでもええから冷める前に食べよ、いただきまーす、あーんっ、、、うん、美味しい♪」






ふぅ~、お腹いっぱいや♪

さてと、なっちゃんが洗い物してる間にネットショップで明日のご飯を買っとこ

朝は菓子パンとサンドイッチで良いとして、お昼と夜ご飯は『○○の素』とかソースで味を変えればしばらくは大丈夫かな


「みっちゃーん、お風呂入ろ~♪」

「はーい、、、って何故一緒にお風呂に?」

「1人やと寂しいやん、嫌ならしょうがないけど」

「いっ、嫌とかは全然無いよ!」

「じゃあ早く入ろ、ほら服脱いで」

「なななな、なっちゃん?!服は自分で脱ぐからぁ~(汗)」





「みっちゃん向こう向いてて、背中洗ってあげるから」

「あっ、ありがとう、、、ひゃぅ?!なっちゃんもしかして素手で洗ってる?」

「そうやで、毎日ボディタオルで洗ったら肌に良くないし、汚れて無いから素手で充分♪もうちょっとソフトタッチの方が良い?」

「大丈夫!これ以上ソフトに触られたらゾワッてするから!」

「りょうかーい♪」



ほっ

一緒にお風呂に入るのも2回目にしてどうにか冷静で居られるようになったのに、なっちゃんに身体を優しく触られたら倒れてしまう!

すぅーはぁー、すぅーはぁー、いったん落ち着いて


「きゃぅん?!なっ、なっちゃんソコはお尻の*、、、とっ、とにかく汚いから、、ソコは自分で洗うからぁー(恥)」

「ん?大丈夫やって綺麗にする為に洗ってるんやから、それにこういう場所こそ丁寧に洗わんと」

『クニュクニュクニュ』


んっ、んん、、、

お尻の*を触られて喜ぶ性癖は無いけど、そんなにクニュクニュされたら、、、


「んっ、、んぁ、、あっ、、 んっ、、、くゅん、、、」


「はい、終わり♪」

「はぁ、はぁ、、、あっ、ありがとう」


危なかった、なんかもう色々と危なかった

もしかしてなっちゃんって凄い天然?

むしろわざとであって欲しいけれど、心の準備だけはさせて欲しい

もっと言うならお互いの気持ちを確かめてからじっくりと、、、って違う違う!

お風呂でこんな事考えてたらホンマに倒れてしまう

目を閉じて、武庫川線の駅名を頭の中で思い浮かべて気持ちを落ち着けよう

武庫川ー東鳴尾ー洲先ー武庫川団地前

・・・以上。

短っ!



「みっちゃーん、先出てるでぇ」

「えっ?、あっ、うん!」


どうやら色々考えてる間に、なっちゃんは頭と身体を洗い終わっていたらしい

安心半分、残念半分の複雑な気持ちやけど今は身体を洗うのが優先!

明日は頑張って私がなっちゃんのお尻を洗ってあげーる!





つづく。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。

true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。 それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。 これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。 日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。 彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。 ※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。 ※内部進行完結済みです。毎日連載です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』

透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。 「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」 そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが! 突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!? 気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態! けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で―― 「なんて可憐な子なんだ……!」 ……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!? これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!? ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました

もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!

処理中です...