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第1章 無人島篇

第26話 メール

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side:桜井美智瑠



なっちゃんとイチャイチャしてたらあっという間にお昼になってしまった(笑)

今日のお昼御飯は何にしようかな~♪


蕎麦を茹でて山芋をすりおろすだけで出来るとろろ蕎麦にしよう、味付けはめんつゆだけで良いから

エビと芋とナスの天ぷらをネットショップで買えば完璧や!

天ぷらはトースターに入れてスイッチオン!


その間にとろろ蕎麦を準備してと、、、


『チーン』

はい、オッケー!


「なっちゃーん、ご飯出来たよ~」

「やったぁー、エビの天ぷら好きなんよ♪」

「良かった♪午前中の疲れが取れそうなメニューにしてみました」

「疲れたんはみっちゃんにいっぱい触られたからやけどねぇ~(笑)」

「えぇー!なっちゃんもいっぱい触ったやん、おっ、おおおおお尻の*もいっぱい触るから凄い恥ずかしかったんやで」

「じゃあもう触るの止めた方が良い?」

「そういう事じゃなくて(恥)もうちょっと控え目にしてくれたら、、、」

「分かった、今度からはおっぱいとか前の方を中心にするわ♪」

「えっ?!」

「じゃあご飯食べよ、いただきまーす。ズズッズルズル、美味しい♪」


はぁ、やっぱりなっちゃんは天然やったかぁ

でも前の方を中心にって事は、今度からなっちゃんの顔を見ながら、、、

あかん

想像しただけでドキドキするぅー♪

すぅーはぁー、すぅーはぁー

落ち着け私!

しっかりご飯を食べて体力付けとかな!







「なぁなぁみっちゃん、午後からはどうすんの、外行く?それともベランダで魔法の練習する?」

「今から外行っても遠くには行かれへんやろうし、魔法の練習しよっか」

「うん♪」





『バシュッ、バシュッ、バシュッ、バシュッ、バシュッ』

『ボォッ、ボォッ、ボォッ、ボォッ、ボォッ、ボォッ』


「なぁなぁ、魔法ってこんなに威力あったっけ?」

「レベルアップしたから?」


私となっちゃんはいつものようにベランダから外に向けて魔法を放ったんだけど

レベルアップしたからなのか、なっちゃんの放つ水の玉は細い木の枝なら簡単に折れる威力があるし

私の火もゴルフボールサイズだったのが、ソフトボールサイズの大きさになって飛んで行くし

最初は自衛の為にそれなりの威力は欲しいとか思ってたけど、実際に自分の指先から飛んで行く火の玉を見ていると

はっきり言って恐い(汗)

多分盗賊のような人達に襲われそうになっても、人に向けて魔法を放つのはちょっと無理かもしれない


「これ以上レベルアップして威力が上がると恐いね、魔法の練習中にミスしたら周囲に被害が出そうや」

「しばらくはスライムとか魔物は倒さず魔法をコントロールする練習かな」


『ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ、ピピッ』


「何この音?」


なっちゃんとベランダで魔法について話していたら、突然部屋の中から初めて聞く電子音が鳴り響いた


「電話は無いし、インターホンもこんな音せえへんよね、何かのタイマー?」

「あっ!みっちゃんパソコンが」


なっちゃんに言われてこたつの上に置いたままにしていたパソコンを見ると、何故か画面が点滅している

もしかして壊れたんかな?

ベランダから部屋に戻りパソコンの画面を見てみると


「新着メールが来てるね」

「なんか嫌な予感がするけど、メール開けるで」

「うん」

『カチカチ』


なっちゃんがマウスをクリックしてメールを開ける


「「え?!」」


私となっちゃんが驚いたのも当然だと思う、だってメールのタイトルが

『第1段階終了のお知らせ』

だったのだから、続けて本文も読んでみる


『第1段階全ミッションのクリアを確認しましたのでお知らせ致します。このメールを読んだ時点でプログラム終了となります、お疲れ様でした。』


「何このメール?完全に私達をここに連れて来た観察者からやんな?」

「そうやと思うけど、プログラム終了って何やろ?」


「え?、、なっ、なっちゃん(汗)」

「みっちゃんこっち来て!」


もしかしてプログラム終了というのは、この世界の崩壊を意味しているのだろうか?

突然光が失われ部屋の外が闇に覆われてしまった

部屋の中は電気が付いていて明るいけれど、外から闇が部屋の中にも入って来て光を奪って行く

闇に覆われて何も見えなくなる前に私はなっちゃんと抱き合い目を閉じる

ここは異世界ではなくて本当はあの世だったのかもしれない

次に目を開けたら新しい人生がスタートするのかもしれないけれど、私の願いは1つだけだ

またなっちゃんと出会って仲良くなれますように・・・





つづく。

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