【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!

永倉伊織

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第26話 お出かけ

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side:フィオナ


今日はルーファウス様のお仕事が休みという事で、皆で一緒に街に繰り出している。

そう『皆』でだ。

メイドのアリスさんとチュニーが一緒なのはいつも通りだけど、庭師のスミスさんに、今日は休みのはずのポーラさんまで一緒に居る。

私の疑問を察したのかポーラさんが

「こういう時の為に一般的なメイドよりも休みが多いので、まったく問題ありません。」

と説明してくれたけど、『こういう時』ってどういう時?

お出かけは皆で行くルールなのだろうか?

今度は私の顔にはっきりと『疑問』の文字が現れていたのか、アリスさんが不思議そうに私を見ている。


「えっと、フィオナ様には私達の事って話して無かったですか?」

「ルーファウス様に仕えるメイドと庭師だよね?」

「それは間違いでは無いですけど、どちらかと言うとルーファウス様の護衛として仕えてるんですよ。」


あぁ~、納得です。

アリスさんをはじめメイドの皆さんは、公爵家に仕えるメイドとしては雰囲気からして違和感があったもの。

料理に関して最低限の知識しか無かったのも、護衛がメイドの仕事を兼務していたのなら納得がいく。

ルーファウス様の実力は噂程度でしか知らないけれど、相当な魔法の使い手らしいので護衛も少なくて良いのだろう。


一般的な貴族家の当主なら、完全武装した護衛が最低でも10人は居るのが普通だ。

田舎の貧乏貴族と言われている私の父でさえ、外出時の護衛は常に10人以上居たくらいだし

まぁ半分くらいは見習いの兵士に武装させて、払う給金を節約してはいたけれどね(笑)


「フィオナ様に補足で説明させて頂きますと、ルーファウス様の実力なら護衛の必要性はそれほどありません。それは街の皆さんもご存知ですから尚更です。
ですが、馬鹿な事を考える人というのは不滅なようで、ルーファウス様の事は知らずにただの金持ちと勘違いして、金を脅し取ろうとする輩が絶えないのですよ(悲)」


まぁそういう人達は既に別の犯罪をして憲兵に追われているとか、借金が返せ無くて奴隷落ちしそうとかだろうから

ルーファウス様のようにひと目見て金持ちだと分かる人が、少ない護衛だけで街を歩いていたら、金目当てのチンピラに狙われるのも当然だろう。


「おいおい、そこの兄さん美女を連れてお散歩ですかぁ?羨ましいねぇ、モテ無い俺が可哀想だと思うなら金置いていけやゴルァ!」


あぁ~、言ってるそばから小者感満載のチンピラが難癖付けて来ちゃったよ。

ただ、自分がモテ無い事をネタにしてお金を脅し取ろうとするのは、こっちがなんとも言えない気持ちになるから止めて欲しい。


トンッ

「あ゛っ、、、」

ドサッ

「スミスさんお願いします。」

「任せろ」


えぇー?!

チュニーがいつの間にかチンピラの背後に移動していて、チンピラの首筋に『首トンッ』して意識を刈り取り

その場で倒れたチンピラをスミスさんが担いで何処かに行ってしまった。


「ルーファウス様、あのチンピラは、、、」

「問題無い。憲兵に引き渡しに行っただけだ。あの手の輩はケチな犯罪を繰り返しているだけの、本当にケチな存在だから不利益でしかない。
だから憲兵に引き渡すまでの間に多少のトラブルくらいはあるだろう。」

「え?それはどういう、、、」

「フィオナ様は心配しなくても大丈夫ですよ。2度と他人からお金を脅し取ろうと思わなくなるだけですから♪」

「まっ、まぁ、犯罪をしないようになるのは良い事だよね、アハハ(汗)」


さすが公爵家に仕える人達だ、精神的にも肉体的にも何かを極めた人の集まりらしい。


とりあえず明日からの皆の食事は豪華にしようと誓った

爽やかな晴れの日の出来事だったとさ。





つづく。
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