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第31話 レシピ登録
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side:フィオナ
「モニカ様、ドノバン様、いらっしゃいませ。私がヘンリー・フォルティエス公爵の二女フィオナでございます。以後お見知りおきを」
ルーファウス様が姉のモニカ様と、ルーファウス様の上司にあたる騎士団団長のドノバン様を連れて仕事から帰宅されたので、私は玄関で出迎えて御二人に挨拶をしている。
「ほぉ~、これはまたルーファウスには勿体無い程の可憐な少女じゃないか、ワハハハハハハ♪」
バンッバンッバンッ!
「げほぉっ、ごほっ、、私の背中を叩くなクソ団長(怒)」
「おいおいルーファウス、婚約者の前で汚い言葉使いは感心せんぞ。モニカ殿もそう思うだろ?」
「ドノバン様の言う通りよ。ルー君は顔だけは良いから昔からモテるけど、女性に優しく無いのがねぇ」
「姉上、私の事をルー君と呼ぶな。それと、ブルーム公爵家の権力と金だけが目当ての女性に優しくする理由など無い!」
「あらあら♪でもフィオナちゃんには優しくしてるんでしょ?」
「なっ、、何を根拠にそんな事を(汗)」
「だって、ルー君とこんなに長く一緒に居るのに普通にしてるんだもの、優しく大切にされてる証拠じゃない♪」
えぇー?!
粗雑に扱われて無い事くらいは実感していたけれど、特別優しくされていたかどうかはちょっと判断に迷う。
私がそう考える理由としては
一応私はルーファウス様の婚約者だから、この程度の扱いは普通だと思っていたからだ。
しかしどうやらそれは普通では無かったらしい。
今までルーファウス様の結婚相手の候補として来た女性達は、いったいどういう態度でルーファウス様と接していたのだろう?
「とにかくだ、本当にルーファウスに大切にされているか、茶でも飲みながらフィオナ嬢に聞こうじゃないか」
「良いわね。という事でフィオナちゃん、色々お話を聞かせてね♪」
「おいっ、2人とも勝手に決めるな!」
「はい、かしこまりました。」
「フィオナ嬢も素直に受け入れるんじゃない!」
ふぅー
お茶の準備をする為に厨房に来ると、緊張の糸が切れたのか一気に疲労が(汗)
モニカ様もドノバン様もパワフルと言うかなんと言うか、でもルーファウス様とは凄く仲が良さそうで少し羨ましくもある。
私にはあんな風に気軽に話が出来るような親しい人は居ないし、働いた事も無いから職場の同僚とか上司が居た経験も無い。
「フィオナ様お帰りなさい。ドノバン様は声が大きいからビックリしたでしょ?」
「少しね」
「安心しろフィオナ様、ドノバン様は声が大きくて大雑把な性格なだけだから害は無い。」
「スミスさん、大雑把は駄目だと思います。豪快な性格って言わないと」
「ん?そうか、分かったチュニー」
「あなた達、お客様の事を勝手に色々言うのは止めなさい」
「えぇー?!客観的事実をフィオナ様に教えてるだけですよぉ。メイド長だって日頃から情報の大切さを言うじゃないですかぁ、ブーブー!」
「アリス!はしたないからブーブー言うのは止めなさい」
あぁー、ちょっとだけ修正。
親しいかどうかはともかく、スミスさん、アリスさん、チュニーの3人とは気軽に話が出来てるよ(笑)
おっと!
ここでゆっくりしている場合じゃなかった。
早くお茶の用意とお茶請けのお菓子を作らないと。
ルーファウス様には事前にお茶請けは果物でも出してれば良いって言われてたけど、実はちゃんと仕込みをしていたのだ♪
時間が経って固くなったパンを適当な大きさに切ってから放置して、カチカチに乾燥させていたんだ。
カチカチになったパンを熱したフライパンで温めがら、溶かしバターと砂糖を絡めれば自家製『ラスク』の完成♪
「皆様お待たせ致しました。紅茶と自家製ラスクです。お口に合えば良いのですけど」
「ラスク?よく分からんが旨そうだ!いただきます。あーんっ、、サクサクサクサク、ほぉほぉ、面白い食感で旨いな♪だが腹には溜まらんな」
「おいドノバン、お茶請けの菓子で腹を満たそうとするな。」
「へぇ~、パンってこんな食感になるんだ。この、、ラスクだっけ、自家製って言ってたけどフィオナちゃんが作ったの?」
「はい、と言ってもパンを乾燥させてバターと砂糖を絡めただけですけど。」
「ねぇルー君、フィオナちゃんってラスクしか作れないって事は無いわよね?他にも何か作れるんでしょ?」
「勿論だ。そして姉上の言いたい事は分かっている。今までフィオナ嬢の作った料理や菓子は全てレシピ登録の申請をして審査の最中だ。この『ラスク』も早急に申請せねばな」
え?レシピ登録?申請?
私は何も聞いて無いんですけどぉー!
「あのルーファウス様、レシピ登録とは何でしょうか?」
「そのままの意味だな。登録されたレシピは金を払えば誰でも買う事が出来る。そして売り上げの7割がフィオナ嬢の取り分だ。本当は申請が通ってから教えようと思っていたのだがな。」
「ルーファウスにしては気が利いてるじゃないか。ガハハハハハ!」
バンッバンッバンッバンッ!
「ごほぉっ、、げほっ、げほっ、、」
私の取り分が7割?!
そんな事よりも、ドノバン様ぁー!
ルーファウス様の背中をバンッバンッ叩くのは止めてあげてぇー(汗)
つづく。
「モニカ様、ドノバン様、いらっしゃいませ。私がヘンリー・フォルティエス公爵の二女フィオナでございます。以後お見知りおきを」
ルーファウス様が姉のモニカ様と、ルーファウス様の上司にあたる騎士団団長のドノバン様を連れて仕事から帰宅されたので、私は玄関で出迎えて御二人に挨拶をしている。
「ほぉ~、これはまたルーファウスには勿体無い程の可憐な少女じゃないか、ワハハハハハハ♪」
バンッバンッバンッ!
「げほぉっ、ごほっ、、私の背中を叩くなクソ団長(怒)」
「おいおいルーファウス、婚約者の前で汚い言葉使いは感心せんぞ。モニカ殿もそう思うだろ?」
「ドノバン様の言う通りよ。ルー君は顔だけは良いから昔からモテるけど、女性に優しく無いのがねぇ」
「姉上、私の事をルー君と呼ぶな。それと、ブルーム公爵家の権力と金だけが目当ての女性に優しくする理由など無い!」
「あらあら♪でもフィオナちゃんには優しくしてるんでしょ?」
「なっ、、何を根拠にそんな事を(汗)」
「だって、ルー君とこんなに長く一緒に居るのに普通にしてるんだもの、優しく大切にされてる証拠じゃない♪」
えぇー?!
粗雑に扱われて無い事くらいは実感していたけれど、特別優しくされていたかどうかはちょっと判断に迷う。
私がそう考える理由としては
一応私はルーファウス様の婚約者だから、この程度の扱いは普通だと思っていたからだ。
しかしどうやらそれは普通では無かったらしい。
今までルーファウス様の結婚相手の候補として来た女性達は、いったいどういう態度でルーファウス様と接していたのだろう?
「とにかくだ、本当にルーファウスに大切にされているか、茶でも飲みながらフィオナ嬢に聞こうじゃないか」
「良いわね。という事でフィオナちゃん、色々お話を聞かせてね♪」
「おいっ、2人とも勝手に決めるな!」
「はい、かしこまりました。」
「フィオナ嬢も素直に受け入れるんじゃない!」
ふぅー
お茶の準備をする為に厨房に来ると、緊張の糸が切れたのか一気に疲労が(汗)
モニカ様もドノバン様もパワフルと言うかなんと言うか、でもルーファウス様とは凄く仲が良さそうで少し羨ましくもある。
私にはあんな風に気軽に話が出来るような親しい人は居ないし、働いた事も無いから職場の同僚とか上司が居た経験も無い。
「フィオナ様お帰りなさい。ドノバン様は声が大きいからビックリしたでしょ?」
「少しね」
「安心しろフィオナ様、ドノバン様は声が大きくて大雑把な性格なだけだから害は無い。」
「スミスさん、大雑把は駄目だと思います。豪快な性格って言わないと」
「ん?そうか、分かったチュニー」
「あなた達、お客様の事を勝手に色々言うのは止めなさい」
「えぇー?!客観的事実をフィオナ様に教えてるだけですよぉ。メイド長だって日頃から情報の大切さを言うじゃないですかぁ、ブーブー!」
「アリス!はしたないからブーブー言うのは止めなさい」
あぁー、ちょっとだけ修正。
親しいかどうかはともかく、スミスさん、アリスさん、チュニーの3人とは気軽に話が出来てるよ(笑)
おっと!
ここでゆっくりしている場合じゃなかった。
早くお茶の用意とお茶請けのお菓子を作らないと。
ルーファウス様には事前にお茶請けは果物でも出してれば良いって言われてたけど、実はちゃんと仕込みをしていたのだ♪
時間が経って固くなったパンを適当な大きさに切ってから放置して、カチカチに乾燥させていたんだ。
カチカチになったパンを熱したフライパンで温めがら、溶かしバターと砂糖を絡めれば自家製『ラスク』の完成♪
「皆様お待たせ致しました。紅茶と自家製ラスクです。お口に合えば良いのですけど」
「ラスク?よく分からんが旨そうだ!いただきます。あーんっ、、サクサクサクサク、ほぉほぉ、面白い食感で旨いな♪だが腹には溜まらんな」
「おいドノバン、お茶請けの菓子で腹を満たそうとするな。」
「へぇ~、パンってこんな食感になるんだ。この、、ラスクだっけ、自家製って言ってたけどフィオナちゃんが作ったの?」
「はい、と言ってもパンを乾燥させてバターと砂糖を絡めただけですけど。」
「ねぇルー君、フィオナちゃんってラスクしか作れないって事は無いわよね?他にも何か作れるんでしょ?」
「勿論だ。そして姉上の言いたい事は分かっている。今までフィオナ嬢の作った料理や菓子は全てレシピ登録の申請をして審査の最中だ。この『ラスク』も早急に申請せねばな」
え?レシピ登録?申請?
私は何も聞いて無いんですけどぉー!
「あのルーファウス様、レシピ登録とは何でしょうか?」
「そのままの意味だな。登録されたレシピは金を払えば誰でも買う事が出来る。そして売り上げの7割がフィオナ嬢の取り分だ。本当は申請が通ってから教えようと思っていたのだがな。」
「ルーファウスにしては気が利いてるじゃないか。ガハハハハハ!」
バンッバンッバンッバンッ!
「ごほぉっ、、げほっ、げほっ、、」
私の取り分が7割?!
そんな事よりも、ドノバン様ぁー!
ルーファウス様の背中をバンッバンッ叩くのは止めてあげてぇー(汗)
つづく。
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