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転がった者同士
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再び流れ出す、時間という進み
止められていた、何者かの手によって
時間の停止、それは他者の記憶に刻まれるものでは無い
その効果が及んだ者は、過程の記憶が消え去る事だろう
発動者、止めた者が唯一無二の有識だろう
その者は、再度召喚をされた先代の勇者
時間を自在に操作する彼は、数々の功績を挙げる筈だった
だが、彼は人間の汚さを知り人々の前から姿を消した
それから15年、再度召喚されたのだ
「敵対するなら容赦はしない」
王宮に向かい、そう言い放つ
腐った貴族共を率いる愚王に向けてか、若しくは召喚されたクラスメイト達にか
それも、彼しか分かり得ない
彼は歩みを再開する
まるで他者を嘲笑うかのようで、自身を薄めるようで
不気味でありながら、彼という存在が周囲の人々の記憶に刻まれる事は無い
降り立つ1人の少女
彼女は先程まで神と話し、下界へ降りてきた
大型車に轢かれ呆気なく幕を閉じた前世の人生を取り返すように
収支を取り戻すように転生を施されたのだ
特に未練は無かった
親からは虐待を受け学校でも虐められ耐えて耐えてようやく安寧を手に入れたも束の間
轢き飛ばされ、砕ける骨 潰れる肉 迸る激痛 それさえも刹那
否、刹那の永劫というのが適語だろうか
今までの苦い思い出が蘇り、まるで今世への後悔を予防するかの如く
「ここが、異世界かぁ…空気が美味しい!!」
自信を阻害し束縛する物が存在しない世界
そこは自由の花園、まるで楽園
伸び伸びと背を反らし息を大きく吸い混んで吐く
2回ほど繰り返した時だろうか、少女は大義そうな表情で歩みを進める
「取り敢えず王都に行きますかぁ!!」
『はい』
ナビゲーター、通称 ピクシーと会話をしながら歩んで行く
道程、途轍もない違和感の歩く男の子が歩いていた
(凄い私の性癖に刺さるんですけど、タイプなんですけど…)
他人はまるで気にしないかのような素振りを見せる
不思議に思い見詰めながら歩いていると、ふと声を掛けられた
「お前、異世界人だろ?」
怒られたと思い身構えたが、来るは問
まるで見透かしたかのような的確な発言だった
彼女を深淵を覗き込むが如く、視線を研ぎ澄ます男児
「はい、貴方も?」
深淵を覗き込んだ時、それはまた向こうからも見られている
彼女は心根からの男児のことを同郷だと感じ取った
それほどに馴染みある雰囲気なのだ
「あぁ、そうだ 王都に行くつもりか?」
「はい」
「オススメはしない」
「何故?」
「王族貴族が腐ってるからな、本好きなら分かるだろう?」
「何で本好きって分かったんですか?」
「図書館で会った、バイトをしてたな」
「そうですけど…まぁ良いです、私は貴方に着いて行きます」
「危険だぞ?」
「大丈夫ですよ、神に色々貰いましたし」
「そうか」
ここで在り来りな2人は空前絶後の出逢いを果たす
彼らは旅の過程で仲を育み、愛着にまで至るほどにお互いを信用し合う
恋仲ではない、否 恋心を抱いているのには変わりない
だが、相手を尊重し謙遜する日本人という人種の性か
それに、陰の者という要素が影響してか
主張し合う事も無く、恋仲に至るはずも無かった
「私達の他にも日本人が居たら良いですね」
「居る、それも大勢な
だが考えろ、自身の想像をも凌駕する力を手に入れた人間の末路をな」
「うっ、私に言ってます?」
「否、俺にも当てはまるからな
既に異世界に触れていたものは、正常に保たれる事が多い
お前もそうだろ、よくラノベを読んでいたはずだ」
「本当に私の事詳しいですよね」
「趣味は人間観察だからな」
「なんか、尊敬するべきなのか忌避するべきなのか 微妙ですね」
「忌避で良い」
「じゃあ、そうします」
「僥倖」
特異な喋り方、容姿、性格
全てが彼女の性癖に合っていた、彼女は運命の相手だとでも思ったのか
妄信的なまでに彼を慕っていた
2人は未だ、旅の足を緩めることは無い
止められていた、何者かの手によって
時間の停止、それは他者の記憶に刻まれるものでは無い
その効果が及んだ者は、過程の記憶が消え去る事だろう
発動者、止めた者が唯一無二の有識だろう
その者は、再度召喚をされた先代の勇者
時間を自在に操作する彼は、数々の功績を挙げる筈だった
だが、彼は人間の汚さを知り人々の前から姿を消した
それから15年、再度召喚されたのだ
「敵対するなら容赦はしない」
王宮に向かい、そう言い放つ
腐った貴族共を率いる愚王に向けてか、若しくは召喚されたクラスメイト達にか
それも、彼しか分かり得ない
彼は歩みを再開する
まるで他者を嘲笑うかのようで、自身を薄めるようで
不気味でありながら、彼という存在が周囲の人々の記憶に刻まれる事は無い
降り立つ1人の少女
彼女は先程まで神と話し、下界へ降りてきた
大型車に轢かれ呆気なく幕を閉じた前世の人生を取り返すように
収支を取り戻すように転生を施されたのだ
特に未練は無かった
親からは虐待を受け学校でも虐められ耐えて耐えてようやく安寧を手に入れたも束の間
轢き飛ばされ、砕ける骨 潰れる肉 迸る激痛 それさえも刹那
否、刹那の永劫というのが適語だろうか
今までの苦い思い出が蘇り、まるで今世への後悔を予防するかの如く
「ここが、異世界かぁ…空気が美味しい!!」
自信を阻害し束縛する物が存在しない世界
そこは自由の花園、まるで楽園
伸び伸びと背を反らし息を大きく吸い混んで吐く
2回ほど繰り返した時だろうか、少女は大義そうな表情で歩みを進める
「取り敢えず王都に行きますかぁ!!」
『はい』
ナビゲーター、通称 ピクシーと会話をしながら歩んで行く
道程、途轍もない違和感の歩く男の子が歩いていた
(凄い私の性癖に刺さるんですけど、タイプなんですけど…)
他人はまるで気にしないかのような素振りを見せる
不思議に思い見詰めながら歩いていると、ふと声を掛けられた
「お前、異世界人だろ?」
怒られたと思い身構えたが、来るは問
まるで見透かしたかのような的確な発言だった
彼女を深淵を覗き込むが如く、視線を研ぎ澄ます男児
「はい、貴方も?」
深淵を覗き込んだ時、それはまた向こうからも見られている
彼女は心根からの男児のことを同郷だと感じ取った
それほどに馴染みある雰囲気なのだ
「あぁ、そうだ 王都に行くつもりか?」
「はい」
「オススメはしない」
「何故?」
「王族貴族が腐ってるからな、本好きなら分かるだろう?」
「何で本好きって分かったんですか?」
「図書館で会った、バイトをしてたな」
「そうですけど…まぁ良いです、私は貴方に着いて行きます」
「危険だぞ?」
「大丈夫ですよ、神に色々貰いましたし」
「そうか」
ここで在り来りな2人は空前絶後の出逢いを果たす
彼らは旅の過程で仲を育み、愛着にまで至るほどにお互いを信用し合う
恋仲ではない、否 恋心を抱いているのには変わりない
だが、相手を尊重し謙遜する日本人という人種の性か
それに、陰の者という要素が影響してか
主張し合う事も無く、恋仲に至るはずも無かった
「私達の他にも日本人が居たら良いですね」
「居る、それも大勢な
だが考えろ、自身の想像をも凌駕する力を手に入れた人間の末路をな」
「うっ、私に言ってます?」
「否、俺にも当てはまるからな
既に異世界に触れていたものは、正常に保たれる事が多い
お前もそうだろ、よくラノベを読んでいたはずだ」
「本当に私の事詳しいですよね」
「趣味は人間観察だからな」
「なんか、尊敬するべきなのか忌避するべきなのか 微妙ですね」
「忌避で良い」
「じゃあ、そうします」
「僥倖」
特異な喋り方、容姿、性格
全てが彼女の性癖に合っていた、彼女は運命の相手だとでも思ったのか
妄信的なまでに彼を慕っていた
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