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「あ♡あん♡ん♡♡」
机の角と男の手、そこに由岐也は幼いペニスを押し付けて腰を振っていた。
いつも自分でしている時よりも激しく。なぜなら男が後ろから腰を押しつけて、由岐也の腰を振らせているからだ。
ひとりでするのと全然違う。すごく気持ちいい。
由岐也は快感に翻弄され甘ったれた声を漏らしながらながら、そんなことを思っていた。

「気持ちいい?」
「はい♡はい♡あっ♡♡あっ♡♡」
無機物とは違って男の指は時折くねくねと動き、由岐也の濡れそぼったペニスを甘く苛んだ。予想できない動きに翻弄された由岐也はへこへこと懸命に腰を振り、懸命に快感を追っていた。
「あっ♡♡あんっ♡♡あんっ♡♡」

硬くなったペニスがブリーフの中でクニュクニュと踊りこすれる。そこからじんじんとした快感が身体中に広がっていった。
「答えなさい。気持ちいいか?」
ふたたび問われて、由岐也は初めて聞かれていたことに気づいた。夢中でそれどころではなかったのだ。
「はい♡あっ♡せんせ、きもちいいです♡♡すごい♡♡きもちいい♡♡ごりごりしてきもちいいです♡♡」

快感を得ていることを素直に口に出す由岐也に男は満足げな笑みを浮かべた。そうしてそのまま後ろから由岐也の腰に己の股間を押し付け振る。由岐也の未成熟なペニスが机にぐりぐり押し付けられ、あまりの快感に由岐也は机に強くしがみついた。
(せんせいのおちんこ、お尻にあたってる♡♡)
「あんっ♡あんっ♡♡」
「偉いぞ。そのまま気持ちよくなりなさい」
「はい♡♡はい♡あっ♡あっ♡♡♡せんせ止まんない♡腰がぁっ♡♡あっ♡いいっ♡♡」

(せんせいの前で気持ち良くなって、ぼくはずかしい♡はずかしいのに気持ちいい♡きもちいい♡♡もっと♡せんせいもっとして♡♡)
初めて味わう快楽の渦に声を抑えることもできずに我を忘れていた。
「もっと♡♡もっとして♡♡」
小さな唇からこぼれ落ちた可愛らしいおねだりに、男の口角がキュッとあがる。思ったとおり素直で可愛い淫乱な子供だと。
幼い言葉で懸命にねだっているのだ。応えないわけにいかない。男は手のひらにおさまるほどの若い陰茎をハーフパンツの上から激しく揉みしだいた。ビリビリと強い快感が、由岐也の下腹部から腹を抜けて全身を包む。うなじがぞわりと粟立った。

「あんっ♡♡あっ♡あっ♡きもちいいです♡♡」
「どこが?」
「おちんこ♡♡おちんこ、いいの♡♡あっ♡あっ♡♡くるっ♡♡」
達すると言い募りながら夢中で擦り付けている。甘ったれた睦言がポロポロ飛び出した。
「ん♡ん……♡せんせ……っ♡♡いい♡♡くるっ♡♡♡きてるっ♡♡♡きもちいいのきてる♡♡♡」

「イく、だ。言いなさい」
「はい♡……イ、く♡♡」
少し戸惑いながらも言われたとおり口に出した瞬間、由岐也は快感の種類が変わったような気がした。今までの内側で迫り上がってくるものから、男に見られるための、外へ向かうものに。
「あ♡あ♡あ♡♡きもちい♡イく♡♡イく♡♡」
達すると言い募るとより興奮が高まって、気持ち良さが倍増するようだった。男の手と机に擦り付けているペニスだけでなく、硬いものが押し付けられている尻も、吐息がかかるうなじも。全部、ぜんぶ。

「おちんこイくっ♡♡せんせ、イくぅっっ♡♡♡」
叫んだ瞬間、由岐也の頭の中が真っ白になった。きもちいいしかわからない。
男からもたらされる快楽に身をゆだね、机にしがみついた姿勢で強張った由岐也の下で机がガタガタと激しい音を立てる。ビクンビクンと大きく身体を揺らし、男の手のなかの幼いペニスもまた脈打つように震えた。
「……あ……は……♡」
頂を極め、満足げにうっとりと蕩けた目つきで弛緩した由岐也を男は簡単にひっくり返した。
次は先生の番だと言いながら。
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