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接点と関係性
8;頼りたい。
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「僕らってさ、本の貸出し許可だけすればいいの?」
「他にもあるよ。
後ろの棚にある返却本を元に戻して、各棚の整理をするの。2週間、毎日これをやる感じだよ。」
「わかった。 じゃあ、棚の割り振りしとこっか。」
「そうだね。
じゃあ、更科は右半分で私が左半分の棚を2週間かけてやっていくのでいいかな?」
「それでいいよ。」
割り振りもしたし、効率よく出来そうで助かった。
昼休みはここに来る人も少ないし、ちゃんと終えられそう。
「人も少ないから、私達は棚の整理しようか。」
「わかった。
番号順に並べるの?」
「背表紙に番号があるからそれ見てやれば大丈夫だよ。
返却本は私がやるね。」
「ありがとう。
何か困ったことがあれば、声かけてね。」
「わかった。」
まあ、私は2年連続で図書委員だし仕事の勝手もわかるから大丈夫なんだけどね。
にしても、今日は返却本が多い。
前の担当の人達片さなかったのかよ…。
現代文学が2冊、化学の教材が3冊、歴史の本が2冊
文庫本を4冊と…。
しまった単行本の位置が高くて届かない。
台が壊れて新しいの補充する話でてたよな。
イスを持ってくるしか…
「ここで合ってる?」
ヒョイッ
「え、うん。」
「届かないなら、僕がやるから呼んでよね。」
「ありがとう。」
「どう致しまして。」
更科は私よりも20cmは高いし、普通に届くのか。
自然にこういう事が出来るのってかっこいいな。
…えっ。
私、今あいつの事をかっこいいって思ったの?!
いや、ないない。
確かに身長高いし顔も整ってるし。
でも、更科の1番良い所は柔らかい優しい笑顔なところだね。
本当、羨ましくなる位の笑顔なんだから。
てか、なんで更科の事考えてんだよ。
まるで私があいつの事…
「月詠? 顔、赤いけど大丈夫?」
「だっ大丈夫だから!」
「ほんとに?」
「本当に! 貸出の人がいるからカウンター行くよ!」
「わかった。」
「クラス、番号、名前をお願いします。」
「まひろちゃん?」
「沙也加先輩…。」
「久しぶりだね!
まひろちゃん部活を辞めてから全然会えなくて寂しかったよ。」
「3年棟は離れてますもんね。
これ、貸出でいいんですよね?」
「うん、お願い。」
「更科。 3年4組 1番 相村 沙也加 <あいむら さやか>さんのカード取って。」
「んーとね。 はい、これだよ。」
「一週間後に返却をお願いします。」
「わかったわ。
ねぇ、まひろちゃん。 もう一度、部活に戻ってこない?」
「…今、私が行ったところで何も出来ることはありませんので、戻れないです。」
「でも…」
「すいません。」
「こっちこそ急にごめんね。
1週間後にまた来るから、もう少しさっきの話を考えてみてね。」
「…。」
なんで今頃そんなこと。
先輩のことは嫌いじゃないけど、私があそこに戻ることなんて出来ない。
だって私は…
「月詠!」
「あっ、何?」
「ぼーっとして、たけど大丈夫?」
あぁ、更科に先輩に言われた事、聞かれちゃった。
詮索はしないでくれると思う。
けど、聞かれたくなかった。
「何か悩んでるんだよね?
俺は何時でも月詠の話聞くから。
誰かに話したりもしない、深く詮索しようともしない。
だけど、頼って相談して、思ってることを話すのが、今の月詠には必要だと思う。」
「でも…」
とても悲しそうな顔をするのになんで1人で抱え込もうとしてるんだよ。
誰かに話せば楽になることもある。
僕は月詠に悲しい顔をして欲しくないんだよ。
だからさ…
「僕を頼れよ、月詠。」
なんで彼は知り合ったばかりの私を気にしてくれるんだろう。
なんで、頼れって、頼っていいんだって私に言ってくれるんだろ。
私は、私は頼りたい。
もう、1人で抱え込むのは疲れたよ。
「本当に頼っても…いいの?」
「当たり前だろ。」
「話、聞いてもらえますか?」
「もちろん。
あの場所に行こう。そこなら人も居ないと思うし。」
「でも、担当が」
「道也に頼む。
ついでに、5限の授業も出ないって連絡しておくから。」
「ありがとう。」
5限の授業をサボってまで私の話を聞いてくれようとしてくれるなんて。
本当に優しい人だね。
私が案内した場所は分かりにくかったのに簡単に彼は私を連れてきた。
あの後もこの場所に来たのかな?
私は相談する事に緊張もしているけど、何処か落ち着いていた。
「月詠、僕に君の事を教えて。
何に苦しんでいるのかを。 」
彼は、最後まで私の話に耳を傾けてくれる気がする。
だから、少し頼りたかった。
いや、頼って見たいと思ったんだ。
だから、彼に話してみよう。
私が皆に隠している、部活を辞めた本当の理由を。
「私は…」
「他にもあるよ。
後ろの棚にある返却本を元に戻して、各棚の整理をするの。2週間、毎日これをやる感じだよ。」
「わかった。 じゃあ、棚の割り振りしとこっか。」
「そうだね。
じゃあ、更科は右半分で私が左半分の棚を2週間かけてやっていくのでいいかな?」
「それでいいよ。」
割り振りもしたし、効率よく出来そうで助かった。
昼休みはここに来る人も少ないし、ちゃんと終えられそう。
「人も少ないから、私達は棚の整理しようか。」
「わかった。
番号順に並べるの?」
「背表紙に番号があるからそれ見てやれば大丈夫だよ。
返却本は私がやるね。」
「ありがとう。
何か困ったことがあれば、声かけてね。」
「わかった。」
まあ、私は2年連続で図書委員だし仕事の勝手もわかるから大丈夫なんだけどね。
にしても、今日は返却本が多い。
前の担当の人達片さなかったのかよ…。
現代文学が2冊、化学の教材が3冊、歴史の本が2冊
文庫本を4冊と…。
しまった単行本の位置が高くて届かない。
台が壊れて新しいの補充する話でてたよな。
イスを持ってくるしか…
「ここで合ってる?」
ヒョイッ
「え、うん。」
「届かないなら、僕がやるから呼んでよね。」
「ありがとう。」
「どう致しまして。」
更科は私よりも20cmは高いし、普通に届くのか。
自然にこういう事が出来るのってかっこいいな。
…えっ。
私、今あいつの事をかっこいいって思ったの?!
いや、ないない。
確かに身長高いし顔も整ってるし。
でも、更科の1番良い所は柔らかい優しい笑顔なところだね。
本当、羨ましくなる位の笑顔なんだから。
てか、なんで更科の事考えてんだよ。
まるで私があいつの事…
「月詠? 顔、赤いけど大丈夫?」
「だっ大丈夫だから!」
「ほんとに?」
「本当に! 貸出の人がいるからカウンター行くよ!」
「わかった。」
「クラス、番号、名前をお願いします。」
「まひろちゃん?」
「沙也加先輩…。」
「久しぶりだね!
まひろちゃん部活を辞めてから全然会えなくて寂しかったよ。」
「3年棟は離れてますもんね。
これ、貸出でいいんですよね?」
「うん、お願い。」
「更科。 3年4組 1番 相村 沙也加 <あいむら さやか>さんのカード取って。」
「んーとね。 はい、これだよ。」
「一週間後に返却をお願いします。」
「わかったわ。
ねぇ、まひろちゃん。 もう一度、部活に戻ってこない?」
「…今、私が行ったところで何も出来ることはありませんので、戻れないです。」
「でも…」
「すいません。」
「こっちこそ急にごめんね。
1週間後にまた来るから、もう少しさっきの話を考えてみてね。」
「…。」
なんで今頃そんなこと。
先輩のことは嫌いじゃないけど、私があそこに戻ることなんて出来ない。
だって私は…
「月詠!」
「あっ、何?」
「ぼーっとして、たけど大丈夫?」
あぁ、更科に先輩に言われた事、聞かれちゃった。
詮索はしないでくれると思う。
けど、聞かれたくなかった。
「何か悩んでるんだよね?
俺は何時でも月詠の話聞くから。
誰かに話したりもしない、深く詮索しようともしない。
だけど、頼って相談して、思ってることを話すのが、今の月詠には必要だと思う。」
「でも…」
とても悲しそうな顔をするのになんで1人で抱え込もうとしてるんだよ。
誰かに話せば楽になることもある。
僕は月詠に悲しい顔をして欲しくないんだよ。
だからさ…
「僕を頼れよ、月詠。」
なんで彼は知り合ったばかりの私を気にしてくれるんだろう。
なんで、頼れって、頼っていいんだって私に言ってくれるんだろ。
私は、私は頼りたい。
もう、1人で抱え込むのは疲れたよ。
「本当に頼っても…いいの?」
「当たり前だろ。」
「話、聞いてもらえますか?」
「もちろん。
あの場所に行こう。そこなら人も居ないと思うし。」
「でも、担当が」
「道也に頼む。
ついでに、5限の授業も出ないって連絡しておくから。」
「ありがとう。」
5限の授業をサボってまで私の話を聞いてくれようとしてくれるなんて。
本当に優しい人だね。
私が案内した場所は分かりにくかったのに簡単に彼は私を連れてきた。
あの後もこの場所に来たのかな?
私は相談する事に緊張もしているけど、何処か落ち着いていた。
「月詠、僕に君の事を教えて。
何に苦しんでいるのかを。 」
彼は、最後まで私の話に耳を傾けてくれる気がする。
だから、少し頼りたかった。
いや、頼って見たいと思ったんだ。
だから、彼に話してみよう。
私が皆に隠している、部活を辞めた本当の理由を。
「私は…」
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