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第4話 マリーナの処遇
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レポートを提出し終えた俺はダイバー専用の寮に帰宅する。
陸の割合が1割のこの時代において土地は本当に貴重であり、土地不足問題は深刻である。
俺たちの寮も基本的に2人以上の相部屋となっていて、一人暮らしなんてものができるのは本当に富豪や特権階級の子息くらいなものである。
俺の部屋も例外ではなく、ルームメイトがいるがそいつはまだ帰宅していないようだ。
俺は狭いキッチンでお湯を沸かしコーヒーを淹れる。
仕事帰りのこの1杯が俺の疲れを癒してくれる。ミルクや砂糖なんて入れるのは邪道だ。
俺は当然ブラックで頂く。
俺がコーヒーを淹れ終わるとルームメイトのフィンが帰宅した。
「たっだいまー! お、良い匂いだね。コーヒー淹れたんだ」
「おかえり。フィン」
フィンは赤色の癖毛が特徴的な少年で、俺と同い年の14歳だ。
見てわかる通り明るいやつで、顔立ちも童顔でかわいらしい感じだからか年上の人間に良くしてもらっている。
まあ、後輩力が高いと言うか、弟力が高いというか。俺もフィンとは同い年だけど、こいつの面倒をついつい見てしまうんだよな。
「ねえ。ジョー。僕の分のコーヒーも入れてよ」
「あいよ。えーと……」
俺は戸棚からフィンのマグカップを取り出した。犬の絵がプリントしてあるマグカップ。
フィンは犬が好きだからな。こいつ自体犬みたいなものだけど。
「ミルクは入れるんだっけ?」
「うん。砂糖もおねがーい」
俺はフィンの分のコーヒーを淹れてやった。そして、ソファで寛いでいるフィンの前のテーブルにコーヒーを置いた。
「ありがとー。ジョーは相変わらずブラックなの?」
「ああ。男は黙ってブラックを飲むもんだぜ」
「ふーん。僕は無理だなー。ジョーは大人だねー」
フィンはマグカップを両手で抱えてじっと見ている。
「ねえ。ジョー。本当にコーヒーの味とかわかるの? もしかして、かっこつけてるだけだったりして」
「そ、そんなわけあるか。俺は味覚が大人だから甘ったるいのより、苦い方が好きなの!」
こいつ無邪気な顔して痛いところついてくるな。油断ならねえ。
「ねえ、ジョー。協会で噂になっているけれど、海の底にいた女の人を助けたんだって?」
「もう噂になっているのか? 早いな」
「あはは。この世界は狭いからね―」
この世界が狭いというよりかは陸地面積がどうしても狭い。人類が繁栄してからの最盛期と比較しても1/3程度に縮小してしまっている。
「現在身元を調査中だ。ダイバーなら行方不明になったダイバーの中に彼女の特徴と一致する人間がいるかもしれない」
「でも、腕輪は付けてなかったんでしょ」
「別にこの腕輪だって一生外せないわけじゃない。なにかの拍子で外れてもおかしくはないだろう」
それにもう1つ可能性がある。
「単なる観光目的で海に潜ったってことは考えられない?」
観光目的で海に潜る人はたしかにいる。しかし、無許可で潜ることはできない。ダイバーの立ち合いの元、一緒に潜ることになる。
ダイバーの仕事はなにも海底の未知の探索だけじゃない。レジャー業界としても機能しているのだ。
俺たちは海底に眠るお宝を探すトレジャーダイバーで、レジャー客の相手をするのはレジャーダイバー。
同じダイバーでも役割が違う。もっとも、レジャーダイバーも万一の時にティアマトと戦うこともあるから、それなりの戦闘力は保証されている。
「直近でレジャー客が行方不明になったってケースは聞いたことがないな。そういう事故はここ数ヶ月起きていない」
「そっか。単なるレジャー客だったら、空気膜を纏えないから沈んだらすぐに死んじゃうよね」
マリーナは海底で眠っていても生きていた。でも、俺が見かけた時には空気膜がなかった。
考えられる要因としては、俺が来る直前まで空気膜に覆われていた。
つまり、ダイバーかつ直近で行方不明になった人物の可能性が最も濃厚である。
「まあ、俺らがどうのこうの推察しても始まらない。こういうのは事務員が処理してくれるだろう」
俺は熱湯から冷めつつあるコーヒーを一口飲む。舌に苦味と熱が感じられて、ホードボイルド映画の主人公になった気分だ。
「そうだね。僕もこんな風に行方不明にならないように気を付けよう」
「ああ。俺たちの業界では死体が回収されるのはまだ幸運な方だからな」
フィンとそんな会話をしているとすっかり夜も更けてきた。
俺は2段ベッドの上で眠る。しかし、眠れない。夕方以降にコーヒーを飲んだせいだろうか。
カフェインがギンギンに効いてきて体が全然休まらない。
時計を確認する。時刻は23時17分。いつも22時前には寝ているはずなのに。
俺はゆっくりと体を起こし下を覗き込む。
俺と同じ時間帯にコーヒーを飲んだはずのフィンはすーすーと寝息を立てて無防備に眠ってやがる。
こいつ、カフェインが効かない体質なのか。無敵だな。
まあ、このまま起きていても仕方ない。眠れるように目を瞑って深呼吸。そのまま瞑想。
こうして意識のレベルを落としていくことによって眠りの世界に……
入るわけねえよ! 常識で考えろ! こんなので眠れたら誰も不眠症になんかならねえよ!
なんか夜中に1人で虚しいノリツッコミをしてしまった。
せめて、日付が変わる前に眠りたい。
頼む。体。眠ってくれ。
ここで日付が変わる前に眠れなかったら、俺は一生なんにも成し遂げられないクソダメ男になってしまう。
それくらいの勢いと覚悟を持って俺は入眠に挑戦する!
さあ、目を瞑って。心を落ち着かせて……
◇
アラーム音が鳴る。俺はそれで目が覚めた。
結局、俺は何時に寝たのかわからない。
本当に日付が変わる前に眠れたのだろうか。目を瞑った状態でいつ睡眠したのかわからない。
自分が睡眠に入った正確な時間なんて自分でわかるわけがない。
そんな当たり前のパラドックスに俺は気づいてしまった。
俺は身支度を整えて、ダイバー協会へと出向いた。
受付に腕輪を見せて認証。俺はそのままオフィスに入る。
「お、ジョー。丁度よかった」
ユリウスが俺の姿を見るなり、近寄ってきた。
「なんだ? ユリウス。今日は海底調査の予定はないぞ」
「違う。マリーナの件だけどな。少なくともこのダイバー協会の人間ではないことがわかった」
「なんだ、それじゃあモグリのダイバーか?」
「ダイバーでモグリ。ぷ、くく、あはは! お前面白いこと言うなー!」
別にダジャレを言ったつもりはなかったのに、なんでそんなにウケているんだ。
これがオッサンの感性というやつなのか。前頭葉の退化とも言うべきか。
「ただ、モグリのダイバーだと言うのは、あながち間違いではなさそうだ。マリーナはダイバー適正がある。つまり、空気膜を作れる能力はあるんだ」
「ほーう……じゃあ能力とかも判明しているのか?」
ダイバーは空気膜を作る能力と水中で発揮する能力がある。
俺の場合はアクセルダイブがそれにあたる。ユリウスにも、フィンにも、それぞれ俺のアクセルダイブとは違った能力がある。
「単なる民間人が何らかの理由で海に溺れた。でも、溺れている途中でダイバーとしての素質があることが判明して空気膜を体に纏い一命をとりとめた。まあ、そんなところだろうな」
「んで、マリーナはどうなるんだ? 身元引受人とかもいないんだろ?」
「ああ、そのことなんだがな。ダイバー協会で受け入れることにした。素質はあるんだ。ダイバーとしてやっていけるだろう」
「へ?」
これは予想外だな。ダイバーは一応国家資格なんだけど。そんな簡単なノリでダイバーにしていいのか……
「まあ、お前やフィンの後輩になるってことだな。よろしく頼むよ先輩」
ユリウスは俺の肩胛骨の当たりをバンバンと叩く。相変わらずすごいパワーだ。
「いや、よろしく頼むって何を?」
「決まってんだろ。教育係だよ」
「……は?」
陸の割合が1割のこの時代において土地は本当に貴重であり、土地不足問題は深刻である。
俺たちの寮も基本的に2人以上の相部屋となっていて、一人暮らしなんてものができるのは本当に富豪や特権階級の子息くらいなものである。
俺の部屋も例外ではなく、ルームメイトがいるがそいつはまだ帰宅していないようだ。
俺は狭いキッチンでお湯を沸かしコーヒーを淹れる。
仕事帰りのこの1杯が俺の疲れを癒してくれる。ミルクや砂糖なんて入れるのは邪道だ。
俺は当然ブラックで頂く。
俺がコーヒーを淹れ終わるとルームメイトのフィンが帰宅した。
「たっだいまー! お、良い匂いだね。コーヒー淹れたんだ」
「おかえり。フィン」
フィンは赤色の癖毛が特徴的な少年で、俺と同い年の14歳だ。
見てわかる通り明るいやつで、顔立ちも童顔でかわいらしい感じだからか年上の人間に良くしてもらっている。
まあ、後輩力が高いと言うか、弟力が高いというか。俺もフィンとは同い年だけど、こいつの面倒をついつい見てしまうんだよな。
「ねえ。ジョー。僕の分のコーヒーも入れてよ」
「あいよ。えーと……」
俺は戸棚からフィンのマグカップを取り出した。犬の絵がプリントしてあるマグカップ。
フィンは犬が好きだからな。こいつ自体犬みたいなものだけど。
「ミルクは入れるんだっけ?」
「うん。砂糖もおねがーい」
俺はフィンの分のコーヒーを淹れてやった。そして、ソファで寛いでいるフィンの前のテーブルにコーヒーを置いた。
「ありがとー。ジョーは相変わらずブラックなの?」
「ああ。男は黙ってブラックを飲むもんだぜ」
「ふーん。僕は無理だなー。ジョーは大人だねー」
フィンはマグカップを両手で抱えてじっと見ている。
「ねえ。ジョー。本当にコーヒーの味とかわかるの? もしかして、かっこつけてるだけだったりして」
「そ、そんなわけあるか。俺は味覚が大人だから甘ったるいのより、苦い方が好きなの!」
こいつ無邪気な顔して痛いところついてくるな。油断ならねえ。
「ねえ、ジョー。協会で噂になっているけれど、海の底にいた女の人を助けたんだって?」
「もう噂になっているのか? 早いな」
「あはは。この世界は狭いからね―」
この世界が狭いというよりかは陸地面積がどうしても狭い。人類が繁栄してからの最盛期と比較しても1/3程度に縮小してしまっている。
「現在身元を調査中だ。ダイバーなら行方不明になったダイバーの中に彼女の特徴と一致する人間がいるかもしれない」
「でも、腕輪は付けてなかったんでしょ」
「別にこの腕輪だって一生外せないわけじゃない。なにかの拍子で外れてもおかしくはないだろう」
それにもう1つ可能性がある。
「単なる観光目的で海に潜ったってことは考えられない?」
観光目的で海に潜る人はたしかにいる。しかし、無許可で潜ることはできない。ダイバーの立ち合いの元、一緒に潜ることになる。
ダイバーの仕事はなにも海底の未知の探索だけじゃない。レジャー業界としても機能しているのだ。
俺たちは海底に眠るお宝を探すトレジャーダイバーで、レジャー客の相手をするのはレジャーダイバー。
同じダイバーでも役割が違う。もっとも、レジャーダイバーも万一の時にティアマトと戦うこともあるから、それなりの戦闘力は保証されている。
「直近でレジャー客が行方不明になったってケースは聞いたことがないな。そういう事故はここ数ヶ月起きていない」
「そっか。単なるレジャー客だったら、空気膜を纏えないから沈んだらすぐに死んじゃうよね」
マリーナは海底で眠っていても生きていた。でも、俺が見かけた時には空気膜がなかった。
考えられる要因としては、俺が来る直前まで空気膜に覆われていた。
つまり、ダイバーかつ直近で行方不明になった人物の可能性が最も濃厚である。
「まあ、俺らがどうのこうの推察しても始まらない。こういうのは事務員が処理してくれるだろう」
俺は熱湯から冷めつつあるコーヒーを一口飲む。舌に苦味と熱が感じられて、ホードボイルド映画の主人公になった気分だ。
「そうだね。僕もこんな風に行方不明にならないように気を付けよう」
「ああ。俺たちの業界では死体が回収されるのはまだ幸運な方だからな」
フィンとそんな会話をしているとすっかり夜も更けてきた。
俺は2段ベッドの上で眠る。しかし、眠れない。夕方以降にコーヒーを飲んだせいだろうか。
カフェインがギンギンに効いてきて体が全然休まらない。
時計を確認する。時刻は23時17分。いつも22時前には寝ているはずなのに。
俺はゆっくりと体を起こし下を覗き込む。
俺と同じ時間帯にコーヒーを飲んだはずのフィンはすーすーと寝息を立てて無防備に眠ってやがる。
こいつ、カフェインが効かない体質なのか。無敵だな。
まあ、このまま起きていても仕方ない。眠れるように目を瞑って深呼吸。そのまま瞑想。
こうして意識のレベルを落としていくことによって眠りの世界に……
入るわけねえよ! 常識で考えろ! こんなので眠れたら誰も不眠症になんかならねえよ!
なんか夜中に1人で虚しいノリツッコミをしてしまった。
せめて、日付が変わる前に眠りたい。
頼む。体。眠ってくれ。
ここで日付が変わる前に眠れなかったら、俺は一生なんにも成し遂げられないクソダメ男になってしまう。
それくらいの勢いと覚悟を持って俺は入眠に挑戦する!
さあ、目を瞑って。心を落ち着かせて……
◇
アラーム音が鳴る。俺はそれで目が覚めた。
結局、俺は何時に寝たのかわからない。
本当に日付が変わる前に眠れたのだろうか。目を瞑った状態でいつ睡眠したのかわからない。
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そんな当たり前のパラドックスに俺は気づいてしまった。
俺は身支度を整えて、ダイバー協会へと出向いた。
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「お、ジョー。丁度よかった」
ユリウスが俺の姿を見るなり、近寄ってきた。
「なんだ? ユリウス。今日は海底調査の予定はないぞ」
「違う。マリーナの件だけどな。少なくともこのダイバー協会の人間ではないことがわかった」
「なんだ、それじゃあモグリのダイバーか?」
「ダイバーでモグリ。ぷ、くく、あはは! お前面白いこと言うなー!」
別にダジャレを言ったつもりはなかったのに、なんでそんなにウケているんだ。
これがオッサンの感性というやつなのか。前頭葉の退化とも言うべきか。
「ただ、モグリのダイバーだと言うのは、あながち間違いではなさそうだ。マリーナはダイバー適正がある。つまり、空気膜を作れる能力はあるんだ」
「ほーう……じゃあ能力とかも判明しているのか?」
ダイバーは空気膜を作る能力と水中で発揮する能力がある。
俺の場合はアクセルダイブがそれにあたる。ユリウスにも、フィンにも、それぞれ俺のアクセルダイブとは違った能力がある。
「単なる民間人が何らかの理由で海に溺れた。でも、溺れている途中でダイバーとしての素質があることが判明して空気膜を体に纏い一命をとりとめた。まあ、そんなところだろうな」
「んで、マリーナはどうなるんだ? 身元引受人とかもいないんだろ?」
「ああ、そのことなんだがな。ダイバー協会で受け入れることにした。素質はあるんだ。ダイバーとしてやっていけるだろう」
「へ?」
これは予想外だな。ダイバーは一応国家資格なんだけど。そんな簡単なノリでダイバーにしていいのか……
「まあ、お前やフィンの後輩になるってことだな。よろしく頼むよ先輩」
ユリウスは俺の肩胛骨の当たりをバンバンと叩く。相変わらずすごいパワーだ。
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