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聖騎士ロイ編
第7話 (2/2)
しおりを挟む「なら――掻き出さないと」
低い声。ロイの纏う空気が変わる。
熱と緊張が一気に押し寄せる。
俺は、何も言えなかった。
そして次の瞬間――
ずぷっ……!
「っあ……あ……ぁ……!?」
何かが一気に押し込まれた。
鈍い熱が、ぬるりと俺の中を割って進む。ひと突きで、内壁の奥底まで、みちみちと拡張される感覚――
ロイの、それだった。
ウルトラグレートスペシャルダイナマイトチンポ。
俺の中を2度も犯した、記録には残らないけど、俺の記憶には深く刻み込まれてるアイツが――今、また、俺を埋め尽くしている。
ようやく感覚が追いつき、脊髄を突き上げるような快感が、電撃のように駆け上がる。
「は……ああっ、ああぁぁぁっ……♡♡♡」
膝が崩れる。体が熱い。内壁が、反射的に締まってしまう。
異物として拒絶してるのに、快感としては受け入れてしまってる。
動かれてもいないのに、挿れられただけで絶頂しそうになる。
「あ゛っ……は、ひっ……♡ ロイの……が……♡」
「そう……俺のだ……」
耳元に、低くかすれた声が落ちる。
――ロイのチンポが、今、俺の中に入ってる。
ゾクッと震えが走り、背筋が跳ねる。
「その辺の男のじゃない……!」
その言葉と共に、ロイの両腕が、俺の体を後ろから抱きしめるように絡んでくる。そのまま、ゆっくりと――それでいて確実に、腰が引かれ、そして突き込まれる。
ずちゅっ。ずちゅっ。
動くことも許されないまま、激しく。
「やっ……ロ、イっ♡ や、だっ♡♡」
けど、もう拒めない。
ロイが俺の中にいる。それだけで、俺は嬉しくて、嬉しくて、たまらない。
「俺が、全部忘れさせてやる……!」
ばちゅんっ!
ピストンが荒くなる。激しく、執拗に、俺の中をこじ開けるように打ち込まれる。
「お゛っ……あ゛ぁっ♡♡♡ い、っ♡ やっ♡ あ゛っ♡♡♡」
無様な声が漏れる。
頭が焼ける。
快感が強すぎて、意識が遠のく。
「ちがっ……♡ 全然、ちがうっ……♡ ロイの……ロイのが♡♡♡ あ゛ああっ♡♡♡」
ぐちゅぐちゅと濡れた音が響く。
自分の体内が、こんなにいやらしい音を立ててるのが分かってしまう。
「中のもの……俺が、全部掻き出してやる……!!」
「っん゛ぅうう゛っ♡♡♡♡♡♡」
抽送の速度が上がる。
ドスッ、ドスッと、腹の奥を連打される。
もう、何も考えられない。
ただ、快楽に溺れていく。
快感に食われていく。
「ロイ……っ♡ ロイっ、ロイぃっ……♡」
何度も、何度も名前を呼んだ。
理性なんか吹っ飛んで、尻の奥で感じるロイの熱と圧に全身が震える。
「ジーク……もっと、奥まで……俺を、感じろ……!!」
肉棒がさらに深く突き込まれ、どちゅっ、と限界まで押し広げられる。
「あ゛ああっ、ロイィィっ♡♡♡ きてっ、来てぇっ♡♡♡」
脳が、焼き切れた。
その瞬間――
びゅるるるっ、びゅくっ……!
「……っ……!!!」
ロイの熱い精が、俺の中に注がれた。
勇者の肛門に、聖騎士のザーメンがぶちまけられるという、あまりに業が深い交わり。
その熱さ、重さ、深さ――
俺の全部を、犯してくるような感触。
「あ゛っ……♡ んあぁぁぁっ……♡♡♡」
俺も、扱いてもないのに射精した。腰を突き上げられてるだけで、尻穴だけで、イッた。
精液がシーツに溢れ落ちる。快感が、思考を全部塗り潰していく。
(ああ……♡ ロイのおちんぽで慰めセックス……最高すぎる……♡♡♡)
荒い息のまま、ロイが俺の中からチンポを抜いていく。ぬちゅっ、と音を立てて、熱が抜ける。その余韻だけで、またイきそうになる。
自分で体を支えきれず、そのまま俺はベッドに沈んだ。
そのまま、ロイは無言で立ち上がり、部屋の片隅から清潔なタオルを手に取った。ためらいがちにベッドへと戻ってくると、俺の尻や太腿にそっと触れてくる。
ぬぐう動作は優しく、傷を扱うような繊細さすらあった。けれど――
「あっ……んっ……♡」
(だめだって、まだ……敏感なんだからぁ……♡)
俺の反応に、ロイの手が一瞬だけ止まった。表情は陰りを帯びていて、眉根がかすかに寄っている。
「……すまない、ジーク……本当にすまない……」
掠れるような声で、ぽつりと謝罪が落ちる。
……なんで謝るんだよ。
謝るくらいなら、もう一発ヤってくれても良くない?
ぼんやりしてる間に、俺の体は綺麗にされ、ゆったりした部屋着に着替えさせられていた。優しく毛布まで掛けられてる。
そして、ロイがポツリと呟いた。
「……憲兵所、行ってくる」
ああ、行かないで。
裏路地のはレイプじゃないんだよ……!バリバリ合意の元だったんだよ……!おっさん可哀想だからやめてあげて……!
待って待って、せめてチンポ置いていって……!
でも、ロイは行ってしまった。扉が閉まる音が虚しく響く。
しばらくの静寂の後、俺はベッドから這い出し、ポシェットの中から“冒険の書”を取り出した。
その表紙を撫でながら、手に魔力を込める。
(さて……満足したし、戻るか)
冒険の書が、ふわりと光る。
(……事実上の処女は、ちゃーんと守らないとな……)
というわけで、
おっさんとの路地裏セックスも、ロイの慰めセックスも、
……ぜーんぶ、“無かったこと”に、なりましたっと。
(ロイの“聖騎士”としての称号を、穢さないためにも……ね)
ふわり、と身体ごと浮かぶような感覚に身を委ねながら、俺は目を閉じた。
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