★【完結】ドMな半魚人「浦島次郎」と ドSなマーメイド「キャサリン」の恋(作品240418)

菊池昭仁

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エピソード7

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 「おいキャサリン、いいかげんにせんかいワレ。次郎はワイの親友なんやで。
 その気がないならからかうのは止め!」
 「別にいいでしょう? 毎日ここにいると退屈しちゃうんだから」
 「だからって次郎はんの気持ちをもてあそぶのは止め! 次郎がかわいそうやないけ!」
 「男って本当にバカよね? エッチすることばっかり考えて」
 「男にとって女はな? ずっと見ていたい宝石なんや。
 それを手に入れるためなら何でもする。
 男にとっていい女と付き合うことは男の夢であり、憧れなんや」
 「私にもそんな男がいたなあ。ネプチューン。いい男だった」
 「あのお笑いのか! 名倉潤、原田泰造、ホリケン! 凄いやんか!」
 「そうじゃないわよ、ローマ神話の海の神様のことよ」
 「ああポセイドンのことな? ギリシャ神話の」
 「アンタ、『海のトリトン』に出ていたくせにそんなことも知らないの!」
 「ポセイドンなら知ってるで。だってトリトンのパパさんやから」
 「ならお母さんは誰か知ってる?」
 「アムピトリーテ!」
 「ローマ神話ではサラーキアよ」
 「それじゃあお前はネプチューンの名倉潤と不倫していたちゅうわけやな? 渡辺満里奈というべっぴんさんの奥さんがおるのを知りながら?」
 「だからお笑いのネプチューンじゃないって言っているでしょ! イルカってホントはバカなのね?」
 「とにかくや、もう次郎はんをからかうのは止めてくれへんか?
 かわいそうで見ちゃおれんて。ムシャムシャ」
 「ルカー。いつまで焼きそばパンを食べているのよ」
 「だってコレ、けっこう旨いで? よく味わって食べんと。 モグモグ」


 
 その頃俺は全力で泳いでいた。
 段々泳ぎが上手くなり、今では池江璃花子みたいにバタフライも出来るようになっていた。

 「アイアン・パンティ、メロンパン、アイアン・パンティ、メロンパン。 はあはあ チョコチップ・メロンパンを買って、早くキャサリンに届けなきゃ」

 次郎はドルフィン・キックでさらに加速して泳いだ。
 スケベ心は男のパワーのみなもとである。
 
 
 
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