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第9話 ホテル・ニューグランド
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横浜の大桟橋の客船ターミナルから霧笛が聞こえた。
どうやら大型客船が出港するようだ。
「いいですね、船の霧笛は。
別れ行く哀しさの中に美しさがある。
私は横浜が好きでね、ミッシエル、君はどうだい?」
「嫌いじゃないですね」
「すまなかったね? 突然呼び出したりして。
少し、僕の雑談を聞いて欲しくてね」
西園寺がハバナを咥えると、すぐに傍の男が火を点けた。
バニラの甘い香りが部屋に広がった。
「この日本を天皇陛下にお返ししようと思うんだ」
「天皇制の復活?」
西園寺は吸い込んだ煙をゆっくりと吐いた。
「そう、この国はすっかりアメリカに毒され、弱体化し、大和民族としての尊厳を完全に忘れてしまった。
見てご覧よ、みんな腐った魚の目をしている。
夢も希望もなく、スマホに齧りつき、仮想現実の中を彷徨っている。
資本主義の名の下に、すべての価値はその金額で決められてしまう。
たった1枚の絵が数百億もするんだ。絵の具とカンバスなど知れた物なのに、その価値を金に換算して何の意味がある?
年収が1,000万あるとかないとか、どれだけ高価なブランドバッグを持っているとかいないとか。
実にくだらないことだよね?
子供たちは偏差値に囚われ、大学は乱立し、高校以下のレベルに成り下がってしまった。
仕方がないよ、人材がいないんだから。
白人社会や共産圏のように、卓越した頭脳を伸ばすシステムがこの国にはない。
文部科学省と日教組の遣りたい放題。そして後ろでそれを操るアメリカ、中国。
義務教育が聞いて呆れるよ。
そんな子供たちが成長するとどうなる?
「自分さえ良ければいい」
そういう誤った競争社会が増長され、豊かな者はより豊かになり、貧しい者はいつまでも貧しいままだ。
そんな日本になってしまったんだよ、この国は。
資源も植民地も持たず、この小さな島国が白人の列強と肩を並べ、ロシアにも勝利し、中国、朝鮮半島、東南アジアを支配した。
日本の統治は間違ってはいなかったんだよ。
それが証拠に、かつて日本の占領下にあった中国、韓国、フィリピン、ベトナム、インドネシア等を見てご覧よ。日本に学んだ彼らは大きく近代化を成し遂げたじゃないか?
その技術やシステムは、殆どが日本の物だ。
日本はヨーロッパの連中がして来たことを真似しただけじゃないか? アイツらがしたことを我々の祖先が。
秀吉の時代から朝鮮出兵が行われ、日本も欧米諸国のように海外へ植民地を持つ必要があった。
より国を豊かに強力にするために。富国強兵。
それを成しえた原動力は何か?
「恥を知り、命を懸けて事にあたった」
それに他ならない。
たかが仕事に失敗したくらいで腹を切る民族など、日本人以外には存在しない。
よく母親から言われたあれだよ。
「そんなことをしたら笑われますよ」
日本人には自己がないと言われる。
それは常に回りと同調し、同じ生活水準を保ちたいという思想を植え付けられて育ったからだ。
「出る杭になってはいけない」と。
そしてその特異な日本人の習性を、上手くアメリカに利用されてしまった。
アメリカは良い国、やさしくて強くて正しい、夢のある国だと脳に刷り込まれてしまったんだよ。
あのネズミのキャラクターを生みだしたウォルトは、CIAの人間だったのは有名な話だ。
ハリウッドは国策映画作りの拠点として、強いアメリカ、豊かなアメリカ、夢のあるアメリカを全世界に配信し続けた。
大量生産、大量消費。地球を汚して来た張本人は彼らなんだよ。
原爆を2つも落とされても暴動も起きない、抗議デモもしない。それどころか「原爆投下は誤った戦争を終わらせるためには仕方がなかった」とすら思わされている。
そして有力な政治家やマスメディアに、どれだけの資金が提供されているか、国民は知る由もない。
すばらしい国だよ、アメリカは」
「そのおかげでこの国は憎しみや悲しみでいっぱいだからね?」
「ミッシェル、この国を我々と一緒に変えようじゃないか? 誇り高き大和の国に再生させよう。我々の力で」
「どうやって?」
西園寺は葉巻を灰皿に置いた。
「革命だよ、この国に革命を起こすんだ。
自分の権益しか考えない政治家や官僚、偽りの教育者たちを一掃し、新しい神の国を創るんだ」
「おとぎ話のようだね?」
「僕は狂ってはいないよ、そのために今日まで準備を重ねてきたんだからね?」
「自分は狂っていないという人間ほど、狂っているそうだよ。知り合いの精神科医がそう言っていた。
僕は自分がおかしいことを知っている。だから僕は正常な人間なんだと思う。
西園寺君、君は狂っているよ」
「では君のご両親も、狂人だったということになるね?」
ミッシェルは信じたくはなかった。
この西園寺の荒唐無稽な話に、あの知性と教養に溢れた両親が革命などを望むはずがないと。
「ご両親はね? 僕や君、そしてこれからの子供たちのために平等で豊かな暮らしを残してあげたかったんだよ」
「革命など出来やしないよ。だって君はさっき言ったじゃないか? 日本人は腐った魚の目をしていると。
そんな国民が革命などに賛同するわけがない」
「だから目を覚まさせるんだよ。法治国家? 日本にそんなものがあったかい?
憲法は絶対なのかい? 第9条は自分たちで考えた物なのかい?
アメリカが日本というオオカミに首輪を掛け、鎖で繋いだだけじゃないか。
こんなに優秀な軍隊は世界に類をみない。
軍人の中にもまともなリーダーはいる。
東大出のご都合主義の文民にシビリアン・コントロールされて、不満を抱いている防大出身者は多い。
そしてようやくそれに賛同してくれる同志たちも出来たんだよ」
「5.15、2.26など、いずれのクーデターも失敗したじゃないか?」
「それは武器弾薬が限られていたからだよ」
「まさか?」
「そう、僕は「核」を手に入れたんだ」
部屋に少し長い沈黙が出来た。
私と西園寺の話はそこで終了した。
ミッシェルが依頼のあった仕事を終えると、いつものように新橋駅の広場でバイオリンを弾いていた。
行き交う人々を見て、ミッシェルは考えた。
確かに西園寺の言う通りだと。
だが、日本に於いてクーデターなどは可能なのだろうか?
大好きだった両親はそれを夢見ていたというのか?
今日のミッシェルのバイオリンには迷いが表れていた。
そしてそんなミッシェルを、人垣の中から静かに無言で見詰める2人がいた。
あの御庭番の佐藤課長と高橋係長のふたりだった。
どうやら大型客船が出港するようだ。
「いいですね、船の霧笛は。
別れ行く哀しさの中に美しさがある。
私は横浜が好きでね、ミッシエル、君はどうだい?」
「嫌いじゃないですね」
「すまなかったね? 突然呼び出したりして。
少し、僕の雑談を聞いて欲しくてね」
西園寺がハバナを咥えると、すぐに傍の男が火を点けた。
バニラの甘い香りが部屋に広がった。
「この日本を天皇陛下にお返ししようと思うんだ」
「天皇制の復活?」
西園寺は吸い込んだ煙をゆっくりと吐いた。
「そう、この国はすっかりアメリカに毒され、弱体化し、大和民族としての尊厳を完全に忘れてしまった。
見てご覧よ、みんな腐った魚の目をしている。
夢も希望もなく、スマホに齧りつき、仮想現実の中を彷徨っている。
資本主義の名の下に、すべての価値はその金額で決められてしまう。
たった1枚の絵が数百億もするんだ。絵の具とカンバスなど知れた物なのに、その価値を金に換算して何の意味がある?
年収が1,000万あるとかないとか、どれだけ高価なブランドバッグを持っているとかいないとか。
実にくだらないことだよね?
子供たちは偏差値に囚われ、大学は乱立し、高校以下のレベルに成り下がってしまった。
仕方がないよ、人材がいないんだから。
白人社会や共産圏のように、卓越した頭脳を伸ばすシステムがこの国にはない。
文部科学省と日教組の遣りたい放題。そして後ろでそれを操るアメリカ、中国。
義務教育が聞いて呆れるよ。
そんな子供たちが成長するとどうなる?
「自分さえ良ければいい」
そういう誤った競争社会が増長され、豊かな者はより豊かになり、貧しい者はいつまでも貧しいままだ。
そんな日本になってしまったんだよ、この国は。
資源も植民地も持たず、この小さな島国が白人の列強と肩を並べ、ロシアにも勝利し、中国、朝鮮半島、東南アジアを支配した。
日本の統治は間違ってはいなかったんだよ。
それが証拠に、かつて日本の占領下にあった中国、韓国、フィリピン、ベトナム、インドネシア等を見てご覧よ。日本に学んだ彼らは大きく近代化を成し遂げたじゃないか?
その技術やシステムは、殆どが日本の物だ。
日本はヨーロッパの連中がして来たことを真似しただけじゃないか? アイツらがしたことを我々の祖先が。
秀吉の時代から朝鮮出兵が行われ、日本も欧米諸国のように海外へ植民地を持つ必要があった。
より国を豊かに強力にするために。富国強兵。
それを成しえた原動力は何か?
「恥を知り、命を懸けて事にあたった」
それに他ならない。
たかが仕事に失敗したくらいで腹を切る民族など、日本人以外には存在しない。
よく母親から言われたあれだよ。
「そんなことをしたら笑われますよ」
日本人には自己がないと言われる。
それは常に回りと同調し、同じ生活水準を保ちたいという思想を植え付けられて育ったからだ。
「出る杭になってはいけない」と。
そしてその特異な日本人の習性を、上手くアメリカに利用されてしまった。
アメリカは良い国、やさしくて強くて正しい、夢のある国だと脳に刷り込まれてしまったんだよ。
あのネズミのキャラクターを生みだしたウォルトは、CIAの人間だったのは有名な話だ。
ハリウッドは国策映画作りの拠点として、強いアメリカ、豊かなアメリカ、夢のあるアメリカを全世界に配信し続けた。
大量生産、大量消費。地球を汚して来た張本人は彼らなんだよ。
原爆を2つも落とされても暴動も起きない、抗議デモもしない。それどころか「原爆投下は誤った戦争を終わらせるためには仕方がなかった」とすら思わされている。
そして有力な政治家やマスメディアに、どれだけの資金が提供されているか、国民は知る由もない。
すばらしい国だよ、アメリカは」
「そのおかげでこの国は憎しみや悲しみでいっぱいだからね?」
「ミッシェル、この国を我々と一緒に変えようじゃないか? 誇り高き大和の国に再生させよう。我々の力で」
「どうやって?」
西園寺は葉巻を灰皿に置いた。
「革命だよ、この国に革命を起こすんだ。
自分の権益しか考えない政治家や官僚、偽りの教育者たちを一掃し、新しい神の国を創るんだ」
「おとぎ話のようだね?」
「僕は狂ってはいないよ、そのために今日まで準備を重ねてきたんだからね?」
「自分は狂っていないという人間ほど、狂っているそうだよ。知り合いの精神科医がそう言っていた。
僕は自分がおかしいことを知っている。だから僕は正常な人間なんだと思う。
西園寺君、君は狂っているよ」
「では君のご両親も、狂人だったということになるね?」
ミッシェルは信じたくはなかった。
この西園寺の荒唐無稽な話に、あの知性と教養に溢れた両親が革命などを望むはずがないと。
「ご両親はね? 僕や君、そしてこれからの子供たちのために平等で豊かな暮らしを残してあげたかったんだよ」
「革命など出来やしないよ。だって君はさっき言ったじゃないか? 日本人は腐った魚の目をしていると。
そんな国民が革命などに賛同するわけがない」
「だから目を覚まさせるんだよ。法治国家? 日本にそんなものがあったかい?
憲法は絶対なのかい? 第9条は自分たちで考えた物なのかい?
アメリカが日本というオオカミに首輪を掛け、鎖で繋いだだけじゃないか。
こんなに優秀な軍隊は世界に類をみない。
軍人の中にもまともなリーダーはいる。
東大出のご都合主義の文民にシビリアン・コントロールされて、不満を抱いている防大出身者は多い。
そしてようやくそれに賛同してくれる同志たちも出来たんだよ」
「5.15、2.26など、いずれのクーデターも失敗したじゃないか?」
「それは武器弾薬が限られていたからだよ」
「まさか?」
「そう、僕は「核」を手に入れたんだ」
部屋に少し長い沈黙が出来た。
私と西園寺の話はそこで終了した。
ミッシェルが依頼のあった仕事を終えると、いつものように新橋駅の広場でバイオリンを弾いていた。
行き交う人々を見て、ミッシェルは考えた。
確かに西園寺の言う通りだと。
だが、日本に於いてクーデターなどは可能なのだろうか?
大好きだった両親はそれを夢見ていたというのか?
今日のミッシェルのバイオリンには迷いが表れていた。
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