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ウサギの話 2章
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その後? 私は走ってバスが停まっている駐車場に行ったけど、
やっぱり私が全然戻ってこないからみんなが心配していて、先生には
怒られちゃった。
そこからの修学旅行はホントに何も起こらないで終わった。
家に帰ってきたら、お母さんは「みんなと旅行出来て、偉いわね」を連発してた。
なんだか、私が勝手にどこかに行っちゃって先生から連絡が来るんじゃないかって
思ってたらしい。まあ半分当たってたけどね。
私は家のパソコンを使って、クロウサギさんにメールを送ってみた。
「こんにちは。眠り猫の所で会いましたものです。面白い事を教えてください。」
なんかおかしい? でも小学生なんだから、こんなものでしょ?
あ、ママは自分のスマホがあるから、家のパソコンなんてほとんど使わないの。
だからパソコンのメールは私専用みたいなもの。
「こんにちは。名前を知らない女の子へ。知りたい事は会ってみないと
教えられません。
○月×日の日曜日の10時に△駅の北口。木こりの像の前で待ってます」
おじさんからのメールの返信を読んで思った。
あ、これって怪しい。学校で教えられた、小学生の女の子が好きな男の人だ。
待ち合わせの当日。偶然にも△駅はうちの最寄駅から3つ目の駅だった。
木こりの像の前で立って待っていると、あの人が来た。今日もやっぱり黒い服を
着ていた。
やあこんにちは。とその人は言った。こんにちは。って私は挨拶を返して、
家で書いてきた手紙を一枚渡した。
「私に二メートル以上近づかないでください。もし近づいたら、携帯電話の
通話ボタンを押します。110番に繋がります」
その人はにこりと笑って「あんたはかしこいね」と言った。
「じゃあ分かったから二メートル離れて着いてきなさい。」と先に歩き出した。
私はどうしようか迷ったけど、いざとなったら逆方向に逃げ出せばいいんだものと
その後ろをついていく事にした。
その人はずんずん歩いて、駅の反対側のサイゼリヤに入り、制服を着たお姉さんに
「二人」と告げた。
四人掛けの席に座って、私がメニューを開こうとしたらブザーを押して
「ミラノドリア二つにドリンクバー」とオーダーした。
「なんでメニュー選ばせてくれないの?」と聞くと
「選ぶために入ったんじゃない」とそっけなく答えて、
背中に背負っていたリュックサックからノートパソコンを取り出した。
おじさんは、カタカタといくつかボタンを触っていたけど、突然画面をこっちに
向けた。
パソコンの画面には、どこかから見た曇り空の景色と
「今日は天気が悪い。 つまらないな。こんな日は家でまったり過ごしてます。
SNSを見たりしています。」って日記みたいな文章があった。
「これを見て、何が分かる?」とその人は変わらない表情で言った。
私は、女の人が書いた事。中学生である事。家は坂を上ったところにある事。
を伝えた。
「なるほど。なんでそう思ったんだい?」て聞くから、
私は、文章を読んで感じたこと、この写真を見て想像した事を喋った。
おじさんはうんうんと頷いて聞いていたけど、ふふふと笑って
「やっぱり君は面白いね。いいかい?この写真と文章には、これを書いた子の
情報が入っているんだよ。情報は、面白いものだ。
探れば探るほど分かってくるし、持っていれば必ず自分の武器になる。
いいかい?人とか組織とかと戦うには、必ずその相手の情報を持たないと
勝てないんだよ。」
そしておじさんはパソコンを操作して、その日記みたいなページから、
どんどん違うページを開いていき、その子がなんて中学に通っていて、
どの辺に住んでいて、家族は何人いるかまであっという間に私に教えてくれた。
「要はね、調べ方。そして情報の根っこの見つけ方なんだ。私があんたに教えたい
のは、このことなんだ。」
そこから、私は二週間に一回くらいのペースで、おじさんに会って、
情報の探り方を教わった。
毎回、おじさんは私に宿題を出してきた。それは誰かのインスタグラムだったり
ブログだったりツイッターだったりとかから、その人の情報を探ってみなさい。
というもの。
その他にも、携帯電話の番号の時もあった。
「これはただの携帯電話の番号だ。普通の人は、思ったよりも気軽に
携帯電話の番号を教える。(じゃあこれから番号言うから。090のぉー、)
って感じでな。だけど、その番号を携帯会社のパソコンにハッキングして
検索掛ければ、あっという間に名前住所年齢入っている料金プランまで
分かるんだ。メルアドも同じだ。」
そう言って見せてくれた画面には、私のお父さんの名前や住所や
働いている会社の名前が書かれている。どうやって調べたのか聞くと、
「最初に私にメールを送ってきたのは、恐らく自分の家のパソコンなんだろう?」
そうか。メールには、差出人のアドレスが出る。だからそのアドレスから
ここまで探ったってわけか。
私は図書館のパソコンを使って、手当たり次第に宿題を調べていった。
時には、それはコピー用紙20枚くらいになったりもした。おじさんは、
才能のある子に教えるというのは楽しいものだって喜んだ。
そういえば、おじさんおじさんって呼んでたら、おじさんは嫌だから
ほかの呼び方にしよう。
「黒ウサギ」と呼びなさい。仕事でも使っている名前だからって言われた。
私の頭の中にいるのは、青いウサギさん。
そして、私にいろいろ教えてくれるのは、黒いウサギさん。
私は、二匹の色が混ざった紫のウサギさんだといいな。
療育センターには、まだ時々通っていた。
けど黒ウサギさんの事はリカ先生にも言わなかった。言ったらびっくり
しちゃうかもしれないからね。
リカ先生は少し残念そうに
「もうじき、小学校卒業でしょう。そしたら、ここには来れないのよ」
私はそんなこと調べてとっくに知っていたけど、驚いたふりをしたら、
ふふふ。元気でね。ってリカ先生はちょっと寂しそうな顔で笑った。
大好きなリカ先生に、私はなにかプレゼントをあげようって思いついた。
私はリカ先生のことを調べることにした。
そうすれば、先生が何を欲しがっているのかがわかるから。
住所なんてあっという間に分かっちゃった。だから休みの日に
先生のアパートの前で待ち伏せして、部屋から出てきた先生の後ろをそっと
追いかけてみた。
先生は、きれいなスカートを着ててとっても嬉しそうに歩いて行って、
背の高い男の人と会っていた。
私はその背高のっぽの優しそうな男の人を調べた。
小島たける 32歳 家は駅の反対側のマンション 奥さんと子供がいて、
子供は4歳の娘と2歳の息子 仕事は大きな病院の口腔歯科
リカ先生とは大学の時に知り合った
私は考えた。どうせならリカ先生の喜ぶ事をしてあげよう。リカ先生は
あの小島さんと恋人同士になりたいみたいだけど、小島さんには奥さんや
子供がいる。だったらあの人が奥さんや子供と別れたら、リカ先生は
喜んでくれるんじゃないだろうか。
私は、小島さんが奥さんに嫌われるように、小島さんが奥さんに
ついている嘘をばらす事にした。奥さんのスマホを調べて、小島さんが
仕事で遅くなるって言いながらリカ先生や他の女の人と会っている写真を送った。
それにしても、小島さんは次から次へと嘘をついていくから、私はたくさん
奥さんに証拠を送らなきゃいけなくて、結構忙しかったわ。
六年生の最後の療育センターの日。
リカ先生は、なんだか疲れた顔をしていた。他の先生達がそんなリカ先生を見て
「恋疲れじゃない?」ってひそひそ話していたけど。
私はリカ先生に元気になってほしくて、リカ先生の耳に近寄って聞いてみた。
「先生、小島さんと仲良くなれた?」
辛い時は、大好きな人の事を話すと元気になるから。でも、リカ先生は、
私をすごい目で睨んで、次の瞬間、目からぽたぽたって涙を流しはじめちゃった。
人の為になにかやってあげるって難しいよね。黒ウサギにそう話したら、
黒ウサギはうんうんと頷いて、人の気持ちが完全にわかる人間なんていない。
ってぼそっとつぶやいたわ。
やっぱり私が全然戻ってこないからみんなが心配していて、先生には
怒られちゃった。
そこからの修学旅行はホントに何も起こらないで終わった。
家に帰ってきたら、お母さんは「みんなと旅行出来て、偉いわね」を連発してた。
なんだか、私が勝手にどこかに行っちゃって先生から連絡が来るんじゃないかって
思ってたらしい。まあ半分当たってたけどね。
私は家のパソコンを使って、クロウサギさんにメールを送ってみた。
「こんにちは。眠り猫の所で会いましたものです。面白い事を教えてください。」
なんかおかしい? でも小学生なんだから、こんなものでしょ?
あ、ママは自分のスマホがあるから、家のパソコンなんてほとんど使わないの。
だからパソコンのメールは私専用みたいなもの。
「こんにちは。名前を知らない女の子へ。知りたい事は会ってみないと
教えられません。
○月×日の日曜日の10時に△駅の北口。木こりの像の前で待ってます」
おじさんからのメールの返信を読んで思った。
あ、これって怪しい。学校で教えられた、小学生の女の子が好きな男の人だ。
待ち合わせの当日。偶然にも△駅はうちの最寄駅から3つ目の駅だった。
木こりの像の前で立って待っていると、あの人が来た。今日もやっぱり黒い服を
着ていた。
やあこんにちは。とその人は言った。こんにちは。って私は挨拶を返して、
家で書いてきた手紙を一枚渡した。
「私に二メートル以上近づかないでください。もし近づいたら、携帯電話の
通話ボタンを押します。110番に繋がります」
その人はにこりと笑って「あんたはかしこいね」と言った。
「じゃあ分かったから二メートル離れて着いてきなさい。」と先に歩き出した。
私はどうしようか迷ったけど、いざとなったら逆方向に逃げ出せばいいんだものと
その後ろをついていく事にした。
その人はずんずん歩いて、駅の反対側のサイゼリヤに入り、制服を着たお姉さんに
「二人」と告げた。
四人掛けの席に座って、私がメニューを開こうとしたらブザーを押して
「ミラノドリア二つにドリンクバー」とオーダーした。
「なんでメニュー選ばせてくれないの?」と聞くと
「選ぶために入ったんじゃない」とそっけなく答えて、
背中に背負っていたリュックサックからノートパソコンを取り出した。
おじさんは、カタカタといくつかボタンを触っていたけど、突然画面をこっちに
向けた。
パソコンの画面には、どこかから見た曇り空の景色と
「今日は天気が悪い。 つまらないな。こんな日は家でまったり過ごしてます。
SNSを見たりしています。」って日記みたいな文章があった。
「これを見て、何が分かる?」とその人は変わらない表情で言った。
私は、女の人が書いた事。中学生である事。家は坂を上ったところにある事。
を伝えた。
「なるほど。なんでそう思ったんだい?」て聞くから、
私は、文章を読んで感じたこと、この写真を見て想像した事を喋った。
おじさんはうんうんと頷いて聞いていたけど、ふふふと笑って
「やっぱり君は面白いね。いいかい?この写真と文章には、これを書いた子の
情報が入っているんだよ。情報は、面白いものだ。
探れば探るほど分かってくるし、持っていれば必ず自分の武器になる。
いいかい?人とか組織とかと戦うには、必ずその相手の情報を持たないと
勝てないんだよ。」
そしておじさんはパソコンを操作して、その日記みたいなページから、
どんどん違うページを開いていき、その子がなんて中学に通っていて、
どの辺に住んでいて、家族は何人いるかまであっという間に私に教えてくれた。
「要はね、調べ方。そして情報の根っこの見つけ方なんだ。私があんたに教えたい
のは、このことなんだ。」
そこから、私は二週間に一回くらいのペースで、おじさんに会って、
情報の探り方を教わった。
毎回、おじさんは私に宿題を出してきた。それは誰かのインスタグラムだったり
ブログだったりツイッターだったりとかから、その人の情報を探ってみなさい。
というもの。
その他にも、携帯電話の番号の時もあった。
「これはただの携帯電話の番号だ。普通の人は、思ったよりも気軽に
携帯電話の番号を教える。(じゃあこれから番号言うから。090のぉー、)
って感じでな。だけど、その番号を携帯会社のパソコンにハッキングして
検索掛ければ、あっという間に名前住所年齢入っている料金プランまで
分かるんだ。メルアドも同じだ。」
そう言って見せてくれた画面には、私のお父さんの名前や住所や
働いている会社の名前が書かれている。どうやって調べたのか聞くと、
「最初に私にメールを送ってきたのは、恐らく自分の家のパソコンなんだろう?」
そうか。メールには、差出人のアドレスが出る。だからそのアドレスから
ここまで探ったってわけか。
私は図書館のパソコンを使って、手当たり次第に宿題を調べていった。
時には、それはコピー用紙20枚くらいになったりもした。おじさんは、
才能のある子に教えるというのは楽しいものだって喜んだ。
そういえば、おじさんおじさんって呼んでたら、おじさんは嫌だから
ほかの呼び方にしよう。
「黒ウサギ」と呼びなさい。仕事でも使っている名前だからって言われた。
私の頭の中にいるのは、青いウサギさん。
そして、私にいろいろ教えてくれるのは、黒いウサギさん。
私は、二匹の色が混ざった紫のウサギさんだといいな。
療育センターには、まだ時々通っていた。
けど黒ウサギさんの事はリカ先生にも言わなかった。言ったらびっくり
しちゃうかもしれないからね。
リカ先生は少し残念そうに
「もうじき、小学校卒業でしょう。そしたら、ここには来れないのよ」
私はそんなこと調べてとっくに知っていたけど、驚いたふりをしたら、
ふふふ。元気でね。ってリカ先生はちょっと寂しそうな顔で笑った。
大好きなリカ先生に、私はなにかプレゼントをあげようって思いついた。
私はリカ先生のことを調べることにした。
そうすれば、先生が何を欲しがっているのかがわかるから。
住所なんてあっという間に分かっちゃった。だから休みの日に
先生のアパートの前で待ち伏せして、部屋から出てきた先生の後ろをそっと
追いかけてみた。
先生は、きれいなスカートを着ててとっても嬉しそうに歩いて行って、
背の高い男の人と会っていた。
私はその背高のっぽの優しそうな男の人を調べた。
小島たける 32歳 家は駅の反対側のマンション 奥さんと子供がいて、
子供は4歳の娘と2歳の息子 仕事は大きな病院の口腔歯科
リカ先生とは大学の時に知り合った
私は考えた。どうせならリカ先生の喜ぶ事をしてあげよう。リカ先生は
あの小島さんと恋人同士になりたいみたいだけど、小島さんには奥さんや
子供がいる。だったらあの人が奥さんや子供と別れたら、リカ先生は
喜んでくれるんじゃないだろうか。
私は、小島さんが奥さんに嫌われるように、小島さんが奥さんに
ついている嘘をばらす事にした。奥さんのスマホを調べて、小島さんが
仕事で遅くなるって言いながらリカ先生や他の女の人と会っている写真を送った。
それにしても、小島さんは次から次へと嘘をついていくから、私はたくさん
奥さんに証拠を送らなきゃいけなくて、結構忙しかったわ。
六年生の最後の療育センターの日。
リカ先生は、なんだか疲れた顔をしていた。他の先生達がそんなリカ先生を見て
「恋疲れじゃない?」ってひそひそ話していたけど。
私はリカ先生に元気になってほしくて、リカ先生の耳に近寄って聞いてみた。
「先生、小島さんと仲良くなれた?」
辛い時は、大好きな人の事を話すと元気になるから。でも、リカ先生は、
私をすごい目で睨んで、次の瞬間、目からぽたぽたって涙を流しはじめちゃった。
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