神様の転生物語

kenzo

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1章、ブラームス王国

冒険者ギルド

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あれから実は家に帰ってからが大変だった。
ゼファードさんに送って貰ったまでは良かった。
それからだ!
「アル、お前今までの何処に行っていた」
僕の帰宅を聞いた父が駆けつけた。
「父上、ただいま」
「ただいまでは無い、何処に行っていたと聞いている!それに何故ゼファード殿が此所に居る、どういう事だ!」
あっ!今日の出来事の記憶を消去したからゼファードさんを僕に紹介した事も忘れているんだ。
ゼファードさんと目を合わせると何故かニヤリと笑った。
「では、アルフォード君、私はこれで失礼しますよ」
颯爽と帰ろうとするゼファードさん。
そうはさせるか!僕は涙目でゼファードさんのズボンの裾を掴み無言で首を横に振った。
帰らないで、気付いてー!
「(ニヤリ)どうしたのかな?私は早く戻って仕事をしないと、子供の相手をしている暇はないんですよ」
凄く良い笑顔だ!黒いけど。
裏切り者ーーーー!(アル心の絶叫)

地獄がそこにはあった。
そこには2体の鬼が居た。
泣いた、恥も外聞も無い、ひたすら泣いて謝った。
親とは何と恐ろしい生き物なのだ、神すらも平伏させるその気迫、セフイールが優しいお姉さんに思えた。
この日僕はリリアナと言う天使と過ごした、恐怖を幸せで塗り潰す為に。

あれから5日が過ぎた。
何故か、謹慎と言う名の軟禁をされたからだ。
庭にさえ出して貰えない、仕方が無いので僕はリリを満喫した。
自由は奪われてもリリ迄は奪わせない!
父が羨ましそうにしているが無視だ、自業自得だ!
ちなみに僕の天使は甘え上手だ。
僕がリリを抱き締めると「アル兄様やー!」と言って僕を突き放す。
そんなに何度も抱き付いて欲しいのか、可愛い過ぎる。

そんなこんなで5日後、
遂に僕は自由を勝ち取った!
解放である。
しかも今日から冒険者も出来るとの完全勝利であった。
どうやら僕が引き込もっている間に(リリの部屋に)、色々と調整してくれて居たらしい。
有り難う父上!お礼に僕の居ない間はリリを可愛がらせてあげましょう。
はっ?!まさか其が狙いか!なんて狡猾な!

はい、と言うわけで現在は冒険者ギルド前に居ます。
さぁ、これから遂に僕の冒険者伝説が始まるのである!やるぜ!僕は右手を天に突き上げる。
・・・・・・
あ、何でも無いです、気にしないで下さい。
では皆さん、解散って事で、では!

さぁ、入りますか!
解放された扉を通り抜ける、ここが冒険者ギルド!何だか感動する、前世のラノベでも出てくる場所、憧れが甦る。
お、早速厳ついオッサンがこっちに向かって来る。
睨んでる睨んでる、顔面傷だらけの悪役顔だ。
これは伝説のテンプレってやつなのか!
「うん?ボウズ、見ねぇ顔だな。新入りか?まぁ、頑張れよ」
えー!顔と言動が真逆なんですけど。
「何だボウズ、俺の顔に何か付いてるか?」
「いえ、何でも無いです、ご親切に有り難うごさいます」
「お?おお、偉く丁寧なガキだな、何処かのボンボンか?まぁ、いいか、頑張れよ」
「はい、アナタも」
「ハハハ!有り難うよ、じゃあな!」
颯爽と去っていく姿がカッコいい、男だ!
それにしても人は見掛けに寄らないて言うけどなるほどね。
さて、受付はっと、あそこかな。

「こんにちは」
挨拶は人付き合いの基本です。
「はい、こんにちは。ご用件は?」
「はい、冒険者登録に来ました」
「新規登録ですね」
「はい、お願いします」
流石プロ、滞りの無い対応だ。
「では、まず名前は?これは本名である必要はありません。ただしギルドに於ける正式な名前となります」
「名前はアルです」
「はい、では年齢は?」
「5才です」
「最後に加護は?」
「加護?」
「はい、授かる加護により出来る事等を知る目安となる為にお聞きしています。
知られたく無ければ構いませんがその場合は属性等による優遇依頼が受けれません」
例えば火の属性持ちを集めたい場合に登録された加護から選ばれる事もあるとの事。
「どうしますか?」
「あの・・・加護はありません」
「え?」
「加護、無いんです」
「え!あ、失礼しました」
「いえ」
「えー、ではこれで登録完了しました。
アル様は字は読めますか?」
「はい、読めます」
「では、こちらを確認頂き間違え無ければサインして下さい」
先程までの内容が書かれた用紙を受け取る。
名前、年齢、加護、うん、間違い無いですと、アルっと、サイン
「はい、こちらがアル様のギルドカードになります。ここに血を1滴垂らして下さい」
渡された針でチクっと!
「はい、これでこのカードは個人認識されました。では最後に注意事項を説明します」
「あの?」
「はい、なんでしょう」
「紹介状があるのですが」
「すみません、現在ギルドでは紹介状は受け取らない事になってます」
「え?そうなんですか?」
「はい、実力も無いのに紹介状の力で分不相応のランクを手に入れようとする輩が居ましたのでその様に決まりました」
う、受付さんの目が冷たい。
そうじゃ無いんだ、ただ渡せと言われただけなんだー!おのれゼファードさんめ!ハメやがったな!
「ご、ごめんなさい」
「いえ、分かって頂ければ結構です。
では、注意事項の説明をします」
「はい、お願いします」

要約すると、
依頼は依頼書に書かれてボードに張り出される。
依頼書に適正ランクが記載されている。
例えば適正ランクD以上なら冒険者ランクがD以上でなければ受けられない。
パーティーの場合は一人でも適正ランクの人がいれば受けられる。
冒険者ランクはFから始まりE,D,C,B,A,Sと続いていく。
各ランク毎に定められた依頼達成数をこなす事によりランクアップの資格を得ることが出来、昇格試験を受ける事でランクアップする。
尚、Fランクは雑用依頼が主であり、外壁の外に出る物は無い。
規定の依頼達成数は10件で、ランクアップ試験では最低限の戦闘力を見るとの事。

一通りの説明を聞いた後は早速受けれる依頼は無いかと思ったがもう既に無いらしい。
どうやらFランクは街の子供達で取り合いになり、朝早くに無くなってしまうとの事。
仕方が無い、今日は諦めて明日早くから来よう。残念!
「有り難うございました、明日は早朝に来ます」
「はい、頑張ってください」
受付さんに頭を下げてギルドを後にした。


ーーー受付エマーーー
 「はぁ」
「どうしたのエマ?」 
「うん、さっきの子ね」
「さっきの可愛い男の子?」
「その趣味いい加減しないと捕まるわよ」
「違うわよ、私は只の美少年を愛でてるだけ」
「はぁ、もういいわ、それであの子ね」
「なに?」
「加護無しなの」
「えー!ホントに?!」
「しっ!声が大きい」
「あ!ゴメンゴメン」
「全く・・・、それにしてもあの子、これから苦労するわね」
「加護無しじゃあねぇ」
「頑張ってもEまでかな、下手すると一生Fのままかも」
「それはキツイわ」
「まぁ、恐らく遠くない将来に実力不足でギルドを除名になるんじゃないかな」
「悲惨ね、美少年で居るうちは私が面倒見てあげてもいいんだけど」
「はぁ、全くアナタは」



ーーー???ーーー
「おい、聞いたか今の」
「ん?何が」
「加護無しのガキの話しだよ」
「ああ、そんな話ししてたな」
「俺良いこと考えたんだけどよ」
「けっ、相変わらず悪い顔してやがる」
「バッカ、お互い様だよ」
    
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