神様の転生物語

kenzo

文字の大きさ
34 / 47
1章、ブラームス王国

断罪(後)

しおりを挟む
「お教え願いませんか、主様?」
いや、ちょっと?どうしたのかな?打ち合わせと違うよ?バラしちゃダメでしょ?
「えっと、セフイール・・・様?あの、主様って・・・」
「主様を悪魔と申す者がおります。これは如何な事でしょうか?」
イヤイヤ、さっきから何言ってるのかな?
ちゃんと打ち合わせ通りにね? ね?
「如何致されましたか主様?目にゴミでも?」
いや、ウィンクですよウィンク!ね!
「あ、いやー、は、じ、め、ま、し、て!!
セフイール様!僕は人間アルです!!」

ザワザワ
「お、おい聞いたか?」
「ああ、確かセフイール様って?あの方がセフイール様なのか?!」
「それに人間アルってなんだ?」
ザワザワ

「・・・・・・あっ!」
あ、今セフイールの奴、ニヤってした!わざとか、くそ、この間の脅しの腹いせだな!
「さよう、我は上位神が一人セフイール、此度は主様の要請に従い降臨した」

ザワザワ
「神様・・・」
「セフイール様・・・」
「上位神様」
ザザザ・・・

うわー、みんな跪いたよー!
まぁ、これは想定してたんだけど!

ザワザワ
「お、おい、上位神様が主様って言って」
「ウソだろ?」
「それって・・・」
「・・・創造神様?」
「・・・最高位神様?」
「バ、バカな事言うな!そんな方がどうして・・・どうしてあんな・・・子供・・・」
「バ、バカ!口を慎め!」
これは想定外だよー!
クソー、ハメられたよー!

ええーい、こうなりゃヤケだ、ヤケだ、ヤケクソだー!
後で記憶操作すりゃあ良いや!!
「はい、はい、そうですよ、そうですよーだ!僕がセフイールの主ですー、僕が創造神ですー!、最高位神ですー!これで良いんでしょーだ!」

ザワザワ
「あれが創造神様なのか?」
「むしろ見た目に違和感が無い」
ザワザワ

「皆の者、案ずるな!これこそが主様の真のお姿、主様はこんな方だ!」

ザワザワ
「なんだと、創造神様ってあんな方なのか?」
「セフイール様もさぞや苦労をされているんだな・・・」
「お可哀想に・・・ううう」

「何々、この創造神は痛い子、セフイール可哀想って空気は?」
「フフフ、その通りでは御座いませんか主様」

グググ!こうなったら、こうなったら!!
「ポヨヨン枢機卿!
お前のせいだ!お前のせいで台無しだよー!」

「な、な、何を、何を言っている」

「煩い、お前がこんな下らない言い掛かりを吹っ掛けて来るから僕の正体がバレちゃったんじゃ無いか!」
「何を言うか、この神を語る不届き・・・」
『天罰』ドドーン!
「ひ、ひいー!」
「足元に落としただけだよ、雷を」

「主様、ポヨヨンに八つ当たりですか?」
「違うもん!断罪だもん!」

「ポヨヨン、その方、我を悪魔等と呼び愚弄した罪、決して軽くは無いぞ!」
「主様、今さら偉そうにしても手遅れかと」
「偉そうじゃ無いもーん、偉いんだもーん」

「だ、だ、誰がポヨヨンか!私は・・・」
「煩い、お前はポヨヨンだ!僕が決めた!」
『お前の名前はポヨヨン』
「違う!私の名前はポヨヨンだー」
「だからそう言ってるじゃん、バッカじゃなーい」
「な、そんな、私はポヨヨン、違う、私はポヨヨンだ!だから違う私は、私は、私はポヨヨンだー」
「だから知ってるって!」

「はぁーあ、本当はさ『父上を縛るロープ消えろ』、セフイールにポヨヨンを屈服させてさ『舞台上の聖騎士たちは舞台下に転移』、ポヨヨンとグラムス公爵にさ『グラムスをポヨヨンの横に転移』陛下に用意して貰った真実の宝玉で真相を喋らそうとしたんだけどなぁ『二人を拘束』」
リリをナデナデナデ!
「アル兄様?アル兄様は神様なのです?」
「そうだよ、ビックリしたかい?」
「はい!スゴくカッコいいです」
「そうか!カッコいいか!リリもスゴく可愛いよ」
「えへへ」
くー、抱きしめてー!

「ア、アル?お前、いや、・・・」
「はぁ、こうなるのがイヤだったから、
ご心配無く兄上、後で記憶を消しますので」
「え?いや、記憶を・・・」

「お兄ちゃん、何時から神様だったの?」
「この世界の始まりからだよリリス」
「えーーー!」

「陛下」
「・・・」
「陛下?もしもし」
「・・・」
「はぁ、『正気 に戻れ』」
「は、ア、アルフォード・・・いや、創造神様」
うわー、王様に跪かせてしまったよ!
「う、あの、陛下?」
「は!」
イヤイヤ、うーん、まぁいいか!
「あの頼んでいた真実の宝玉を」
「は、直ちに!おい、宝玉を持て!」
「は、はい」
「あ、有り難うございます」

くそー、スッゴい気まずいし、えーい!
『天罰』ドドーン
「主様、八つ当たりですか?」
「はい、はい、そうですよ、八つ当たりですよ!この二人のせいで家族と気まずい空気だし」
「しかし、どうせ記憶を消されるのでしょ?
そこの建物を消し飛ばした時の様に!」
セフイールの指さす先、そこには冒険者ギルドの闘技場!えっ?何で知ってるの?
「あー、セフイールさん?どうしてそれを?」
「あの火柱で天界の結界にヒビが入りましたので(ギロリ)」
え?えーーー!

「コホン、それではこれより裁判始めます」
「・・・(ギロ)」←セフイール 
ピ~♪ フ~♪フ~♪ 
「コホン、あー、皆さん!これは真実の宝玉と言うこの国で正式に認められている魔法具です。僕が喋らせてもいいんだけど、それだと疑う人もいると思いますのでこれを使います。
これを持って喋るとウソが言えません。
これを持って話す内容は全て真実です。
それは国が保証します。
そうですよね、陛下」
「は!その通りに御座います」
うーん、やりづらい。

「じゃあ、まずはポヨヨンからどうぞ」
「・・・」
「あれ?拒否するのかな?」
「・・・」
「主様、喋らない首なら必要無いのでは?」
「ダメだよ、人間は首が無くなったら死んじゃうんだから!でも、そうだね、手足ならいいかな?ね?ポヨヨン!」
「しゃ、喋ります!喋らせて下さい」
「えー、そんなに喋りたいのー、仕方無いなー、このお喋りさんめ!」

ザワザワ
「お、おい、神様ってエラく物騒なんだな」
「ああ、俺はもう悪い事はしねーぞ」
ザワザワ

その後ポヨヨンとグラムス公爵が話した内容は
まずは父上を宰相の座から降ろし、続いて王座を奪うと言う父上の予想した通りにだった。
予測外で驚いたのは疫病と称して魔法を仕掛けていたのがポヨヨンの手の者でしかも処分済みな事だった。
また、二人が手を組んだ経緯としては、
聖ルミナ教皇国内で後ろ楯を持たないポヨヨンは発言力が弱く、そこに目を付けたグラムス公爵が接近したらしい。
自分が王になるのに協力すれば後ろ楯になってやると、そして一国の王が後ろ楯となればその影響力、発言力は計り知れないと。
そしてその誘いにポヨヨンが乗った訳だ。
つまり今回の件に聖ルミナ教皇国は関与していないらしい。

「ではこれで終わった様なので私は帰ります」
「うん、ありがとねセフイール」
「私も忙しいので、呉々も、呉々も、早死にしないでください!分かりましたね」
「分かってるよ、期限いっぱい休暇を楽しむつもりさ!」
「では失礼します」
「バイバーイ」

ザワザワ
「おー、セフイール様が天に昇って行く」
「う、美しい」

「アル・・・」
「父上」
「・・・記憶を、記憶を消すのか?」
「・・・父上は僕の正体を知っても今までと変わらず接する事が出来ますか?」
「・・・」
「僕が間違った事をすればキチンと叱れますか?」
「・・・」
「父上、母上の子供として、ベリウス兄上、ユリウス兄上の弟として対応する事が出来ますか?」
「・・・そうだな、不甲斐ない父ですまない!頼む記憶を消してくれ」
「はい」
「アル・・・すまない、お前一人に真実を背負わせて・・・」
「僕、これでも神様ですから!」

「陛下」
「はい」
「皆さんの記憶は消しますが、ポヨヨンとグラムス公爵が犯した罪の記憶は残します。
あとはこの国の法で裁いて下さい」
「心得ました」
「では、あとは宜しくお願いします」

『記憶操作』
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります

きむらきむこ
ファンタジー
ダンジョンができて十年。年金の足しにダンジョンに通ってます。田中優子61歳

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

処理中です...