神様の転生物語

kenzo

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1章、ブラームス王国

断罪(後)

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「お教え願いませんか、主様?」
いや、ちょっと?どうしたのかな?打ち合わせと違うよ?バラしちゃダメでしょ?
「えっと、セフイール・・・様?あの、主様って・・・」
「主様を悪魔と申す者がおります。これは如何な事でしょうか?」
イヤイヤ、さっきから何言ってるのかな?
ちゃんと打ち合わせ通りにね? ね?
「如何致されましたか主様?目にゴミでも?」
いや、ウィンクですよウィンク!ね!
「あ、いやー、は、じ、め、ま、し、て!!
セフイール様!僕は人間アルです!!」

ザワザワ
「お、おい聞いたか?」
「ああ、確かセフイール様って?あの方がセフイール様なのか?!」
「それに人間アルってなんだ?」
ザワザワ

「・・・・・・あっ!」
あ、今セフイールの奴、ニヤってした!わざとか、くそ、この間の脅しの腹いせだな!
「さよう、我は上位神が一人セフイール、此度は主様の要請に従い降臨した」

ザワザワ
「神様・・・」
「セフイール様・・・」
「上位神様」
ザザザ・・・

うわー、みんな跪いたよー!
まぁ、これは想定してたんだけど!

ザワザワ
「お、おい、上位神様が主様って言って」
「ウソだろ?」
「それって・・・」
「・・・創造神様?」
「・・・最高位神様?」
「バ、バカな事言うな!そんな方がどうして・・・どうしてあんな・・・子供・・・」
「バ、バカ!口を慎め!」
これは想定外だよー!
クソー、ハメられたよー!

ええーい、こうなりゃヤケだ、ヤケだ、ヤケクソだー!
後で記憶操作すりゃあ良いや!!
「はい、はい、そうですよ、そうですよーだ!僕がセフイールの主ですー、僕が創造神ですー!、最高位神ですー!これで良いんでしょーだ!」

ザワザワ
「あれが創造神様なのか?」
「むしろ見た目に違和感が無い」
ザワザワ

「皆の者、案ずるな!これこそが主様の真のお姿、主様はこんな方だ!」

ザワザワ
「なんだと、創造神様ってあんな方なのか?」
「セフイール様もさぞや苦労をされているんだな・・・」
「お可哀想に・・・ううう」

「何々、この創造神は痛い子、セフイール可哀想って空気は?」
「フフフ、その通りでは御座いませんか主様」

グググ!こうなったら、こうなったら!!
「ポヨヨン枢機卿!
お前のせいだ!お前のせいで台無しだよー!」

「な、な、何を、何を言っている」

「煩い、お前がこんな下らない言い掛かりを吹っ掛けて来るから僕の正体がバレちゃったんじゃ無いか!」
「何を言うか、この神を語る不届き・・・」
『天罰』ドドーン!
「ひ、ひいー!」
「足元に落としただけだよ、雷を」

「主様、ポヨヨンに八つ当たりですか?」
「違うもん!断罪だもん!」

「ポヨヨン、その方、我を悪魔等と呼び愚弄した罪、決して軽くは無いぞ!」
「主様、今さら偉そうにしても手遅れかと」
「偉そうじゃ無いもーん、偉いんだもーん」

「だ、だ、誰がポヨヨンか!私は・・・」
「煩い、お前はポヨヨンだ!僕が決めた!」
『お前の名前はポヨヨン』
「違う!私の名前はポヨヨンだー」
「だからそう言ってるじゃん、バッカじゃなーい」
「な、そんな、私はポヨヨン、違う、私はポヨヨンだ!だから違う私は、私は、私はポヨヨンだー」
「だから知ってるって!」

「はぁーあ、本当はさ『父上を縛るロープ消えろ』、セフイールにポヨヨンを屈服させてさ『舞台上の聖騎士たちは舞台下に転移』、ポヨヨンとグラムス公爵にさ『グラムスをポヨヨンの横に転移』陛下に用意して貰った真実の宝玉で真相を喋らそうとしたんだけどなぁ『二人を拘束』」
リリをナデナデナデ!
「アル兄様?アル兄様は神様なのです?」
「そうだよ、ビックリしたかい?」
「はい!スゴくカッコいいです」
「そうか!カッコいいか!リリもスゴく可愛いよ」
「えへへ」
くー、抱きしめてー!

「ア、アル?お前、いや、・・・」
「はぁ、こうなるのがイヤだったから、
ご心配無く兄上、後で記憶を消しますので」
「え?いや、記憶を・・・」

「お兄ちゃん、何時から神様だったの?」
「この世界の始まりからだよリリス」
「えーーー!」

「陛下」
「・・・」
「陛下?もしもし」
「・・・」
「はぁ、『正気 に戻れ』」
「は、ア、アルフォード・・・いや、創造神様」
うわー、王様に跪かせてしまったよ!
「う、あの、陛下?」
「は!」
イヤイヤ、うーん、まぁいいか!
「あの頼んでいた真実の宝玉を」
「は、直ちに!おい、宝玉を持て!」
「は、はい」
「あ、有り難うございます」

くそー、スッゴい気まずいし、えーい!
『天罰』ドドーン
「主様、八つ当たりですか?」
「はい、はい、そうですよ、八つ当たりですよ!この二人のせいで家族と気まずい空気だし」
「しかし、どうせ記憶を消されるのでしょ?
そこの建物を消し飛ばした時の様に!」
セフイールの指さす先、そこには冒険者ギルドの闘技場!えっ?何で知ってるの?
「あー、セフイールさん?どうしてそれを?」
「あの火柱で天界の結界にヒビが入りましたので(ギロリ)」
え?えーーー!

「コホン、それではこれより裁判始めます」
「・・・(ギロ)」←セフイール 
ピ~♪ フ~♪フ~♪ 
「コホン、あー、皆さん!これは真実の宝玉と言うこの国で正式に認められている魔法具です。僕が喋らせてもいいんだけど、それだと疑う人もいると思いますのでこれを使います。
これを持って喋るとウソが言えません。
これを持って話す内容は全て真実です。
それは国が保証します。
そうですよね、陛下」
「は!その通りに御座います」
うーん、やりづらい。

「じゃあ、まずはポヨヨンからどうぞ」
「・・・」
「あれ?拒否するのかな?」
「・・・」
「主様、喋らない首なら必要無いのでは?」
「ダメだよ、人間は首が無くなったら死んじゃうんだから!でも、そうだね、手足ならいいかな?ね?ポヨヨン!」
「しゃ、喋ります!喋らせて下さい」
「えー、そんなに喋りたいのー、仕方無いなー、このお喋りさんめ!」

ザワザワ
「お、おい、神様ってエラく物騒なんだな」
「ああ、俺はもう悪い事はしねーぞ」
ザワザワ

その後ポヨヨンとグラムス公爵が話した内容は
まずは父上を宰相の座から降ろし、続いて王座を奪うと言う父上の予想した通りにだった。
予測外で驚いたのは疫病と称して魔法を仕掛けていたのがポヨヨンの手の者でしかも処分済みな事だった。
また、二人が手を組んだ経緯としては、
聖ルミナ教皇国内で後ろ楯を持たないポヨヨンは発言力が弱く、そこに目を付けたグラムス公爵が接近したらしい。
自分が王になるのに協力すれば後ろ楯になってやると、そして一国の王が後ろ楯となればその影響力、発言力は計り知れないと。
そしてその誘いにポヨヨンが乗った訳だ。
つまり今回の件に聖ルミナ教皇国は関与していないらしい。

「ではこれで終わった様なので私は帰ります」
「うん、ありがとねセフイール」
「私も忙しいので、呉々も、呉々も、早死にしないでください!分かりましたね」
「分かってるよ、期限いっぱい休暇を楽しむつもりさ!」
「では失礼します」
「バイバーイ」

ザワザワ
「おー、セフイール様が天に昇って行く」
「う、美しい」

「アル・・・」
「父上」
「・・・記憶を、記憶を消すのか?」
「・・・父上は僕の正体を知っても今までと変わらず接する事が出来ますか?」
「・・・」
「僕が間違った事をすればキチンと叱れますか?」
「・・・」
「父上、母上の子供として、ベリウス兄上、ユリウス兄上の弟として対応する事が出来ますか?」
「・・・そうだな、不甲斐ない父ですまない!頼む記憶を消してくれ」
「はい」
「アル・・・すまない、お前一人に真実を背負わせて・・・」
「僕、これでも神様ですから!」

「陛下」
「はい」
「皆さんの記憶は消しますが、ポヨヨンとグラムス公爵が犯した罪の記憶は残します。
あとはこの国の法で裁いて下さい」
「心得ました」
「では、あとは宜しくお願いします」

『記憶操作』
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