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1章、ブラームス王国
騒動終息、そして
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「ポヨヨン枢機卿よ、貴方は他国の方故、この国の法で裁く事は叶わぬが、貴国には厳重な抗議文を送らせて頂く、そして今この時を持って強制退国を命じる」
おー、陛下カッケー!
「グラムス公爵、ソナタを反乱罪にて拘束する。処罰が確定するまでは自宅監禁とする。
甘く考えるで無いぞ!その方の罪は決して軽くは無いぞ!良いな」
くー!惚れちまうぜー!
「民よ、この度はこの様な権力争いに巻き込んでしまいすまないと思う。
奴等の被害にあった者には国が責任を持って保証すると約束しよう」
ザワザワ
「「「おー」」」
「アルフォードよ、お前には本当に迷惑を掛けた、すまない」
「いえ、謝罪に及びません」
「いずれ改めて詫びをしよう」
「そんな、勿体なく」
「ふ、子供が遠慮などするな」
「は!」
「エリウス、お前にも苦労を掛けた」
「いえ、私もまた奴等の標的でしたので」
「ふっ、兄弟揃って難儀だったな」
「全くもって」
「今日はもう帰って良い、久々の家族団欒を楽しめ」
「は、有り難く」
「父上」
「アル、苦労を掛けたな」
「いえ、父上もご無事で良かったです」
「ふむ、さぁ帰ろうか、久々に我が家の飯が食いたいしな」
「僕は毎日家で食べてましたけど」
「ははは、であったな」
「アル!」
「母上!」
「良かった、本当に良かった」
おー、強烈ハグ!
「「アル」」
「ベリウス兄上、ユリウス兄上」
「アル兄様、もうお家帰れるです?」
「そうだよリリ」
「お兄ちゃん」
「ただいまリリス」
「ふむ、では我も引き上げるとするか」
「は!陛下」
「イヤイヤ、世の中ままならないものです」
「な、何だ貴様は!」
「何者か!」
え?転移?突然誰かがグラムス公爵の前に!
「セバス!おお、助けに来たか!」
「これは旦那様、無様で御座いますな」
「な、無様だと!貴様!執事の分際で!」
「おやおや、声を荒げられましても、その様なお姿では、フフフ」
「貴様!父の頃から雇ってやってた恩を忘れたか!」
「はて、一体何の事でしょうか?」
「貴様、耄碌したか!」
「あ、そうそう忘れてました。(パチン!)、
すみません、ちょっとした術を掛けて居たのを忘れてました。」
「な、なんだ?・・・お前?お前は誰だ?、セバス、セバスはどうした?」
「セバス?あー、あの執事ならとっくの昔に・・・・・・殺しましたよ、私が」
「な、何なんだお前は?何故セバスを!何が目的なんだ!」
「目的ですか?まぁそんな高尚な物は無いのですがね、敢えて言えば面白いかなーなんて思っちゃったんですよ!一つの平和な国が、一人のバカのせいで廃れ滅亡していく姿をみるのも!そんなところですかな、ククククク」
「おいお前、お前は何者だ!」
「おや、これはこれは陛下!お初にお目にかかります」
「わざとらしい挨拶などいい!正体を証せ!」
「これはまたいきなりですか?まぁ良いでしょう!正体ですか、そうですね、真理の探求者とでも言っておきましょうか」
「ふざけるな!何が真理の探求者だ!」
「そうですか?例えば貴方や歴代の王がコツコツと真面目に善政を敷いて築き上げたこの国ですが、この欲にまみれたバカが王となったら国はどうなると思います?」
「まさか・・・、そんな理由で・・・」
「そんな理由で?このバカを焚き付けたのか?正解ですよ陛下!元々これは公爵の地位に胡座をかいて下っ端から金を巻き上げて満足している只の子悪党でしたからね!
だから囁いてやったのですよ、旦那様こそは本来王になるべきお方だって、この国の全ては本来全て旦那様の物なのですよって!
そしたらバカがその気になってご覧の有り様って訳です。いやー、実に愉快でしたよ。
まぁ最後は締まりませんでしたがこれもまた一興ですね、ククククク」
「き、貴様!」
「そっかー、全部アナタのせいなんだね」
「おや、君は?」
「アナタのせいで僕の家族は苦労をしたんだね」
「確か君が加護無し君だったね」
「そうだよ、悪い?」
「別に悪く無いさ!むしろお陰で楽しませて貰えたしね!」
「そうなんだ、楽しかったんだ、僕の家族は苦しんだのに」
「ハハハ、苦しみもまた人生の真理、苦しみがあるからこそ喜びが引き立つ。苦しみの無い人生なんて味のしない料理と同じだ」
「ふーん、そうなんだ、じゃあさアナタにも苦しみを上げなきゃね」
「ほー、君に出来るのかね?加護無しの子供の癖に!やってみなさい、私はね、こう見えてもかなり強い方なんだよ!」
「そう?ではお言葉に甘えて」
『心臓停止』
「カッ、ガ・・・ア・・・」
「ねえ、どうかな?人生の真理の味は?」
「ガ・・・ア・・・」
「お、おいアルフォード・・・」
「?どうしました陛下?」
「どうしてこの者は苦しみ出したのだ?」
「あー、心臓を止めたからです」
「ガガ・・・ク・・・」
「そろそろいいかな?」
『心臓活動』
「カッ、ガハっ、ゴホッゴホッゴホッ!」
「どうどう?今幸せな気分?」
「な、何なんだお前は?」
「ほら、しっかりと呼吸を整え無いと、次行くよ」
「ま、待て、待って」
『心臓停止』
「ガ・・・カ・・・」
「これはどんな味付けかな?美味しい?」
「カ・・・、ク・・・」
『心臓活動』
「ゴハッ、ガハッ、ハァハァ」
「どんどん行くからね!遠慮は要らないよ、目一杯楽しんでね」
「止めろ、止めてくれ」
「どうして?真理の探求者なんでしょ?苦しみも人生の真相なんでしょ?」
「止めるんだアルフォード、これ以上すれば死んでしまう」
「ご心配無く陛下、むしろ絶対に死なせませんから!この人には永遠に苦しんで貰わなくては」
「もういいんだアル、止めなさい」
「父上・・・、母上がね、僕を力一杯抱き締めるんです。涙を流しながら。
ベリウス兄上がね、父上が帰らない不安を隠して凄く頑張ってるんです。ユリウス兄上も。
リリスがね、また僕を喪うんじゃ無いかって凄い不安そうにするんです。
リリは、僕が居なくて寂しかった筈です」
「「「アル」」」「アル兄様」「お兄ちゃん」
「母上、兄上、リリ、リリス」
「アル、本当は誰よりもお前が一番辛かったんだろ?」
「ち、父上・・・僕、僕が・・・僕のせいで・・・父上も・・・皆も、ウウウ」
「アル」
「怖かった、怖かったんです、もし誰かに何かあったらって・・・」
「アル」
「ククク、ハハハ!ほら見なさい、今君達は幸せを噛み締めている筈だ!苦しみがあったからこそな!」
「貴様ーーー!!」
「おっと、今度は油断しませんよ、ほらこれを見なさい」
「それは魔法札?それがどうした?そんな物で何が出来る?」
「父上、魔法札って?」
「うむ、専用の札に呪文を刻んだ物だ。
魔力を流すだけで魔法が発動するから便利ではあるが威力がな、初級程度の魔法しか使えん」
「そうなのですか?」
「所詮は簡易魔法ってところだ」
「ククク、確かに普通のならそうです。だけど刻まれる呪文が普通で無ければ?」
「な、何だあの文字は?何て複雑な・・・」
アレは・・・・・・はっ?!
「それは、神聖文字!!」
「ほう、アル君だったかな?君はこれが分かるのかね」
「どうしてお前がそんな物を持っている!」
「おや?どうしたのかな?そんなに怒って」
「どうやってそれを手に入れた!」
「さぁ?」
「くっ!」
あれは危険だ、僕の結界でも被害を出さずに抑え込めるか・・・!
「おいアル、どうしたんだ、そんなに慌てて」
「父上、あれは危険です」
「き、危険とは?」
「刻まれてる魔法はエクスプロージョン、恐らくアレ一枚でこの辺一体は焦土と化すでしょう」
「バカな!たった一枚の魔法札で!」
「アレは何とか僕が抑え込みます。
だから父上は皆を出来るだけ遠くへ避難させて下さい」
「な、何を・・・」
「議論している暇はありません、早く!」
「おやおや、これの力を知りながらのその自信、大したものだ。
もしかすると今回の最大の敗因は君を見誤った事かな?まぁそれも今更だけども。
だけどもこれならどうかな?
傀儡共、来なさい『召喚』」
な、なに?3人、4人、いや5人か!
「何だ彼らは・・・、目が虚ろで意識は有るのか?」
父上の言う通り、正しく傀儡、操り人形だ。
「それより父上、あの二人・・・」
「ああ、ガナール=ドグラムとエドワード、行方不明だとは聞いていたが・・・」
「彼らは私のお気に入りのオモチャでね」
「オモチャだと!」
「皆、上着を捲りなさい」
其々が上着の前を開け広げる。
「おい、アル、あれは・・・」
「そんな・・・!」
それは絶望的な光景だった。
上着の内側には神聖文字の魔法札が其々に貼り付けられている。
「どうかな、これでも抑え込めるかな?」
「くそッ!」
「ククク、では私の魔法札は旦那様にプレゼントしてと」
「な、おい、止めろ!外せ・・・!」
「まぁまぁ、遠慮なさらずに。お世話になったお礼ですよ、旦那様」
自分の手持ちの魔法札をグラムス公爵に貼り付けている。
「傀儡共よ、魔法札を発動させるのです。
では、私はこれで失礼します。良い1日を」
くっ!転移か、逃げられた。それより
「あ、あああー」「うー、うう」
傀儡達が動き周り出した。
「アル!」
父上・・・、くそ、時間が無い、どうする?
あー、迷っている暇は無い。
「父上、みんな、ごめんなさい、そして有り難うございました」
『全員、王都の外に転移』
「ア」・・・・・・
『多重結界展開』
さて、何処まで抑え込めるか!
「何だ、誰も居なくなっただと!」
「最後の会話がアナタとはね、公爵」
「おい、小僧、縄をほどけ」
「そんな暇は無いよ!そろそろ来るよ」
「何?」
・・・・・・・・・
グオーーーーーーーーーーーン!
ドドドドーーーーーーーーーン!
バリン、バリン、バリン・・・
く、結界が
『多重結界追加、補強、補強、補強・・・』
ビリビリビリビリ、ビキビキビキビキ!
く、っそー!これでもー!
まだまだ、『補強、補強、補強』
ヤバい、目眩がしてきた。
もう限界かな、大分抑え込めたよね?
後は逃げるのみ!
『転移(バリーン!)』うわー!!!
ヤバい、死んだかも・・・
ドーーーーーーン!
ゴーーーーーーー!
・・・・・・・・・
おー、陛下カッケー!
「グラムス公爵、ソナタを反乱罪にて拘束する。処罰が確定するまでは自宅監禁とする。
甘く考えるで無いぞ!その方の罪は決して軽くは無いぞ!良いな」
くー!惚れちまうぜー!
「民よ、この度はこの様な権力争いに巻き込んでしまいすまないと思う。
奴等の被害にあった者には国が責任を持って保証すると約束しよう」
ザワザワ
「「「おー」」」
「アルフォードよ、お前には本当に迷惑を掛けた、すまない」
「いえ、謝罪に及びません」
「いずれ改めて詫びをしよう」
「そんな、勿体なく」
「ふ、子供が遠慮などするな」
「は!」
「エリウス、お前にも苦労を掛けた」
「いえ、私もまた奴等の標的でしたので」
「ふっ、兄弟揃って難儀だったな」
「全くもって」
「今日はもう帰って良い、久々の家族団欒を楽しめ」
「は、有り難く」
「父上」
「アル、苦労を掛けたな」
「いえ、父上もご無事で良かったです」
「ふむ、さぁ帰ろうか、久々に我が家の飯が食いたいしな」
「僕は毎日家で食べてましたけど」
「ははは、であったな」
「アル!」
「母上!」
「良かった、本当に良かった」
おー、強烈ハグ!
「「アル」」
「ベリウス兄上、ユリウス兄上」
「アル兄様、もうお家帰れるです?」
「そうだよリリ」
「お兄ちゃん」
「ただいまリリス」
「ふむ、では我も引き上げるとするか」
「は!陛下」
「イヤイヤ、世の中ままならないものです」
「な、何だ貴様は!」
「何者か!」
え?転移?突然誰かがグラムス公爵の前に!
「セバス!おお、助けに来たか!」
「これは旦那様、無様で御座いますな」
「な、無様だと!貴様!執事の分際で!」
「おやおや、声を荒げられましても、その様なお姿では、フフフ」
「貴様!父の頃から雇ってやってた恩を忘れたか!」
「はて、一体何の事でしょうか?」
「貴様、耄碌したか!」
「あ、そうそう忘れてました。(パチン!)、
すみません、ちょっとした術を掛けて居たのを忘れてました。」
「な、なんだ?・・・お前?お前は誰だ?、セバス、セバスはどうした?」
「セバス?あー、あの執事ならとっくの昔に・・・・・・殺しましたよ、私が」
「な、何なんだお前は?何故セバスを!何が目的なんだ!」
「目的ですか?まぁそんな高尚な物は無いのですがね、敢えて言えば面白いかなーなんて思っちゃったんですよ!一つの平和な国が、一人のバカのせいで廃れ滅亡していく姿をみるのも!そんなところですかな、ククククク」
「おいお前、お前は何者だ!」
「おや、これはこれは陛下!お初にお目にかかります」
「わざとらしい挨拶などいい!正体を証せ!」
「これはまたいきなりですか?まぁ良いでしょう!正体ですか、そうですね、真理の探求者とでも言っておきましょうか」
「ふざけるな!何が真理の探求者だ!」
「そうですか?例えば貴方や歴代の王がコツコツと真面目に善政を敷いて築き上げたこの国ですが、この欲にまみれたバカが王となったら国はどうなると思います?」
「まさか・・・、そんな理由で・・・」
「そんな理由で?このバカを焚き付けたのか?正解ですよ陛下!元々これは公爵の地位に胡座をかいて下っ端から金を巻き上げて満足している只の子悪党でしたからね!
だから囁いてやったのですよ、旦那様こそは本来王になるべきお方だって、この国の全ては本来全て旦那様の物なのですよって!
そしたらバカがその気になってご覧の有り様って訳です。いやー、実に愉快でしたよ。
まぁ最後は締まりませんでしたがこれもまた一興ですね、ククククク」
「き、貴様!」
「そっかー、全部アナタのせいなんだね」
「おや、君は?」
「アナタのせいで僕の家族は苦労をしたんだね」
「確か君が加護無し君だったね」
「そうだよ、悪い?」
「別に悪く無いさ!むしろお陰で楽しませて貰えたしね!」
「そうなんだ、楽しかったんだ、僕の家族は苦しんだのに」
「ハハハ、苦しみもまた人生の真理、苦しみがあるからこそ喜びが引き立つ。苦しみの無い人生なんて味のしない料理と同じだ」
「ふーん、そうなんだ、じゃあさアナタにも苦しみを上げなきゃね」
「ほー、君に出来るのかね?加護無しの子供の癖に!やってみなさい、私はね、こう見えてもかなり強い方なんだよ!」
「そう?ではお言葉に甘えて」
『心臓停止』
「カッ、ガ・・・ア・・・」
「ねえ、どうかな?人生の真理の味は?」
「ガ・・・ア・・・」
「お、おいアルフォード・・・」
「?どうしました陛下?」
「どうしてこの者は苦しみ出したのだ?」
「あー、心臓を止めたからです」
「ガガ・・・ク・・・」
「そろそろいいかな?」
『心臓活動』
「カッ、ガハっ、ゴホッゴホッゴホッ!」
「どうどう?今幸せな気分?」
「な、何なんだお前は?」
「ほら、しっかりと呼吸を整え無いと、次行くよ」
「ま、待て、待って」
『心臓停止』
「ガ・・・カ・・・」
「これはどんな味付けかな?美味しい?」
「カ・・・、ク・・・」
『心臓活動』
「ゴハッ、ガハッ、ハァハァ」
「どんどん行くからね!遠慮は要らないよ、目一杯楽しんでね」
「止めろ、止めてくれ」
「どうして?真理の探求者なんでしょ?苦しみも人生の真相なんでしょ?」
「止めるんだアルフォード、これ以上すれば死んでしまう」
「ご心配無く陛下、むしろ絶対に死なせませんから!この人には永遠に苦しんで貰わなくては」
「もういいんだアル、止めなさい」
「父上・・・、母上がね、僕を力一杯抱き締めるんです。涙を流しながら。
ベリウス兄上がね、父上が帰らない不安を隠して凄く頑張ってるんです。ユリウス兄上も。
リリスがね、また僕を喪うんじゃ無いかって凄い不安そうにするんです。
リリは、僕が居なくて寂しかった筈です」
「「「アル」」」「アル兄様」「お兄ちゃん」
「母上、兄上、リリ、リリス」
「アル、本当は誰よりもお前が一番辛かったんだろ?」
「ち、父上・・・僕、僕が・・・僕のせいで・・・父上も・・・皆も、ウウウ」
「アル」
「怖かった、怖かったんです、もし誰かに何かあったらって・・・」
「アル」
「ククク、ハハハ!ほら見なさい、今君達は幸せを噛み締めている筈だ!苦しみがあったからこそな!」
「貴様ーーー!!」
「おっと、今度は油断しませんよ、ほらこれを見なさい」
「それは魔法札?それがどうした?そんな物で何が出来る?」
「父上、魔法札って?」
「うむ、専用の札に呪文を刻んだ物だ。
魔力を流すだけで魔法が発動するから便利ではあるが威力がな、初級程度の魔法しか使えん」
「そうなのですか?」
「所詮は簡易魔法ってところだ」
「ククク、確かに普通のならそうです。だけど刻まれる呪文が普通で無ければ?」
「な、何だあの文字は?何て複雑な・・・」
アレは・・・・・・はっ?!
「それは、神聖文字!!」
「ほう、アル君だったかな?君はこれが分かるのかね」
「どうしてお前がそんな物を持っている!」
「おや?どうしたのかな?そんなに怒って」
「どうやってそれを手に入れた!」
「さぁ?」
「くっ!」
あれは危険だ、僕の結界でも被害を出さずに抑え込めるか・・・!
「おいアル、どうしたんだ、そんなに慌てて」
「父上、あれは危険です」
「き、危険とは?」
「刻まれてる魔法はエクスプロージョン、恐らくアレ一枚でこの辺一体は焦土と化すでしょう」
「バカな!たった一枚の魔法札で!」
「アレは何とか僕が抑え込みます。
だから父上は皆を出来るだけ遠くへ避難させて下さい」
「な、何を・・・」
「議論している暇はありません、早く!」
「おやおや、これの力を知りながらのその自信、大したものだ。
もしかすると今回の最大の敗因は君を見誤った事かな?まぁそれも今更だけども。
だけどもこれならどうかな?
傀儡共、来なさい『召喚』」
な、なに?3人、4人、いや5人か!
「何だ彼らは・・・、目が虚ろで意識は有るのか?」
父上の言う通り、正しく傀儡、操り人形だ。
「それより父上、あの二人・・・」
「ああ、ガナール=ドグラムとエドワード、行方不明だとは聞いていたが・・・」
「彼らは私のお気に入りのオモチャでね」
「オモチャだと!」
「皆、上着を捲りなさい」
其々が上着の前を開け広げる。
「おい、アル、あれは・・・」
「そんな・・・!」
それは絶望的な光景だった。
上着の内側には神聖文字の魔法札が其々に貼り付けられている。
「どうかな、これでも抑え込めるかな?」
「くそッ!」
「ククク、では私の魔法札は旦那様にプレゼントしてと」
「な、おい、止めろ!外せ・・・!」
「まぁまぁ、遠慮なさらずに。お世話になったお礼ですよ、旦那様」
自分の手持ちの魔法札をグラムス公爵に貼り付けている。
「傀儡共よ、魔法札を発動させるのです。
では、私はこれで失礼します。良い1日を」
くっ!転移か、逃げられた。それより
「あ、あああー」「うー、うう」
傀儡達が動き周り出した。
「アル!」
父上・・・、くそ、時間が無い、どうする?
あー、迷っている暇は無い。
「父上、みんな、ごめんなさい、そして有り難うございました」
『全員、王都の外に転移』
「ア」・・・・・・
『多重結界展開』
さて、何処まで抑え込めるか!
「何だ、誰も居なくなっただと!」
「最後の会話がアナタとはね、公爵」
「おい、小僧、縄をほどけ」
「そんな暇は無いよ!そろそろ来るよ」
「何?」
・・・・・・・・・
グオーーーーーーーーーーーン!
ドドドドーーーーーーーーーン!
バリン、バリン、バリン・・・
く、結界が
『多重結界追加、補強、補強、補強・・・』
ビリビリビリビリ、ビキビキビキビキ!
く、っそー!これでもー!
まだまだ、『補強、補強、補強』
ヤバい、目眩がしてきた。
もう限界かな、大分抑え込めたよね?
後は逃げるのみ!
『転移(バリーン!)』うわー!!!
ヤバい、死んだかも・・・
ドーーーーーーン!
ゴーーーーーーー!
・・・・・・・・・
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