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第一章
異国の地で…
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街並みから違う異国の地にたどり着いたのは現地時間の夜遅くになってからだった。
こぎれいなホテルは多分高級ホテルなのだと思う。
宿を取ってくれたのは学園長で、ここまで同行してくれている。
ここに来るまでに大部分の調査団の人たちの無事が確認されたようだが、依然父の行方は知れない。
明日、現場に行きたいと絵梨が言うと皆が必死で止める。
無事が確認された人に重体の人も多くいるとのことで安全ではないから無理…ということらしい。
取り敢えずは明日に…という事になったのだ。
絵梨は目覚まし時計を現地時間で7時にかけてベッドに潜り込む。
時差になれるためには必ず現地時間に合わせること…それを教えてくれた父が行方不明なのを頭から追い出して絵梨は無理矢理目を閉じた。
翌朝、絵梨はまだぼんやりする頭で身支度を整え学園長と待ち合わせたホテル内のレストランに入った。
あまり眠れていないのは学園長も同じようだった。
そこには学園長以外にも人がいた。
「ライアンと一緒に発掘調査していた人たちだ」
学園長にそう紹介された。
ライアンというのは絵梨の父のファーストネームで、日英ハーフだ。
「ライアンさんがいた方が崩落していて崩れている部分は取り除けたのですが、これしか見つからなかったのです。
そこからは行き止まりで…」
捜索も行き詰っているらしい。
見つかったものは2点。
スマホとペンダントだった。
差し出されたそれらを絵梨は受け取って確かめる。
「確かにスマホは父のものです。ですが、このペンダントには見覚えがありません。」
スマホには傷一つなく壊れてもいなかった。
「そのスマホがライアンさんのものだとすると無事でいらっしゃる可能性は高いと思うのですが…」
突然居なくなってしまった…密室状態の発掘現場の崩落事故で…
何か不思議な出来事が起きたかのようにゴシップとして報道されるか、オカルト番組で取り上げられそうな事件になってしまったのか?
すぐにはどうしようもないのかも知れない。
遺跡周辺の町などでの捜索も始めることを地元警察にお願いすると決めて朝食を食べ、絵梨は部屋に戻った。
部屋に戻った絵梨は、先ほど受け取ったスマホとペンダントのうち見覚えのないペンダントを眺めていた。
デザインは男性用のようで、皮ひもに通されたペンダントトップは琥珀のようだった。
その中に何かが見える。
琥珀の中には虫とか植物の一部が閉じ込められていることがある。
確認しようと光にかざすとうっすらとルーン文字のようなものが浮かんで見えた。
「ルーン文字?」
その文字を読んだ瞬間、あたりがまぶしいほど明るくなった。
「な、何?!」
絵梨は思わず目を閉じた。
こぎれいなホテルは多分高級ホテルなのだと思う。
宿を取ってくれたのは学園長で、ここまで同行してくれている。
ここに来るまでに大部分の調査団の人たちの無事が確認されたようだが、依然父の行方は知れない。
明日、現場に行きたいと絵梨が言うと皆が必死で止める。
無事が確認された人に重体の人も多くいるとのことで安全ではないから無理…ということらしい。
取り敢えずは明日に…という事になったのだ。
絵梨は目覚まし時計を現地時間で7時にかけてベッドに潜り込む。
時差になれるためには必ず現地時間に合わせること…それを教えてくれた父が行方不明なのを頭から追い出して絵梨は無理矢理目を閉じた。
翌朝、絵梨はまだぼんやりする頭で身支度を整え学園長と待ち合わせたホテル内のレストランに入った。
あまり眠れていないのは学園長も同じようだった。
そこには学園長以外にも人がいた。
「ライアンと一緒に発掘調査していた人たちだ」
学園長にそう紹介された。
ライアンというのは絵梨の父のファーストネームで、日英ハーフだ。
「ライアンさんがいた方が崩落していて崩れている部分は取り除けたのですが、これしか見つからなかったのです。
そこからは行き止まりで…」
捜索も行き詰っているらしい。
見つかったものは2点。
スマホとペンダントだった。
差し出されたそれらを絵梨は受け取って確かめる。
「確かにスマホは父のものです。ですが、このペンダントには見覚えがありません。」
スマホには傷一つなく壊れてもいなかった。
「そのスマホがライアンさんのものだとすると無事でいらっしゃる可能性は高いと思うのですが…」
突然居なくなってしまった…密室状態の発掘現場の崩落事故で…
何か不思議な出来事が起きたかのようにゴシップとして報道されるか、オカルト番組で取り上げられそうな事件になってしまったのか?
すぐにはどうしようもないのかも知れない。
遺跡周辺の町などでの捜索も始めることを地元警察にお願いすると決めて朝食を食べ、絵梨は部屋に戻った。
部屋に戻った絵梨は、先ほど受け取ったスマホとペンダントのうち見覚えのないペンダントを眺めていた。
デザインは男性用のようで、皮ひもに通されたペンダントトップは琥珀のようだった。
その中に何かが見える。
琥珀の中には虫とか植物の一部が閉じ込められていることがある。
確認しようと光にかざすとうっすらとルーン文字のようなものが浮かんで見えた。
「ルーン文字?」
その文字を読んだ瞬間、あたりがまぶしいほど明るくなった。
「な、何?!」
絵梨は思わず目を閉じた。
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