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蛇男 出会編
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暗い。
寒い。
意識を失っていた永海が、うっすらと目を開けた。
ひんやりと冷たい空気に、表現し難い独特の臭い。
瞼を開いているはずなのに、閉じている状態と同じように真っ暗である。
今が何日の何時で、ここがどこなのかも永海に知る術はなかった。
「…そうだ……私……。」
まだ霞がかかっているような思考回路で、懸命に思い出す。
まだ呂律もしっかりと回ってはいないが、ここに連れてこられる前と比べると症状は少しは良くなっているようだ。
いきなり男に首を噛まれた。
それも、二箇所も。
「えぇっと…顔…。どんな…奴だっけ…。」
輪郭がぼやけていて、その男の顔を思い出せない。
体は重く、微かにだが痺れもある。
それでも何とかして体を動かそうと力を込めたが、何かで拘束されているらしく、手足の自由が利かなかった。
「…な、に…これ……。」
実は永海は今、宙にぶら下がっていた。
両手を後ろで一つに縛られた状態で、洞窟内の天井から突き出た木の根っこから蛇により吊り下げられている。
実際には蛇により拘束をされていたのだが、この時の永海の身体的状況からして、蛇による拘束と気づかない。
「この……。」
永海が拘束から逃れようと身をくねらせる。
もし体が正常な状態だったら。
もし本当の姿だったら。
もしここに影があったら。
永海は拘束から逃れ、この場から離れられていただろう。
しかし後ろ手と両脚をそれぞれ拘束する蛇の力は強く、永海は意識を失っていた間に捕まってしまった。
せめてと、出来る限り辺りを見渡して状況把握を努める。
時間の経過とともに目が慣れてきて暗い中でもうっすらと見えてきた事により、この場所の様子が分かる様になってきた。
「………!?」
なんと地面や壁といった岩肌の至る所に、無数の蛇がいた。
大小様々な種類が混在しているとして、何匹かを数えるには気持ち悪くなるほど一面のほぼほぼを覆い隠すほどの数である。
蛇たちの光る双眸が、なんと不気味なことか。
永海の脳裏に一つの可能性が浮かぶものの、それはこの洞窟の"主"によってかき消された。
「起きたか。」
声を聞いただけでゾクッと寒気を感じる。
自分が気を失う寸前に聞いた、この声。
「お前……!」
「よぉ上玉。お前は俺の運命の女だ。今日からたーっぷりと可愛がってやるからな。」
ここにいる蛇。
その中で自分を上玉発言をする何故か全裸のこの男。
やはり、誤った思い込みをしていた様だ。
「お前…蛇男って……人、間…?」
「あー。人間どもは俺をそう呼んでいるらしいな。ま、俺にとってはどう呼ばれようがどーでもいいけど。」
喉の奥で笑う男は、左手を伸ばして永海の顎を掴む。
位置的に永海の顔が上の方にあるため、蛇男が彼女を見上げる形になる。
「お前だけは特別だ。真の姿を見せてやるよ。」
何を、とは言わない男。
永海は息を飲み、ただただ無言で男を睨み返すことしかできない。
すると、みるみる男の顔の位置が永海より上がった。
巨大化したのかと思ってしまったが、でも顔や上体に変化は見られない。
ただ腹部から足にかけて、鱗で覆われる。
脚は蛇の長い胴体に代わり、それは尾までとても長い。
「もう誰もここには来れねぇ。お前は俺だけのものだ。」
永海自信、意識を失っていたこともあってどうやって来たのか道順も分かっていない。
一体何のための囮だったのか、何一つ役に立っていない自分に腹が立つ。
「誰が、お前なんかに…。」
「ははっ、そんな強がっちゃって可愛いなぁ。」
持ち上げられる口角により見える鋭い牙。
異様に縦に細長い瞳孔。
永海の視界の隅に、一際太い蛇男の胴体が見えた。
大きなうねりで動く様子に、冷や汗が滲む。
ドロッと、つんと鼻につく匂いがする液体を急に吐きかけられた。
それは永海の髪から顔へ滴り、首筋をたどって襟元を汚す。
また、髪から直接着物へ滴り落ちて胸元へも。
反射的に目や口に入らない様に強く目を瞑むったりするが、この匂いだけはどうしようもできず、吸い込むたびに気持ち悪さを感じて咳き込む。
「さぁて。」
蛇男が口をうっすらと開け、上下に小刻みに動く舌を出す。
まずは永海が咳き込む為に小さく開いている口に強引に舌を割り込ませ、永海の舌と絡ませた。
永海の双眸が大きく見開き、舌から逃れようと顔を振ろうとしたり四肢を動かして抵抗するが、まだ痺れが残る体では蛇男の前では無抵抗と同類である。
「やべぇな。お前の精気、これまでのどの女より美味ぇ。」
ほんの少し精気を吸い込んだだけで舌を取り出した蛇男は、興奮して思わず笑った。
「ぁ…ぅ……。」
急に体が重くなったというか、気怠くなったというか、力が抜けていくというか。
以前に別の魔物により精気を搾取された経験がある永海には、わかる。
このままされるがままにされてしまう、その恐ろしさを。
「へぇ、いい体。」
蛇男の視線が、下へ行く。
顎を持つ対の手の爪先でいつの間にか露出している胸の先の片方を弾き、そして摘む。
それだけで上半身に甘い痺れが響き、永海は唇を噛み締めた。
「っっ!や、やめろ…っ……触るな……!」
「いやいや、無理だろ。」
実は、先程蛇男が吐き掛けた液体が、永海が纏う着物を溶かした。
今は辛うじて両袖と背部の一部、溶けて半分残った帯から踝までの生地が残っている状態であるが、肌に滴る液体が重力により下降して残りの生地に掛かると、おそらく裸になるまで全て溶かしてしまうことだろう。
まずい。
非常にまずい。
天定。天定…!
もともとあまり回らない思考回路であれこれ考えている間に蛇男の長い舌が永海の双方の胸の間を滑り込み、そこから右の膨らみに沿ってまとわりつく。
ゾクゾクと刺激が広がり、思わず息を止める。
右胸に巻きつく蛇男の舌が、今度は左胸の膨らみを這い上がる。
ヌメヌメした感触で寒気により体がビクッと跳ねた。
そして舌先が左胸の突起に到達し、執拗に何度も舐める。
「ん…んっ!」
舐められるだけでなく、時折舌先でつついてくる。
永海は声を決して出さまいと、必死で唇を噛み締めた。
彼女の背後に回った蛇男は、両手で永海の豊満な胸を鷲掴みにする。
ほんの少しだけ指先に圧を込め、その柔らかさを堪能し始めた。
「やっ…やめ…ろ…!」
「お前、本当にいい匂いがする。こんな女は初めてだ。」
その間も蛇男の舌による刺激は続く。
ほんの少しでも気を許せば、声が出てしまう。
出てしまうというより、これ以上続くと間違いなく、出る。
「あ、あま……っ…天定ぁ!!」
渾身の力を振り絞り、永海は大声で叫ぶ。
一度だけではなく、何度も。
蛇男の手により同じ声を出すのなら、愛しい男の名前を呼ぶ方が遥かにマシである。
「天定ぁ!!あまっ!?」
「黙ってくんねぇ?」
永海の口に蛇男の尾が侵入し、声を奪う。
不快と言わんばかりに胸を揉む手の力を込められ、永海は苦痛に顔を歪めた。
反射的に顔を引くが背後の蛇男の胸板に阻まれ、そのまま受け入れるしか選択肢がなくなる。
ざらりと鱗が舌に触れ、何とも表現しがたい味が口いっぱいに広がり永海は目を瞑る。
「んんっ!んー!!」
「ほぉら、だんだん硬くなってきたぜ?ここ。」
蛇男の舌が離れた突起に、次いで指先が触れる。
両の突起に、それぞれの指で同時に上下に動かされ、いやでも意識してしまう。
唯一動かせる膝が、先ほどから何度も曲げ伸ばしを繰り返す。
着物の生地はいつの間にか完全に溶けていたらしく、今の永海はほぼ裸である。
「さぁて…こっちはどうなってるかな?」
「!?んん……ぅぐ……!」
蛇男の舌が胸元から離れ腹部を通り、右太腿を這う。
「んーーー!!」
もうダメだ。
自分はこのまま蛇男の好きにされる。
気持ち悪い。
いやだ。
「すっげぇな。いい肌してやがる。」
永海は、瞳を細めた。
もう一度だけ、天定の声が聞きたい。
誰も助けの来ない洞窟で蛇男に精気を搾取されて。
好き勝手に体を弄ばれて。
そして蛇男の気が済んだら、きっと自分の命は。
「ん……ん……。」
永海の声が、少しずつ掠れて小さくなってくる。
最後の抵抗のつもりだったのだが、もう大声も出せなくなってきた。
目覚めた時から万全ではなかったにも関わらず、よく叫べたと我ながら思う。
あぁ。
あの時、天定に「綺麗だよ」って言って欲しかったなぁ。
自分が男の姿だったなら、また違っていたのかなぁ。
ーーーーー天定、たすけて。
主に助けを求めるなど、従者として失格なのは百も承知である事はわかっている。
だけどもしこの気持ちが好きな人への純粋な願いだったら、ある程度は理解してもらえるのだろうか。
理解して欲しいとは思っていないが。
永海の瞳が深い悲しみと絶望に染まり、瞳を伏せた。
この体に触れて良いのは天定だけ。
触れられたいと思うのも、天定だけ。
彼だけでいい。
他者は受け入れたくない。
でもその好きな人も、ここへは、きっとーーー。
完全に諦めかけた時、だった。
「俺の永海から離れろ。」
寒い。
意識を失っていた永海が、うっすらと目を開けた。
ひんやりと冷たい空気に、表現し難い独特の臭い。
瞼を開いているはずなのに、閉じている状態と同じように真っ暗である。
今が何日の何時で、ここがどこなのかも永海に知る術はなかった。
「…そうだ……私……。」
まだ霞がかかっているような思考回路で、懸命に思い出す。
まだ呂律もしっかりと回ってはいないが、ここに連れてこられる前と比べると症状は少しは良くなっているようだ。
いきなり男に首を噛まれた。
それも、二箇所も。
「えぇっと…顔…。どんな…奴だっけ…。」
輪郭がぼやけていて、その男の顔を思い出せない。
体は重く、微かにだが痺れもある。
それでも何とかして体を動かそうと力を込めたが、何かで拘束されているらしく、手足の自由が利かなかった。
「…な、に…これ……。」
実は永海は今、宙にぶら下がっていた。
両手を後ろで一つに縛られた状態で、洞窟内の天井から突き出た木の根っこから蛇により吊り下げられている。
実際には蛇により拘束をされていたのだが、この時の永海の身体的状況からして、蛇による拘束と気づかない。
「この……。」
永海が拘束から逃れようと身をくねらせる。
もし体が正常な状態だったら。
もし本当の姿だったら。
もしここに影があったら。
永海は拘束から逃れ、この場から離れられていただろう。
しかし後ろ手と両脚をそれぞれ拘束する蛇の力は強く、永海は意識を失っていた間に捕まってしまった。
せめてと、出来る限り辺りを見渡して状況把握を努める。
時間の経過とともに目が慣れてきて暗い中でもうっすらと見えてきた事により、この場所の様子が分かる様になってきた。
「………!?」
なんと地面や壁といった岩肌の至る所に、無数の蛇がいた。
大小様々な種類が混在しているとして、何匹かを数えるには気持ち悪くなるほど一面のほぼほぼを覆い隠すほどの数である。
蛇たちの光る双眸が、なんと不気味なことか。
永海の脳裏に一つの可能性が浮かぶものの、それはこの洞窟の"主"によってかき消された。
「起きたか。」
声を聞いただけでゾクッと寒気を感じる。
自分が気を失う寸前に聞いた、この声。
「お前……!」
「よぉ上玉。お前は俺の運命の女だ。今日からたーっぷりと可愛がってやるからな。」
ここにいる蛇。
その中で自分を上玉発言をする何故か全裸のこの男。
やはり、誤った思い込みをしていた様だ。
「お前…蛇男って……人、間…?」
「あー。人間どもは俺をそう呼んでいるらしいな。ま、俺にとってはどう呼ばれようがどーでもいいけど。」
喉の奥で笑う男は、左手を伸ばして永海の顎を掴む。
位置的に永海の顔が上の方にあるため、蛇男が彼女を見上げる形になる。
「お前だけは特別だ。真の姿を見せてやるよ。」
何を、とは言わない男。
永海は息を飲み、ただただ無言で男を睨み返すことしかできない。
すると、みるみる男の顔の位置が永海より上がった。
巨大化したのかと思ってしまったが、でも顔や上体に変化は見られない。
ただ腹部から足にかけて、鱗で覆われる。
脚は蛇の長い胴体に代わり、それは尾までとても長い。
「もう誰もここには来れねぇ。お前は俺だけのものだ。」
永海自信、意識を失っていたこともあってどうやって来たのか道順も分かっていない。
一体何のための囮だったのか、何一つ役に立っていない自分に腹が立つ。
「誰が、お前なんかに…。」
「ははっ、そんな強がっちゃって可愛いなぁ。」
持ち上げられる口角により見える鋭い牙。
異様に縦に細長い瞳孔。
永海の視界の隅に、一際太い蛇男の胴体が見えた。
大きなうねりで動く様子に、冷や汗が滲む。
ドロッと、つんと鼻につく匂いがする液体を急に吐きかけられた。
それは永海の髪から顔へ滴り、首筋をたどって襟元を汚す。
また、髪から直接着物へ滴り落ちて胸元へも。
反射的に目や口に入らない様に強く目を瞑むったりするが、この匂いだけはどうしようもできず、吸い込むたびに気持ち悪さを感じて咳き込む。
「さぁて。」
蛇男が口をうっすらと開け、上下に小刻みに動く舌を出す。
まずは永海が咳き込む為に小さく開いている口に強引に舌を割り込ませ、永海の舌と絡ませた。
永海の双眸が大きく見開き、舌から逃れようと顔を振ろうとしたり四肢を動かして抵抗するが、まだ痺れが残る体では蛇男の前では無抵抗と同類である。
「やべぇな。お前の精気、これまでのどの女より美味ぇ。」
ほんの少し精気を吸い込んだだけで舌を取り出した蛇男は、興奮して思わず笑った。
「ぁ…ぅ……。」
急に体が重くなったというか、気怠くなったというか、力が抜けていくというか。
以前に別の魔物により精気を搾取された経験がある永海には、わかる。
このままされるがままにされてしまう、その恐ろしさを。
「へぇ、いい体。」
蛇男の視線が、下へ行く。
顎を持つ対の手の爪先でいつの間にか露出している胸の先の片方を弾き、そして摘む。
それだけで上半身に甘い痺れが響き、永海は唇を噛み締めた。
「っっ!や、やめろ…っ……触るな……!」
「いやいや、無理だろ。」
実は、先程蛇男が吐き掛けた液体が、永海が纏う着物を溶かした。
今は辛うじて両袖と背部の一部、溶けて半分残った帯から踝までの生地が残っている状態であるが、肌に滴る液体が重力により下降して残りの生地に掛かると、おそらく裸になるまで全て溶かしてしまうことだろう。
まずい。
非常にまずい。
天定。天定…!
もともとあまり回らない思考回路であれこれ考えている間に蛇男の長い舌が永海の双方の胸の間を滑り込み、そこから右の膨らみに沿ってまとわりつく。
ゾクゾクと刺激が広がり、思わず息を止める。
右胸に巻きつく蛇男の舌が、今度は左胸の膨らみを這い上がる。
ヌメヌメした感触で寒気により体がビクッと跳ねた。
そして舌先が左胸の突起に到達し、執拗に何度も舐める。
「ん…んっ!」
舐められるだけでなく、時折舌先でつついてくる。
永海は声を決して出さまいと、必死で唇を噛み締めた。
彼女の背後に回った蛇男は、両手で永海の豊満な胸を鷲掴みにする。
ほんの少しだけ指先に圧を込め、その柔らかさを堪能し始めた。
「やっ…やめ…ろ…!」
「お前、本当にいい匂いがする。こんな女は初めてだ。」
その間も蛇男の舌による刺激は続く。
ほんの少しでも気を許せば、声が出てしまう。
出てしまうというより、これ以上続くと間違いなく、出る。
「あ、あま……っ…天定ぁ!!」
渾身の力を振り絞り、永海は大声で叫ぶ。
一度だけではなく、何度も。
蛇男の手により同じ声を出すのなら、愛しい男の名前を呼ぶ方が遥かにマシである。
「天定ぁ!!あまっ!?」
「黙ってくんねぇ?」
永海の口に蛇男の尾が侵入し、声を奪う。
不快と言わんばかりに胸を揉む手の力を込められ、永海は苦痛に顔を歪めた。
反射的に顔を引くが背後の蛇男の胸板に阻まれ、そのまま受け入れるしか選択肢がなくなる。
ざらりと鱗が舌に触れ、何とも表現しがたい味が口いっぱいに広がり永海は目を瞑る。
「んんっ!んー!!」
「ほぉら、だんだん硬くなってきたぜ?ここ。」
蛇男の舌が離れた突起に、次いで指先が触れる。
両の突起に、それぞれの指で同時に上下に動かされ、いやでも意識してしまう。
唯一動かせる膝が、先ほどから何度も曲げ伸ばしを繰り返す。
着物の生地はいつの間にか完全に溶けていたらしく、今の永海はほぼ裸である。
「さぁて…こっちはどうなってるかな?」
「!?んん……ぅぐ……!」
蛇男の舌が胸元から離れ腹部を通り、右太腿を這う。
「んーーー!!」
もうダメだ。
自分はこのまま蛇男の好きにされる。
気持ち悪い。
いやだ。
「すっげぇな。いい肌してやがる。」
永海は、瞳を細めた。
もう一度だけ、天定の声が聞きたい。
誰も助けの来ない洞窟で蛇男に精気を搾取されて。
好き勝手に体を弄ばれて。
そして蛇男の気が済んだら、きっと自分の命は。
「ん……ん……。」
永海の声が、少しずつ掠れて小さくなってくる。
最後の抵抗のつもりだったのだが、もう大声も出せなくなってきた。
目覚めた時から万全ではなかったにも関わらず、よく叫べたと我ながら思う。
あぁ。
あの時、天定に「綺麗だよ」って言って欲しかったなぁ。
自分が男の姿だったなら、また違っていたのかなぁ。
ーーーーー天定、たすけて。
主に助けを求めるなど、従者として失格なのは百も承知である事はわかっている。
だけどもしこの気持ちが好きな人への純粋な願いだったら、ある程度は理解してもらえるのだろうか。
理解して欲しいとは思っていないが。
永海の瞳が深い悲しみと絶望に染まり、瞳を伏せた。
この体に触れて良いのは天定だけ。
触れられたいと思うのも、天定だけ。
彼だけでいい。
他者は受け入れたくない。
でもその好きな人も、ここへは、きっとーーー。
完全に諦めかけた時、だった。
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