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呪樹に囚われた従者/その夜の話
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粘着質な水音と自身の声が、永海の耳を犯し続けていた。
永海の男根から溢れる蜜が、天定の手を汚す。
「も……やめろっ……くっ…。」
「まだだ、もう少しだけ…。」
腰はほぼ固定されている状況なので、腹筋の上部から身を左側へ捻る。
完全に左を向き、思わず枕を引っ張ってきて顔を押し付けた。
永海の声がくぐもりのあるそれに変わったと気づいて、天定は顔を見たいと体を起こす。
その間も右手は動かしたままで、手の中で永海のモノがビクビクと脈を打ち、硬さを増していくのが分かった。
「…も…むっむり……っ!」
「何が無理なんだ?」
刺激が強すぎて無理なのか。
果てるから止めて欲しくて無理と言うのか。
本当に嫌だから「無理」なのか。
顔を隠すなと何度も言っているのにまたもや隠す永海を見て、天定は微笑んだ。
永海を見ているともっと、もっと、もっと困らせたいし乱れさせてみたいと思う自分がいる。
自分が与える刺激に反応する体も、永海の恥じらいつつも強気な眼差しも声も全部、今自分だけの独占状態と思うとゾクゾクと込み上げてくるものがあり、天定には止められなかった。
対し永海は、天定の意地悪な問い掛けに恥ずかしく感じていた。
天定を半端に受け入れている痛い部分が、男根から全身に響く気持ち良さによって中和され、そして今は快感だけを感じている。
天定の手が気持ち良くて、気を緩めたら手の中で出してしまいそうであった。
先程から静止を訴えているのに本人は止めてくれず、逆に問いかけてくるなんてどういう神経をしているんだか。
その間も永海の呼吸は荒くなっていく一方で、次第に小刻みに体が震え始める。
「も……俺……っ。」
イク。
…と思った瞬間、天定の手が止まった。
ぴたりと手の動きが止まった事により果てずにいる永海は、無意識に枕から顔を離して天定を見上げた。
本当に無意識だった。
だけどこの無意識による行動が、天定を豹変させるきっかけになってしまった事を永海は知らなかった。
普段は強気でよく笑う男が、幼子のように目を潤ませてこちらを見上げてくる。
その表情に魅了され、天定は思わず目を釘付けにされた。
枕を奪い取り放り投げた天定の手が、永海の腰骨を両側から持った。
次の瞬間、永海の全身に痛みが走る。
中途半端だった天定の男根が、一気に根本まで深く挿入された。
「ーーーーーーーーーっっ……!!」
痛みの波が一気に広がった事で永海の背筋が伸び、口を開けながらも歯を食いしばる。
目は強く閉ざされ、先程まで枕に捕まっていた手はシーツを強く握る。
これまで鍛錬や実戦により多くの怪我を負ってきたが、体内から全身に広がる痛みは初めてのこと。
この痛みをどうしたら良いのか、永海は知らない。
「やっと……全部、入ったぞ。」
"全部"の言葉に、永海は体内にある天定を意識せずにはいられない。
痛みを1番強く感じるところに天定のモノがあると思うと、体は痛みを感じるが気持ちの方は別の感情を持つ。
「あ……ぅ……。」
普段だったら色々と意見を言い合うのかもしれない。
そして怒ったり、呆れたり、笑ったり。
主と従者として助け合う関係が続いていったのかも、とすら思う。
でも、今は?
今、どういう顔して何をどうすれば良い?
今が終わった、その後は?
前のように主と従者の関係でいられるのか?
「ぁ……ま、さだ……おれ………んっ。」
永海の声を遮るように、天定がゆっくりと腰を引く。
そしてまたゆっくりと、奥まで挿れる。
天定の指先が、永海の腰に食い込んだ。
「あまさだっ…お、おれ……っ。」
「もういい。何も考えるな…」
永海の男根から溢れる蜜が、天定の手を汚す。
「も……やめろっ……くっ…。」
「まだだ、もう少しだけ…。」
腰はほぼ固定されている状況なので、腹筋の上部から身を左側へ捻る。
完全に左を向き、思わず枕を引っ張ってきて顔を押し付けた。
永海の声がくぐもりのあるそれに変わったと気づいて、天定は顔を見たいと体を起こす。
その間も右手は動かしたままで、手の中で永海のモノがビクビクと脈を打ち、硬さを増していくのが分かった。
「…も…むっむり……っ!」
「何が無理なんだ?」
刺激が強すぎて無理なのか。
果てるから止めて欲しくて無理と言うのか。
本当に嫌だから「無理」なのか。
顔を隠すなと何度も言っているのにまたもや隠す永海を見て、天定は微笑んだ。
永海を見ているともっと、もっと、もっと困らせたいし乱れさせてみたいと思う自分がいる。
自分が与える刺激に反応する体も、永海の恥じらいつつも強気な眼差しも声も全部、今自分だけの独占状態と思うとゾクゾクと込み上げてくるものがあり、天定には止められなかった。
対し永海は、天定の意地悪な問い掛けに恥ずかしく感じていた。
天定を半端に受け入れている痛い部分が、男根から全身に響く気持ち良さによって中和され、そして今は快感だけを感じている。
天定の手が気持ち良くて、気を緩めたら手の中で出してしまいそうであった。
先程から静止を訴えているのに本人は止めてくれず、逆に問いかけてくるなんてどういう神経をしているんだか。
その間も永海の呼吸は荒くなっていく一方で、次第に小刻みに体が震え始める。
「も……俺……っ。」
イク。
…と思った瞬間、天定の手が止まった。
ぴたりと手の動きが止まった事により果てずにいる永海は、無意識に枕から顔を離して天定を見上げた。
本当に無意識だった。
だけどこの無意識による行動が、天定を豹変させるきっかけになってしまった事を永海は知らなかった。
普段は強気でよく笑う男が、幼子のように目を潤ませてこちらを見上げてくる。
その表情に魅了され、天定は思わず目を釘付けにされた。
枕を奪い取り放り投げた天定の手が、永海の腰骨を両側から持った。
次の瞬間、永海の全身に痛みが走る。
中途半端だった天定の男根が、一気に根本まで深く挿入された。
「ーーーーーーーーーっっ……!!」
痛みの波が一気に広がった事で永海の背筋が伸び、口を開けながらも歯を食いしばる。
目は強く閉ざされ、先程まで枕に捕まっていた手はシーツを強く握る。
これまで鍛錬や実戦により多くの怪我を負ってきたが、体内から全身に広がる痛みは初めてのこと。
この痛みをどうしたら良いのか、永海は知らない。
「やっと……全部、入ったぞ。」
"全部"の言葉に、永海は体内にある天定を意識せずにはいられない。
痛みを1番強く感じるところに天定のモノがあると思うと、体は痛みを感じるが気持ちの方は別の感情を持つ。
「あ……ぅ……。」
普段だったら色々と意見を言い合うのかもしれない。
そして怒ったり、呆れたり、笑ったり。
主と従者として助け合う関係が続いていったのかも、とすら思う。
でも、今は?
今、どういう顔して何をどうすれば良い?
今が終わった、その後は?
前のように主と従者の関係でいられるのか?
「ぁ……ま、さだ……おれ………んっ。」
永海の声を遮るように、天定がゆっくりと腰を引く。
そしてまたゆっくりと、奥まで挿れる。
天定の指先が、永海の腰に食い込んだ。
「あまさだっ…お、おれ……っ。」
「もういい。何も考えるな…」
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